健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

パーキンソン病の進行抑止

2016-03-27 08:30:36 | 研究
先日、神経細胞の減少を防ぐたんぱく質を使って、パーキンソン病の進行を抑えることに成功したという研究成果がNature Communicationsに発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。パーキンソン病は細胞内の小器官、ミトコンドリアが傷つくことで、脳の神経伝達物質の1つであるドーパミンを作る神経細胞の減少を引き起こし、手足の震えや歩行障害などの症状が出ます。神経細胞の減少を防ぐことで知られるタンパク「ネクジン」が、ミトコンドリアの働きを促進することを発見。パーキンソン病を発症させたマウスの脳にネクジンの遺伝子を導入する実験を実施したところ、約90%の神経細胞が生き残り、症状の進行を抑制したそうです。一方、導入しない場合、30~40%しか生き残らず、症状が進行したと推定したそうです。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする