健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

喫煙で肺細胞が変化

2017-09-20 08:30:52 | 研究
たばこの煙に長期間さらされることで肺細胞に経時変化が生じ、細胞がより病気にかかりやすくなるとともに、がん化する下地がもたらされる恐れがあるとの研究論文が、Cancer Cellに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。肺細胞をたばこの煙に長時間さらす室内実験に基づくもので、暴露時間は20~30年来の喫煙者に相当するものだそうです。実験開始から約10日後、肺細胞の遺伝子発現に変化が生じ始めたそうです。このプロセスは「後成的変化」として知られている。この変化が、がんの発生率を高めるほど蓄積されるまでには10か月を要したそうです。後成的変化は、遺伝子の基本的なDNA配列の改変(変異)を伴わないそうです。このことは、禁煙を目指す人々にとっての希望が存在することも示唆しているものです。つまり、喫煙を特定のタイミングと継続期間でやめることができれば、後成的変化の蓄積に起因すると思われる(疾患の)発症率を低下させるチャンスが得られる可能性があること示唆しています。

http://www.afpbb.com/articles/-/3142546
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ジカウイルスで悪性脳腫瘍

2017-09-19 08:30:19 | 研究
発育中の胎児の脳に重大な影響を与える恐れのあるジカウイルスは、その細胞破壊能力を成人の難治性脳腫瘍と闘うために利用できる可能性があるとする研究論文がJournal of Experimental Medicineに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。蚊が媒介するジカウイルスは、最も一般的な脳腫瘍の神経膠腫(グリオーマ)に関与する細胞を破壊する能力を持つことが、先行研究で明らかになっていたそうです。グリオーマは、米国で年間1万2000人が発症。標準的な治療法は化学療法と放射線療法だそうでうが、大半の患者の生存期間は発症後2年に及ばないそうです。今回の研究で明らかにされたジカウイルスの明確な効果のカギは、化学療法を切り抜けて生き残り、拡散する脳腫瘍幹細胞を、ジカウイルスが特異的に標的とすることだそうです。妊婦がジカウイルスに感染すると、その胎児は頭部が小さくなる先天性異常を発症するリスクが高まりますが、小頭症として知られる不可逆的な症状は、ジカウイルスがまさにこの種の細胞を攻撃しているために起きるそうです。ジカウイルスは、神経前駆細胞を攻撃する傾向があるそうです。神経前駆細胞は胎児の脳内には多く存在しますが、成人の脳にはほとんどみられないそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3141865
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アスピリンと大腸がん

2017-09-18 08:30:16 | 研究
大腸がんのリスクを減らすと近年報告されているアスピリンの日常的な服用について実際にがんを発症した場合にその治療がより困難になるケースがあるという研究結果が、Journal of the Royal Society Interfaceに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。論文によると、新たな発見は数理モデルに基づくもので、これが統計的にまた実験室で確認されれば、大腸がん予防でのアスピリンの服用は、容認できないほど大きな代償を伴うことになると注意を促しているそうです。アスピリンの日常的な微量摂取を少なくとも5年間続けると、その後のがんリスクが大幅に低減できるとした結果が、これまでに複数の研究で示されているそうです。これらの研究は、大腸がんでは最大で半減、前立腺、咽喉、非小細胞肺がんでもその発症率を大幅に減らせるとしているそうです。他方で、アスピリンのがん細胞への直接的な影響についても研究が行われ、アスピリンががん細胞の分裂速度を遅らせるほか、細胞死を促進させることが明らかになっているそうです。一方、アスピリンが持つこの作用については、まだその仕組みを理解するには至っておらず、またがんの転移を促進させるような側面の有無についてもよく分かっていないのが現状だそうです。この研究では、アスピリンには薬剤耐性のある、より攻撃的な変異細胞を生成するがんの能力を増強させる効果があることを確認したそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3141895
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統合失調症患者の幻聴

2017-09-17 08:30:05 | 研究
統合失調症患者を悩ます幻聴を起こす脳の部分を特定し、磁気パルス治療により幻聴を一部抑えることに成功したとの研究結果がEuropean College of Neuropsychopharmacologyで発表されたそうです(AFPBB NEWS)。統合失調症患者の言語性幻聴に関わる脳の解剖学的部位をある程度突き止め、高周波の経頭蓋磁気刺激法(TMS)によって、臨床実験に参加した患者の3分の1以上で症状が改善されたというもの。統合失調症患者でTMS治療を実際に行った26人と、プラセボ(偽の)治療を行った33人を比較。前者のグループには、2日間にわたって1日2回、言語に関わる脳の側頭葉の部位に磁気のパルス刺激が与えられたそうです。2週間後に実験参加者の幻聴に関する調査を行ったところ、TMSを受けた患者の35%近くが「著しい」改善を報告したそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3141685
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豆腐で心筋梗塞予防

2017-09-16 08:30:03 | 研究
魚や大豆などの食品に含まれるマグネシウムを多く摂取する人は、心筋梗塞を発症するリスクが約3割低いとする調査結果が発表されたそうです(YOUMIURI ONLINE)。マグネシウムの摂取量と心筋梗塞のリスクの関連が明らかになるのは国内で初めてだそうです。マグネシウム不足は血圧上昇や動脈硬化につながり、心筋梗塞の原因になりうるそうです。1日当たりの摂取量の目安は、成人で男性320~370ミリ・グラム、女性270~290ミリ・グラム。絹ごし豆腐だと150グラムで60~70ミリ・グラム摂取できるそうです。この研究は、1995年と98年に45~74歳だった男女約8万5000人を対象に、食事の内容や頻度などからマグネシウムの摂取量を推計し、心筋梗塞発症との関連を調べたものだそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170907-OYT1T50099.html
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「亀田の柿の種」

2017-09-15 08:30:02 | 研究
亀田製菓の主力商品「亀田の柿の種」が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から「宇宙日本食」の認証を受け、国際宇宙ステーション(ISS)で宇宙飛行士が食べることができるようになったと報道がありました(YOMIURI ONLINE)。米菓が認証されるのは初めてだそうです。認証を受けたのは、専用パック(縦9センチ、横9センチ、高さ4センチ)に入った35グラムのピーナツ入り柿の種。乾燥剤などを入れて賞味期限を1年6か月に延ばしたそうですが、中身は市販のものと同じだそうです。同社が宇宙食の開発を始めたのは2014年。柿の種の「発売50年」を16年に控え、新たな研究テーマとして輸出などに役立つ「長期保存」に注目したのがきっかけだったそうです。JAXAの定めた宇宙日本食の基準は、▽常温で少なくとも1年半の賞味期限があること▽電気系統に影響が出ないよう飛び散らない工夫をしていること▽容器が宇宙空間の環境に耐えられること――などだそうです。同社はこれらの基準に合わせるため、容器の蓋を途中から開きにくい構造にして、さらに面ファスナーを取り付けて繰り返し開閉できる工夫を施し、無重力状態でも中身が飛び散らない専用のパックを開発。摂氏50度から氷点下50度までの環境にさらしたり、450 mmHgでの減圧検査を行ったりしても問題がないことを確認。また、乾燥剤や脱酸素剤をフィルムパウチに入れて1年半保存した後、味に変化がないことも確認したそうです。発売50年となった16年の認証には間に合わなかったものの、JAXAは今年8月7日、柿の種を宇宙日本食に認証。有効期限は5年間で、早ければ来年にも宇宙飛行士が柿の種を選び、宇宙に持ち込まれる可能性があるそうです。同社では今後、JAXAと相談しながら、他の味の柿の種や、「ハッピーターン」などの認証取得も検討していくそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170906-OYT1T50019.html
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アルツハイマー病を血液で診断

2017-09-14 08:30:43 | 研究
認知症の7割を占めるとされるアルツハイマー病を血液検査で診断する方法を開発したする論文が発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。アルツハイマー病は、脳内に「リン酸化タウ」などのたんぱく質が蓄積して発症するとされています。診断には、脳脊髄液を背中から採取する方法などがあるそうですが、患者の負担は小さくないそうです。研究では米国で開発された高感度の装置を使い、たんぱく質をとらえる免疫物質や試薬の組み合わせを検討することで、微量の血液からたんぱく質を検出する方法を開発。この方法で60歳以上の患者(20人)と症状が出ていない人(15人)を比較したところ、患者側からたんぱく質が平均で4倍程度多く検出する傾向がみられたというもの。実用化されれば、患者の早期発見につながる成果だそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170905-OYT1T50023.html?from=ytop_ylist
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黄砂の翌日に心筋梗塞が増加

2017-09-13 08:30:54 | 研究
中国大陸から飛来する黄砂が観測された翌日、熊本県内の急性心筋梗塞の発症者が増える傾向があるとする統計研究の結果が発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。研究では、2010年4月~15年3月に同県内の21医療機関で登録された急性心筋梗塞患者のうち、入院中の発症などを除いた約3700例の発症時期を分析。期間中に熊本市内で黄砂が観測された日は41日あり、その翌日に心筋梗塞を発症した人の数は、他の日に比べて1・46倍に増加したそうです。心筋梗塞の発症は、慢性腎臓病が持病の人は他の日の約2倍、糖尿病が持病の人は約1・8倍、75歳以上の人は約1・7倍に上ったそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170904-OYT1T50093.html?from=ytop_main5
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20歳の双頭のカメ

2017-09-12 08:30:54 | 研究
先日、頭が二つあるカメのNEWSを紹介しましたが、20歳になる双頭のカメがいるというニュースです。スイスGenevaの自然史博物館(Natural History Museum)で、双頭のギリシャリクガメ「ヤヌス(Janus)」が20歳の誕生日を迎えたそうです(AFPBB NEWS)。ローマ神話に登場する二つの頭を持つ神にちなんで名付けられたこのギリシャリクガメは、1997年9月3日に同博物館のふ卵器で誕生。双頭のヤヌスは自然界では生き延びられなかったと考えられるが、同博物館のきめ細かな飼育のおかげで、飼育下で2~3年しか生きられなかったこれまでの双頭のカメの寿命を塗り替えたそうです。ヤヌスは手厚い世話を受けており、毎日の風呂や日光浴を楽しんでいるそうです。日光浴でたっぷりのビタミンDを浴びることで、甲羅が丈夫になるそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3141539?cx_position=22
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iPSでパーキンソン病改善

2017-09-11 08:30:35 | 研究
神経のもとになる細胞を人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作り、パーキンソン病のサルに移植したところ、症状が改善したという研究成果がNatureに発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。移植後2年間、異常もなく、人への応用を目指す上で大きな成果だそうです。パーキンソン病は、脳内で情報を伝達する「ドーパミン」を出す神経細胞が減少することで発症。徐々に体が動かなくなる難病で、根本的な治療法はありません。患者は国内に推定16万人だそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170831-OYT1T50009.html
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