わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

【被災地への関心に、無関心になってはならない】 ~ほんとに素敵な学生たちだ~

2016年10月31日 | 震災支縁=支え合いの縁を紡ぐ
山賊キャンプに招待した熊本地震の被災児童のための報告会を、熊本で開催した。

そのサポートしに来てくれた学生がいる。

夏に泰阜村に来た、福岡、鹿児島、山口の学生たちだ。

それぞれ熊本まではそんなに近くないだろう。

それでもサッと集まってくれる。

ほんとに素敵なヤツラだ。



報道ではなかなか紹介されなくなった被災地は、次のフェーズに移行している。

その現状をその目で見た方がいい。

ヤツラはその呼びかけに応じた。

震源地の益城町はまだまだこの状況。

全国の自然学校関係者で運営する「RQ九州」がサポートした益城町東無田地区では、RQを信頼してくれた地元の若者が案内してくれた。











▼横ズレ断層で、3メートルほど動いた家





キャンプに参加したこどもたちが暮らす御船町もめぐる。

招待キャンプのカウンターパートである「一般社団法人アイ・オー・イー」の松本君が、当事者として発生当時から今に至る状況を語ってくれた。

被災地に関心を寄せることに、遠方にいるわれわれが無関心になってはなるまい。


▼この小学校(仮校舎)のこどもたちが、山賊キャンプに来てくれた





▼その夜、建物の倒壊が及ばない校庭の真ん中にひしきめきあったという




▼仮設住宅








阿蘇地域のカウンターパート:「あそBe隊」の薄井隊長。

別名「イカサマ忍者」。

なぜその別名を持つかは、ぜひ検索されたい。

彼に、阿蘇を案内してもらった。

息を呑む被災状況が目の前に横たわる。

自然の猛威を見せつけられた。

阿蘇山の噴火も追い打ちをかけたこの地域。

復興はいつになるのだろう、と頭がクラクラする。


▼阿蘇は、縦ズレ断層










▼観光地阿蘇は、噴火の影響も




▼噴煙を吐く阿蘇山




▼地震の後、豪雨が襲った




▼薄井隊長と学生たち





学生たちは、それぞれのセンスで被災地を見つめた。

きっと、質の高い学びがあったことだろう。

学生たちの一人、九州大学の学生とは、昨年11月に福岡の九州大学で出会った。

泰阜村の誇るスーパー猟師と一緒に、九大のゲストスピーカーを勤めた時だ。

九大教育学部(今は人間環境学府?)の岡先生からお呼びがかかった授業である。

その後、今年2月に受け持った九大の集中講義も、彼は受講してくれた。

その時に得た学びが、彼を衝き動かしたということ。

遠く福岡から、わざわざ夏の信州こども山賊キャンプにボランティアとして参加してくれた。

ボランティア参加といっても、事前の研修を受ける必要がある。

その研修を受けるために、東京往復もしたようだ。

そして、今、熊本で再会。

報告会をサポートしてくれ、そして被災地を一緒にめぐった。

表現が不器用な彼が、しっかりと今、自分を表現しているではないか。

信州泰阜村が提供した学びが、今、九州熊本で深く増幅される。

そんな彼らの学びを、支えたい。


▼橋が落ちた南阿蘇村。




▼学生アパートは、その時で止まっていた






代表 辻だいち