健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

幸福感で心筋疾患発症の恐れ

2016-03-18 08:30:05 | 研究
子どもの誕生や応援するスポーツチームの大勝など、うれしい出来事が「ブロークンハート症候群」と呼ばれる危険な心筋疾患を引き起こす恐れがあるとの研究結果が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。ブロークンハート症候群は、酸素を豊富に含む血液を全身に送り出す左心室の底部が異常に膨張し、心筋の働きが突然弱まる疾患。激しい胸の痛みと息切れの他、心臓発作を起こして死に至ることもあるそうです。膨張した心腔がタコを捕獲する日本伝統の罠に似ていることから、「たこつぼ症候群(TTS)」としても知られるそうです。この疾患についてはこれまで、配偶者の死や激しい口論といった、多くは不愉快な出来事による、予期せぬ精神的ショックが発作の引き金になる恐れがあると考えられてきたそうです。世界9か国25医療機関からなるネットワークでの5年間の情報収集により、1750人の患者についてのデータが集まったそうです。そして、このうちの485件について精神的ショックが同疾患の原因だったとの結論に。また、このグループの約4%にあたる20人は、うれしい出来事が原因で疾患を経験した可能性があるそうです。研究結果によると、「ブロークンハート症候群」と「ハッピーハート症候群」双方のグループでは、患者全体の95%を女性が占めたそうです。また、大半は60代後半だったとも。
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