先日、面白い研究結果が発表されました(YOMIURI ONLINE)。チンパンジーは仲間が困っていると、必要な道具を手渡して助けるが、人間のように自発的に手を差し伸べる「おせっかい」はしないことが確認されたというものです。実験では、部屋の外にジュースの容器を置き、隙間から道具を差し出してたぐり寄せるなどしないと飲めないようにしたそうです。ステッキやストローなどの必要な道具はこの部屋にはなく、透明な板で隔てた隣室に置き、そして各部屋に1頭ずつ入れて行動を観察したそうです。母子など3組の計6頭を対象に、各組につき1日に2~4回、計24回ずつ実験したところ、板に開けた穴を通して必要な道具を渡す行動が約6割で確認されたそうです。しかし、道具を渡した行動中、9割は相手が穴から手を伸ばして助けを求めた場合に行われ、相手の行動を観察して自発的に渡すことはほとんどなかったそうです。人間とは違いますね?皆さんはどうですか?見て見ぬふり?でも、おせっかいと思われるのはちょっと言う心理が働いたり・・・・・。微妙でしょうか?
先日、血液中のコレステロール値を下げる薬剤に、アルツハイマー病などの認知症を進行させるタンパク質を減らす効果があることが発表されました(MSN産経ニュース)。厚生労働省などによりますと、認知症患者の半数近くがアルツハイマー病とされるています。しかし、現在のところ根本的な治療薬はないのが現状です。アルツハイマー病は、記憶をつかさどる海馬など脳の神経細胞に、リン酸化した悪玉の「タウ」と呼ばれるタンパク質が蓄積して細胞を破壊し、記憶障害を引き起こすものです。先日、このブログでも紹介しましたようにiPS細胞でアルツハイマーの病状が再現できたので、治療法の開発に光がさしたところでしたが、新規治療法が開発されるまでに症状の進行を抑制できればと考えると、この研究の有用性は高いと思います。でも、まだ基礎研究の段階なようですので、iPS細胞の研究より早く確立するか注目したいですね。
先日、脳や脊髄などの中枢神経に免疫細胞などが侵入する「入り口」が腰椎の血管にあることが発見されたというニュースが報道されました(ASAHI.COM)。手足のまひなどを引き起こす「多発性硬化症」は難病の1つで、体内に侵入した外敵をやっつけるはずの免疫細胞が誤って中枢神経を攻撃することで発症するとされています。研究では、その免疫細胞が血管内をどう動くかをマウスで調べ、「第5腰椎」の背側の血管から脊髄に集中的に入っていることを突き止めたというものです。 では、何が免疫細胞をこの場所に導くのでしょうか。この研究はあの「セル(Cell)」に掲載されました。研究グループには、本研究室と共同研究を行っている大阪大学の大平先生が入っています。
本日(2月6日)より、大学院健康科学研究科一般入試二期と社会人選抜入試三期の願書受付が始まりました。
豊橋創造大学大学院修士課程健康科学研究科生体機能学分野(生理学研究室)では大学院生を募集しています。
現在、当研究室では(1)骨格筋可塑性発現機構の解明、(2)組織幹細胞による再生機構の解明、(3)全身糖脂質代謝改善策、について最新の細胞分子生物学的手法を用いて検討を進めています。もちろん、宇宙医学も主な研究テーマの1つです。
これらの研究に興味がある方、あるいは「健康」に興味があり、やる気と実行力(根気)がある大学院生を歓迎します。文系、理系、出身学部を問わず広い分野からの応募をお待ちしています。詳細はお問い合わせください(長期履修制度やTA制度等大学院生支援制度も用意しています)。
もちろん、研究室の見学も大歓迎です。研究に多少でも興味のある方は、まずはお気軽にご連絡ください。
詳細は研究室HP(http://www.sozo.ac.jp/univ/rehabili/ori/lab/goto_katsumasa/index.html)をご覧ください。
来月予定されている平成24年度一般入試二期および社会人選抜入試三期の日程は以下の通りです。
一般入試・社会人選抜入試ともに
願書受付期間(必着):
平成24年 2月6日(月)~平成24年 2月23日(木)
入試日:
平成24年 3月6日(火)
合格発表:
平成24年 3月10日(土)
応募要項や願書締切など大学院の入試および全般的な事柄についての詳細は、本大学院HP(http://www.sozo.ac.jp/graduate/health-s/index.html)をご参照ください。
お気軽にお問い合わせください。
本年度は入試はこれが最後になります。
連絡先
豊橋創造大学大学院健康科学研究科
生体機能学分野
後藤勝正
〒440-8511 愛知県豊橋市牛川町松下20-1
E-mail:goto「アット」sozo.ac.jp(「アット」の部分は、@に変更してください。)
豊橋創造大学入試広報センター
TEL:050-2017-2100
たくさんのご応募お待ちしています。
豊橋創造大学大学院修士課程健康科学研究科生体機能学分野(生理学研究室)では大学院生を募集しています。
現在、当研究室では(1)骨格筋可塑性発現機構の解明、(2)組織幹細胞による再生機構の解明、(3)全身糖脂質代謝改善策、について最新の細胞分子生物学的手法を用いて検討を進めています。もちろん、宇宙医学も主な研究テーマの1つです。
これらの研究に興味がある方、あるいは「健康」に興味があり、やる気と実行力(根気)がある大学院生を歓迎します。文系、理系、出身学部を問わず広い分野からの応募をお待ちしています。詳細はお問い合わせください(長期履修制度やTA制度等大学院生支援制度も用意しています)。
もちろん、研究室の見学も大歓迎です。研究に多少でも興味のある方は、まずはお気軽にご連絡ください。
詳細は研究室HP(http://www.sozo.ac.jp/univ/rehabili/ori/lab/goto_katsumasa/index.html)をご覧ください。
来月予定されている平成24年度一般入試二期および社会人選抜入試三期の日程は以下の通りです。
一般入試・社会人選抜入試ともに
願書受付期間(必着):
平成24年 2月6日(月)~平成24年 2月23日(木)
入試日:
平成24年 3月6日(火)
合格発表:
平成24年 3月10日(土)
応募要項や願書締切など大学院の入試および全般的な事柄についての詳細は、本大学院HP(http://www.sozo.ac.jp/graduate/health-s/index.html)をご参照ください。
お気軽にお問い合わせください。
本年度は入試はこれが最後になります。
連絡先
豊橋創造大学大学院健康科学研究科
生体機能学分野
後藤勝正
〒440-8511 愛知県豊橋市牛川町松下20-1
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豊橋創造大学入試広報センター
TEL:050-2017-2100
たくさんのご応募お待ちしています。
たばこを吸う方にはますます肩身の狭い世の中になっているようです。2010年の成人の喫煙率は19.5%で、前年と比べ3.9ポイント低下し過去最低となったそうです(毎日jp)。また、禁煙したいと考えている喫煙者が過去最高の37.6%に上ったことが明らかになったそうです。調査をした厚生労働省はたばこ税の増税に伴う10年10月の値上げを機に、たばこをやめた人ややめたいと思う人が増えたのではないかとしているようです。この結果を基に厚生労働省は、2013年度からの次期健康づくり計画に「2022年度までに喫煙率を12.2%以下にする」との目標値を明記する方針を固めたそうです。また、所得による差についても検討しています。高所得層(600万以上)では男性が27・0%、女性は6・4%だったが、中所得層(200万以上600万未満)では男性33・6%、女性8・8%、低所得層(200万未満)は男性37・3%、女性11・7%と、所得が低いほど高かったそうです。ちなみに、1日当たりの野菜の平均摂取量も、高所得層の男性が293グラム、女性は305グラムだったのに対し、中所得層は男性276グラム、女性278グラム、低所得層では男性256グラム、女性270グラムにとどまっていたそうです。高所得者層ほど健康に対する意識が強く、所得が低い程生活習慣に問題があるということでしょう。
左右の腕で血圧を測った時に、それらの値に大きな差異がある場合は・・・・。生理学実習の課題としてよく見かけます。ですので、その考察についてはここでは控えますが、この左右差についてのニュースです(ASAHI.COM)。左右で血圧の差が大きいと、手足や脳などの血管の病気の危険が高いことがわかるというのです。これは、心臓が収縮するときの血圧(最高血圧または収縮期血圧)を扱った28の論文を調べた結果、左右の差が15mmHg以上あると、手足の動脈が狭くなったり、動脈硬化が進んだりする危険が2.5倍になり、認知症などにつながる脳血管障害が起きている危険も1.6倍になっていたというものです。また循環器の病気で死亡する危険も1.7倍だったそうです。重要なのは血圧の差で、左右の腕のどちらが高いかは人によって異なるそうです。臨床的に意味がある左右の差の理由はよくわからないとしつつも、左右の血圧の差は手足の血管の病気によるとする欧州高血圧学会と欧州心臓学会の見解を裏付けるものとしています。現在、動脈硬化を調べる方法として足首で測った血圧と腕で測った血圧の比較が行われていますが、両腕の血圧測定を検診などに取り入れることが勧められるそうです。
先日、東京大学の研究者が昨秋までのデータで試算した首都圏直下型のマグニチュード7以上(?)の地震が起きる確率が、4年以内に70%と発表して、注目を浴びました。マスコミ各社は、この数値を取り上げて注意を喚起する報道を繰り返していましたが、今度はまた違う確率が発表されました(ASAHI.COM)。発表したのは、京都大学防災研究所の研究者で、今年1月時点で同様の地震が起きる確率を計算したところ、5年以内に28%となったというのです。どうやら、確率を計算するのに対象となったデータの収集期間が違うようです。でも、こんなに数値が違うのは・・・・・。先に、高い数値がでて、その後に低い数値が出てくると、なんか安心してしまうのでは?でも、かなりの高確率で地震が発生することは間違いなく、またいつ起こるか分からないのも間違いないでしょう。備えだけはしておきたいですね。
本学がある愛知県豊橋市。めったに雪は降りません。しかし、昨夜から今朝にかけて雪が降り、うっすらと雪化粧。ここ数日非常に寒く、豊川上流には白鳥が飛来したなどという話もありました。そして、積雪です。ただ、昨年のような大雪ではなく、うっすらとということですので、市内の交通機関にはおそらく大きな混乱はないものと思います。しかし、同じ愛知県でも名古屋市内ではかなり雪が降っているようです。東海道新幹線は雪の為に遅れも出ています。昨日は、大学院健康科学研究科1年生の修士論文中間発表会が行われました。院生の研究は順調に進んでいるようで、来年の修士論文の完成が楽しみです。来月には、2年生の修士論文発表会があります。3月14日(水)17時から予定されています。ご興味のある方は、HP(http://www.sozo.ac.jp/graduate/health-s/news/2011/111216.html)をご参照の上お問い合わせください。また、来年度(平成24年4月入学)の大学院生も募集しています。こちらもHP(http://www.sozo.ac.jp/graduate/health-s/exam.html)をご参照ください。とにかく寒いです。
今日から2月。もう1ヶ月終わってしまいました。さて、今日は衝撃的なタイトルです。1都6県消失!?これは、2060年の総人口が8674万人になり、現在の人口に比べて1都6県分の人口が減少するというものです。これは、一昨日報じられたニュースです(MSN産経ニュース)。厚生労働省は社会保障審議会の人口部会を開き、合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供の平均数の推計値)が、中位推計(最も実現性が高いとみられる推計)で、2060年に1・35になるとした新たな将来人口推計を発表しました。少子化により人口減少が加速し、29年後には人口減少幅が年間100万人を突破し、36年後に日本の総人口は1億人を割り込み、50年後の2060年に8674万人まで減ると予想できるようです。その一方で、高齢化もさらに進行すると予想されています。2060年の日本人の平均寿命は、2010年より約5歳伸びて「男性84・19歳、女性90・93歳」となり、総人口に占める65歳以上の割合はなんと39・9%に。ほぼ2人に1人が高齢者!?恐ろしいですね。参考値として示された100年後の2110年の総人口は4286万人とか。何とかしなくてはいけないのでは?