わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

涙も出ない

2013年09月22日 | 日々雑感
私事ですがおつきあいください。


台風18号が京都に甚大な被害を及ぼした時。

私の実家のある福井県小浜市も深刻な被害が出ました。

この台風18号で、実家が被災しました。

ただ、映像で流れるような甚大な被害ではありませんのでまずはご心配なく、です。

しかし、家の横の本当に小さな用水路が複合的な要因から大氾濫し、家が土砂の直撃を受けた形だったので、結果的に被害が大きくなってしまいました。

▼この小さな水路が大氾濫



私が実家に駆けつけたのは、台風が通過した翌日。

多量の土砂・泥に、床下と、一部床上と、敷地内が埋もれたと、おふくろと兄に聞きました。

泥を含んだ水は、あらゆるところに入り込み、沈殿する泥を残して水は去っていきます。

床下の泥を取り除くには、畳も床板も取り除かねばならない。

そのためには家の中のものをすべて違う場所に移動させなければならない。

時間との闘いに、考える余裕もなく身体を動かしました。

畳をめくって現われたケヤキの床板を、どうしてもめくれずに、たたきわった時の、手に残るこの感触。

そして現れた床を埋め尽くす一面の泥を見たときのこの感覚。

疲れを感じる暇もなく動かざるを得ないこのやるせない想い。

それを痛いほどに感じても、なぜか涙も出ません。

▼実家と家族


▼野菜畑は泥に覆われた


▼床下の泥を取り除く



私たちは、山賊キャンプや暮らしの学校「だいだらぼっち」を通して、東北のこどもたちを支援してきました。

被災したこどもたちやその保護者に寄り添、「支え合い・お互い様」を体現しようとした2年半でした。

でも、恥ずかしながら、自らが被災して初めて、ようやく被災した人々の気持ちがちょっとだけわかったかもしれません。

寄り添ったつもりだったのでしょうか。

まだまだ未熟な自分を痛感し、猛省する日々です。


被災して始めて、自分の中に湧き上がる想い。

それも伝えていきたいと思います。

おつきあいください。


代表 辻だいち


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