ソニーの新しいレンズシリーズ「G Master レンズ」の評価が高いようです。
「CP+2016」でも試しましたが、改めてソニーストア 大阪 で触ってきました。「FE 24-70mm F2.8 GM 」については実写データがあります。
(見たのは発売前の先行展示のころ。その後、店頭の展示は変わっていると思います。)
「FE 24-70mm F2.8 GM 」。ボディーはα7RII 。
「G Master 」シリーズは、35mmフルサイズ用Eマウントレンズの新シリーズ。従来からある「G」レンズより上位の位置づけ。
国内では2月18日に次の3本が発表されました。
・FE 24-70mm F2.8 GM (4月28日発売)
・FE 85mm F1.4 GM (4月28日発売)
・FE 70-200mm F2.8 GM OSS (6月発売予定)
このうち「FE 24-70mm F2.8 GM 」は、ズーム全域F2. 8 の大口径標準ズームレンズ。
F2. 8 通しのズームといえば、キヤノン、ニコンでも最高級。いわゆる、あこがれの「大三元」レンズ。ソニーFEマウントもついにこういうレンズを出すようになりました。
「大三元」のなかでも真ん中の標準ズームは需要が多いので、このレンズ、予約が殺到。4月28日の発売日に受け取れない人が出そうだという見通しから、ソニーがあらかじめ「供給不足に関するお知らせとお詫び 」(4/6)を出していました。
予約していた人たちは、もう入手できたのでしょうか…
それにしても、メーカー希望小売価格(税別)278,000円。 価格. com の最安値でも 234,917 円(4/29)という高価なレンズが、注文殺到で品薄になるとは… リッチなカメラファンが多いんですね。
防塵防滴。しっかりした造りです。
新開発の超高度非球面レンズ「XA(extreme aspherical)レンズ」を使用。高解像度時代に対応する高い解像性能とともに、美しいぼけ味を実現したとのこと。
重さ886 g 。 α7RII に付けるとレンズの方が相当デカく見えます。
以下、α7RII とFE 24-70mm F2.8 GM による、ソニーストア 大阪店内の実写例。すべてJPEG、店頭での設定のまま。トリミングなしです。
◆FE 24-70mm F2.8 GM 実写画像
チューリップの造花で飾られたソニーストア 大阪 。
α7RII FE 24-70mm F2.8 GM 焦点距離24mm 絞り優先 F2.8、1/50秒、露出補正 0、ISO 100、ホワイトバランス:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード
点光源がたくさんあったので、玉ボケがどんな風に出るか試してみました。
α7RII FE 24-70mm F2.8 GM 焦点距離64mm 絞り優先 F2.8、1/160秒、露出補正 0、ISO 200、ホワイトバランス:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード
被写体に近づいて、玉ボケを大きくしました。円形で均一なボケ。きれいです。
特に、画面周辺でもほとんど口径食が見られず、円形のボケを保っているのが気に入りました。
α7RII FE 24-70mm F2.8 GM 焦点距離70mm 絞り優先 F2.8、1/80秒、露出補正 0、ISO 200、ホワイトバランス:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード
<> ← 中央付近の丸ボケのアップ(等倍)。クリックすると拡大します。
『非球面レンズで発生しやすい輪線ぼけ(年輪ぼけ)を大幅に低減した(ソニー)』というのがこのレンズのウリの一つです。ただ、等倍に拡大してみると、完璧に輪線ぼけが出ない、というわけでもないようです。気にはならない程度ですが…
次は中央付近、赤枠の部分を等倍で拡大してみます。
α7RII FE 24-70mm F2.8 GM 焦点距離70mm 絞り優先 F2.8、1/40秒、露出補正 0、ISO 100、ホワイトバランス:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード
ハイライト部で発生しやすい、色収差による赤・青のフリンジが少し。
ピントがあった部分の解像感はどうでしょうか…
α7RII FE 24-70mm F2.8 GM 焦点距離70mm 絞り優先 F2.8、1/40秒、露出補正 0、ISO 100、ホワイトバランス:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード
<> ← クリックすると拡大します(等倍)。
絞り開放にもかかわらず、精細な描写だと思います。
前ボケと後ボケは、なだらかで自然な感じ。「二線ボケ」は見られません。
α7RII FE 24-70mm F2.8 GM 焦点距離70mm 絞り優先 F2.8、1/125秒、露出補正 0、ISO 100、ホワイトバランス:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード
前ボケを入れながら遠景のカメラアクセサリーにピントを合わせ、赤枠の部分の解像感を見てみました。
α7RII FE 24-70mm F2.8 GM 焦点距離70mm 絞り優先 F2.8、1/50 秒、露出補正 0、ISO 100、ホワイトバランス:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード
上の写真の赤枠部分(等倍)。
シャッター速度が1/50秒と遅いので、手持ち撮影による微ブレがあるかもしれません。それにしても、値段表の数字がきっちり読めます。
全体的に、いかにも最高級ズームという印象。以下の海外サイトのレビューでも非常に高い評価を得ています。
・『ソニーFE24-70mm F2.8 GM はこのクラスでベストの解像力』(デジカメinfo / lensrentals )
もうひとつのG Master レンズ、「FE 85mm F1.4 GM」。
解像感と美しいぼけ味を両立させたポートレートレンズ。
これもデカい。820 g 。
すでに「CP+2016」で試していますので、もの凄い解像力は実感済み(「CP + 2016」Part 1 、「CP + 2016」Part 2 参照)。
なので、実写データは持ち帰りませんでした。
今回は液晶画面だけで玉ボケを確認。周辺部は口径食が出るものの、全体的にきれいです。
このレンズ、素晴らしい性能で、以下の海外サイトではあのツァイス Otus 85mm F1.4 と比較、同じレベルだというから驚きます。
・『ソニーFE85mm F1.4 GM は期待通りの性能』(デジカメinfo / lensrentals)
・『ソニーFE85mm F1.4 GM は開放から極めてシャープなレンズ』(デジカメinfo / SonyAlphaRumors)
ソニーストア 大阪 には、35mmフルサイズ対応の新しいGレンズ、「FE 70-300mm F4. 5-5. 6 G OSS」と「FE 50mm F1. 8」(いずれも4月28日発売)も展示されていました。
「FE 70-300mm F4. 5-5. 6 G OSS」。
α(Eマウント)レンズとして初めて、300mmの望遠が可能になりました。
300mmまで鏡筒を伸ばしたところ。
「FE 70-300mm F4. 5-5. 6 G OSS」の作例。カ―レースから昆虫まで、撮影範囲が大きく広がります。魅力ですね。
こちらは安価な「FE 50mm F1. 8」。
価格.comの最安値で 29,640 円(4/29)。ソニーユーザーを単焦点の“レンズ沼”に誘い込む「撒き餌レンズ」?
それなりに、単焦点レンズの良さを楽しめそうです。
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撮影カメラ ソニーRX100 (新製品レンズでの実写を除く)
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関連記事・サイト
・『ソニーFE24-70mm F2.8 GM はこのクラスでベストの解像力』(デジカメinfo / lensrentals )
・『SONY「FE 24-70mm F2.8 GM(SEL2470GM)」等倍作例&レビュー』(Amazing Graph)
・『ソニーFE85mm F1.4 GM は期待通りの性能』(デジカメinfo / lensrentals)
・『ソニーFE85mm F1.4 GM は開放から極めてシャープなレンズ』(デジカメinfo / SonyAlphaRumors)
・『ソニー、フルサイズEマウント用レンズ「G マスター」国内発表 』(デジカメWatch)
・「CP + 2016」Part 1 」(当ブログ記事)
・「CP + 2016」Part 2 」」(当ブログ記事)
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