つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

プラモデル式カメラ

2012年09月30日 | カメラ

プラモデルのように自分で組み立てるカメラ「LAST CAMERA」が10月に発売されるそうです(ITmediaニュース参照)。

お遊びカメラはよくありますが、35mmフイルムを入れて、ちゃんと撮影できるというだけではレンズ付きフイルムと同じなだけ。

それだけでなく面白いのはレンズ交換式というところです。標準45mmと広角22mmのレンズが付いています。さらに、わざわざ光漏れさせるバックドア(光漏れ量が調節できる)が付いています。たしかに古いカメラで、裏ぶたの隙間から光漏れした写真のなかに詩情のあるシーンをたまに見かけますね。

シグマのDP2 Merrillを思わせる外観。カスタマイズもできるようで、なかなかこだわりがあります。お値段は4095円。

 

どうしてこんなカメラを出すのか、LAST CAMERAのサイトにその趣旨が書かれています。

『デジカメさえ、スマートフォンに押されている現在、アナログなフィルムカメラなんて石器時代の遺物なのか?ならば、思いっきり時代に逆行して、ちょ~アナログなカメラを作ってみたい!そんな思いで、プラモデルのように自分で組み立てないと、な~んにも出来ない、ちょ~面倒なカメラ、正式名称「DIY 35mmカメラ」、通称「LAST CAMERA」をリリースします。』

分かります、その気持ち。

そんな手作りのカメラがあってもいいと思います。

 

このLAST CAMERAのサイトの製作風景を写した次の動画が、何とも面白いです。

どこが面白いのか、見ていただければ分かります。

 

組み立てるのが結構難しくて、最後は疲れちゃったみたいですね。

プラモデルが得意な人は、どれぐらい短時間で組み立てられるか挑戦してみては…

 


キヤノン高画素機(?)のもどかしさ

2012年09月30日 | カメラ

またまたキヤノン高画素機の話ですが、デジカメinfo / Northlight Imagesによると、

『高画素機の最新情報では、このカメラ(高画素機)は最終的には1D X から派生したボディで登場すると聞いている。実際の名称はまだ分からないが、基本的にEOS-1シリーズになるだろう。』

とのこと。

以前、オリンピックで1D X 系ボディーの高画素機がテストされたという噂もあり、4000万画素超のカメラは、重量級のボディーになるのかもしれません。そうなれば、プロ仕様となり、我々アマチュアからは遠い存在になってしまいそうですね。

個人的には、5Dクラスのボディーの大きさが限界。それ以上は「関係ないや」という感じです。

もし「4000万画素以上を必要とするのはプロしかないだろう」という固定観念で開発されているとしたら残念です。

 

最近のキヤノンには、こういう固定観念というか、保守的な傾向を強く感じます。EOS Mにしても、満を持して出したミラーレスにしては斬新さが感じられませんが、それでも開発者によると国内でのメインターゲットは「カメラ女子」なのだそうです(8/10デジカメWatchインタビュー参照)。

EOS Mのボディー写真を見たとたん、思わず「ダサ~!(もう死語?)」とつぶやいてしまいました。カメラ女子ならソニーNEXかオリンパスのPENシリーズ、あるいは富士フイルムのXシリーズの方を選ぶのではないでしょうか。あまりにも面白みのない外観(クラシックというのではなく)。9/29から販売が始まりましたが、さてどうなるでしょうか…

 

高画素機に話を戻すと、4000万画素でもこんなにコンパクトにできる、という驚きのカメラを出してくれれば、キヤノンユーザーはもちろん、ニコン、ソニー、シグマのユーザーも飛びつくのに… と思っています。

 

 ← 4000万画素機も、せめてこれぐらいの大きさにしてほしい(EOS 5D MarkⅢ)

 

 

 


大阪オクトーバーフェスト2012

2012年09月29日 | グルメ

大阪・天王寺公園で開かれたドイツビールの祭典「オオサカ オクトーバーフェスト2012」(9/14~9/30)に行ってきました。

「オクトーバーフェスト」は、もともとドイツミュンヘンで毎年9月半ばから10月上旬に開催される世界最大のビールイベントだとのこと。

ビール党にとってはわくわくする催しですね。

 訪ねた9/29は小雨まじりのあいにくの天気でしたが、テントの下のテーブル席は座る場所もないほど。(9/30は台風接近のため開催中止。結局この日が最終日になりました)

さまざまな種類のドイツビールのほか、イギリス、ベルギー、日本の地ビールメーカーも出店。本場のドイツソーセージなどフードメニューも色々。

入り口近くにあった店で、とりあえず買ったのはイギリスのエールビール。「スピットファイア」と「ビショップスフィンガー」(各900円)。

ローストビーフなどをアテにまず一杯。どちらも辛口で苦みがありました。“大人のビール”という感じかな。

 

こちらはドイツビールの「ケーニッヒ・ルードヴィッヒ ドゥンケル」(1300円)。ジョッキに描かれた王家の紋章がいいですね。黒ビールですが、意外に濃い味ではなくさっぱりしていました。

ちなみにジョッキのビールはすべてデポジット制で、買う時にグラス代金1000円を預け、グラス返却時に1000円を返してもらうしくみ。

 

営業時間は正午から午後9時までで、この間4回、ステージで楽団の演奏がありました。

「乾杯の歌」になると、会場のお客さんもジョッキを掲げ、声をそろえて「Prost(プロスト=乾杯)!」。

ドイツビールのお祭りらしい盛り上がりです。

 

3杯目はシュパーテンというお店へ。

静かにビールが注がれます。見るからにうまそう。

このビールは「フレンスブルガー プレミアムゴールド」(1300円)。日本のほとんどのビールと同じラガービールです。きめ細やかな泡、上品でやわらかな味わいでした。

3杯目となると、連れがだいぶ酔ってきたので、この辺で切り上げて帰りました。お土産に1本だけビンビールを購入。

「シュナイダーヴァイセ・オリジナル」(700円)。少し酸味があり、シャンパンを思わせる爽やかな味がしました。

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撮影カメラ  ソニーRX100 (プログラムオート)


オリンパス・ソニー提携合意

2012年09月29日 | カメラ

オリンパスに救世主

オリンパスとソニーの業務・資本提携が9月28日、発表されました。(ニュースリリースはこちら)

資本提携

・オリンパスの第三者割当増資34,387,900株(1株1,454円、約500億円)をソニーが引き受け、取締役1人を派遣。ソニーは筆頭株主に。

業務提携

・両社が持つノウハウや技術を融合し「医療合弁会社」(外科用内視鏡、手術機器)を設立。出資比率はソニー51%、オリンパス49%。社長はソニーが指名。医療合弁会社はソニーの連結子会社となることを想定。

・カメラ事業で提携。具体的にはオリンパスがレンズ、鏡枠などをソニーに提供。ソニーがイメージセンサーを提供。対象は主にデジタルコンパクトカメラ。

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ソニーという会社は、最近業績が芳しくないにもかかわらず、ポンと500億円をオリンパスに出せるのですね。

それもそのはず、ソニーの連結売上高は約6兆4900億円(2011年度)。オリンパスの7.6倍。年間研究開発費が4300億円を越えると言うすごい会社です。

オリンパスにとっては救世主でしたね。

一方、ソニーは世界に冠たるオリンパスの内視鏡事業に関与、医療分野に参入することで、十分お釣りがきたのでは。

 

ところでカメラ事業ですが、これは不採算事業のコスト削減という意味合いが強いようです。

ざっくばらんにいえば「スマホの追い上げもあるし、コンパクトカメラはもうからなくなったなあ。部品を融通してコストを下げようじゃないか。オリンパスのズイコーレンズは優秀なのだからソニーに供給してくれ。その代わりソニーのイメージセンサーをオリンパスに供給するから」というようなことでまとまったのかも。

カメラについて言えば、両社のコンパクトカメラは今後、レンズはズイコー、センサーはソニーという製品が出ることが予想されます。

 

カメラ提携どこまで

それはそれでいいと思いますが、問題は「コンパクトカメラ」の範囲がどこまでか、ということです。

オリンパスは今年6月に、5カ年の新中期ビジョンを発表しています。

その中で、世界の30製造拠点を統廃合、2014年3月期までに2,700人の従業員を削減。デジタル一眼レフカメラから低価格コンパクトデジタルカメラまでカバーしていた“全方位戦略”を見直す、としています。

カメラ部門の具体的方針は、

『今後はノンレフレックス(ミラーレス)カメラと高価格帯のコンパクトデジタルカメラに集中し、収益性の向上を図る。一方、高収益だがトップ2社がシェアなどで先行するデジタル一眼レフカメラや、新興国を除いて低収益の成熟市場だとする低価格コンパクトデジタルカメラへの投資は控える。(以上、6/9デジカメWatch)』

 

ということで、オリンパスは一眼レフのEシリーズや、低価格のコンパクトカメラは“切る”方針のようです。

“切る”方針であったはずの安いコンパクトカメラでソニーと提携するのは考えにくいですね。まあ、部品の相互供給でコストダウンを図りながら販売は続けるというのも考えられますが…  発展性のない話です。なので、素人的な観測ですが、今回、ソニーとの提携の対象になる機種はもうすこし高価格のコンパクトカメラではないか、と思われます。

 

一方、ソニー側のコンパクトカメラと言えばサイバ-ショットシリーズですが、これが「オリンパス提携モード」に置き換わっていくかもしれません。

それが高級機種まで及ぶのかどうか、気になります。

個人的には、たとえばサイバーショット「DSC-RX100」を買ったのはZeiss T * レンズが気に入ったのが理由の一つですが… 

その後継機がズイコーレンズに変わるとしたら、どうなんでしょう。気分的には微妙です。

 

ただ、いっそソニーNEXシリーズ用のレンズもオリンパスが供給することになると、これはこれで面白いですね。

NEX+ズイコーレンズ。これって、案外良い組み合わせのように思います。


キヤノン4610万画素機 来月発表?

2012年09月27日 | カメラ

キヤノンの高画素機の噂が最近広まって、あちこちのサイトで取り上げられています。

情報の出所はCanon Rumorsデジカメinfo

『10月にニューヨークで開催されるPhotoPlusで4610万画素のEOS 3Dの展示が計画されているという、更なる確認が取れた。』というもの。(今年のPhotoPlusは10月24日から27日まで)

Canon Rumors/デジカメinfoによると、『昨年のPhotoPlusではEOS-1D X が発表されている。PhotoPlusは、キヤノンがあっと言わせる催しとして知られている』そうですから、本当かもしれない、と思わせますね。

 

さらに、Canon Rumors/デジカメinfoは追加情報で、『次に登場するキヤノンの高画素機は全く新しく設計されたセンサーが採用されていると聞いた。強調されているのは、センサーのダイナミックレンジだ。中判並の性能になると言われており、素晴らしいD800よりも更によい。同じソースが、このカメラの名称は3Dやその他の"D"にはならないだろうと言っている。このカメラは全く新しい命名体系になる。』としています。

 

EOS  D の体系とは別の新しいものが出るということなのでしょうか? 噂の真偽は測りかねますが、キヤノンの戦略はどうなのでしょう。

 

デジカメWatchが、フォトキナを機にキヤノンの眞榮田雅也常務へのインタビュー記事を載せていました。もちろん高画素機にふれてはいません。

たとえば眞榮田常務はこう言っています。

『今回、6Dを投入したことで、これまで隙間が空いていたラインナップが完成したと考えています。6DがあってもEOS 60Dの価値は変わらないでしょう。レンズの良さをどう引き出すかというテーマに対して、フルサイズ機のラインを充実させることで消費者に期待に応えたのが今回の新製品です。今後はKissシリーズの上位モデルとミドルクラスの下の方(EOS 60D)の完成度を上げていきたいですね』

EOS  D のラインナップは完成。あとはスペックの充実---ということは、別の体系で新製品を出す可能性があるようにも受け取れます。それは眞榮田常務の次の言葉からも感じられます。

『新しいコンセプトを持つカメラに関しては、いろいろと用意していますよ。これについては、楽しみにしておいてください。来年のCP+は、きっと面白い提案ができると思います』

「新しいコンセプト」。なんでしょうね。とにかく変わった製品が出るということ。しかも複数。

その中に高画素機も含まれるのでしょうか。

 

高画素機については、だいぶ以前から噂が出ていて、こんな話も。

今年6月に住吉大社の御田植神事を撮りに行った時のこと、かなりのヘビーユーザーと思われる人が「新しいの(カメラ)を買いに行ったんだけど、もう少し待った方がいいと言うんだな。10月に4000万画素が出るんだと。いや、いや、この神事を撮りたいんだから買いに来たんで、待てないって言って買ったのがこれ」とカメラを見せていました。

キヤノンの4610万画素機の噂と符合するんですがねぇ… もちろん何の根拠もないカメラマニアのよた話ですが…

 


神戸のファッションショー

2012年09月25日 | イベント

神戸市内の各地で、ファッションショーなどが盛大に開かれる「神戸ファッションウィーク」(9/8~10/8)。その主なイベントのひとつ、三宮センター街で開かれた「SANNOMIYA Collection 2012」(9/23)を見てきました。商店街の真ん中にレッドカーペットが引かれた、オープンな特設会場で、モデルが秋冬物ファッションを披露します。

 

ぶらりと立ち寄ると、センター街入り口にひときわ目を引くウェディングドレスの3人。

先月、オーディションで選ばれた「神戸ウエディングクイーン」の3代目。スタイルが素晴らしいですね。ドレスとティアラが良く似会います。

“ファッション都市・神戸”で挙げる結婚式の魅力をPRする目的で、さまざまなイベントに参加するそうです。(3人の紹介ページはこちら)

 

センター街の特設ステージでは、ファッションショーの前に、「美人時計」の公開撮影がありました。

「美人時計」に出演するモデルへのインタビュー。

 

美人が1分ごとにボードで時刻を知らせる、おなじみの時計サイトですが、この日は「bijin-topic」というニュースサイトをPRしていました。

株式会社美人時計が提供する、「時計」「天気」に続く第3弾。美人時計に出演したモデルが全国のニュースを楽しくレポートするというもの。

面白そうですね。

 

以下は「美人時計」の公開撮影のスナップです。

どのモデルさんを撮るかは好みで選ばせていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

みなさん、ボードのこの時間に出演しますのでよろしく…

(写真の横幅が不ぞろいでした。すみません。)

 

このあとファッションショーが始まりました。

 

 

 

 

 

 

この日のショーは午後1時と3時半の2回。三宮センター街やそごう神戸店、神戸サンセンタープラザ、神戸マルイなどから42ブランドが出品されたそうです。

秋冬用のカジュアルなものから、フォーマルドレス、ビジネススーツ、ロリータファッションまで、バラエティーに富んでいました。

会場が商店街なので、レッドカーペットのランウェイの両側は人垣でびっしり。イベントのときはいつもそうですが、人が多すぎて撮りやすくはなかったですね。

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撮影カメラ・レンズ

 冒頭の「神戸ウエディングクイーン」のみ、ソニーRX100(プログラムオート)。

 その他は、キヤノン EOS Kiss X4    EF-S17-85mm f/4-5.6 IS USM

 

撮影データ(Kiss X4)

   (美人時計)

  絞り優先AE  F4.5~5.6  1/30~1/400秒

  ISO 200~400

  露出補正  0 ~ +2/3

  画質 RAW

  ホワイトバランス  オート

  ピクチャースタイル  スタンダード(画像処理段階でニュートラルに変更)

  画像処理  Digital Photo Professionalでシャ―プネス、色調、コントラストを調整、色収差補正

 

  (ファッションショー)

  シャッター優先AE  F4~5.6  1/125秒

  ISO 400~800

  露出補正  +1 2/3

  画質 RAW

  ホワイトバランス  オート

  ピクチャースタイル  スタンダード(画像処理段階でニュートラルに変更)

  画像処理  Digital Photo Professionalでシャ―プネス、色調、コントラストを調整、色収差補正


iPhone5カメラ 暗所に強く

2012年09月24日 | カメラ

発売当初から盗難事件があったり過熱気味のiPhone5(写真はフリー画像)。

もともと、スマホにカメラとしての機能はそれほど期待できないと思っていましたが、「ガジェット速報」というブログによると、iPhone5は暗所での性能が飛躍的に向上しているとのことです。

 

iPhone 5: Bigger, Slimmer & LighteriPhone 5: Bigger, Slimmer & Lighter / methodshop.com

アップルのサイトでも『写真撮影が40パーセント高速化し、明るさが不足した場所での性能やノイズ除去機能も向上するなど、iPhone 5ではカメラアプリケーションの様々な機能が強化されました。だから、これまでより細部の表現力が上がったクリアな写真を、これまでよりたくさん撮影できます。』と説明されています。

iPhone5のセンサーは、iPhone 4Sと同じく800万画素ですが、どうやらソニー製のセンサーらしいです。カメラを左右に振るだけでパノラマが撮影できるのもソニー製カメラそっくり(センサーというか、画像処理の機能かもしれませんが)。

「ガジェット速報」のレビューによると、iPhone 5ではISO3200までサポートしているため、これまでiPhone 4Sでは撮れなかった暗い場所での撮影が可能になっているとのこと。

実写例をみると、ノイズがかなりありますが、そこそこ撮れています。

 

「撮れるか撮れないか」は大きな問題で、暗い飲み屋などで「こんなに暗いのに撮れる!」と盛り上がったりするかもしれません。そうなると、いよいよデジカメの出番が少なくなりそうです。

スマホのカメラ性能がじわじわと向上していく中、デジタルカメラメーカーはどうするのでしょうね。そもそもデジタルカメラメーカーでもあるソニーは、スマホに優秀なセンサーを提供する結果として、デジタルカメラの地盤を侵食されるという“矛盾”をどう考えているのでしょうか…

 


「α99」トークショー

2012年09月23日 | カメラ

昨日は、ソニーの新しい35mmフルサイズ一眼「α99」の体験会・トークショーを見に行ってきました。

大阪・梅田のソニーストア。トークショーでは、写真家の福田健太郎氏が「α99」で撮った作品をもとに解説。撮り方のアドバイスもありました。

盛況のトークショー。

夜明け前の雲海から始まって、森の中の風景、コスモスなどの花、夕焼け、星空まで、さまざまなモチーフの作品が紹介されていました。フルサイズだけあって高品質です。

 

「α99」のピントの合わせ方を解説する福田氏。テーブルの上にあるのは、フルサイズのコンパクト機、サイバーショット「DSC-RX1」。

「α99」はピントの合わせやすいカメラのようですね。福田氏はもっぱらマニュアルで合わせているとのことですが、ピント確認のための画像拡大が、バリアングル液晶はもちろんファインダーをのぞいていても確認できるのが便利とのこと。

さらにピント拡大の機能を、自分の使いやすい(指の動きが近い)ボタンに配しているそうです。自分好みにボタンのカスタマイズができるところが、さすがハイエンド機です。

素人的にはピーキング機能もうれしいですね。あらかじめ色を設定しておくと、ピントが合った部分にその色がのります。木の枝や物の輪郭などが顕著に見えます。この上、さらにマニュアルフォーカスでピントを追い込む事が出来ます。

あと「α99」のハイエンド性能をうかがわせたのは、天の川の写真。風呂へ入ったあと、夜空がきれいなので撮ったそうです。ISO12800で撮影されていました。一般的にこれぐらいISOを上げられればシャッタースピードが速くなり、星が動きません。とはいうもののISO12800で満足な(ノイズの少ない)写真が撮れるカメラは、そんなにないと思います…

*福田健太郎さんが「α99」で撮った作品とデータの一部は、こちらのページで見られます。

 

電子ビューファインダーのメリット

自分がホワイトバランスを設定し、露出補正などを変えて、「こういう印象の作品にしたい」と思った画像がそのまま見え、「絵作り」できる電子ビューファインダー。便利ですね。

私はこれまで光学ファインダーに固執していましたが、トークショーで思ったのは、便利な機能が使えれば、それでいいのではないかということ。ひょっとすると電子ビューファインダーがこれからの標準になり、光学ファインダーがライカのレンジファインダーのような特殊な位置づけになるかもしれませんね。

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 通りすがりの大阪駅の秋の暮。大阪駅も阪急もずいぶん様子が変わりました。オジサンにとっては『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の未来に来た感じです。

 

 

大阪駅で「写真を撮ってください~」という声につられて行くと、ゆるキャラがいました。

島根県のマスコットキャラクター「しまねっこ」。頭にかぶっているのは出雲大社の屋根ですね。

「神々の国しまね」というガイドブックをもらいました。「神話博しまね」(7/21~11/11)が開催中だそうです。

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撮影はいずれもソニーRX100  (プログラムオート)

 


キャノン新製品を見る

2012年09月21日 | カメラ

キヤノンの新製品を見に、大阪・梅田のキヤノンショールームに寄ってきました。

注目のEOS 6Dはショーケースでの展示だけでしたが、やはりフルサイズとしては小ぶりに見えます。

EOS 6D の展示。手前の50mmレンズや右のパンケーキレンズを付けると軽快に撮れそうです。

手にとってAFを試したかったですね。

 

こちらはEOS M

マウントアダプターでEFレンズを付けると、レンズの方が目立ちます。

 

興味があったのはこの「PowerShot SX50 HS」。

50倍ズーム(35mm換算24-1200mm )という世界初の高倍率。こちらは手にとって見ることができました。

ショールームの天井からつり下げられているカモメのモビールなどを写してみました。1200mm という画角の狭さは相当なもので、つい被写体を見失います。そのとき役に立つのが一時的に倍率を戻して周囲が見えるようにするボタン。被写体を捕捉したあと元のズーム倍率に戻して撮影することができます。「フレーミングアシスト」機能というそうです。

これはフィールド撮影で使えそう。

さらに、高い解像感のまま約100倍にまでデジタルズームできる「プログレッシブファインズーム」機能がシームレスで使えるので、ともすると2400mm(35mm換算)まで試したくなってしまいます。

望遠に慣れるのはすぐです。そして、それに頼るようになります。望遠の持つ“魔力”ですね。私も、いけないとは思いながら、何かというとズームで引っ張って、イージーに撮っています。

もしこのコンパクトカメラで2400mmまでのデジタルズームの画質がそこそこ良ければ、どういうことになるでしょうか、ちょっと怖い気もします…

望遠端まで一杯にレンズを繰り出したところ。これで1200mm(35mm換算)。

フルサイズカメラなら、バズーカ砲のようなレンズが必要になるところです。

 

バリアングル液晶付き。

 

どんなシーンでも、まずこれ一台でオールマイティーに撮れるでしょう。

 

さて、問題は「AFがちょっとね」。

写してみた感じでは、AFは決して速いとは言えません。とくに光量が少ない場面や、コントラストの乏しい被写体ではAFが合いにくいです。

動き物、なかでも空を飛ぶ鳥を撮ろうとすれば、かなり技術が要るのではと思います。

 

ただしピントが合えば、きっちり撮れるという印象。画面を拡大してピントを確認することもできます。

 

イメージセンサーは、有効約1,210万画素の1/2.3型で、普通のコンパクトデジタルカメラと同じ。感度はISO80-6400。アダプターでフィルターを付けられたり、RAW記録に対応しているのは良いところです。

 

今後のレビューや口コミなどを見てからの話ですが、安ければ1台手元にあってもいいかな… と思いました。

 


新機種の体験会

2012年09月20日 | カメラ

フォトキナをきっかけに、各社の新製品がどっと出てきました。

事前の噂があるとはいえ、自分の好みのカメラかどうか、実機にさわるのが一番。

ドイツに行けた人がうらやましい。 ( 行けフォトキナへ!  いやいや旅費でレンズが買えます~ )。

 

ネットで色々レポートがありますが、今年2月に横浜で開かれた「CP+」ほどの混雑ではないようです。

ライカがドカーンと広いブースを占領して派手な演出をしているそうです。ハッセルブラッドがなんとソニーNEX 7 の外観をリッチにしただけの高級カメラを出していたり… それはそれで、見てみたい気がしますね。

ほとんどの人はドイツまで行けないと思うので、たとえばニコンD600とキヤノン6Dなど新製品のハンズフリーの体験会を日本各地でやってほしいものです。

各機種の体験会

ニコンD600については、Nikon Digital Live 体感というイベントがあります。

 9月22日(土)10:00~18:00、23日(日)10:00~17:00
場所   ベルサール秋葉原


http://www.bellesalle.co.jp/bs_akihabara/

このイベントの何がいいって、自分のメディアを持参して撮影データを持ち帰れるというのがGood! 自宅PCで等倍表示すれば、解像感、ノイズがはっきりわかりますから。

ほとんどの新製品イベントでは自分のメディアを入れて画像を記録するのはご法度。ニコンD600についてはおおらかですね。

 

キャノン6Dについては、品川、銀座、名古屋、梅田のキヤノンショールームで先行展示しています。しかし見るだけで、ハンズオンはできないようです。

 

ソニーα99の体験会については、東京(9/15、9/16=終了)のほか、名古屋(9/22、9/23)、大阪(9/22、9/23)、札幌(10/6)、広島(10/6)、仙台(10/13)、福岡(10/13)で開催されます。

 

オリンパスも「PEN」新製品体感フェアをします。

9月22日、23日  東京・渋谷駅構内 ranKing ranQueenイベントスペース。

             「オリンパスプラザ東京」ではトークライブも。

9月29日、30日  大阪・梅田ビックマン前広場。

             「オリンパスプラザ大阪」ではトークライブも。

10月6日、7日   JR名古屋駅中央コンコース。

機器:PEN Lite E-PL5  PEN mini E-Pm2  STYLUS XZ-2

 

その他機種も体験イベントがあると思われますが、今のところ把握できていません。

 


キヤノン新製品発表

2012年09月17日 | カメラ

待望の廉価版フルサイズ機

フォトキナ直前の17日、キヤノンがやっと注目の新製品を発表しました。

  • エントリー向けの廉価版フルサイズ機 「EOS 6D」
  • コンパクトカメラ「PowerShot G15」
  • 高倍率コンパクトカメラ「SX50 HS」
  • コンパクトカメラS100の後継機「PowerShot S110」

このうち「EOS 6D」にとくに注目して、個人的に気になるスペックを見てみました(写真はEF24-105L レンズキット=フリー画像)。

スペックはキヤノンのHPより抜粋。

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 6D・EF24-105L レンズキット 約2020万画素フルサイズCMOSセンサー DIGIC5+(プラス) EOS6D24105ISLK
  • 撮像素子 : 新開発の約2020万画素35mmフルサイズCMOSセンサー
  • 記録媒体  : SDメモリーカード、SDHCメモリーカード※、SDXCメモリーカード※(※UHS-Iカード対応 )
  • 常用ISO感度 : 100~25600(拡張ISO感度H1:51200 H2:102400)
  • 映像エンジン : DIGIC 5+
  • ファインダー : ペンタプリズム(フォーカシングスクリーン Eg-A II 標準装備、交換可能 )
  • ファインダー視野率 :  上下/左右とも約97%(アイポイント約21mm時)
  • 液晶モニター : ワイド3.0型(3:2)/約104万ドット
  • 低輝度限界 : -3EVを実現(※1)した新開発11点オートフォーカス
  • シャッター速度 :  1/4000~30秒
  • 連写 :  最高約4.5コマ/秒の連続撮影。静音撮影可能
  • Wi-Fi対応無線LAN機能とGPS機能を内蔵
  • 多重露出撮影機能
  • 手持ち夜景/マルチショットノイズ低減機能
  • フルハイビジョン動画機能
  • カメラ内RAW現像
  • 重さ 約680g(本体のみ)

      (※1)  中央測距点において。

このなかで、何が重要かといえば「重さ」なんですよね。

キヤノンのHPでは「世界最軽量フルサイズ」と強調しています。その通り、フルサイズ一眼の中では、この前に発表されたニコンD600を越えて、最も軽くなりました。

本体のみで680g。これはAPS-C機のEOS 60D(675g)とほぼ同じ。Kissシリーズ(Kiss X6iで520g)には及びませんが…(〝フルサイズKiss”まであと100g。そこまでは減量できなかったか…)。

ともあれ一眼カメラでは大変軽いほう。この開発努力は評価すべきだと思います。

 

キヤノン、ニコンを中心に、今どきの一眼カメラの重さを比較してみるとざっと以下の通り(本体のみ、重い順。すべての機種をリストアップしたわけではありません)。

キヤノン EOS -1Dx  1340g

ニコン D4  1180g

ニコン D800  900g

キヤノン EOS 5D MarkⅢ  860g

キヤノン EOS 7D  820g

ニコン D600  760g(新製品)

ソニー α99  733g(新製品)

ニコン D7000  690g

キヤノン EOS 6D    680g(新製品)

キヤノン EOS 60D  675g

キヤノン EOS Kiss X6i  520g

   …以下色々…

(ちなみに私が使っている EOS Kiss X4は475g。ここまで軽くしてほしかった!)

 

というわけで、軽いフルサイズ機を求めている人には朗報です。

 

 ◇画素数、連写は見劣り。高感度性能には期待

さて重さ以外の、肝心の性能は、といえば微妙です。

レベルからみて、ニコンD600との比較になるでしょうが、

画素数、連写速度、AF測距ポイント数、ファインダー視野率、記録媒体のスロット数ではニコンD600の方が勝っています。

一方、常用ISO感度の広さ、Wi-Fi対応無線LAN機能、GPS機能内蔵
はキヤノンの長所。

(9/23修正:多重露出撮影機能もキャノンEOS 6Dの長所としていましたが、ニコンD600でもできるという指摘があり、修正しました。そういえば、ニコンのカメラはもともと多重露出に対応していましたね。)

 

噂の段階から、キヤノンEOS 6Dの画素数、連写速度、AF測距ポイント数には「何かさえないな~」という印象がぬぐえませんでした。

ファインダー視野率は100%でなくていいし、記録媒体のダブルスロットも要りませんが、もう少し画素数と連写速度、AFでは頑張ってほしかったな、という感じです。この3点については古い5D MarkⅡとほぼ同じレベルではないでしょうか(といっても5D MarkⅡはプロに好評の高級機。本来こんな言い方をしてはいけないのですが…)。

安くする(20万円を切る)ためには、しようがなかったのかな~。

 

ただ、スペックを眺めていて、救いになる、いやそれ以上にすごいと思いなおしたのが「常用ISO感度100~25600」「低輝度限界-3EVを実現した新開発11点オートフォーカス」という項目。

常用ISO感度は、あの5D MarkⅢと同じ。これはDIGIC 5+と相まって高感度性能が期待できそうです。

また低輝度限界-3EVが、5D MarkⅢ(-2EV)や、ニコンD600(AF検出範囲-1 ~ +19 EV )も上回っています。

カメラ雑誌「デジタルカメラ・マガジン」(今年5月号)で5D MarkⅢの性能テストをしていました。従来機の5D MarkⅡ、5Dとの比較ですが、それによると『低輝度におけるAF撮影限界は、AFセンサーの性能ですべてが決まる。(中略)5D MarkⅢの-2EVのAF性能はすさまじく、ほかの2台(5D MarkⅡ、5D)が早々にリタイアするなかコツコツと動き続けた。』とあります。

-2EVは大変に暗い状況。さらに暗い-3EVとなると、たとえばISO100で「F2.8、シャッター速度1分」程度の露出になります。そんな暗がりでもAFが効くというのは、新開発のAFだからでしょうか。この辺、測距ポイント数だけではない、5D MarkⅢよりも高いAF性能が感じられて「案外、期待できるかも…」と思ったりします。

私の場合、暗い場所での撮影がけっこう多いので、ありがたいですね。近く体験会もあるでしょうから、実機に触れて確かめたいと思います。

 

超望遠コンパクト機も

コンパクトカメラの方は、それほど関心がありませんでしたが、キヤノン「SX50 HS」(海外発表)の50倍ズーム(35mm換算24-1200mm )という世界初の高倍率には驚きました。

これまでの高倍率モデルはニコンのCOOLPIX 510の42倍ズーム(同24-1000 mm)が最高だったと記憶しています。

センサーが小さいとはいえ1200mmとは驚くべき超望遠!。野鳥をはじめ野生動物、航空機撮影にはもってこい。デジスコなどを使わなくても、カワセミが楽に撮れるのでは~

ひょっとしたら、フォトキナでこれがキヤノンの一番のサプライズになるかも知れません。

 

 


フォトキナ、18日開幕

2012年09月16日 | カメラ

いよいよ9月18日(火)から23日(日)まで、ドイツ・ケルンで、世界最大の映像機器ショー「フォトキナ2012」が開催されます。

といっても、日本の「CP+」と違って、現地まで見に行けませんね。ネットのニュースや雑誌関係の情報で見るしかなさそうです。

CAPAカメラネットでは、カメラマンの桃井一至氏と吉村永氏が動画でレポートしてくれるそうです。

もちろん日本のカメラメーカーの新製品に興味がありますが、会場がどんな雰囲気なのかも知りたいところ。

桃井さんは、ソニーRX100のトークショーでお目にかかったことがあります。率直で親しみやすい方。プロの目線からのレポートに期待しています。

また週アス・プラスも取材陣を派遣しているそうです。

 

 ◇新製品発表の状況

ところで、フォトキナで登場するカメラの新製品ですが、私の記憶に間違いなければ、ソニーの製品はほぼすべて発表されたようです。

 
フルサイズ一眼「α99」、フルサイズのコンパクトカメラ「RX1」、ミラーレス機「NEX-5R」「NEX-6」(いずれも海外発表)、ハンディカム「NEX-VG900」「NEX-VG30H」。

このうち、やはり一番衝撃的なのが「RX1」ですね。

ソニーストアで先行展示されている「RX1」と自分のコンパクトカメラ「RX100」を比べて見たのですが、見た目はあまり変わらない大きさ。その小さなボディーに有効約2430万画素の35mmフルサイズセンサーを詰め込んでいるのだから驚きです。

ライカ風の外観、明るいツァイス「ゾナーT*」レンズ(35mm F2)つき。電子・光学ビューファインダー、おしゃれなレンズフードも付けられます。シャッターボタンにはさりげなくワイヤーレリーズ用のネジ切りも。フイルムカメラを知っている愛好家がニッコリしそう。

「どう? これカッコいいでしょ? 欲しくなるでしょ?」と、カメラマニアの心をくすぐる仕様です。

暗い場所での動画もきれいです。下はユーチューブにアップされたソニーの公式動画。


純日本風。場所は京都か金沢か… しっとりとして良い感じですね。コメントは海外からが多いようですが、海外向けに作られた(?)プロモーションの狙いががうまくはまったかも。フォトキナでも上映されるかな。

 

ほかのメーカーでは、ニコンのエントリー向けフルサイズ一眼「D600」も発表されたし、ペンタックス「K-5 Ⅱ」「Q10」や、富士フイルムのX-Pro1の廉価版「X-E1」も発表がありました。

パナソニックは明日17日に、一眼ムービー「GH3」を発表するとか。大幅にスペックが上がってプロ仕様になっているそうです。以下のページで「GH3」を使って撮られたと思われるショートムービーが見られます。何かハリウッド映画そのもので、凄いんですよね。

(vimeoのページ)

オリンパスの「E-PL5」「E-PM2」「XZ-2」や新レンズも近く発表されそうです。

ところでよくわからないのがキヤノン。ミラーレス機「EOS M」はすでに発表され、フォトキナでも展示されると思いますが、噂のエントリー向けフルサイズ一眼「6D」が発表されるのかどうか。そしてほかにもっとインパクトのある新製品はないのか… 気になっています。

 


ニコンD600とキヤノン6D

2012年09月14日 | カメラ

ニコンD600

かねてから噂のエントリー向け35mmフルサイズ機・ニコンD600が発表されました。

サンプル画像を見ました。良い画質ですね。あらためてD800のサンプル画像と見比べてみましたが、人物などは同品質と感じます。若干、風景写真の樹木の描写がD800のほうがいいかなという程度で、これは「買い!」だと思いました。画像エンジンの進歩があるのかもしれません。

D800が登場したときのサンプル画像の衝撃も、今となってみれば普通の画像に見えます。シグマDP2 Merrillやライカ・モノクロームの衝撃がその後にありました。デジタルカメラの進歩は恐ろしいですね。

ま、それはともあれD600の画質は、D800に迫るもの。写真愛好家が持つカメラとしては必要十分なのではないでしょうか。

プロモーションビデオはずいぶん手間とお金をかけて作っています。

微速度撮影ができるとしてビデオの前面に出していますが、これはD800でもできたはず。それだけではちょっとね… D600の際立った特長がないためにこういうPRになったのでしょうが、それとは関係なく、画質といい、D800を上回る連写性能といい、立派な一眼カメラだと思います。

ボディが軽いというのも、幅広い年齢層のアマチュア写真愛好家にとってはありがたいこと。価格はもうすこし安くしてほしいですが… (価格.comで現在の最安196,200円)。

キャノンはEOS 6D?

さてキヤノンは?

キヤノンとニコンの“宿命の対決”は今年3度目。

第一陣はフラッグシップ  キヤノンEOS -1Dx 対 ニコンD4。

第二陣はプロ・ハイアマチュア向け  キヤノンEOD 5D MarkⅢ 対 ニコンD800/D800E

第三陣が今回のエントリーレベル向け 35mmフルサイズ機。

   ニコンはすでにD600を出してきました。さて、キヤノンは?

   それに対抗するとみられる「キヤノンEOS 6D」のスペックが、デジカメinfoに出ています。海外の噂サイトもこれを参照しているのみで、これ以上の情報はないようです。

 EOS 6Dのスペック情報を以下、引用させていただきます(デジカメinfoより)。

 

 EOS 6D のスペック・価格・発売日

- センサーは新開発の2020万画素フルサイズCMOSセンサー
- 画像処理エンジンはDIGIC5+
- APS-C機並に小型化されたボディ
- ボディはカバーのみマグネシウム合金
- W-Fi内蔵
- GPS内蔵
- AFは11点、中央はF2.8対応のクロスセンサー
- 連写は最高4.5コマ/秒
- シャッター速度は30-1/4000秒、シンクロ1/180秒、シャッターの耐久性は10万回
- 防塵防滴
- 液晶モニタは3型104万ドット
- 動画はフルHD(1920x1080)
- ISO100-25600(拡張で50、51200、102400)
- クリエイティブオート
- メディアはSD/SDHC/SDXC(UHS-I対応)
- 重さ755g(バッテリー、メディア含む)
- 発売(on-sale date)は2012年12月
- 店頭予想価格はボディが195000円前後、EF24-105mm F4L ISキットが295000円前後

これが本当だとすると、ウーム、確かにボディは軽いし 防塵防滴はうれしいものの、画素数はニコンD600に負けているし、フォーカスと連写能力にも不安が残りますね。連写4.5コマ/秒ではKissと5D markⅡの中間で、悲しい感じ。シャッター速度も最高1/4000秒と、ニコンD600に合わせて(?)スペックダウンしているような… 真昼に、絞り開放でポートレート撮ろうとすると1/8000秒ぐらい必要だと思いますが。

ボディが軽いといっても、中途半端。500g程度まで近づければ「フルサイズKiss」になるのに。そうなれば即「買い!」です。

価格はキヤノンが少し安値で推移するかもしれません。以外にニコンD600が安くならなかったので…

 

フォトキナももうすぐ。キヤノンユーザーとしては発表の際にはもう少しスペックが上がっていることを期待しています。

 


ソニー「α99」の印象

2012年09月13日 | カメラ

ソニーの新デジタル一眼カメラ「α99」。ソニーストア大阪で先行展示していたのでさっそく見てきました。

残念ながら撮影禁止でしたので、カメラの画像はありません。

 

係の女性の説明を聞きながら手に取ってみました。

「う、重い」。それが第一印象。

「α99」の本体のみの重さは733g。フルサイズ一眼のなかでは一番軽いのですが、ついていたレンズが「Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM」。この大口径レンズがかなり重い(955g)ので、ずっしりきます。

いいレンズだと思いますが、これを振り回す(使いこなす)には体力が要りますね。

 

「α99」の大きな特長である「デュアルAFシステム」がどんなものか、ショーケースの上の花にピントを合わせて見ると、軽くシャッターを半押ししただけでスッとピントが合います。速いです。

手前の花から店舗の奥へピントを移すと、またスッと合います。レンズの超音波モーター駆動が静粛で俊敏なせいもあるでしょう。よくあるAFの「迷い」が感じられません。これは気持ちいいですね。写す人間の気持ちを読んでいるような感じです。

 「α99」のAFが良いのはある程度納得できました。

 

次は連写。シャッターをずっと押し続けます。

スペックとしては、約6コマ/秒のAF追従高速連写とされています。

体感では、連写速度は厳密に分かりませんが、最高画素で連続10コマはムリな感じでした。

最初はバ、バ、バと調子が良いものの、後の方になるとバタン、バタンと間隔があき乱れてきます。

バッファメモリーの限界でしょう。

これではスポーツ写真は厳しいのではないでしょうか。連写に関する限り、キヤノンの1Dx、ニコンのD4に及ぶ水準ではないように思います(ちょっと厳しすぎるかな)。

 

見直したのはファインダー。昔は光学ファインダーこそ一番いいと思っていました。しかし電子ビューファインダーもよくなりましたね。それほど違和感がなくなって、長所が見えてきました。

ファインダー内で厳密なピント拡大・フォーカシングが可能なこと(背面液晶画面で拡大して微調整する必要がない)、色温度を調節して効果を見られる(!)、ヒストグラムも表示できる---といった最新の機能があると、電子ビューファインダーも捨てたものではないなと感じました。

昔の一眼レフは全くの機械でしたが、これからはソフト面での機能アップが性能を左右する時代になるような気がします。

 

画質については、さすがにフルサイズ。パンフレットを見る限り素晴らしいものです。ただネットの実写例を見ると比較的低感度でも意外にノイズが気になります。このへんはもうすこし今後の実写例を見ないと、はっきりしたことは言えません。

 

豊富なアクセサリ群、録画機能・装備は、ソニーが積み上げたノウハウが惜しげもなく注がれています。

 

「世界のソニー」のカメラ部門が総力を傾けたフラッグシップ機だなという実感です。

 

余談ながら、ソニーは、レンズ交換式カメラで世界シェア15%をめざしているそうです。

SankeiBizによると、

『ソニーのレンズ交換式カメラは一眼カメラのα(アルファ)ブランドと、ミラーレス一眼のNEXブランドを展開する。中でも、ミラーレス一眼は金額ベースで世界市場の8割を占める11市場のうち、11年度は米仏など7市場で1位を、4市場で2位を確保したという。石塚氏(ソニーデジタルイメージング事業本部長・業務執行役員)は、レンズ交換式カメラの今年度の目標に掲げた世界シェア15%について、「(キヤノン、ニコンに次ぐ)3位であり、昨年度の11%に比べ上位に近くなる。しかし、20%取れないと存在価値は弱く、15%はあくまで通過点」と話す。』

ソニーの積極性がうかがわれるニュースです。

ま、頑張ってほしいですね。

 

さて、ソニーストアがある大阪・ハ―ビスエント1階で休憩。

コーヒーを飲みながら、もらったパンフレットを眺めていました。

これは「α99」ではなく、同じく新製品の「サイバーショット DSC-RX1」のパンフレット。

「RX1」は展示のみで触ることもできなかったのですが、まさしくリッチなライカのおもむき。

フーム~と考えているところ。

35mmフルサイズ機で手のひらに載る。こんなに小さくて良いのだろうか… 外付け光学ファインダー、ライカに似たレンズフード… かっこいいな…

なぜか「α99」よりこっちの方が気になるのです。しかし、これが25万円?

今日発表された同じ35mmフルサイズであるニコンD600ダブルレンズキットが最安26万円台ですよ。

 一眼レフのレンズキットが、レンズ固定式のコンパクトデジタルカメラとほぼ同じ値段という、おお何という価格ミスマッチ!

 

しかしアメリカでも、今のところ「RX1」の予約が「α99」を上回っているとか。

ソニーも罪なカメラを開発したものです。

 

新製品カメラが撮れなかったので、ハ―ビスエントの中をパチリ。

おしゃれなビルですね。

写真はいずれもRX100で撮影。Photoshop補正あり。

 


ペンタもあるよ

2012年09月13日 | カメラ

昨日9/12の、ソニーの新製品発表。一眼レフやフルサイズコンパクト機に注目して書いていましたが、もちろん前日のリコーペンタックスの新製品もチェックしていました。

同社のデジタル一眼レフカメラ「K」シリーズ最上位モデル「PENTAX K-5 II」と「PENTAX K-5 II s」。

有効画素数 約1628万画素 。

画素数についてはキヤノンのKissシリーズ(1800万画素)やニコンのD7000(1620万画素)と同じレベルです。

しかし、ペンタックスの「K」シリーズがソニーのコンパクトデジタルカメラRX100より解像感で劣る(!)というネットの評価も出ていて、「K」シリーズの挽回策はまさに急務。そこから、ローパスフィルターレスの「PENTAX K-5 II s」が出てきたような感じです。

でも1600万画素のレベルでローパスフィルターレスと言われても、何かしら遅れてきた感じがしますね。ニコンD800Eの画素数はその倍ですから。

実際の画像が良ければなにも言うことはないので(、元ペンタユーザーとしては)軽量化と使いやすさに徹してほしいと思います。

 

ペンタについては、中判デジタル一眼レフカメラ用の中望遠レンズ「HD PENTAX-D FA645 MACRO 90mmF2.8ED AW SR」の発売が良かったのではないでしょうか。

もとより中判デジタルを使うあてもありませんが、画質の良さはさておき「レンズがね… 」(いいレンズがない)といわれてきた「PENTAX 645D」ユーザーにとっては朗報でしょう。

 

さらにペンタはでっかい超望遠レンズ「HD PENTAX-DA 560mmF5.6ED AW」も発表しました。

「アストロトレーサー」で天文ファンに人気のペンタが、いよいよ宇宙をメインにし出したのかなと思うほどの、望遠鏡に似た外観です。

 

ペンタも元気だな、とうれしい(買うあては?)。

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さあ明日はニコンの廉価版フルサイズ機D600の発表ですね! あまりスペックを落としたカメラでなければ良いのですが…