生体肝移植後の拒絶反応を、副作用の多い免疫抑制剤を使わずに抑える手法が開発されたそうです(YOMIURI ONLINE)。移植された臓器は、体内で「異物」と認識され、免疫によって攻撃されます。患者は免疫抑制剤を飲み続ける必要がありますが、免疫機能が弱まるため、感染症やがんを発症しやすくなるほか、腎不全や糖尿病などの副作用の恐れも。そこで、臓器提供者と患者から採取したリンパ球を混ぜて培養して、臓器を異物として攻撃する免疫細胞の働きを抑える特殊な細胞を作製。39~63歳の男女10人の患者に投与して、免疫抑制剤を段階的に減らしたそうです。7人は完全に服用を中止でき、うち4人は3年以上、3人は2年以上経過しても拒絶反応はないとそうです。残り3人は軽い拒絶反応があり、服用を中止できなかったが、量を減らせたというもの。患者の負担を減らし、生活の質が向上すると期待されるそうです。
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