SWISS Made の腕時計アロマ(Aroma)を修理しました(追伸)
(けっこう見てくれている方がいらっしゃるので、追伸です。)
手巻き二針のシンプルな腕時計です。程度は良さそうなのに動きません。
メタルのバンドが直接ケースに取り付けられた、オシャレなデザインです。
アロマは、炎のマークのスイスの時計です。
ムーブメントを取り出して、ホルダーにセットします。指先には、ムーブメントなどに錆が来るのでゴムの指サックをします。
分解、調整の工具類です。左から、歯車の軸を上から押さえる受板を押さえるプラスチック棒(自作)、マイナスドライバー、ヒゲゼンマイの曲がりを調整する二股のフォーク(自作)、先を曲げたピンデバイス、ピンセットです。
テンプの動きが良くなかったので、ヒゲゼンマイが変形しているのかと思ったのですが、キレイに巻かれていて、受板の軸穴にしっかり乗って、全く抵抗なくフラフラと動いています。
テンプの不良ではないようです。
テンプにガンギ車の動きを伝えるアンクルの動きがどうも渋く、ガンギ車もスムーズに回りません。どうも歯車の軸が外れているようです。
ガンギ車、2番、3番、4番の歯車を押さえている受板を外して輪列を組直し、テンプもヒゲゼンマイなどいじらずにそのまま戻しました。ブロワ―で軽く吹いて動き出しましたが、まだ渋いです。少し改善されましたが、しばらくすると又止まってしまいす。
そこで裏技、「エレクトロニッククリーナー」を吹きかけて再びブロワ―で吹いてクリーナーの液を飛ばしたら、快調に動き出しました。歯車の軸や地板のグリスが固まっていたのだと思います。
本当は受板を外してテンプや歯車を分解し、ベンジンで洗浄するのですが手抜きしました。
文字盤の縁に汚れが出ていたので、これをリグロインで拭き取って、組み上げて完成。
”アロマ”は割合新しいスイスのメーカーで、シンプルでシャレたデザインの腕時計を作ってます。
この時計も手巻きですが、2針の薄いスッキリしたデザインです。小さめで、ユニセックスタイプです。
このところ、動かないまま放り出している時計を引っ張り出して来て、修理しています。
その内、古い、でもブランド物ではない腕時計の展示会を開こうかな、と思ってます。ブランド物は、ほとんど持っていなのでw…
追伸:
時間が1日3分位進むので、調整しました。
裏蓋を開ける時は、蓋やケースに傷をつけてしまうのでビニールで挟んでこじ開けます。
テンプのヒゲゼンマイを通してある枠(ヒゲ受ヒゲ棒)を、時間が進むのでゼンマイが長くなる方に回します。
さらに追伸:
その後も順調に動いてます。
炎のマーク”Aroma”です。17Jewels ですが、とても正確です。
文字盤が汚れていたので、リグロインでクリーニングしたのですが、文字も拭き取られてしまいました。古い時計の文字盤は、触らないほうが良いと思います。
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