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Go To Zeroを聴きながら

小山卓治を聴きながら夢の国
今日が終わってまた明日

5/27 小山卓治 New Days "027" 札幌 Cafe tone

2012年05月28日 | 小山卓治


晴れ渡った最終日
Cafe toneは閑静な住宅街にありながら
裏の北大の大きな農場では牛が放牧されていた。



今日は最終日で4人のユニットということで
札幌のファンにとっては
昨日のアンコールでの
〈傷だらけの天使〉1曲を抜きにすれば
初めて聴く4人のステージとなる。

Cafe toneはフロアの構造上なのか柱が多く
おまけにグランドピアノがどん!と置いてあるので
私が座っていた位置からは
4人が並ぶと左側のベチコがまったく見えないのが
なんだかとても残念だった。

ステージは4人の新しい門出を祝うべく
〈New Days〉からのスタート
やっぱりいいな。

演奏でもMCの掛け合いでも
最初の頃はおとなしめだった天神君が本領を発揮し
楽しくパワフルなステージを楽しんだ。
その分ベチコがやや抑えめに感じられたが
聴き心地よくよいバランスだったように思う。

〈Soulmate〉

   君はどうだい? 俺はどうだい?
   今日も輝けているかい?

死ぬまでこう問い続けたいと思いながら聴いた。
今回の旅でつくづく
人と人との心の通ったふれあい
腹を割って話せる友の存在
放っておけない友の存在
仲間への思いやりや気遣い
そして深い愛情・・・など
いろんなことを想った。
それはどれもこれも
支えとなって日々を過ごせる糧だ。

〈Shadow Land〉
Mercyのエレキギターが切なく甘く
ピアノに花を添える。



外はまだ明るく
吹き抜けの高い窓の外では
樹木が風に吹かれ
出窓ではガラスのレインドロップがキラキラと・・・
うっとりと贅沢な午後の1曲


   my love 孤独な夜を
   my love いくつ数えれば
   my love 本当の夜に
   my love たどり着けるのだろう

   my love 報われることもない
   my love 夢を抱きしめて
   my love とめどもなく続く
   my love とめどもなく
   Shadow Land

久しぶりに聴く4人の〈ひまわり〉が最高。
札幌のファンの中にはソロ以外でこの曲を聴いたことのない人だっていた。
こんな名曲を、この地で、このユニットで楽しめたことに
今回も来れたことを心から感謝した。

〈HEAT OF THE NIGHT〉
ユニットのこの曲は
モノクロの映画に色づけしたみたいにカラフル
そして動き出したくなるビートで
ワクワク、ゾクゾクさせられた。

充実した3daysの締めくくりは
〈祈り〉の合唱。
歌いながら
「小山卓治と北のファンには特別な絆がある」
そんな気がした。

   新しく始めたい
   僕らのやり方で
   昔と同じカギじゃ
   そのドアは開かない

   僕ら行くことにした
   君達も行かないか
   沈黙からの一歩
   踏みだすのは今だ

   打ち寄せる波のように
   くり返す祈りが
   かなえられる日が来るまで
   戦い続けよう


途中弦が切れて
ギターの音も消えた。
歌声はますます大きくなり
それぞれがいろんな想いで
歌い終えた。

3日間の小山卓治は本当に幸せそうだった。
北の地で長い冬を越して
春の訪れを待つように
ファンは辛抱強く小山卓治を待っている。
そしてやっとやって来たその日を
心から喜び
心からもてなし
心から楽しんでいる
だからひとりひとりが輝いているし
小山卓治もその輝きを大事にしている。

関東や広島からの遠征組の方々
小樽や江別、釧路からきた方々
札幌のファンの方達
そして、カノンさん
皆さん、本当にありがとう。
素晴らしい3日間でした。

セットリスト

1. New Days [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
2. PARADISE ALLEY [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
3. Soulmate [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
4. 夕陽に泣きたい [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
5. Night After Night [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
6. 談合坂パーキングエリア [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
7. Shadow Land [Piano, w/ Mercy]
8. Yellow Center Line [Piano]
9. 光が降る
10. Gallery [w/ 磯部舞子]
11. ひまわり [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
12. 夢の島  [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
13. HEAT OF THE NIGHT  [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
14. 最終電車  [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]

E1. 傷だらけの天使  [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
E2. 君が本当に欲しいもの  [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
E3. 種の歌  [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
E4. 祈り  [生声 合唱]





5/26 小山卓治 New Days "026" 札幌 COO

2012年05月27日 | 小山卓治

札幌郊外の公園はタンポポが満開!


本日ライヴのあるCOOは
南一条西20丁目にあって
ホテルのある南三条西9丁目から歩いて20分。
あちこちに洒落た雑貨屋、カフェとか花屋があって
つい覗いてみたくなる。

地下1階の店を降りていくと
いろいろなミュージシャンのポスターやらチラシが貼ってあり
懐かしい顔や名前もあってしばし眺めてしまった。
すでにたくさんのお客さんがいて
今日の初スリーピースユニットの演奏を
心待ちにしている。

小山卓治は白シャツに茶革のジャケット
Mercyは赤チェックシャツにいつもの帽子2枚重ね
天神タケシは白ロングTシャツにかけたてのアフロで登場。
皆ジーンズをはいているが
それぞれの年代風にいい感じではきこなしている。

すでに藤沢虎丸座で3人の演奏を聴いているが
今晩は、さらにパワーアップされて
息の合った演奏を楽しんだ。

〈New Days〉はアップビートで
一緒に歌いたくなるノリのよさがいい。
いい曲になってきているなあと思う。

〈オリオンのティア〉はもともと好きな曲だが
ベースの低い音が曲のロマンチック度をさらにアップ
ドキドキさせられる。

髪をアフロにして8年目という天神タケシ
細身の身体にちょっとはにかんだ笑顔と渋いベースの音
きっと、もてるだろうなと思っていたら
2人のうら若い女の子がちゃんと聴きにきていた。

禁煙したのは「歌がうまくなりたいから!」
という理由に尽きるようで
「自分の年令と向き合っていかなくてはならない中で
上り調子のラインが一本あってもいい」と。

50を過ぎると40代ではまだ感じることのない(できない)
「老い」を感じるようになる。
それに対して何もせずになるがままに生きるのではなく
変えたいと決意し実行することで
きっとそのあとの10年も変わってくるのかなと思う。

久しぶりに聴いた女性パートも入った〈クリスタルレインドロップ〉
難しくてなかなか歌えないけれど
素敵だな。
いつか歌えるようになってみたい。

〈 Lucky Guy〉が嬉しかった。

   夜明けを知らせる風が俺達の間をすり抜ける
   もう何も始まりはしない 誰もがそう気づいてた
   あの子は立ちあがり唇の端を少し歪めて
   これがあんたの望み? 長い髪がクルリと回った

   あいつの名前はブロック塀に
   スプレーで今も描かれてる
   思わせとけばいいじゃないか
   あいつは本物のラッキーガイってさ

自分がどうなりたいか
人からどう思われたいか
何をしたいか
何をもって本物とするのかは
歳とともに
変わってくるけれど
その過程で誰かに出会い
恋をしたり別れたり
大切なものを失ったりしながら
自分を見つけていく。

何を持ってラッキーと言うのかも
人それぞれだけれど
だんだんと
運も不運も自分次第だとわかってくるものだ。

〈PARADISE ALLEY〉や〈DOWN〉では
天神タケシのコーラスも入り
なかなかいい感じだ。
ひたすらベースを弾く彼も素敵だが
歌う彼もいいものだ。

アンコールではベチコが登場。
「もしや!?」と思ったらやっぱりやってくれた〈前夜〉。

ありがとう。
しばらく聴かせてもらえなかったけど
久しぶりにじっくり聴いた。

自分が今ここにいることや
生きること、死にゆくことの意味
葛藤や絶望、希望や決意・・・

そんな曲が聴きたいと思う。
そして、そんな曲をまたつくってほしいと強く思う。

〈前夜〉や〈天国のドアノブ〉、そして〈負けないで〉を聴きながら
そう深く思った夜だった。


突然の土砂降りで雨宿り

セットリストは

1. 手首 (w/Mercy & 天神タケシ)
2. いつか河を越えて (w/Mercy & 天神タケシ)
3. 西からの便り (w/Mercy & 天神タケシ)
4. New Days (w/Mercy & 天神タケシ)
5. 夕陽に泣きたい (w/Mercy & 天神タケシ)
6. オリオンのティアラ (w/Mercy & 天神タケシ)
7. kiss (w/Mercy )
8. クリスタルレインドロップ
9. Lucky Guy
10. 天国のドアノブ (w/Mercy & 天神タケシ)
11. PARADISE ALLEY (w/Mercy & 天神タケシ)
12. 夢の島 (w/Mercy & 天神タケシ)
13. DOWN (w/Mercy & 天神タケシ)

E1. 前夜 (w/磯部舞子)
E2. 傷だらけの天使 (w/Mercy、天神タケシ&磯部舞子)
E3. 負けないで(生声でソロ)

5/25 小山卓治 New Days "025" 札幌 fudge

2012年05月26日 | 小山卓治

札幌のたんぽぽも結構綿毛になっていた。

小山卓治の札幌fudge生声ライヴは
2008年以来毎年行われていて
すっかりおなじみになっているけれど
今日は嬉しいことに満席だった。

窓際に座って歌う小山卓治を照らす柔らかな黄色い照明と
微かに開けられた窓からの風に揺れるカーテンが
生声にぴったりあっていて
なんとも心地よく感じられる
そんなfudgeが私は好きだ。

颯爽と黒シャツにジーンズで登場した小山卓治は
地元札幌、小樽、釧路からなどの北海道民、
関東圏、そして遠くは広島からのファンの
「待ってました!」の拍手に
力強く「嬉しいよ!」と一言。
本当に嬉しそうないい顔をしていた
今夜の小山卓治だった。



そんな今日のために彼が選んだ曲は・・・

1. ジオラマ
2. 絶望のダンス
3. Rock'n Roll's Over
4. 真夜中のボードビル
5. ある夜の電話
6. P.M.11:11
7. ばあちゃんごめんね
8. 最初の奇跡
9. バタフライ
10. Passing Bell
11. Hot Butter
12. Time

E1. 今までの僕は
E2. 種の歌(w/磯部舞子)
E3. 長すぎる夜と遠すぎる朝

〈Passing Bell〉は
「みんなもよかったら歌って」と。
普段はあまり聴くことのできない名曲を
堂々と一緒に歌えるのは嬉しい。

〈Hot Butter〉は
男女分けてコーラスの指導も入って
なかなか楽しくいい感じだった。
〈Show Time〉もそうだけれど
コーラスに参加して一緒に歌える曲は
思い出深いものになる。

とても好きな〈今までの僕は〉だが
聴いていると思うことがひとつ。

   oh funny day 手をつなぐのじゃなく
   oh sunny day 心をつなぎたい
   oh funny day その方がいいさ
   初めてそれに気づいたんだ

私の夫は結婚前の
まだつき合っている当時から今まで
一度も手をつないでくれたことがない
私はいつもそれが不満だった。
でも最近は心が繋がっていれば
まあいいか・・・と
思うようになった。
ま、歳とって手をつないで歩く老夫婦も
素敵だけどね・・・。

さて、今日はソロのはずが
なぜかベチコが客席に。
じゃあ、何かやろうよということで
〈種の歌〉をアンコールで一緒に。
何だか久しぶりに聴くベチコのバイオリン
明後日が楽しみ!

終了後は札幌では恒例の打ち上げ。
ライヴ参加者がほとんど全員参加しての
大にぎわいの打ち上げで
賑やかなこと、楽しいこと!

天神タケシとMercyも最終便で到着。
うーん、虎丸座が思い出される。
明日が楽しみだな。








5/20 小山卓治 New Days 024 藤沢虎丸座 

2012年05月22日 | 小山卓治
久しぶりに降り立った片瀬江ノ島駅は
曇り空の下、初夏の暑さで
家族連れやカップルで大賑わい。

あたりをぶらぶらしながら
たんぽぽの写真を撮ったり
海を見たり。
たんぽぽはあちこちに
ぽつんぽつんと残っている。



初夏に近づくにつれ
草花の丈が伸びて
たんぽぽもそれに負けず
長い首を草の間から出している。



さて、大阪、名古屋、藤沢の旅の最終日とあって
小山卓治とMercyはややお疲れ気味な表情で登場。
虎丸座のみ参加の天神タケシだけが
すっきりさわやかな表情で
かけたてホヤホヤのアフロがなんともいい感じ。

でもいざ演奏が始まるとそんなことは関係なく
〈手首〉から始まった男3人のぶっとい音と
かっこよく粋な演奏に引き込まれた。

この3人のユニットもいいな。
札幌での演奏がますます楽しみ!
レパートリーを増やして
これからもっと一緒にやってほしい。

〈天国のドアノブ〉は
最近では楽曲として
じっくり聴けるようになっていたのに
やっぱりいろいろ思い出されてしまって
涙が止まらなくなってしまった。
それにしても
最近の小山卓治の
この曲の歌いっぷりは凄い迫力で
まるで金縛りにあったように
心も体もがっちりと摑まれる。

ピアノでやった
〈今までの僕は〉と〈虹の袂〉がよかったな。
一緒に2曲とは滅多にないことで嬉しくなった。

禁煙を始めて半年の小山卓治。
どうやら「タバコなんてなくなっちゃえばいいのに!」
と、思うほどまでになったらしい。

でも、あのタバコの煙のサインを
ちっとも変えないのは
どこかにまだ迷いがあるのではと
勘ぐってしまう。

まっ、そんなことはないか。

改めて・・・
禁煙成功おめでとうございます。

「ちょっと太った」と言っていたけれど
シェイプアップして
かっこいい小山卓治の体型をキープしてくださいね。

それから、天神君のアフロは
やっぱりかっこいいね。

終演後は、某ファンと一緒に記念撮影。



そんなこんなで楽しく盛り上がった
虎丸座ライヴでした。



セットリストは

1. 手首 (w/Mercy & 天神タケシ)
2. いつか河を越えて (w/Mercy & 天神タケシ)
3. 西からの便り (w/Mercy & 天神タケシ)
4. New Days (w/Mercy & 天神タケシ)
5. 夕陽に泣きたい (w/Mercy & 天神タケシ)
6. オリオンのティアラ (w/Mercy & 天神タケシ)
7. kiss (w/Mercy )
8. ばあちゃんごめんね
9. Gallery
10. 今までの僕は (Piano)
11. 天国のドアノブ (w/Mercy & 天神タケシ)
12. PARADISE ALLEY (w/Mercy & 天神タケシ)
13. 夢の島 (w/Mercy & 天神タケシ)
14. DOWN (w/Mercy & 天神タケシ)

E1. Soulmate (w/Mercy & 天神タケシ)
E2. 傷だらけの天使 (w/Mercy & 天神タケシ)
E3. 虹の袂(Piano)


呼吸

2012年05月12日 | 日記


   

   届く度に遠のいてく 現在ここにいることのその意味
   
   受け入れることは諦めなのか?それとも勇気なのか?
   
   生まれたこと 死に往くこと そこにはきっと意味なんてない
   
   でも歌う 歌にさえならぬ声で 声にさえならぬ呼吸で

   (浜田裕介:呼吸-Breath-より)


医師に「あと数日です。」と言われ

その通りに父はゆっくりと旅立って逝った。

最期の日々を父と二人で過ごし

その呼吸を見守った。


静かな病室の時間の中で

彼が生きている証は

手のぬくもりと呼吸だけ

天使のようなナースの温かい言葉に

夜の静寂のなかで何度ホッとしたことか。


最期まで看てくれるはずの母が先に逝って3年

その後、坂を転げ落ちるように父は身も心も痩せていった。

「何が欲しい?」と耳元で聞くと

声にならないことばで

「かあさんのところに逝きたい」と。

それからほどなくして

話も意思表示もまったくできなくなった父。


夫がしみじみと言った。

「生き続けるって辛いことだね。」

息子が切なそうに言った。

「生きていて何の意味があるのかな、おじいちゃん。」


生まれてきたこと

死に往くことに

意味なんてない

ただただ全うするだけ


生きたくても生きられなかった母

死にたくても逝けなかった父

そんなものだ。


でもきっと死ぬまで問い続けるんだろうな

生まれたことの意味

死に往くことの意味。


〈呼吸〉は

病床で繰り返し父に歌ってあげた歌。

歌は人を救えないけれど

答えを出してはくれないけれど

その美しい言葉やメロディは

共に過ごした時間の中で

二人を繋げてくれたと感じている。




 


 


   

4/26 小山卓治×浜田裕介 スケアクロウ2012 -番外編- 西からの便り at 東京下北沢 440

2012年04月28日 | 小山卓治




雨降りの4月26日、
下北沢440での
小山卓治×浜田裕介ライヴに行ってきた。

昨年秋の海癒ライヴから5ヶ月
そして、浜田裕介のニューアルバムが届いたばかりということで
私自身の中での期待度はかなり高くなっていたが・・・

結果はその期待を裏切らず
素晴らしいライヴだった。


セットリストは・・・

浜田裕介
1. Dead man Blues
2. 水中写真
3. ぶるー
4. 夜を見てた
5. 流星のターミナル
6. 呼吸ーBreath-

浜田裕介&小山卓治
7. ゆるやかな法則(浜田裕介曲)
8. いつか河を越えて

小山卓治
9. ジオラマ
10. 西からの便り
11. P.M.11:11
12. Kiss(新曲)
13. ばあちゃんごめんね(新曲)
14. 光が降る
15. 今までの僕は

小山卓治&浜田裕介
E1. デイジー(浜田裕介曲)
E2. 傷だらけの天使
E3. 祈り
E4. 種の歌


まずは浜田裕介から。

新しいアルバムに入っている
〈Dead man Blues〉は詞がとても好き。

「Hello My Friend 元気だったかい?」と始まるこの曲
その後に「孤独」と続き、ドキッとさせられる。
そして「情熱」、「プライド」への呼びかけに続く。
彼の人生の相棒はこの3つなんだな。
人生の相棒なんて考えたこともない私は
「相棒を3つ選べと言われたたらなんだろう?」
などと考えながら聴いていた。

孤独、情熱、プライドと共に走り続けた列車は
長い長い人生の夜を走り続ける。
でも最後にやっぱりそばにいるのは「孤独」。

   Hello My Friend よろしく頼むぜ「孤独」
   やっぱり君が最後の相棒だ
   俺に名前が付くその前から
   俺の名前が消えるその時まで

〈夜を見てた〉はいろんな人がカバーしていて
浜田裕介の歌だと知らない人が多い。
以前友達が「この曲いいねえ。」と
どこからか見つけてきた。
「浜田裕介の曲だよ」と言うと
「えー、違うよ、絶対違う。」となぜか断言する。
あとで「やっぱりそうだったんだあ、へえ~」と・・・。

作った彼が唄う「夜を見てた」がやっぱり最高だ。

   強くなくていい 負けてばかりでいい 
   僕と君にしか見えないものがある
   それが痛みでいい 哀しみで構わない
   雨が上がるまで二人でずっと夜を見てた

〈流星のターミナル〉は大好きな曲だけれど
生で聴くのは初めてだった。
「サビの部分をぜひ皆で歌って会場を温めよう!」と、
客席も巻き込んでの大合唱。
聴くだけでなく参加できるのは気持ちのいいものだ。
私の中ではこの曲はいまだに一番のお気に入り。

そして、〈呼吸-Breath-〉
今回のアルバムには予約特典のカバーアルバムが付いていて
そのタイトルは「リップサービス」。
全17曲のうち16曲はカバー曲で
最後にバージョンの異なる〈呼吸-Breath-〉が入っている。
爽やかな感じであまり重みを感じさせないそのアレンジもいいが
やっぱり本盤のほうがずっといい。

アルバムのそれは、
彼自身が「何度も途中で唄えなくなってやり直した」と語るだけに
重みを持って深く心に入り込み、涙が自然に流れてくる。

小山卓治に「最高傑作」と言わせるだけの
「絶望の向こう側の歌」だと思う。


対する小山卓治は・・・

前回の西川口のライヴに行けなかったので
少し間が開いてしまったためか
ちょっとドキドキしながら出番を待った。
タバコを止めてちょっと太った姿なんかを想像してたけど
まったく変わらずで嬉しい。
相変わらずのいい男でホッとした。
声も張りがあってよく出ていた。

斬り合うなどといいながらソロの時より表情も柔らかめで
浜田裕介とのやりとりが楽しかった。

〈ジオラマ〉がよかった。
今まで聴いた中で一番グッとくるものがあった。
本人が日記の中で
「〈ジオラマ〉を、ミュートとハンマリングを駆使した奏法でプレイ。
石川鷹彦さんがたまにやる弾き方で、
どう弾いてるのかは分かっても、
そのサウンドがどうしても表現できない奏法だ。
少しは近づけたかな。」
と書いていた。
私は奏法については、からきしわからないが
聴いていて心地よくカッコいいサウンドだったことは間違いない。

〈呼吸〉にしても〈ジオラマ〉にしてもそうだが
アーティストのチャレンジ精神次第で
曲はどうにでも変えられるんだなと思いながら聴いていた。

新曲が3曲。
〈光が降る〉〈Kiss〉〈ばあちゃんごめんね〉

〈ばあちゃんごめんね〉がよかった。
赤いベレー帽をかぶった
愛しきばあちゃんへの
素直な想いが感傷的にならずに唄われている。
これからが楽しみ。

アンコールでの二人の〈祈り〉と〈種の歌〉を聴きながら
なごやかで、温かみのあるステージに満足して帰路についた夜だった。

スケアクロウ2012ツアーは
また秋になるのかな。
楽しみにしていよう。






呼吸-Breath- / 浜田裕介

2012年04月24日 | 小山卓治
浜田裕介の新しいアルバム[native blue]が届いた。



その中でも〈呼吸-Breath-〉が
とにかく素晴らしい。

小山卓治がアルバムのライナーノーツで
「穏やかで美しいメロディなのに、すさまじい歌だ。ゴウゴウと風が吹く音がする。
力の限り天に向かって延ばす汚れた手のひらが見える。涙の乾いた頬が見える。
この歌は、絶望の向こう側の歌だ。」

と、書いているが、
あまりにぴったりと言い当てていて
それ以上補足することばも見当たらない。

答えがないとわかっていても
生きる意味を
問い続けていくのが
この世に生まれた私たちの宿命。

でも
どんなに天に向かって手を延ばしても
涙を枯らしても
喉が潰れるほど叫んでも
答えが降りてくることはない。
それでも私たちは問い続ける。

浜田裕介はこう語っている。

  「自分の許容範囲を想いが溢れた時、
   僕は歌う。
   歌う喉が壊れた時、
   僕は祈る。
   そして、
   その祈る力さえ尽きても、
   鼓動は打ち続け、呼吸は繰り返す。
   呼吸の最後の一息までが、
   鼓動の最後の一拍までが僕の唄だ。 」


4月26日、いよいよ東京でこの曲が聴ける。
浜田裕介の鼓動
しっかりと感じて来よう。


   呼吸-Breath-

   詞:浜田裕介 曲:浜田裕介 

   空に訊きたい 
   人はこの旅の果てに 憎しみを越えられますか?
   鍵はまだ開いてますか?

   雲に訊きたい
   渡り鳥の羽ばたきや イルカたちの鳴き声は
   僕らを責めてませんか?

   いつかは誰もが閉じるその本の
   最初の行に書かれてたのは「祝福」なのでしょうか?

   灯る度に吹き消される か弱き命の震える音
   今膝の上 無防備に眠る こねこのあくびさえも
   守れなくて 繋げなくて 途方に暮れる夜の岸辺で
   ただ祈る 祈りにさえならぬ声で 声にさえならぬ呼吸で

   月に訊きたい
   いつか僕が傷つけた あの人はこの空の下
   大切にされてますか?

   星に訊きたい
   僕はこの頭の中 何人も殺しました
   それはやはり罪ですか?

   歪んだ光が映す自画像は
   無色なままで 無力なままで あまりに真実で

   届く度に遠のいてく 現在ここにいることのその意味
   受け入れることは諦めなのか?それとも勇気なのか?
   生まれたこと 死に往くこと そこにはきっと意味なんてない
   でも歌う 歌にさえならぬ声で 声にさえならぬ呼吸で

   風に訊きたい 
   戦場を吹き抜ける時 無限の闇の向こうに
   夜明けは息吹いてますか?

   雨に訊きたい
   全てを失くした人の 肩をそっと濡らす時
   彼は赦されてますか?






小山卓治 | たんぽぽのある風景 募集ページ

2012年04月08日 | 小山卓治


小山卓治-たんぽぽのある風景-募集ページ

Facebookにまたもうひとつページが増えた。
カバーページがなんともいい感じで温かみがあって素敵だ。
たんぽぽの写真募集のための専用のページで
Facebookに登録していれば誰でも写真を投稿できる。
もし、Facebookをやっていなければ
事務局にメールの添付で送ればいいね。

“卓治と作る「たんぽぽのある風景」のアルバム”なんて
30周年に向けてなかなか素敵な企画!
どんな「たんぽぽのある風景」が送られてくるか楽しみ。
そして、どんな風に活用するのかも楽しみだな!



たんぽぽ(種類は問いません)が写っていれば内容は自由です
●日本国内だけではなく、世界のたんぽぽも待っています
●新規に撮影されたものでなくても結構です。思い出の1枚などもぜひ、ご投稿してください
●卓治と作る「たんぽぽのある風景」のアルバムは、卓治の記念すべき〈30th anniversary Live〉に花を添えます
●お送りいただいた方に、卓治とスタッフから素敵なプレゼントをお贈りする予定です
................................................
●募集期間:2012年7月下旬頃まで
●投稿回数は自由です。何枚でもかまいません
................................................
●このページのウォールへ直接投稿してください
●高解像度のデータの場合は下記のアドレスへお送りください
takujistaff@gmail.com
(facebookへの掲載はこちらでいたします)
................................................
●写真の説明やその物語、メッセージを簡単に添えてください
●撮影した都道府県、場所などをわかる範囲で教えてください
●来年のライヴでの2次使用が可能な写真をお送りください
●ハンドルネームの使用をご希望の方は、明記してください
●データ形式は、JPEG.PING.BMPなど投稿可能な形式です
................................................
※ご質問などはメールフォームより、お気軽にご質問下さい。
http://takuji-one.heteml.jp/facebook-takuji/Tanpopomail.html
















3/25 Thank You! 29th Anniversary イベント at 新宿ミノトール2

2012年03月27日 | 小山卓治
3月25日
“Thank You! 29th Anniversary”のイベントが
新宿 ミノトール2であった。
30周年に向けてのプレイベントということで
これから1年かけて30周年を積み重ね
作り上げていくことになるのだろう。

こんなことをやってほしい
あそこで歌ってほしい
こんなツアーをやってほしい
あの人と演ってほしい
あの歌をうたってほしい
こんな記念グッズをつくってほしい
などなど・・・
みんなの30年の思いの集大成

ファンの力も合わせて
できるだけ実現するといいな。

ちなみに私は「写真展」をやってほしい。
パソコンの画面やチラシ
ポスターでは味わえない
「写真展」のドキドキ、ゾクゾク感と迫力。
全国を巡回して最後は来年3月の30周年会場で・・・
なんて勝手に思い描いています。

コヤマさん、どうでしょうか?


さて
ライヴではカバー曲がよかった。

THE WEEDの〈県立美術館前の芝生の上で〉

初めて聴いたけれど、とても印象的で
本家のTHE WEEDのアルバムを
ぜひとも聴いてみたいと思ったけれど
廃盤になっているんだな・・・
残念。


浜田裕介の〈呼吸 -Breath-〉

もうすぐ発売される新アルバムからの1曲。
ギターではなくピアノでカバーしたのも新鮮だった。
4月26日の下北沢ライヴがますます楽しみ。
浜田裕介は・・・
昨年出会ったミュージシャンの中で一番お気に入り。
アルバム「流星キネマ」はじっくり聴きこんだ。
ほんとにいい歌を歌う人で
たくさんの人に聴いてほしいミュージシャンだ。


〈呼吸-Breath-〉のあと
大好きな〈ジャングルジム〉を歌ってくれた。

誰にも放課後の夕焼けの下
もう帰らなきゃと思いながらも
もうちょっとだけ・・・と
ジャングルジムのてっぺんに立ち
何かを心に誓った
そんな日があったと思う。
そしてそれは今の自分自身のあり方に繋がっている
そんな気がする。
何度聴いても胸が熱くなる、そんな歌。

最後の〈Show Time〉は
皆で歌いたかったなと思う。
日ごろからストレスの多い
働き盛りの小山卓治ファン。
ライヴで1曲ぐらいは堂々と大声で歌えると
日曜日の夜も、すっきり眠りにつけるのではないかな・・・。

明日への活力のためにも。


セットリスト

第1部

1.紫の夜明け
2.さよならサリー(鈴木祐樹曲カバー)
3.県立美術館前の芝生の上で(THE WEED曲カバー)
4.呼吸 -Breath-(ピアノ 浜田裕介曲カバー)
5.ジャングルジム(ピアノ)

第2部

6.FILM GIRL(w/SMILEY)
7.こわれた自転車(w/SMILEY)
8.第3章 (w/SMILEY)
9.汚れたバスケットシューズ (w/SMILEY)
10.Shadow Land (Piano, w/SMILEY)
11.Night Walker (w/SMILEY)
12.DOWN (w/SMILEY)

E1.Natural Woman(w/SMILEY)
E2.失われた週末 (w/SMILEY)

E3.Show Time (w/SMILEY)


インド日和

2012年03月24日 | 旅の空
初めてのインドの旅
9日間でデリーからアーグラー、そしてジャイプールを
列車で移動しながら街中を歩いてきた。


首都 New Delhiの街の喧噪


渡航前には
以前行ったことのあるタイやマレーシアの国に感じる親近感は
インドに対してはなく、すべてが未知に感じられた。
カースト制度が根強く残っていて
1億7千万人の不可触民が公然と差別されているとか
公然と名誉殺人が行われ
若い女性が年間何百~千人近く命を落としているなど
“異質で受け入れがたい国”というイメージがある一方

偉大なインド独立の父、ガンディー
不可触民出身のインド大統領ナラヤナンの登場
ボリウッドと呼ばれるハリウッドを凌ぐ映画産業
ヨガやアユールヴェーダ・・・
などなどインドが身近に感じられるイメージももちろんあって
不思議な魅力やパワーへの憧れも感じていた。

さて、実際に行ってみてどうだった?
と皆に聞かれるが
答えは「面白かった!」

また行きたいかと聞かれれば
「トイレ事情が変わればいつでも行きたい」
と答えるだろう。
男性にとってはそれほど大きな問題ではないと思うけれど
女性にとっては結構好き嫌いを決定する要因になるのかなと思う。


オートリクシャーの客引きのしつこさと運賃交渉にはうんざり



学校帰りの子ども達はまとめてサイクルリクシャーに乗っている



どこに行っても美しいのはサリーを着た女性たち










歳とともに貫禄が増す・・・





どんな歳にも美しく映えるサリー







若い女の子はバンジャービードレスが可愛いし長い黒髪も魅力的






もちろん今風の女子もいるし、今風のカップルもいる





美男美女の若い夫婦に「一緒に写真に入ってください」と」お願いされ、並ぶと奥さんがギュッと手を握ってきて可愛かった



インドの人は写真を撮られるのが大好き



ほんとに可愛い少女たち



街で見かけるほとんどの犬は寝ている





すべての動物は穏やかでゆったりしている










夕暮れ時の街















ターバンにもいろいろ











つい中に入ってみたくなる









猫・・・ほとんどみかけなかったけれど







道端ではいろいろな野菜や果物が売られている






暑い昼過ぎは皆ゆったりと過ごす













アーグラーのタージ・マハルは考えられないほど巨大なお墓








木版染めで有名なサンガネール村の職人達















ところ変われば、その生活ぶりが違うのは当たり前だけれど
12億の人口を擁するインドでは
家を持たない人々も多く
映画「スラムドッグ$ミリオネア」
のようにスラムに住む人々、路上で生活する人々も多い。


デリーの線路脇に延々と続くスラム街

普段日本人が当たり前のように享受している
安全や公衆衛生、教育、自由恋愛、家族愛なども
インドでは時に命をかけて手に入れるものであることを考えながら
普及率65%(7億7千万人)となった携帯を自由に操る若い人たちの
屈託のない笑顔がずっと消えないでいて欲しいと願う。





































小山卓治/前夜 

2012年03月02日 | 小山卓治
小山卓治/前夜



明日、アメリカに旅立つ息子にこの曲を。













小山卓治 Facebook スタート!

2012年02月16日 | 小山卓治
          


小山卓治の公式Facebookがいよいよ始動した。

私自身がFacebookを始めてから1年
小山卓治 Unofficial Fan Pageを始めてから8ヶ月になる。
日本には馴染みにくいと言われたFacebookだけど
だんだんやっている人が増えて来て
Unofficial Fan Pageもにぎやかになって楽しくなっている。

小山卓治がOfficialを始めることになって

  俺はここを、交流の場としてだけじゃなく、 
  インターネット上のすべての活動の入り口と位置づけてる。
  RED & BLACK、Twitter、USTREAMのネット中継、ONE、 
  そしてこれからも増えていくだろうネット上での活動のスタート地点。
  さらに世界への入り口。

と、日記に書いた時
正直「すべての活動の入り口?」と懐疑的だった。
一体Facebookでどれだけのことができるのだろう・・・と。

そして2月14日

Facebookの

小山卓治 | Takuji Oyama

小山卓治|Seed Song

がスタートした。



開けてびっくり!
そのコンテンツの豊富さときめ細やかさ
惜しげなく発信されている情報や映像
美しいフォトの数々・・・
今までこんなFacebookのページ見たことない!

カノン&コヤママサシという
2人のプロのデザイナーが
2ヶ月がかりで準備を進めてきただけあって

さすが!と唸ってしまった。

さあ、これからは楽しみがまた増えた♪







小山卓治 2/12 New Days "021" 町田 The Play House 

2012年02月13日 | 小山卓治
北海道から帰って来て、ぼーっとその余韻に浸っていたら
もう町田ライヴの日がやってきた。

4人のユニットは12月の北参道以来で4回目。
小山卓治が
「どこにもない、オリジナルのサウンドが生まれた。」
と日記に書いていた通り

その4人のサウンドは前回よりはるかにパワーアップして
何とも心地よい、いい味!

初っ端から続けざまにノリもよく
4人の音がしっとりと馴染んでいて嬉しくなってしまった。

それぞれが表情豊かに楽しんで演っているのがわかり
こちらも思わず楽しくなってしまう。
ベチコの表情がすごく良かったのが印象的だった。

ベチコと二人の〈Gallery〉
藍色の光に包まれた二人の息の合った掛け合い
切ない歌だからだけでなく
こみ上げてくるものがあって泣けてしまった。
〈ひまわり〉は最高だった。
ひまわり色に包まれたステージで
前奏のアレンジも素晴らしく絶妙。
〈HEAT OF THE NIGHT〉は
それほど好きな曲ではなかったけれど
切れ味もよく特にベチコのパートがいい感じで
惚れ惚れ聴いていた。
終わった後の歓声もひときわ高かった。

小山卓治のMCも楽しかった。
以前は彼の緊張感が伝わってきてこちらも緊張したものだけど
楽しかったことをいい笑顔で「楽しかった!」と話す顔を見ていると
こちらも楽しくなるというものだ。

と、褒めてばかりじゃん!と言われそうだが
褒めることしか見つからない今日のライヴだったから
仕方あるまい。

とにかく楽しい夜を過ごせて幸せだった。

セットリストは

1.夕陽に泣きたい[w/ Mercy, 磯部舞子, 天神タケシ]
2.Soulmate[w/ Mercy, 磯部舞子, 天神タケシ]
3.New Days[w/ Mercy, 磯部舞子, 天神タケシ]
4.PARADISE ALLEY[w/ Mercy, 磯部舞子, 天神タケシ]
5.Night After Night[w/ Mercy, 磯部舞子, 天神タケシ]
6.談合坂パーキングエリア[w/ Mercy, 磯部舞子, 天神タケシ]
7.路傍のロック[w/ Mercy]
8.家族
9.クリスタルレインドロップ
10.花を育てたことがあるかい
11.Gallery[w/ 磯部舞子]
12.ひまわり[w/ Mercy, 磯部舞子, 天神タケシ]
13.夢の島 [w/ Mercy, 磯部舞子, 天神タケシ]
14.HEAT OF THE NIGHT[w/ Mercy, 磯部舞子, 天神タケシ]
15.傷だらけの天使[w/ Mercy, 磯部舞子, 天神タケシ]

E1.汚れたバスケットシューズ[w/ Mercy, 磯部舞子, 天神タケシ]
E2.嵐からの隠れ場所 [w/ Mercy, 磯部舞子, 天神タケシ]

E3.種の歌[w/ Mercy, 磯部舞子, 天神タケシ]

E4.君が本当に欲しいもの[w/ Mercy, 磯部舞子, 天神タケシ]












小山卓治 北海道ツアー 2/6 札幌時計台2Fホール(えぞオン2012)

2012年02月07日 | 小山卓治


北海道ツアーの最終日は
晴れてやや温かく
雪まつりも始まった街中は賑やかで
観光客で溢れていた。
EZO音楽祭は4日間に渡って行われ
今日はその初日となる。

開場の6時20分になると
時計台2Fホールには
次から次へと人が入り始める。

地元のファンもいれば
雪まつりに来た観光客もいて
外国からのお客さんも結構入っていた。
無料ということで出入りはあったけれど
常に100人はいただろうか。

6時40分開演で
まずは浅井のぶ&小林かほり
そして、柳川タカシ&木村トモカ

3番手が鎌田ひろゆき
持ち時間は少なく4曲歌う。

1. 序章
2. 2月の歌
3. 月
4. こわれかけた夢を抱いて

鎌田ひろゆきは、ここ3年は毎年参加で
時間配分も慣れたものと思いきや
「8時3分前ちょうどに終わるように歌い終わってください」と
無理難題を出されて困っていた。
8時ちょうどに時計台の鐘が鳴り響くので
それが終わったら小山卓治が歌いだすというもくろみらしい。

実際には7時53分に歌い終わったため
8時を待たずに小山卓治のステージが始まった。

セットリストは

1. 手首
2. 花を育てたことがあるかい
3. クリスタルレインドロップ
4. 種の歌

E1. いつか河を越えて

手首を歌い終わりそのままMCでつなぎ
8時の鐘をお客さんとともににこやかに聴いた。
ツアー4日目で喉がやや辛そうな小山卓治だったが
北海道で食べた上手いものを観光客に伝授すべく
饒舌にホッキからタコの頭の寿司、カレーラーメンにいたるまで
自分が食べた上手いものを披露した。

〈種の歌〉は
たくさんのお客さんが歌詞カードを見ながら歌ってくれた。
観光客の中には中国や韓国からのお客さん
欧米からのお客さんもいて
PVの翻訳版のことを終演後尋ねた方もいた。

〈いつか河を越えて〉を無事に歌い終わって
4日間の全行程を終えた小山卓治
全身全霊をこめて歌い上げ
清々しい気持ちと
心身ともに使い果たした疲労感でいっぱいだったろう。

ツアーが終わってまた次が始まる
その繰り返しで29年やってきて
日本のあちこちで歌を紡いできた彼も
来年は30周年を迎える。

全軌跡を見届けてきたファンもいれば
私のような新参者もいるし
ライヴには行かないけれど音楽が好きな人もいて
誰も小山卓治に夢中なことに変わりはない。

終演後の物販で
「僕は〈Show Time〉が好きで・・・」とCDを買って行った彼
「〈種の歌〉がよかった」とBootlegを買っていった女性
歌詞カードに書いてあったPVについて
質問していった外国からのお客さん
いろんな人が小山卓治の音楽と繋がって
時計台の夜は更けて行った。

今回のツアーは苫小牧も室蘭も札幌も
どこもいろんな素晴らしい人たちとの出会いがあって
とても温かく迎えていただいた。

遠い北の地まで「また行くの?」と
家族には呆れられるけれど
ひとつひとつが新鮮で素晴らしい経験となって
私の中では宝物になっている。

お世話になった皆さんありがとう。
そして

小山卓治ありがとう!

次回は5月
また来たいな。
今からせっせと家のことをやって
快く送り出してもらえるよう
がんばろうっと。





小山卓治 北海道ツアー 2/5 札幌 楽天舎

2012年02月06日 | 小山卓治
晴天の中、室蘭から札幌に向かう。



札幌はすごい積雪で
道路脇の歩道には身長を超える雪の壁が続いていた。



楽天舎の外は入り口もわからないほどの雪で
浅井さんは帰宅早々雪かきに追われていた。
高齢者の一人暮らしのお宅なんかはどうしているのだろうか。
北国に住むのって大変なんだなとつくづく思う。

本日の楽天舎ライヴ
25枚のチケットはSold Outで満員御礼。
3時開場前から店の前にはずらりとファンが並んだ。
地元のファンや小樽や倶知安からのファン
同じ埼玉なのになぜか札幌ライヴでしか会わないKさんや
大阪から出張で来ていたNさんと久しぶりの嬉しい再会。
これだけのオタク揃いでは
今日はきっと違う選曲になるだろうと
密かに楽しみなライヴだった。

3時半開演
今日の一番手は柳川タカシ&木村トモカ(ピアノ)。
〈おやすみ〉、〈ルリラルリラ〉、〈兄〉など
静かに語りかけるようにしっとりと聴かせてくれた。
カバー曲の〈木綿のハンカチーフ〉が
なんともいい感じで新鮮な驚きだった。

4時半からは2番手の鎌田ひろゆき登場。

1. アウトレット
2. 宛名のない手紙
3. その空の真下
4. アシタハレルヤ(新曲)
5. 冬の空
6. 7つの星の下
7. キャラバン
8. 月

〈月〉は今回の旅で毎日唄っているが
詩がとても好き。

  アスファルトのベッドで
  抱き合って 転がって
  あしたも あさっても
  みんなみんなキャンセルして・・・

鎌田ひろゆきの歌の世界は
昨日も書いたけれど
ソロでじっくり、ゆっくり聴くのがいい。
今晩の鎌田ひろゆきは素敵だったな。
新曲もなかなかいい。
彼はどんな風に新曲を作っていくのかな。
今度聴いてみたい。

さて
トリの小山卓治
開演前から歌う曲に悩みながら
譜面をめくっていたけれど
そろそろ決まったころかな・・・
長い長い待ち時間の中
タバコも吸わず頭を抱えているのだろうか。

5時30分
小山卓治のステージがスタート。

1. 気をつけたほうがいいぜ
2. 家族
3. 前夜
4. もうすぐ
5. クリスタルレインドロップ
6. 結晶(ピアノ)
7. 種の歌(生声)
8. 君が本当にほしいもの
9. 最終電車

二人で登場
E1. 序章(鎌田ひろゆき曲)
E2. 傷だらけの天使
E3. いつか河を越えて

さすがにオタクなファンが多い札幌の選曲で
素晴らしいステージだった。

その中でも特に〈家族〉がよかった。

ヴィスコンティ監督作品でアラン・ドロン主演の
「若者のすべて」に心を動かされ
〈家族〉を作ったんだと以前話してくれたことがあった。
レンタルショップにないので、まだ観ていないけれど
今度もう一度さがして観てみたいと聴きながら思った。


   はっきり憶えているよ ええそりゃもうはっきりと
   私に向かって息を切らせておまえ達が飛んでくる
   母さんは陽だまりの中でいつも思いだし笑い
   ひとつあきらめるごとにひとつ思い出が増える


この歌詞の部分では
母と自分、自分と子ども達の
繋がれていくものを想い
泣きたい気持ちがこみ上げてくる。
そして

   だけど家族が助けあうのは当たり前のことだ

では胸がつぶれる思いにかられる。

聴かせてくれてありがとう。
いい夜でした。

さて
明日は時計台ライヴ。
初めましてのたくさんのお客さんの前で
どんな小山卓治が聴けるだろうか?

5~6曲で小山卓治の世界が網羅できるわけでもなく
きっと選曲はまたまた悩むのだろう。

〈種の歌〉の他は〈祈り〉も聴きたい。
〈天使の歌う朝〉もいいな・・・と思ったり。

まあ、明日のお楽しみとしよう!