「飯を喰らひて華と告ぐ」

目立たぬ場所に店を構える中華料理店「一香軒」。

メニューには中華料理が並ぶけど、客が食べたい物を言えば、何でも作るという店主。

たまたま店を見つけてやってきた客は、一流大学を出てプライドの高い若手会社員。

先輩に仕事のことで注意されて悶々としているところを、食べたいと言って作ってもらったハンバーグで癒された。

これだけなら、飯テロ系ドラマってことになるけど、メインはそれより店主のキャラ。

悩んでいることを見抜き、励ましやらアドバイスやらを送りまくる。

でも、それが見事なまでにずれてる。

経理部の客を勝手に営業職だと決め込んで、営業のイロハを教え込むなど、ある意味暴走しまくり。

店主に圧倒され、なかなか言葉を返すこともできない客。

もう、ずっとクスクスクスクス笑ってたわ。

１５分という短い放送時間もいいね。

「西園寺さんは家事をしない」

アプリ制作会社でバリバリ働く西園寺さんは家事をまったくしない。

一軒家を買い、家事をしなくて済むようにがっつりリフォームまで。

西園寺さんが働く会社に新たにやってきたのは、超有名企業で働いていたエンジニアの楠美くん。

ひょんなことから楠美くんに子供がいることを知ってしまい、家事で住処を失った親子を家に付随した賃貸部屋に招いた。

最初はぶつかるというか、かみ合わないふたりだったけど、西園寺さんが家事をしない理由、楠美くんが親としての務めを完ぺきにこなそうとする理由などをお互いに話したことで、距離は縮まった様子。

最後の「ダメでもいいんだよ。ダメでもダメじゃないんだよ。だって、それも楠美くんじゃん。それを否定する権利なんて誰にもない。楠美くんにもない」は、なかなかの名言だった。

登場人物の人となりや関係などはわかった。

けど、どういうドラマになるのかは、まだ見えてこなかったなぁ。

わりと好きな初回ではあった。