わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

フクシマの進士さん、学生に熱く語る!

2011年07月12日 | 東日本の教育団体支援・協働
 毎週上京して立教大学の授業を受け持っています(非常勤)。

 科目名は「自然と人間の共生」です。泰阜村のように自然と真正面から向き合って暮らしてきた人々の営みや、それを土台にしたNPOグリーンウッドの教育活動を紹介しながら、今後人間と自然の関係がどうあるべきかについて考えます。

 3週間前には、泰阜村のスーパー猟師、畑野今朝登さんにゲストスピークで登壇していただきました。

 今回も、ゲストスピークです。福島県鮫川村の「NPO法人あぶくまエヌエスネット」理事長の進士徹さんです。

 進士さんとはもう10年以上の付き合いになります。泰阜村と同じような境遇の山村で、やはり山村留学や体験教育を行ってきました。
 今回の震災、特に原発事故の影響で、NPOの23年度事業を全て中止することを余儀なくされています。

 これまで自然と共に生きてきた彼が、今、何を考えているのか。どうしてもそれを学生に語ってほしくて、ゲストで呼んだのです。

▼学生に熱く語る進士さん(写真をクリックすると拡大できます)


 私は震災後に4回、福島に入りました。鮫川村にも4回。

 それまで進士さんはじめ鮫川村の皆さんは、福島で獲れた野菜を食べ、福島の水を飲み、できるだけ農薬を使わず、土と共に生きる暮らし方を営んできました。

 でも3.11でそれは180度ひっくり返ったように感じます。

 こどもや孫には福島の野菜は食べさせられない。水も飲ませられず、ミネラルウォーター。放射線に比べれば農薬なんか軽いもの、今や肉は外国産を買う・・・。

 進士さんの10数年を見てきた自分にとって、それは身の引きちぎられる思いです。

 そして、そんな状況で育つこどもは、いったいどんな成長を遂げてしまうのでしょうか。

 進士さんは実は病気を患ってらっしゃいます。でもその身を捧げて、フクシマのこどもたちの未来のために進み始めました。

 ふくしまキッズ

 フクシマのこども500人を、夏休みに北海道に送り込もうという壮大なプロジェクトです。 私たちNPOグリーンウッドも微力ながらお手伝いしています。

進士さんのブログでも紹介されていますので、ぜひアクセスください。

 毎週恒例の「1人100円プロジェクト」は、今回はNPOグリーンウッドの被災児童招待キャンプへの支援金のためではなく、進士さんの進めるふくしまキッズのために募金をお願いしました。学生さん、がんばってくれました!

 進士さんに、「自然と共に生きることが厳しい状況に追い込まれている進士さんが、自然と人間との関係性について今、学生に伝えたいことは」と聞きました。

 すると「人とのつながりをもっと持て」というお答えでした。それを熱く学生に語っていました。

 なるほど。自然と人間の関係性のあり方のキーワードは「人と人のつながり」。私の中でも、腑に落ちるお言葉でした。

 新座キャンパスと、池袋キャンパスの2コマを終え、同じく立教大学で非常勤で授業を受け持っている鹿熊勤(フリーライター)さんと、前期授業の慰労会を行いました。
 途中、日本エコツーリズムセンターの山中さんも少しだけ合流して。

▼慰労会(写真をクリックすると拡大できます)


 東北の被災した同業者を支援するのも、NPOグリーンウッドの震災支援方針の一つです。
 支援するとはおこがましいかもしれません。一緒に仕事を創っていきたいのです。

 私たちにも学びがあります。

 立場の違い、現状の違い、地域の違いを乗り越えて、「支えあい」「助け合う」ために。

代表 辻だいち

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