つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

春の妖精 -- カタクリ

2016年04月12日 | 

英語でスプリング・エフェメラル(spring ephemeral)という甘美な響きの言葉があります。

直訳は「春の儚(はかな)きもの」。早春に可憐な花を咲かせ、すぐ姿を消してしまう草花の総称で、「春の妖精」とも呼ばれます。

代表的なものがカタクリの花。

 

カタクリの花。

先月末、大阪・交野市私市(きさいち)にある、大阪市立大学理学部附属植物園で撮ってきました。

 

カタクリ粉の原料でしたが、今では数が減り、各地で保護されています。

種から発芽して8年たたないと花が咲かないそうです。

また、晴れた暖かい日だけ花弁を開き(昼ごろ)、曇りや雨の日は閉じています。花期も短く、なかなか撮りにくい花。

 

今は撮影から半月近くたっているので、もう姿を消していると思います(掲載が遅れてすみません)。

 

「春の妖精」にふさわしい姿。

 

一度見ると、虜になりそう。

 

地面すれすれから撮ることになるので、可動式液晶のカメラか、一眼レフにアングルファインダーをつけると楽な姿勢で写せます。

訪ねた日も、たくさんのカメラマンや山野草愛好家が来ていました。

 

関西の名所としては、ほかに兵庫県丹波市氷上町清住に群生地があります(丹波市のサイト参照)。

兵庫県・東徳久殿崎のカタクリの里、滋賀県高島市マキノの群生地なども有名。ただ、マキノでは花の数が減って一般公開されていないという話もあるので確認が必要(高島市観光情報)。

 

神奈川県や東北地方ではさらに大規模な群生地があるようです。

 

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撮影カメラ・レンズ

    Canon EOS 6D  

     EF70-300mm F4-5.6L IS USM