goo blog サービス終了のお知らせ 

goto_note

西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

奄美のマングース

2007-07-19 | 研究ノート
・ホテル・メトロポリタン・エドモンドの朝食は素晴らしい。普段はパン食の当方も一日は必ず日本料理”平川“で頂くことにしている。味噌も普段は九州のものを使っているので,赤だしの味噌汁はここぐらいでしか飲まないが,相変わらずうまい。

・朝9時半から会議出席。色々な話題があるもので,気がつくと2時間が経過している。昼食時に研究打ち合わせをはさんで,再び,午後1時から会議。ほぼ同じ内容を受けているはずなのだが,受け止め方がずいぶん違う。こちらはさらに長時間で4時過ぎまで・・・。どっと疲れた。

・6時過ぎから奄美諸島のマングースの話を拝聴。今流行の外来種問題だが、地上性の様々な在来種への影響を調べている。奄美諸島では最初は30匹がハブを駆除するために放逐されたのだが、ハブなんか大して食べずに(たぶん)、天然記念物のアマミノクロウサギなんかが減少しているってことで大問題になったらしい。しかし、他の在来種への影響は定量的には全く調べられていなかったというわけ。

・マングースの分布域は放逐地点から年数が経過するごとに広がっており、密度も分布の中心から端にかけて勾配がある。これをうまく利用してマングースの密度が低くなるにつれて、在来種が増えるか減るかということを幅広い分類群で検証しているのだが、減るもの、変化しないものがいるだけでなく、かえってマングース密度が高い方が増える種がいる(ゴキブリとか)、というところが面白い。

・そのほか餌資源によって繁殖率が変わりそうとか、色んな面白い結果がちりばめられていた。プレゼンの順番とか、解析の細かいところは結構気になるところはあったけど、地道な研究の積み重ねって、やっぱり人を惹きつけるもんだ。

最新の画像もっと見る