つれづれ写真ノート

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ソニーGMレンズを試してみた

2016年04月29日 | カメラ

ソニーの新しいレンズシリーズ「G Master レンズ」の評価が高いようです。

「CP+2016」でも試しましたが、改めてソニーストア 大阪 で触ってきました。「FE 24-70mm F2.8 GM 」については実写データがあります。

(見たのは発売前の先行展示のころ。その後、店頭の展示は変わっていると思います。)

 

FE 24-70mm F2.8 GM 」。ボディーはα7RII 。

 

「G Master 」シリーズは、35mmフルサイズ用Eマウントレンズの新シリーズ。従来からある「G」レンズより上位の位置づけ。

国内では2月18日に次の3本が発表されました。

 ・FE 24-70mm F2.8 GM (4月28日発売)

 ・FE 85mm F1.4 GM (4月28日発売)

 ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS (6月発売予定)

 

このうち「FE 24-70mm F2.8 GM 」は、ズーム全域F2. 8 の大口径標準ズームレンズ。

F2. 8 通しのズームといえば、キヤノン、ニコンでも最高級。いわゆる、あこがれの「大三元」レンズ。ソニーFEマウントもついにこういうレンズを出すようになりました。

「大三元」のなかでも真ん中の標準ズームは需要が多いので、このレンズ、予約が殺到。4月28日の発売日に受け取れない人が出そうだという見通しから、ソニーがあらかじめ「供給不足に関するお知らせとお詫び 」(4/6)を出していました。

予約していた人たちは、もう入手できたのでしょうか…

それにしても、メーカー希望小売価格(税別)278,000円。 価格. com の最安値でも 234,917 円(4/29)という高価なレンズが、注文殺到で品薄になるとは… リッチなカメラファンが多いんですね。

 

防塵防滴。しっかりした造りです。

 

新開発の超高度非球面レンズ「XA(extreme aspherical)レンズ」を使用。高解像度時代に対応する高い解像性能とともに、美しいぼけ味を実現したとのこと。

重さ886 g 。 α7RII に付けるとレンズの方が相当デカく見えます。

以下、α7RIIFE 24-70mm F2.8 GM による、ソニーストア 大阪店内の実写例。すべてJPEG、店頭での設定のまま。トリミングなしです。

 

FE 24-70mm F2.8 GM 実写画像

チューリップの造花で飾られたソニーストア 大阪

α7RII    FE 24-70mm F2.8 GM   焦点距離24mm  絞り優先 F2.8、1/50秒、露出補正 0、ISO 100、ホワイトバランス:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード

 

点光源がたくさんあったので、玉ボケがどんな風に出るか試してみました。

 

α7RII    FE 24-70mm F2.8 GM   焦点距離64mm  絞り優先 F2.8、1/160秒、露出補正 0、ISO 200、ホワイトバランス:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード

 

被写体に近づいて、玉ボケを大きくしました。円形で均一なボケ。きれいです。

特に、画面周辺でもほとんど口径食が見られず、円形のボケを保っているのが気に入りました。

α7RII    FE 24-70mm F2.8 GM   焦点距離70mm  絞り優先 F2.8、1/80秒、露出補正 0、ISO 200、ホワイトバランス:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード

<> ← 中央付近の丸ボケのアップ(等倍)。クリックすると拡大します。

『非球面レンズで発生しやすい輪線ぼけ(年輪ぼけ)を大幅に低減した(ソニー)』というのがこのレンズのウリの一つです。ただ、等倍に拡大してみると、完璧に輪線ぼけが出ない、というわけでもないようです。気にはならない程度ですが…

 

次は中央付近、赤枠の部分を等倍で拡大してみます。

α7RII    FE 24-70mm F2.8 GM   焦点距離70mm  絞り優先 F2.8、1/40秒、露出補正 0、ISO 100、ホワイトバランス:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード

 

ハイライト部で発生しやすい、色収差による赤・青のフリンジが少し。

 

ピントがあった部分の解像感はどうでしょうか…

α7RII    FE 24-70mm F2.8 GM    焦点距離70mm  絞り優先 F2.8、1/40秒、露出補正 0、ISO 100、ホワイトバランス:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード

<> ← クリックすると拡大します(等倍)。

絞り開放にもかかわらず、精細な描写だと思います。

 

前ボケと後ボケは、なだらかで自然な感じ。「二線ボケ」は見られません。

α7RII    FE 24-70mm F2.8 GM   焦点距離70mm 絞り優先 F2.8、1/125秒、露出補正 0、ISO 100、ホワイトバランス:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード

 

前ボケを入れながら遠景のカメラアクセサリーにピントを合わせ、赤枠の部分の解像感を見てみました。

α7RII    FE 24-70mm F2.8 GM   焦点距離70mm 絞り優先 F2.8、1/50 秒、露出補正 0、ISO 100、ホワイトバランス:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード

上の写真の赤枠部分(等倍)。

シャッター速度が1/50秒と遅いので、手持ち撮影による微ブレがあるかもしれません。それにしても、値段表の数字がきっちり読めます。

 

全体的に、いかにも最高級ズームという印象。以下の海外サイトのレビューでも非常に高い評価を得ています。

 ・『ソニーFE24-70mm F2.8 GM はこのクラスでベストの解像力』(デジカメinfo / lensrentals
 

 

もうひとつのG Master レンズ、「FE 85mm F1.4 GM」。


解像感と美しいぼけ味を両立させたポートレートレンズ。

 

これもデカい。820 g 。

 

すでに「CP+2016」で試していますので、もの凄い解像力は実感済み(「CP + 2016」Part 1 、「CP + 2016」Part 2 参照)。

なので、実写データは持ち帰りませんでした。

 

今回は液晶画面だけで玉ボケを確認。周辺部は口径食が出るものの、全体的にきれいです。

 

このレンズ、素晴らしい性能で、以下の海外サイトではあのツァイス Otus 85mm F1.4 と比較、同じレベルだというから驚きます。

 ・『ソニーFE85mm F1.4 GM は期待通りの性能』(デジカメinfo / lensrentals

 ・『ソニーFE85mm F1.4 GM は開放から極めてシャープなレンズ』(デジカメinfo / SonyAlphaRumors

 

ソニーストア 大阪 には、35mmフルサイズ対応の新しいGレンズ、「FE 70-300mm F4. 5-5. 6 G OSS」と「FE 50mm F1. 8」(いずれも4月28日発売)も展示されていました。

 

FE 70-300mm F4. 5-5. 6 G OSS」。

α(Eマウント)レンズとして初めて、300mmの望遠が可能になりました。

 

300mmまで鏡筒を伸ばしたところ。

 

FE 70-300mm F4. 5-5. 6 G OSS」の作例。カ―レースから昆虫まで、撮影範囲が大きく広がります。魅力ですね。

 

こちらは安価な「FE 50mm F1. 8」。

価格.comの最安値で 29,640 円(4/29)。ソニーユーザーを単焦点の“レンズ沼”に誘い込む「撒き餌レンズ」?

 

それなりに、単焦点レンズの良さを楽しめそうです。

 

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撮影カメラ   ソニーRX100 (新製品レンズでの実写を除く)

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関連記事・サイト

 ・『ソニーFE24-70mm F2.8 GM はこのクラスでベストの解像力』(デジカメinfo / lensrentals

 ・『SONY「FE 24-70mm F2.8 GM(SEL2470GM)」等倍作例&レビュー』(Amazing Graph)

 ・『ソニーFE85mm F1.4 GM は期待通りの性能』(デジカメinfo / lensrentals

 ・『ソニーFE85mm F1.4 GM は開放から極めてシャープなレンズ』(デジカメinfo / SonyAlphaRumors

 ・Sony  Photo Gallery

 ・『ソニー、フルサイズEマウント用レンズ「G マスター」国内発表 』(デジカメWatch)

 ・「CP + 2016」Part 1 」(当ブログ記事)

 ・「CP + 2016」Part 2 」」(当ブログ記事)