2012シーズン緒戦

　2012シーズンの開幕戦が近くなりました。8勝8敗の去年と同じならば解雇と宣言されているAndy Reidにとっても契約延長を勝ち取らなければならない重要なシーズンになります。

　プレシーズン3週目に同じ条件で戦っているのですが、ターンオーバー連発で勝たせてもらった形、クエスチョナブルですがTrent Richerdsonが出てくるのであれば全然違うチームになるでしょう。
　ただ、NFLレベルで動いてるRicherdson見た事が無いからどれくらいやるのかが分かりません・・・コンタクト無しのミニキャンプはあてになりませんし。

　ハンデは9点有利、アウエイを考えれば12点差となり、普通これくらいハンデが有る試合はワンサイドになります。が、そこは奇想天外なプレイコールの我れらがEaglesですから、安心は出来ません。

　開幕戦と言う事、選手のレベルからすれば負けないだろうという事から考えると、2012シーズンのチームがどうなるのかのお披露目と言う意味の強い試合と見て良いでしょう。

1　OLの出来　　Jason Peters離脱とDemetress Bellが期待はずれに終わった事（アクティブにすらならないでルーキーDennis Kellyを使うようです）の影響がどうなるのか？

　LT以外の4人は去年から固定です、オールプロに選ばれたPetersが居ないのですからどう考えてもマイナスなのですけれど、それがどれだけ大きな影響なのかを見る試合になります。
　プレシーズンではどこにも穴が開かずにLeSean McCoyが立ち往生する場面が増えています。どこか一箇所でも開けばそこに切り込むMcCoyですけれど、どこも開かなかったら手の打ち様が有りません。


2　LBシャッフル　　Akeem JordanがSLBからWLBに移った他は新加入の2人がスターターになります。ワイドナインの犠牲者のポジションLBがどれだけ頑張れるかがディフェンス改善の鍵を握ります。
　
　DeMeco RyansはランプレイではCと潰れるだけでタレントの無駄使い決定なのですが、パスプレイのカバーと言う点とプレイコーラー・リーダーと言う意味で去年より良いのは間違い有りません。
　Mychal KendricksもBrian Rolleと比べれば、サイズもパワーも有りますし、去年の開幕と比べればここも良いでしょう。
　去年の最終戦と比べるとどうか？これは劣っていると判断します。Ryansがこのシステムで何をするのかがまだ分かっていないような動き方をしているのが気がかりです。

　もう一つ、インサイドのランディフェンスに力を入れすぎている分、ハンドオフフェイクからのスクリーンのようなプレイで全員釣られる場面が予想できます。


3　TE対策　　結局、だれがTEとマッチアップするのか良く分からないままプレシーズンが終わりました。
　Kendricksは足の回転は良くても5-11のミスマッチ。Ryansがやる事になるのでしょうけれどセットする位置的にクイックアウトのパターンをカバー出来るはずが無いです。Kurt Colemanはカバー下手過ぎます、ボールが落ちてくる位置を考える能力が低いです。
　と、いう訳で、今年もTE対策には苦労するでしょう。CLEにTEの怪我が相次いでいるので、この試合TEに投げ続けるような事はないとは思いますけれど、ここでTEにやられるようだとずっと苦労する事が確定します。


4　Michael Vick　　ここは考えても仕方ないか・・・凡人には理解出来ない境地に達してますよこの馬鹿は。
　ATL時代は才能だけでプレイしてた、セカンドチャンスでは心を入れ替える。と言ったのに、このオフシーズン初めてまじめにフィルムスタディをしたらしい・・・もうこいつの言う事は信じない。多分来年のオフもまた初めての取り組みを公表するだろうから。


5　元OLコーチ　　ここも考えても仕方ないか・・・普通の精神構造の4-3指導者求む


　と、言う訳でオフェンスの要とディフェンス責任者と言うキーマン2名がどうにも計算出来ない1年を今年もまた過ごす事になります。

　CLE戦で重要なのは、ランをある程度止めつつ、プレシーズンで無策だったスクリーンをどう止めるのか。OLがVickを守る事とMcCoyの走路をどう切り開くのか、この2つになると考えます。普通にやれば勝てるはずの試合、去年はそういう試合をシーズン序盤落としたのが最後まで響きました。勝つ事、内容も残す事、再建中のCLE相手には両方を求めます。