フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

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スイス製腕時計アロマの修理(追伸)

2018-07-10 17:49:51 | 腕時計

SWISS Made の腕時計アロマ(Aroma)を修理しました(追伸)

(けっこう見てくれている方がいらっしゃるので、追伸です。)

手巻き二針のシンプルな腕時計です。程度は良さそうなのに動きません。

メタルのバンドが直接ケースに取り付けられた、オシャレなデザインです。
 アロマは、炎のマークのスイスの時計です。

 ムーブメントを取り出して、ホルダーにセットします。指先には、ムーブメントなどに錆が来るのでゴムの指サックをします。

 分解、調整の工具類です。左から、歯車の軸を上から押さえる受板を押さえるプラスチック棒(自作)、マイナスドライバー、ヒゲゼンマイの曲がりを調整する二股のフォーク(自作)、先を曲げたピンデバイス、ピンセットです。

  テンプの動きが良くなかったので、ヒゲゼンマイが変形しているのかと思ったのですが、キレイに巻かれていて、受板の軸穴にしっかり乗って、全く抵抗なくフラフラと動いています。
 テンプの不良ではないようです。

 

 

 テンプにガンギ車の動きを伝えるアンクルの動きがどうも渋く、ガンギ車もスムーズに回りません。どうも歯車の軸が外れているようです。
 ガンギ車、2番、3番、4番の歯車を押さえている受板を外して輪列を組直し、テンプもヒゲゼンマイなどいじらずにそのまま戻しました。ブロワ―で軽く吹いて動き出しましたが、まだ渋いです。少し改善されましたが、しばらくすると又止まってしまいす。
 そこで裏技、「エレクトロニッククリーナー」を吹きかけて再びブロワ―で吹いてクリーナーの液を飛ばしたら、快調に動き出しました。歯車の軸や地板のグリスが固まっていたのだと思います。
 本当は受
板を外してテンプや歯車を分解し、ベンジンで洗浄するのですが手抜きしました。

 文字盤の縁に汚れが出ていたので、これをリグロインで拭き取って、組み上げて完成。

 ”アロマ”は割合新しいスイスのメーカーで、シンプルでシャレたデザインの腕時計を作ってます。
 この時計も手巻きですが、2針の薄いスッキリしたデザインです。小さめで、ユニセックスタイプです。

 このところ、動かないまま放り出している時計を引っ張り出して来て、修理しています。
 その内、古い、でもブランド物ではない腕時計の展示会を開こうかな、と思ってます。ブランド物は、ほとんど持っていなのでw…

 

 追伸:
 時間が1日3分位進むので、調整しました。

 裏蓋を開ける時は、蓋やケースに傷をつけてしまうのでビニールで挟んでこじ開けます。
 テンプのヒゲゼンマイを通してある枠(ヒゲ受ヒゲ棒)を、時間が進むのでゼンマイが長くなる方に回します。

さらに追伸:
 その後も順調に動いてます。

 炎のマーク”Aroma”です。17Jewels ですが、とても正確です。

 

 文字盤が汚れていたので、リグロインでクリーニングしたのですが、文字も拭き取られてしまいました。古い時計の文字盤は、触らないほうが良いと思います。

 

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コメント
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