わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

【この村が、大学になる】 ~ひとねる大学夏合宿終了!~

2016年07月31日 | 泰阜村が大学になる
泰阜ひとねる大学(名古屋短期大学バージョン)。

この女子学生は、短大の2年生ゼミ。

5月からもう6回もこの村に通っている。

9人とも、昨年秋に、1年生全員(100人)のセミナーで泰阜村に来ている。

そして、信州こども山賊キャンプのボランティアに参加した学生も3人いる。

そして、ほとんどの学生が、私の1年生の授業か2年生授業を履修している。

この、何度も何度も往復して、顔を合わせる丁寧さが、学びの質を高める仕組みとなる。

そう信じて2年間、取り組んできた。


▼2年生ゼミが村に到着





この2年生ゼミは、6回通う中で小さな集落の竹林整備を手掛けてきた。

毎月毎月、たいへんだったろうと思う。

しかし、通う度に成長していく顔を見た。

そして、通う度に、泰阜村民との心の距離が近くなった。

5月から伐採した竹で流しそうめんを創り、大型の竹宵も製作する。

竹炭にも挑戦して、炭は大学の環境改善に活用する予定らしい。

泰阜村の自然や文化に触れて、はじける笑顔と真剣な顔が交錯する。

集落のひとたちも、学生の成長を目の当たりにして、うれしくてうれしくてどんちゃん騒ぎである(笑)


▼稲伏戸という集落に通い続けた




▼集落のイケメン!が学生に竹宵づくりを教える





▼大型の竹宵屏風を設計中





▼試点灯で感動!







▼村の文化である焼き肉で交流会





▼集落の人は大喜び。もちろん学生の飲酒はNGだ





▼集落の公会堂。昔は民衆歌舞伎の舞台だった





▼学生は集落の公会堂に宿泊





最終日、彼女たちは、村民になる。

全村の夏祭りの実行委員会の仲間入りだ。

急ごしらえだけれど、大抽選大会の司会などもやらされた(笑)

たどたどしい進行だったけれど、それを村民は皆、寛容の心で支える。






4か月かけて創ってきた竹宵屏風も大好評だった。

フィナーレは、何はなくとも「焼き肉と花火」の文化を持つ泰阜村ならではの花火大会。

規模は大きくないが、何せ近い。

その想定外の迫力に、思わず感極まって涙する学生もいた。

この村の自然のチカラと、生き抜いてきたひとびとの歴史が、確かに彼女たちの身体に流れた。

ひとねる大学(名古屋短期大学バージョン)の夏合宿、大成功である。








「ひとねる」とは“育てる”という意味の方言。

人口1700人の村が、全力で学生をひとねるのだ。

これで終わりではなく、彼女たちが卒業するまで、ひとねる大学は続く。


代表 辻だいち


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