イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

シャッフル・シャッフル・シャッフル

2010-02-15 00:22:00 | イーグルス
 怪我に振り回され選手を固定できずにシーズンが終わってしまったLB陣、スターター2人がIR入りし、スターターだった2人が控えに降格しています。

Akeem Jordan 12試合出場 10試合先発(WLBで8試合、MLBで2試合)
71タックル 60ソロ 11アシスト 1サック 6PD 2INT
 WLBのスターターとして開幕から8試合起用されましたが膝の怪我で4試合欠場、その間にWill Witherspoonが加入した為にMLBにコンバートされています。WLBとしての働きは悪くなく、試合後半の良い所でINTを決めるなど成長を見せました。本来横よりも縦への動きが良いJordanをMLBで使うのは無理で、終盤のランディフェンス崩壊の一因となってしまいました。ギャップを埋めるように外から入るのは上手くても、突破してくるリードブロッカーを排除してRBを待つ受身の姿勢には向かないようです。来年どこで使うのかが非常に難しくなりました。

Will Witherspoon 11試合出場 10試合先発 (MLBで2試合、WLBで8試合)
(STLで5試合出場後トレードで加入)
58タックル 51ソロ 7アシスト 1サック 5PD 1INT (STLで33タックル)
 Omar GaitherのIR入りで緊急補強をしました、本来プロボウル級の選手ですが年俸が高い事と2巡指名ルーキーJames Laurinaitisに押し出される形でのトレードとなっています。WLB/MLBですが、期待されたTEへのマークがそれほどでもなかった事とJordanの怪我でWLBに回りました。シーズン終了時のチームの中では最も横に動けるLBだと思うのですがWLBで固定しています。この起用方は間違えていると思うのですが、コーチの判断なのですからこれが1番良いと思ったのでしょう。高年俸を支払う気があるのであればWLBのスターターとして残る事になります。

Cris Gocong 15試合出場 11試合先発 (SLBで10試合、MLBで1試合)
44タックル 35ソロ 9アシスト 1サック 2PD 
 パスを叩いたのが2回だけと言う数字を見ても、今年はTEのカバーで全く使われませんでした。時折DEの位置に入りパスラッシュもさせてもらいましたが、ひたすらDTとDEの間のギャップを埋める潰れ役としての仕事に従事しています。元々DEなのをSLBで使っているのに、なぜかMLBコンバートにも挑戦し、惨めなまでに横に動けない事を露呈してすぐに戻されました。シーズン後半はルーキーMoise Fokouにスターターを奪われてしまいプレイタイムもほとんど与えられないままになってしまいました。Fokou起用後にランディフェンスが崩壊しました、ギャップを埋めるGocongの仕事がチームには必要だと思いますが最後まで元には戻しませんでした。DEに戻してパスラッシュ専門で起用されるのか、システム変更の失敗を認めてGocongを戻すのか来年何をしているのかが予想できません。

Moise Fokou 16試合出場 4試合先発
39タックル 27ソロ 12アシスト 1PD
 7巡指名からの大抜擢で53人枠に残り、SLBとして4試合に先発しました。2試合はGocongの怪我でチャンスを貰い、終盤2試合はGocongを引き摺り下ろしての起用です。カレッジではWLBで動きの軽さと言う意味ではGocongより上ですが、TEをマークする技術は未熟でTEを抑える事は出来ませんでした。精神的に非常に未熟で、ボールと関係の無い所でリードブロッカーに殴りかかったり、INT後のブロックはほとんど100%の確率で反則を取られる等Fokouが居なければ勝っていた試合が2試合有ります。なぜFokouを使うのか私には全く理解できません。

Tracy White 16試合出場
35タックル 26ソロ 9アシスト 3PD 1INT
 STエースとしてLBでは全く実績が無かったのですが、LB陣の怪我人多発でニッケルLBとして起用した所、予想外に動きが良かった為に怪我人が帰ってきてもニッケルLBを確保しました。ただ、周りがゾーン下手過ぎただけでWhiteが良い選手と言う訳では無いです、ST要員としての起用(契約)に我慢が出来ないのであればUFAとして再契約しないかもしれません。

Jeremiah Trotter 13試合出場 7試合先発
32タックル 29ソロ 3アシスト
 膝の故障で引退していたところを急遽復帰させてMLBに据えました。復帰直後は体が出来ていないのでしょう酷い動きでしたが、シーズン広範囲なると前に前に動くTrotterの良さが出てきました。しかし、チームが求めていたランストップとリーダーシップは発揮されず(2年前までのような表立った統率力は見られませんでした)に終わっています。MLBのスターターだった2人が帰ってくれば必要なくなります、控えに置いておくのも難しいでしょうし再契約するのか難しいです。

Omar Gaither 5試合出場 3試合先発
30タックル 24ソロ 6アシスト 1.5サック 1PD
 Stewart Bradleyの怪我でWLBからMLBに戻って開幕を迎えました。キャンプ中に膝を捻挫してプレシーズンゲームに出れなかったのですが、DTがランを押さえた事もありMLBとして良い働きをします。その後怪我の再発でIR入りする事になりました、10月始めの手術ですし開幕には復帰出来るでしょう。

Joe Mays 11試合出場 1試合先発
18タックル 17ソロ 1アシスト 
 Bradleyの怪我の後MLBのスターターにはMaysが起用されましたがプレシーズンゲームで結果を出せず、怪我をした事も有りシーズン前半は休む事になります。復帰時にはWitherspoon.Trotterの補強も有りST専用での起用となります。怪我人が出た時にスターターになりましたが、すぐにST要員に戻っています。パスカバーが全く出来ませんしST専用としての起用が精一杯でしょう。

Stewart Bradley 
有料の公開練習でACL断絶の怪我をして即IR行きとなりました。


 今回はタックル数の多い順に名前を挙げてみましたが、怪我人の穴埋めと言う形で次々と補強とコンバートを繰り返したのが分かります。この状態でよくやったと評価するのは私には出来ません、TEのカバーが最後まで全く改善されなかった事、選手の組み合わせを無視したような個々の能力優先の起用は問題です。また、シーズン終盤パスカバーを良くしようと欲張ったのか、怪我が癒えて固定してきたメンバーを再度シャッフルした結果ランディフェンス崩壊を招きました。

 急造DCのSean McDermottにキャリア2年のLBコーチBill Shueyのコンビの力量不足が目立つシーズンでした。DLコーチのRory Segrestも経験不足ですがユニットが中堅を揃えていた事と怪我人が少なかった事で救われた印象です。来年以降もフロント7人の育成と起用には不満が残る事になるような気がします。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。