健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

生活習慣病

2010-08-03 07:59:20 | 研究
生活習慣病。多くの方は一度は耳にしたことのある言葉で、大体のことは分かっていると思います。この「だいたい分かっている」というのが曲者ですね。いざ、説明しようと思うと意外に説明できないことが多いのではないでしょうか。生活習慣病、英語ではlifestyle related diseaseとい言われるもので、糖尿病(2型)・脂質異常症・高血圧症・高尿酸血症などの生活習慣が発症原因に深く関与していると考えられている疾患の総称です。こうした生活習慣病と肥満を複合する状態をメタボリックシンドロームと呼んでいます。癌や脳血管疾患、心臓病の3大死因も生活習慣との関わりが強いことが知られています。また、特に肥満はこれらの疾患になるリスクを上げるとされることから、メタボリックシンドロームというのが取り上げられるようになってきました。生活習慣として挙げられる項目としては、栄養、運動、休養、アルコール、喫煙があり、こうした日常の生活習慣に注意を払うことで生活習慣病はある程度予防できると考えられ、健康長寿も可能となると考えられています。「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」はこうした生活習慣病の一次予防を目指しています。こうした背景の1つとして、平均寿命が伸びに伴い生活習慣病による医療費の増大があります。生活習慣で予防することができるのであれば、自分のためにも国のためにも、日々の生活に注意を払い予防していきたいものです。
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