つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

東京散歩 続き(すみだ北斎美術館 )

2016年12月31日 | 風景・建物

クリスマスなどで中断していましたが、東京散歩の続きです。

11月22 日に開館したばかりの「すみだ北斎美術館」(東京・墨田区)を見てきました。

 

斬新な建物

すみだ北斎美術館

子どもたちが遊ぶ公園に隣接した、すごく斬新な建物。これが浮世絵師・北斎の美術館?

鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)、地上4階、地下1階。外壁はアルミパネルで、町の風景や空の色が映りこむ仕掛け。設計したのは世界的に有名な女性建築家・妹島和世さん。

 

「どこから入るのかな~」と迷いますが、4 か所あるスリットのどこからでも、気軽に入れるように作られています(フロアガイド参照)。

 

4 階ラウンジ。右側は、開館記念の企画展、左側は常設展が開かれていました。

まずはエレベーターで4 階まで上がり、展示を見ながら下へ降りていくシステム。3―1階は下りる階段がなくエレベーターのみという、ちょっと不便な一面も。

 

企画展 

 

最初に、 企画展「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」を鑑賞(11/22~1/15 。  写真は展覧会チラシ)。

江戸時代後期、本所割下水(ほんじょわりげすい=現在の墨田区北斎通り)付近で生まれたとされる葛飾北斎(1760-1849)。

その作品が故郷に帰ってきたことを記念する展覧会です。

 

なかでも、約100年余り行方が分からなかった幻の絵巻「隅田川両岸景色図巻」が目玉。

長さ7 メートルに及ぶ絵巻には、当時の両国橋から新吉原までの隅田川の名所が描かれ、水面に映る橋や船の影には西洋画の技法が取り入れられているといわれます。

 

極細の筆で描き込まれ、非常に細密な描写です。北斎って、こんなに繊細だった?

墨田川の風景のあと、絵巻の最後には新吉原の風俗が。世間受けするためにはこういう華やかな絵も必要だったでしょう。チラシの図柄に使われています。

 

残念ながら、企画展の中は撮影不可だったので、絵巻を写真で紹介することができません。

InternetMuseum のユーチューブ動画を見つけましたので、こちらでご覧ください。

 

「隅田川両岸景色図巻」のほかには、墨田区が美術館開館にそなえてコレクションしてきた一連の名品が見もの。

有名な 「富嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏」「山下白雨」「凱風快晴」など、よく知られた代表作が並んでいました。

 

その中で、有名な作品ではないのですが、個人的に「いいねェ、欲しいなァ~」と思ったのは「ほととぎす聞く遊君図」という肉筆画(写真)。

 

 

以下は、同美術館の作品解説のページからの引用です。(没後160 年以上経つ北斎の作品に著作権はなく、いわゆるパブリックドメイン=公有。また、美術館サイトからの“引用”なら許容されるのではと考え掲載しています)

 

『 「ほととぎす聞く遊君図」   紙本1幅 享和末~文化初年(1803-05)頃   横兵庫(よこひょうご)という豪華な髪型に結った花魁(おいらん)が、ゆったりと蒲団(ふとん)に寄りかかり、ほととぎすを眺める様子を描いています。花魁の着物の墨彩や空の雲の淡彩は、刷毛によって描かれており、北斎の迷いのない筆遣(ふでづかい)が感じられます。楚々とした宗理(そうり)風の美人であること、賛(さん)の蜀山人(しょくさんじん=大田南畝)の署名から享和末から文化初年頃の制作と考えられています。「君ハゆきわが身ハのこる三蒲団 四ツ手をおふてなく郭公(ほととぎす)」という叙情豊かな賛と絵がよく調和しています。』(すみだ北斎美術館 作品解説

 

 (注) 
  * 遊君=遊女
  * 宗理風=「宗理」という雅号を用いていた、北斎35 ~45 歳ごろの作風
  * 賛=絵とともに書かれた文章
  * 蜀山人=江戸中、後期の文人・狂歌師・戯作者

 

目を引いたのは、蝶のように結った髪形。カッコいいですね。片膝をついてふとんに寄りかかる花魁のポーズも粋でお洒落。

即興的に、さらっと描かれた絵のようですが、それでいて完ぺき。迷いのない天才的な筆さばきが伝わります。

蜀山人の賛があるのも良いし、値打ちもの。

かりに、こんな掛け軸を持っていたら、来客があるたびに見せて自慢できるでしょうね。

 

「ほととぎす聞く遊君図」 のアップ。

使われているのは基本的に墨と朱だけ。表情なんて、ただ筆先でチョンチョンと… 「絵がうまい、というのはこういうこと」と、感嘆せざるを得ません。

 

ところで、我々現代の人間にとっては「賛」の内容が分かりづらいです。

「君ハゆきわが身ハのこる」は、遊女を描いているので言わなくても想像がつきます。では「三蒲団 」とは?  敷きぶとんを三つ重ねにしたもので、高級遊女の贅沢品だそうです。

「三」とくれば「四」とつなぐのが勢い。で、「四ツ手をおふてなく郭公(ほととぎす)」ですが、しばし考えて「四手網か…」と思い当たりました。

江戸時代、隅田川では漁が盛んでした。佃(つくだ)の漁師が四手網で白魚(家康の好物)をとって将軍家に献上していたそうです。その魚を追ってホトトギスが鳴くというなら意味が通ります。

 

白魚が取れるのは早春。隅田川で白魚漁が始まると春が訪れるといわれ、江戸の風物詩。白魚は弱い魚なので、夜中にかがり火をたいて漁をし、夜が明けるとすぐ市場へ出さなければなりません。

また昔から、ホトトギスの鳴き声を聞くのは、明け方の風流とされていました。

    「ほととぎす鳴きつる方をながむれば ただ有明の月ぞ残れる    後徳大寺左大臣 」(百人一首)

 

そうすると、この絵の背景は早春の明け方?

『客が去った後、花魁がひとり三つ重ねの蒲団にもたれている春浅い夜明け。隅田川で、白魚漁を終えた四手網を追いかけ鳴くホトトギスの声が… 』 風流ですねェ~

そう、解釈してみましたが…

間違っているかもしれません。まあ、御愛嬌ということで。

 

常設展

撮影不可の企画展と違って、常設展の中は基本的に撮影OK (一部作品は撮影禁止)。

なので撮影してきました。

 

常設展入り口に、北斎の「須佐之男命厄神退治之図 (すさのおのみこと やくじん たいじのず)」のカラー復元図が架けられていました。

 「須佐之男命厄神退治之図」推定復元図。

 ← クリックで拡大します。

この絵は、弘化2 年(1845)、北斎が86歳の時に描き、墨田区の牛嶋神社に奉納した大きな絵馬(幅約2. 76m × 縦約1. 26m)。須佐之男命(絵の中央、白い装束)がにらみをきかせ、様々な病気を起こす厄神が今後悪さをしないように証文を取っているところです。

 

北斎晩年の傑作ですが、残念なことに関東大震災で焼失してしまいました。

しかし、美術雑誌「國華」などに白黒写真が載っており、この白黒写真をもとに、最初に描かれた彩色を推定・復元するという困難な作業を、学識者、伝統技術職人、凸版印刷などで作るプロジェクトチームがやり遂げ、その模様が11月23日、NHKテレビで放映されました(ロスト北斎 The Lost Hokusai 「幻の巨大絵に挑む男たち」)。

残されていた白黒写真と、復元作業の説明。

 

すみだ北斎美術館に来たのも、NHKの番組を見たのがきっかけ。白黒からカラーへの復元でどんな色彩になったのか、確かめたいと思っていました。

復元図を実際に見てみると、物凄くダイナミック。さすが北斎!

NHKでは『まさに北斎版の「ゲルニカ」とも言える大作』と表現。

 

そして、カラフルだな… という印象。

(撮影した画像はライトの影響でもっと赤味が強く出ていましたが、凸版印刷のページ 掲載の画像に合わせて補正しています。)

 

推定復元作業のビデオを見る来館者。

 

マニアックな話なので聞き流してもらっていいのですが、NHKのビデオや凸版印刷のページによると、復元作業は最初に「美術雑誌・國華の白黒写真が、当時のどんな技術で撮影・印刷されたのか」というところから始まったそうです。

その結果、『明治時代の高い技術で撮影され、高精細かつ保存性の高いコロタイプ印刷で残されていた』ことが判明(凸版印刷のページ より)。

コロタイプ印刷というのは、版面のゼラチンのしわを利用して濃淡を表現する印刷方法で、今主流の網点印刷とは全く違います。網点印刷よりも連続した階調によるなめらかで深みのある質感が特徴。

しかも、より諧調を出すために撮影の際、緑フィルターを使っていたようです。

 

これには、「今のデジタルカメラや印刷の方がずっと進んでいるだろう」と思っていた自分の考えが覆されて、ちょっとショックでした。

明治時代、すでに高度な白黒撮影・印刷技術があったんですね。

 

これらの分析結果をもとに、カラーを白黒で撮影したときどういう濃淡になるか、ぼう大な色見本を作製。北斎が同時期に描いた肉筆画などを参考に、絵具の重ね方・線の描き方など表現技法と合わせて、もとの色彩を推定・復元していったそうです。

 

このあと、常設展示室の中を見ていきました。北斎の作風が時代順に解説されています。

常設展示室。作品は基本的に高精細な原寸大レプリカで、撮影OK。

 

北斎の習作時代の作品。「釣竿を持つ子と亀を持つ子」天明年間(1781-89)頃。

このころは勝川春章に入門し、勝川春朗という雅号でした。

 

これも習作時代の「湯治場八景 しゆぜんじの ばんせふ」天明年間(1781-89)。

 

作品解説。タッチパネル式です。

 

北斎が勝川派を去り「宗理」の画号を用いていたころの作品。「あづま与五郎 残雪 / 伊達与作せきの小万 夕照」享和年間(1801-04)頃。

 

よく知られている「北斎漫画」。液晶タッチパネルに指を滑らせることで、まるでページをめくるように鑑賞できます。

門人が増えたため、北斎が絵手本の制作に情熱を注いでいたころの作品(1812 - 1829年)。年齢的には53歳から70歳ごろ。

 

 「北斎漫画」。どの絵もうまくて面白い。時間がたつのを忘れます。

 

 「北斎漫画」。富士の宝永山噴火の図。噴石で家がバラバラに。こういうドキュメンタリー的なものも描いていたんですね。

 

錦絵の製作過程を紹介するコーナー。

原画を描く絵師以外に、木版を彫る人、色刷りを刷る人がいてこその浮世絵。

 

面白かったのがこれ。

北斎は68 歳のとき、中風になったけれど自家製の薬で治してしまったそうです。

 

薬の作り方を記した本。

細かく刻んだ柚子と極上の酒を煮詰め、水あめ状にしたもの。

「人生50年」の江戸時代に、90歳まで生きた北斎先生の秘薬ですよ、試してみます?

 

「北斎アトリエ」の再現模型。

一生の間に93 回も転居を繰り返し、身なりも構わず、画業以外のことには全く無頓着だったという北斎。その84 歳のころの様子を書き留めた門人の絵をもとに、再現された製作風景。

紙くずが散らばる中、炬燵に半分入りながら絵を描く北斎と、それを見守る娘の阿栄(おえい)。

「画狂人」の面目躍如ですね。

 

筆を持った手が時々動きます。すごくリアル。

 

いろいろあったようですが、墨田区も面白い美術館を作りましたね~

 

お土産に買った画集と、北斎の代表作「富嶽三十六景  神奈川沖浪裏」の絵ハガキ。

 

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

        EF16-35mm f/4L IS USM


東京駅「大正ロマンのクリスマス」

2016年12月25日 | イベント

クリスマスにギリギリ間に合わせた更新です…

 

先日、東京駅の待ち合わせスポット「銀の鈴広場」で見かけた、「大正ロマンのクリスマス」。

ここで使われていた、マツオヒロミさんのイラストがとても素敵だったので載せてみました。

 

東京駅地下1 階の商業施設グランスタ。「銀の鈴広場」の飾り付け(12月1日~25日)。

 

クリスマスフェア「Tokyo Xmastation 2016」の一環で、“大正ロマンのクリスマス”をイメージしたもの。

レトロブームの昨今ですが、東京駅の開業は1914年(大正3年)。なるほど、大正ロマンはぴったり。

 

記念撮影スポット。背景に掛けられている額は、人気イラストレーター・マツオヒロミさんの作品。

 

代表作『百貨店ワルツ』のイラストや、同人誌でしか公開されていないイラストを一部リニューアルしたものとか。

『記念撮影してSNS で発信を』 などという掲示があったので、写真はOK なのだろうと思って撮ってきました。

 

シックでロマンチックな色使い。良い雰囲気ですね~ (© マツオヒロミ)

色調は、マツオヒロミさんのホームページ「六花弁三片紅」のギャラリー作品に、できるだけ合わせてみましたが、どうでしょうか…

 

もう一方の壁に掛けられた作品。

ファンになりました … (年甲斐もなく)

 

それにしても、12月25日を境に華やかなクリスマスイベントは一斉に終了。

少々、寂しいものがあります。

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 撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

     EF16-35mm f/4L IS USM

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関連記事・サイト

  ・『東京駅のグランスタで“大正ロマン”なクリスマスを』(Walker プラス)

  ・「六花弁三片紅」(マツオヒロミ氏ホームページ)

  ・「イラストレーターのわ」(2013 年 マツオヒロミ氏インタビュー)

 


ガーデンイルミネーション

2016年12月23日 | イベント

11 月下旬からクリスマスまでの期間、夜の森を幻想的に彩る 大阪・長居植物園の「2016 ガーデンイルミネーション」(11/25~12/25)の写真です。

 

入り口を入った正面にある「グランドステージ」。

 

トナカイの輝く装飾。

 

大花壇。冬に咲くアイスチューリップが植えられています。咲きだすのはまだ先になりそう。

 

ハートの記念撮影スポット。

 

飲食ブース「Happy マルシェ」。パンやスイ―ツ、ホットドリンクなどを日替わりで提供していました。

 

「ブロッサムアイランド」。

 ← クリックで拡大します。

 

一文字橋から見た、大池のカラフルな噴水。

 ← クリックで拡大します。

 

青、赤、コバルトグリーンなど次々に色合いが変化します。

大先輩のプロ写真家に、このスポットを教えてもらいました。

美しいです。絵になりますね~

手前には「ドルフィンスプラッシュ」(あくまで飾りで、跳ねたりはしません…)。

 

土日と12月20日から25日まで運行の「ナイトトレイン」乗車場所。料金は1 回300 円。

 

風船で作られた「ハートフルアーチ」。

 

「花と緑と自然の情報センター」2 階アトリウムでは、期間中連日、室内楽や吹奏楽などのコンサートを開催。

夜間臨時開園なので、入園料は大人500 円と高めですが、来年のオリジナルカレンダーのプレゼントがありました。

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 撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

    EF24-105mm F4L IS USM

   一部でクロスフィルター使用


竹の花咲く

2016年12月22日 | ネイチャー

数十年に一度しか咲かないといわれる竹の花が、大阪・長居植物園で咲いたとのこと。

さっそく見てきました。

 

長居植物園の竹笹見本園。

6500平方メートルのエリアに、31 品種の竹や笹が植えられています。

 

花が咲いたのは、この中のホテイチク(布袋竹)。「ただいま開花中」の案内坂が立っていました。

マダケの一種で中国原産。

「枝は各節から2本ずつ出て、1本は太く、もう一方は細い。枝の出た節間(ふしかん)には溝ができる。ホテイチクの基部の節間は狭くなりふくらむのが特徴だが、植物園のものはこの特徴が現れていないものが多い」と、かなり専門的な説明が。

あとで調べたところ、釣り竿や杖の材料になり、タケノコは食べられるそうです。

 

新聞で知ってやってきた人が数人。花は全く地味なので、みんな「どこに花が?」と迷っていました。

 

ホテイチクの花。

枝先からホウキのように出ているのが花。そこから雄しべが垂れ下がっています。

 

まわりのホテイチクが、一斉に開花しており「見頃は12月27日ごろまで。」と同植物園。

そのあとは種を残し、枯れてしまうというのが定説です。

 

望遠ズームレンズにクローズアップレンズを付け、アップで撮ってみました。

こうしてみると、葉とは全然違う形。花といわれればそうかなと…

 

イネ科なので、何となく稲の花にも似ていますね。

 

さらにクローズアップすると、雄しべの構造が見えてきます。

 

黄色い雄しべ。咲き始めは薄緑か薄黄色で、しばらくすると白く乾燥するようです。

 

めったに見られないものを、じっくり観察できました。

 

竹に花が咲くのは60 年に1度とも、100 年に1度とも。品種によっても期間が違うようです。

気になって図書館で調べてみると、『ふしぎの植物学』(田中修 著 2003 年 中公新書)という本に、次のように書かれていました(数字は算用数字に変えています)。

 

 『ササやタケの花は、めったに咲かない。一般的には、「ササやタケは、60年あるいは120年ごとに、花が咲く」と噂され、実際、花咲くことが珍しい。30数年前の1970年の春、わが国の中部地方以西で、ネザサがほとんどいっせいに花咲いた。

 この年は、噂を裏づけるように、奈良県で記録されている1850年のネザサの大開花から数えてちょうど120年目であった。これが単なる偶発的現象か、あるいは、ネザサがなんらかの方法で正確に120年の時を刻み続けたのかは定かでない。』

 

まさに植物の不思議ですね。

人間の一生を超えるスパンなので、一度見るともう見られない、という感慨にとらわれますが…

 植物生理学の専門家である、著者の田中氏によると、そうでもないらしいです。以下は再び同書から。

 

『ササやタケの花が咲くことが珍しいのは、たしかである。だが、「一度見ると、もう、一生見られないか」というと、そういうものではない。ササやタケにはいっぱい種類があり、それぞれの種類は決まった周期で花を咲かせる。ササやタケの種類を問わなければ、ササやタケの花を意外といろいろな場所で、何度も見ることができる。

 私が1970年のネザサの開花を見て以来、30年以上がたつ。その間に、私は「もう、一生見られない」と感傷的な気持ちで、何度もササやタケの花を見てきた。特に、この3年間は、名も知らぬササやタケの花を含め、毎年見ている。どれも、同じような、小さな清楚な花である。』

 

へえ、そういうものなんだ、と思いました。

咲く周期が長いだけで、タケやササにとっては開花は正常な現象。人間が勝手に、神秘的に感じたり、吉凶に結びつけたりしてきただけなのかもしれません。

 

竹の花を撮っただけではもったいないので、ついでに他の花も撮ってきました。

なんと、桜ですよ!

冬に咲く「ヒマラヤザクラ」だそうです。

 

ヒマラヤザクラ。可憐ですね。

 

こちらは、割によく目にする「ジュウガツザクラ(十月桜)」。

春と秋のニ回、開花する品種で、冬になっても咲いています。

 

サンシュユの実。

冬枯れの風景の中、彩りを添えています。

 

長居植物園のビニールハウスで開かれている「クリスマス展」(12 月25 日まで)。

 

クリスマスイルミネーションも撮ってきました。

次回にアップします。

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撮影カメラ・レンズ

  キヤノン EOS 6D

    EF70-300mm F4-5.6L IS USM + ハクバ MCクローズアップレンズ No.2

  ソニー RX100


東京散歩 レトロ&イルミ Part 4

2016年12月19日 | 風景・建物

表参道から渋谷へ

たくさんある東京のイルミネーション。その中でも、やはり表参道は良いですね。

これまで六本木、ミッドタウン、恵比寿、目黒、表参道、カレッタ汐留のイルミネーションは見てきましたが、今回は、丸の内を見たあと、また表参道へ。

 

 ← クリックで拡大します。

けやき並木が、約50万球のシャンパンゴールドLEDで彩られる、表参道イルミネーション 2016(12月1日~ 25日)。

12月24・25日(土・日)の2日間は、車道の一部が歩行者天国になるとのこと(交通規制図参照)。

ちょうど土日に重なることもあって、今年のイブ・Xmas は、にぎわいそう。

 

表参道ヒルズ前。

 

今年はMastercard が協賛。

 

表参道ヒルズ の華やかな空間。

開業10周年。吹き抜け大階段の中央に高さ10m の「スターツリー」が据えられています。

 

下にあるブースから、ツリーに向けてスティックを振ると色合いが変化、特別なイルミネーションに。

参加型演出「Star Magic」という趣向。

 

東急プラザ

 ← クリックで拡大します。

この東急プラザ 6 階屋上にある「おもはらの森」へ上がってみました。

 

「おもはらの森」。

緑豊かな癒しのテラスのイルミネーション。来年2月末まで点灯。

 

「天空のスターバックス」がありました。

 

温かい雰囲気の照明。

 

「おもはらの森」から見た原宿方面交差点。

(表参道のイルミネーションが全体的に俯瞰できるかと期待して来たんですが、方角的に無理でした…)

 

このあと、渋谷の「青の洞窟SHIBUYA」へ。

 

渋谷公園通り。

青の洞窟SHIBUYA」のメインスポット・代々木公園へいざなう、青色LEDの並木。

 

代々木公園ケヤキ並木の「青の洞窟 SHIBUYA」(1月9日まで点灯)。

 ← クリックで拡大します。

イタリアの名所「青の洞窟」をイメージしたこのイベント、2014年に中目黒で初開催されました(2014年12月9日記事『キヤノン「16-35mm F4L IS」で撮る東京(2)イルミネーション』参照)。

狭い目黒川沿いに人が詰めかけ過ぎたことから、2015年は中止になりましたが、今年は渋谷に場所を移して2年ぶりに復活。

目黒川の川面に映えた、あの効果を再現するためか、反射シートが敷かれています。

 

以前にも書いていますが、この青色LED、普通に撮ると赤紫色が混じったりして、デジタルカメラ(スマホも同じ)にとっては難物の被写体。RAW現像時、色調整に苦労しました。

(点灯式の美しい写真が「トラベルWatch」に掲載されています。どういう方法で撮ったんだろう?)

 

 

 

青一色の夢幻的な世界。

何とかそれらしい写真になったかな… というところです。

 

一日中歩いて疲れたので、そろそろ銀座のホテルへ帰ることにしました。

 

銀座5 丁目あたり。「ギンザ・イルミネーション 2016 ヒカリミチ〜光の庭園〜」(2017年1月9日まで)。

 

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

    EF24-105mm F4L IS USM

   EF16-35mm F4L IS USM

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関連記事

  ・「イルミネーション特集 東京」(ジョルダン)

  ・「イルミネーション スポット 東京」(るるぶ.com)

  ・「イルミネーションガイド 東京」(Walkerプラス)


東京散歩 レトロ&イルミ Part 3

2016年12月17日 | 風景・建物

丸の内の彫刻とイルミ

東京・丸の内仲通り。ビジネスだけでなく芸術性豊かな街づくりを目指して色々な彫刻が展示されています(MAP参照)。

三菱地所と彫刻の森芸術文化財団による「丸の内ストリートギャラリー」。作品は入れ替えられるので、ずっとこのままというわけではありませんが、北側から順番に見ていきました(1作品だけ撮り忘れたかも…)。

 

丸の内仲通り。お洒落なアーバンテラス。

 

フロリア―ノ・ボディーニ 「ある女性の不安な伝記」(イタリア 1975年 ブロンズ)。

見た彫刻の中ではこの作品が面白かったですね。「イタリア・ルネサンス頃の詩に出てくる、怪獣にまたがる女性を表現したもの」とか。

 

(部分)

 

工事中の背景が殺風景ですけど…

 

網屋千秋「はばたく」(日本 1972年 ブロンズ)。

 

三沢厚彦「Animal シリーズ」(日本 2009年 ブロンズ)。

 

呉炫三(ウ―アーサン)「ライオンと人間」(中国 1991年 観音石)。

 

三沢厚彦「Animal シリーズ」(日本 2015年 ブロンズ)。

 

三沢厚彦「Animal シリーズ」(日本 2015年 ブロンズ)。

 

ジュリアーノ・ヴァンジ「追憶」(イタリア 2004年 花崗岩)。

 

草間彌生「われは南瓜」(日本 2013年 黒御影石)。

 

ここからは、三菱一号館広場に置かれた作品です。

エミリオ・グレコ「うずくまる女 NO.3 」(イタリア 1971年 ブロンズ)。

 

バーナード・メドウズ「恋人たち」(イギリス 1981年 ブロンズ)。

 

アギュスタン・カルデナス「拡散する水」(キューバ・フランス 1977年 カラ―ラ産白大理石)。

 

三菱一号館広場。日が暮れるとイルミネーションが点灯。

 

クリスマスツリーの周りは華やか。

 

大人のムードを楽しむ店が色々。

 

 

 

「ガス灯」と三菱一号館。

 

明治は遠くなりにけり…

 

三菱一号館美術館の展覧会「拝啓 ルノワール先生」のディスプレー。

 

三菱一号館広場入り口にあるお店の写真撮影用スポット。ベンチにはサンタさんの帽子が。

 

近くの明治生命館前。

 

丸の内仲通りイルミネーション。

 

丸の内仲通り。どういうわけか、ランニングする人たちも。

 

東京駅。日没後の早い時間帯に撮ったので空が青いです。

 

JPタワー「KITTE」。

PART 2 のレトロ+高層ビルと同じ形式。不思議な存在感で東京駅前にそびえています。

 

このあと丸の内を離れ、表参道や渋谷のイルミネーションを撮りに行きました。

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

    EF24-105mm F4L IS USM

   EF16-35mm F4L IS USM


東京散歩 レトロ&イルミ Part 2

2016年12月14日 | 風景・建物

総合写真展

総合写真展」( 東京・上野公園、12/6~12/11)は平成9年に発足した全国規模の公募展。今年で20年目を迎えます。

20年前といえば、一般的にはフイルム写真のころですから、現在のデジタル全盛時代まで、ずいぶん長く続いてきたものです。

節目の年の開催として、歴代の最上位作品が掲示されていました。

 

 

今回、第20回の最上位作品(内閣総理大臣賞)は、カナダ ・ ホワイトホースのオーロラを撮ったもの。

(ウ~ン、カナダのオーロラとは… 個人的には、そういうお金のかかる大変な撮影旅行はできそうにありません。)

 

国内の手近な場所で神事を撮った、私の作品は「優秀賞」でした。

昨年と同じですが、副賞の「エツミ賞」(カメラバッグ)を頂くことになったので、一応満足々々。

 

しかし、会場を見渡すと、世の中には上手な写真を撮る人が一杯いるもの。勉強になります。

 

このあと、レトロ建築を撮りに丸の内へ。

 

丸の内レトロ

丸の内では2000年前後から、レトロな建物を保存しつつ高層ビルを建設するケースが相次いでいます。

レトロ建築の一部を外側に残し、中心には高層ビルがそびえ立つという光景。古い建築物がかもしだすノスタルジックな味わいが面白いです。

 

丸の内。皇居と東京駅を一直線につなぐ行幸通りは幅73m。

この広さ、やはり東京はすごいな… 

 

新生「丸ビル」(2002年竣工)。このビルから、三菱地所主導による丸の内地区の再開発がスタート、今も周辺を含めたエリアで開発は続いているとのこと。

 

日本工業倶楽部会館。

大正9年(1920年)に、当時の実業家の財界活動の場として竣工。

2003年、三菱UFJ 信託銀行本社ビル(後方)と一体化する形で部分保存されました。

 

 「セセッション様式」というらしいです。アール・ヌーヴォーの一環で、平面と直線を多用するのが特徴とか。

 

屋上には当時の産業(石炭と紡績)を表す、ハンマーを持った男性と糸巻きを持つ女性の像。

 

東京銀行協会ビル(旧東京銀行集会所) 。

大正5年(1916年)竣工の煉瓦造りの建物のうち、2 面の外壁を残し1993年、 内側に新築のビルが建てられました。ファサード保存という保存形式のさきがけと言われます。

 

装飾がこらされた煉瓦造りと無機的な現代建築。違和感はありますが、「おやっ」と思わせて面白いです。

 

三菱一号館。後方は丸の内パークビル。

 

この三菱一号館は、丸の内の歴史を語るうちで欠かせない建物。

明治維新で、江戸城に隣接する大名屋敷が撤去、一時陸軍練兵場に使われたあと、広大な原野となった土地の払い下げを受けたのが、三菱財閥・岩崎彌太郎の弟、彌之助。ときに明治23年(1890年)のこと。10万7000坪余り、130万円だったそうです。

明治27年(1894年)そこに建てられた三菱一号館は、日本初の本格的オフィスビル。その後イギリス・ロンドンのような煉瓦造りの建物が次々に建てられ、やがて現在のビジネス街・丸の内につながっていきます。

 

三菱一号館はその後、昭和の高度経済成長期(1968年)に解体され、姿を消してしまいましたが、三菱地所の「丸の内再構築事業」として2009年に、元のジョサイア・コンドルの設計通り復元。翌2010年「三菱一号館美術館」としてオープンしました。

同じ敷地に建つ丸の内パークビルとの間には木々が茂る憩いの広場もあり、とても雰囲気の良い場所です。

 

三菱一号館美術館」に併設されている「カフェ1894」。


「1894 」は、三菱一号館が建てられた年ですね。

 

カフェ1894」の入り口。

 

カフェ1894」の内部。創建当時の銀行営業室を復元しています。

 

なんと素敵な空間…

できればここで一服したいところでしたが、駆け足の旅で時間がなく、開催中の展覧会「拝啓 ルノワール先生」とともにパス!(残念)。

 

代わりに、「三菱一号館 歴史資料室」をさらっと見てきました。

三菱一号館歴史資料室。

 

明治時代のビジネスマンはこんな格好。

 

とはいえ、着物の人もいたようです。

 

三菱一号館の模型。

 

古い時計。さきのオフィス風景に写っていたのと同じ時計かな?

 

丸の内を取り上げた文学作品の数々。高浜虚子「丸の内」、岡本かの子「丸の内草話」、秦豊吉「新丸の内夜話」など。

 

丸の内パークビルにある低層階の商業施設「丸の内ブリックスクエア」の入り口。

 

三菱一号館美術館」(右)と「丸の内ブリックスクエア」の間にある広場。

クリスマスツリーが飾られ、夜のイルミネーションもきれいでした。

 

こちらはすぐ近くの明治生命館。後方は明治安田生命ビル。

 

昭和9年(1934年)、もとあった赤煉瓦の三菱二号館(明治28年竣工)を解体して建てられた重厚な建物。

これまで見てきた他のレトロ建築と違って、部分ではなく全体が保存され今もオフィスとして使用。昭和建築で初めて国の重要文化財に指定されました。

 

皇居外苑に面して建つ明治生命館

 ← クリックで拡大します。

荘厳なコリント式列柱の柱頭にはアカンサスの葉模様の彫刻。岡田信一郎設計による古典主義様式の傑作とのこと。


明治生命館では以下の通り内部の一般公開をしており、ここを見学するのも旅の目的でした。


 【土・日曜】11:00~17:00  1 階店頭営業室(丸の内お客さまご相談センター)、2 階会議室・応接室・食堂などの諸室(公開エリア参照)。
 【水・木・金曜】16:30~19:30  1 階ラウンジ、2 階資料・展示室、会議室、健康相談室、応接室のみ。

訪ねた日は水曜日だったので、一部のエリアを見られただけでしたが、それでもなかなかのもの。

 

明治生命館 1 階 ラウンジ。豪華ですね。

 

1 階 ラウンジ。

 

2 階 応接室。
 

もうひとつの、こじんまりした2 階応接室。

 

2 階 会議室。

明治生命館 は戦時中の空襲被害を免れたため、戦後GHQが接収。アメリカ極東空軍司令部として使われました。この会議室は、 米・英・中・ソの4 カ国代表による対日理事会の会議が連日行われたところです。

占領下の、重苦しい時代のイメージが重なりそう…

明治生命館 がアメリカ軍から返還されたのは昭和31年(1956年)。例によってアメリカ式のペンキまみれになっていた内部を修復、戦時中の金属供出で失われた部材も元通りに復元したそうです。

 

会議室の天井。

 

天井の装飾はアカンサスの花模様。

 

会議室の暖炉。

暖炉といっても、火をたくための設備ではなく、空調の吹き出し口だそうです。

おっと、監視カメラがありますね。重要文化財なので当然かも。

 

渋く、手の込んだ床の文様。いまやこういう装飾を使うことは稀でしょう…

 

2 階の回廊から、吹き抜けの1 階ロビーを見渡したところ。

 

回廊の天井照明。

 

重厚で美しい装飾。

 

大理石と思われる柱の彫刻。

 

クラシックな照明ランプ。

 

資料・展示室も見てきました。明治生命館 の歩みパネルには、元あった三菱二号館の写真(上)も。レンガ造りの趣ある姿。これを壊したのはちょっと惜しかったかも、です…

 

明治生命館 の設計者・岡田信一郎について解説したパネル。

大阪・中之島の中央公会堂のコンペで一等を取って一躍名を馳せ、「様式建築の名手」と称されたそうです。

 

ドラマチックなくだりもあったので、以下、一部を抜粋させてもらいます。

『 …こうした岡田の建築思想の集大成ともいえるのが明治生命館です。しかし、着工間もなく病に倒れた岡田は、その完成を見ることなく、昭和7年(1932)4月4日、48年の生涯を閉じました。現場を16ミリフィルムで撮影させ、病床から指示を与えたという岡田の情熱は今も語り継がれています。』

 

岡田が見て病床から指示を出したという、その16ミリフィルムを編集した映像が流れていました(手前)。

壮大な建築物を作ろうとする、この時代の人たちの気概に満ちた表情が印象的。

 

志なかばで急逝した岡田に代わり、弟の岡田捷五郎が設計監督に就任。昭和9 年(1934年)、明治生命館は竣工しました。

 

壁には、柱頭のアカンサスの葉飾りが原寸大で描かれていました。人の背丈以上ある、大きなものでした。

 

丸の内のレトロ建築としては、あと「DNタワー21 」(旧第一生命館)があります。

疲れたのと時間が遅くなったため、残念ながら今回は撮れませんでした。皇居のお濠に写る姿が良いそうですが…

 

続きは次回に。

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

    EF24-105mm F4L IS USM

   EF16-35mm F4L IS USM


東京散歩 レトロ&イルミ Part 1

2016年12月09日 | 風景・建物

東京・上野公園で開かれている「総合写真展」(12/6~12/11)を見に行ったついでに、冬の東京散歩をしてきました。

メインはレトロ建築とイルミネーション。そして、つい先日オープンした「すみだ北斎美術館」も鑑賞。

少しずつアップしていきますが、とりあえず3 枚を。

 

丸ノ内に残るレトロな明治生命館

夕方から夜にかけて、重厚な内部を見学させてもらいました。

 

表参道ヒルズ

 

青の洞窟 SHIBUYA」(渋谷公園通りで)。

渋谷公園通りから代々木公園のケヤキ並木まで約750m にわたって、青色LED で幻想的に彩られています。

2014年に、目黒川で初めて開催されたイベントの渋谷版。

とてもきれいでした。

 

デジタルカメラでその美しさを再現するのは、かなり苦労があるのですが。

その話はのちほど…

 

初詣客のために、大晦日の午後5 時から元日の午前5 時まで、終夜点灯されることが決まったそうです。

 

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

    EF24-105mm F4L IS USM

   EF16-35mm F4L IS USM


カフェあれこれ

2016年12月05日 | グルメ

撮影の合間のティータイム。

どうでもいい話ばかりですが…

 

ドトールの「ラズベリー香る コーヒー」(大阪市内で)。

この秋の新製品として、期間限定でお目見え。

 

ハロウィンのころの看板。

しかし、ハロウィンを過ぎてもメニューには掲載されています。いつまであるのかな…

Mサイズのみで、250円。

 

コーヒーカップにラズベリーのティーバッグが入っていて、適当なころあいで取り出します。横の紙カップは用済みのティーバッグ入れ。

物珍しかったので飲んでみたら、確かにラズベリーの香りがして面白く、甘酸っぱい味がコーヒーと微妙にまじりあっています。

 

好みは分かれるところでしょうが、個人的には気に入って時々飲んでいます。

上の写真は御堂筋ランウェイで、ライトアップを待つ間に一杯。

 

 

タリーズコーヒー

なんばパークスのイルミネーションを撮りに行った時、大阪・なんばで。

 

コーヒー自体が別に珍しい訳ではなく、望遠レンズにクローズアップレンズを付けたらどうなるか、写りを試したものです(カメラ:キヤノンEOS 6D )。

 

レンズはEF70-300mm F4-5.6L IS USM 。重いけれど焦点距離が幅広く便利な望遠ズームレンズです。その反面、最短撮影距離が1.2 m と長く、「寄れない」のが泣き所。マクロレンズのように近づいて花や水滴のクローズアップを撮るのはムリです。

そこでクローズアップレンズ(ハクバ MCクローズアップレンズNo.2 、2000円台)を買って付けてみたところ、最短撮影距離が24cm までに縮まり接写が可能に。

 

紙ナプキン。結構いい“味”の描写じゃない?

 

これなら何万円もする高価なマクロレンズはいらんな~ といいたいところですが、クローズアップレンズというのは撮影できる範囲がすごく狭いのです。

このハクバNo.2 の場合、被写体から24cm ~50cm までの間でしか撮れません。これ以上離れるとダメ。そこが、遠くの被写体でも撮れるマクロレンズとの違い。

とはいえ、接写に活躍しそうなので時々使って楽しもうと思っているところです…

 

シュト―レンとアイスクリーム(近所の「蘭館珈琲ハウス」で)。

 

シュト―レンは、クリスマスにドイツなどで食べられる菓子パン。ドライフルーツやナッツが練りこまれたパンの表面に砂糖がまぶされています。

最近、各地で催されるようになったドイツ・クリスマスマーケットでも、おなじみですね。

甘くて味わいがあり、おいしいです。ヨメさんにも好評…

 

ホントにど~でもいい話ばかりで、失礼しました。

クリスマスムードも高まってきました。

またイルミネーションなどをアップする予定です。