通訳案内士の気ままな生活

現役通訳ガイドのブログです。プライベートから気になる収入などの話まで!?包み隠さずお話します!

温泉の入墨

2013-09-22 23:05:06 | ガイド日記
先日マオリの女性が温泉で刺青を理由に入館拒否されたという件で
菅義偉官房長官が「外国の文化に対して敬意を払い、理解をおし進めることが大事だ」
との見解を示したそうです。

これは難しい問題ですが、みなさんどう思いますか?

日本人のおもてなしの心はとても素晴らしいと思います。
同時に悪い癖だと思うのですが
相手のことを思いやるということには寛容ですが
自分の文化を犠牲にしてしまうことには
無頓着というか。

よくありがちですが、
外国人に親切に~してあげたのに裏切られたと感じてしまう。
日本人の親切心ってなかなか通じないことも多いです。

もちろん外国人の文化を理解することも大事ですが
日本の文化を理解していただくことも重要です。

外国人の文化も理解し、自分の文化も主張しわかってもらう。
それが公平な国際感覚だと思います。
外国人だけを特別扱いするのは未熟な国際感覚な気がします。

ちなみにお客様のことを思うばかりに
ホテルやレストランと喧嘩してしまうガイドがたまに居ますが
そういった施設の方々の立場も説明し
理解していただくのもガイドの仕事です。

まあ、なんだかんだ言っても温泉もビジネスですから
お客さんが減るようなことや、トラブルになるようなことは
わざわざしたくないですよね。

入れ墨全面解禁すれば明らかにトラブルは増えますよね。
かといって、人を選んで拒否すれば
施設の人の命が危ない。
一律拒否というのは、施設側からすれば
一番安全な対策だというのも理解できます。

無難な解決策としては
入れ墨のあるお客様は
門前払いをするのではなく
貸し切り風呂を案内すればいいように思います。

そもそもマオリの女性をその温泉施設に連れてった
日本側の関係者が問題ですね。
受入できる施設はどこかにあるでしょうし
調べないでいきなり行って
入れないからと騒ぐのはどうかと思います。
この方たちの行動は
冷静に考えれば温泉施設や文化に
敬意を払っていないなと思えてしまいます。

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