健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

かんきつ成分の効果

2017-11-13 08:30:00 | 研究
高級品種・紅まどんなの果皮に毛髪を支える組織「外毛根鞘」を守る効果が確認されたとの発表があったそうです(YOMIURI ONLINE)。育毛に欠かせない外毛根鞘の細胞に果皮の抽出成分を加えたところ、毛髪を伸ばす因子が増えたそうです。細胞は加齢や紫外線が原因で酸化し、ダメージを受けるが、この因子には抗酸化作用があり、細胞死を誘導する活性酸素を減らし、細胞を保護することもわかったそうです。かんきつ成分には毛髪の細胞活性化や血行促進の作用があることも知られ、紅まどんなを使った育毛剤の開発を進めるそうです。
さらに、河内晩柑の果皮に認知機能を改善させる成分「オーラプテン」が豊富に含まれるという発表も。この成分は、加齢や食生活の乱れが原因で起きる脳内の炎症を抑え、認知機能が低下するのを防ぐことが期待されるそうです。この成分が含まれるジュースを60~80歳代の男女に半年間、毎日飲んでもらったところ、記憶力のテスト結果が向上したそうです。さらにマウスを使った実験では、オーラプテンのみを与えた場合より、果皮を与えた方が脳の炎症を抑える効果が高く、果皮に含まれる別の成分も効果に一役買っているとみられるということです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20171104-OYT1T50045.html?from=ycont_top_txt
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