大相撲七月場所(名古屋場所)は、横綱・照ノ富士が決定戦を制し、１０回目という節目の優勝を飾り、幕を閉じた。
照ノ富士は初日にやや苦戦したものの、２日目以降は強い相撲を見せ、連勝街道。１４日目にも優勝が決まるかと思ったら、まさかの連敗で優勝決定戦に。本場所で１５日間取るのが久しぶりで、スタミナ切れしたのかな。それでも、決定戦では、しっかり勝って優勝。３敗はしたけど、強い横綱を見せてもらった。
３大関。
琴櫻は最終的に２ケタは勝ったものの、終盤の３連敗で優勝争いから脱落し、今場所も初優勝はならず。
カド番の大関・貴景勝は５勝１０敗と大きく負け越し、大関からの陥落が決まった。連日気迫のこもった相撲は見せていたけど、当たって突き放す当たって突き放すという強かった時の相撲は見られず、前に出る圧力も弱かった。首がかなり悪いのか。来場所以降も心配だ。
終盤まで優勝争いに絡んだ豊昇龍は１３日目から休場。強引な相撲が多く、いつもケガの心配をしながら見ていたけど、それが現実になってしまった感じ。
新関脇・大の里は序盤星が上がらず、９勝６敗と２ケタには届かず。対戦相手にかなり研究されてるということか。それでも新入幕から４場所連続の勝ち越しは立派。
一場所での大関復帰を目指した霧島は初日から内容のある相撲で３連勝とし、２ケタ勝利で大関復帰できそうだと思ったけど、終わってみれば千秋楽でやっと勝ち越しを決めるという成績に終わった。
新小結・平戸海は今場所も見ていて実に気持ちのいい相撲で２ケタ勝利。技能賞も受賞した。来場所以降も楽しみな力士だ。
６場所ぶりに幕内に戻ってきた若隆景は１１勝４敗の好成績。来場所は幕内上位まで番付を戻してきそうだ。
地元出身力士。
東幕下十枚目の峰刃は、２連敗スタートが響き、３勝４敗と負け越し。これで８場所連続での３勝４敗か４勝３敗。幕下上位の実力がついていることは間違えないので、関取になるためにも序盤に勝ち星を重ねてほしいところ。
東三段目三十九枚目の雷道は３勝１敗からの３連敗で残念ながら負け越した。
東序二段五枚目の翔大夢は、３連敗から３連勝と盛り返したものの負け越し、三段目昇格はならず。
優勝決定戦に進出した隆の勝。優勝争いに名前が残っていても、正直１４日目までノーマークだった。千秋楽も決定戦までもつれ込むとは思っていなかった。大変、失礼した。来場所の三役昇進はあるだろうか。
その三役、関脇、小結の５力士が全員勝ち越した。さらには貴景勝が関脇に陥落してくる。来場所、枠は６に広げられるのか。そこにも注目したい。
