通訳案内士の気ままな生活

現役通訳ガイドのブログです。プライベートから気になる収入などの話まで!?包み隠さずお話します!

閑散期満喫

2014-02-22 19:55:14 | オフ日記
ただでさえ仕事が少ない2月ですが、
今年は大雪が重なり、軒並みツアーキャンセル。
東名、中央道、東北道の通行止めは数日で解除されたものの
一般道の通行止めなどは今週いっぱい影響があり
受け入れレストランに食材も届かないなど
なかなか厳しい状態でした。
来週には通常に戻れそうですが、今週稼働した方は大変だったことでしょう。

さて、ツアーキャンセルがかさなっったこともあり
オリンピックを満喫しました。
日の丸飛行隊も、羽生君も、真央ちゃんも生で応援できました!
フリーランスならではの生活ですね。
サラリーマンではこうは行きません。

さて、こんな記事を発見しました。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014012902000121.html

要約すると、
観光庁が通訳案内士資格の規制緩和をもくろんだために
資格を取得しても無駄と判断されて
受験者がかえって激減。
訪日観光客2000万人の目標を掲げているが
“政策の混迷が足を引っ張っている”
との指摘。
至ってまともなご記事ですね。

本来なら
資格制度をきちんと運営⇒魅力ある仕事にする⇒稼働者増加⇒受験者増加
とすべきところを

規制緩和⇒資格の魅力低減⇒受験者減少⇒なのに合格者急増⇒さらに魅力低下⇒さらに稼働者減少
という負のスパイラルをたどっている気がします。

結局は仕事なわけですから、職業としてやる人が増えなければ
全体数は増えません。

規制緩和で留学生はバイトがしやすくなるかもしれませんが
もともと優秀な彼らが、卒業後もバイトをやるわけないですし、
そもそもガイドではVISAも下りないわけですから滞在できる仕事をするか帰国するかですよね。

実際に私が教えている語学系の専門学校でも
資格として取得してみたいと考える人生徒はいても
就業したいと考えている生徒はごくわずかです。
たとえガイドやりたいと相談してくる生徒がいても
新卒で就職ができる可能性がある生徒に
ガイドやれとは絶対に言えません。

そもそもフリーランスでガイド業を起業するには
それなりに社会を生きていくスキルが備わっていないと無理です。

合格率が20%も超えるようだと、
最高峰の英語の資格として受験する英語マニアや
なんとなく取っておきたい学生さえもどんどん減少するのではないでしょうか。

なんだかこの混迷ぶりはバスやタクシーの規制緩和と似てますね。
過当競争で最近また規制強化されていますが、
個人事業主がほとんどのガイドの場合は
気づいて再規制しようと思った時には
絶滅してしまっているかもしれませんね。

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