健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

血液検査

2016-03-25 08:30:47 | 研究
細胞が死ぬ際に放出するDNAの変異パターンを基にした病気の検知方法の研究が、現在進められているそうです(AFPBB NEWS)。この検知方法をめぐっては、これまでに患者やコントロールグループなど320人を対象に試験的に行われており、すい臓がんやすい炎、糖尿病、外傷性脳損傷、多発性硬化症などの発見に成功しているそうです。細胞の死は、病気が体内に定着しはじめていることを意味しているとの見方もでき、細胞が死ぬ際にDNAの断片が循環する血液中に放出されることは、これまでにも知られていたそうです。新たな方法では、メチル化と呼ばれる固有の科学的改変の特定が可能となり、こうしたメチル化のパターンが、細胞の特定の固有性を明らかにするそうです。実用化までにはさらなる研究が必要で、現時点では検知対象となる病気も限られているそうです。でも、がんや多発性硬化症を含む、多岐にわたる病気は、将来的には血液検査で検知可能となるかもしれないということです。
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