わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

【支え合うからこそ、豊かな縁が紡がれる】 ~被災地熊本と信州泰阜の縁~

2016年10月30日 | 震災支縁=支え合いの縁を紡ぐ
熊本に来た。

4月の熊本地震から、5度目の被災地訪問になる。

今回は、「夏の信州こども山賊キャンプ」に招待した熊本地震の被災児童を対象に、想い出会(報告会)を開催した。

大分県日田市中津江のこどもたちは、運動会などと重なって残念ながら参加できなかった。

それでも、熊本県内(南阿蘇村、御船町、熊本市)のこどもたちと保護者が多数集まってくれた。

そして、そして九州・山口県から参加した学生ボランティアも。

スタッフが作成したビデオやスライド、そして泰阜村民たちからのビデオメッセージ等々。

あたたかい演出に、参加した熊本のこどもたちは一様に「楽しかった」と言ってくれた。





しかし一方で考えるのだ。

私たちは、このこどもたちに、どれだけのことを支援できたのだろうか、と。

ただの自己満足ではなかっただろうか、と。

こどもたちの一言一言が、私たちの誠意を試しているような気がする。

「一生わすれない思い出」になったこと、本当にうれしい。

でも、被災地のこどもは、復興に向けての闘いがまだまだ続く。

もしかすると、心に刻み込まれてしまったトラウマとは、一生つきまとう闘いかもしれない。

それでも、この泰阜村で 自然に包まれて、村人の支えあいの気持ちに包まれて、確かに何かをその小さい胸に刻み込んで被災地に帰っ
ていったことだろう。

このこどもたちが被災地の未来をつくっていく。

このこどもたちが日本の未来をつくっていくのだ。

多くの人々の気持ちに支えられて、きっと熊本・大分のこどもは強くなる。

そう信じている。



想い出会に参加した保護者の感想を紹介する。

「村長をはじめとする地域の方々、お野菜、ボランティア、支援金・・・。様々な人と人とのつながりが支えるチカラとなっていることがとても見えました。それを継続されていることがとても素晴らしく、また参加している子どもたちの心に伝わっていると思います。これだけの想い出会をするには期間中の撮影や様々にご苦労があったと思います。ここ九州で開催いただいたことを感謝申し上げます」



支援とは、支援する側が一方的に何かを施すのではなく、お互いが豊かな縁を紡いでいくことだと想う。

熊本・大分のこどもたちと泰阜村との出会いの縁が、今後どのように紡がれていくのか。

それをみんなで楽しみにしつつ、みんなでその希望を語り合うのが、本当の意味での「支援(縁)」なんだと想う。

支援は「支縁」。

支えあうからこそ、豊かな縁が紡がれる。



また会おう。

一緒にすばらしい未来をつくろう。

いつまでもいつまでも、遠い小さな泰阜村から、きみたちのことを応援している。


代表 辻だいち