つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

新聞に修正写真掲載

2012年05月31日 | モラル

私見・写真の修正について  (2)

30日付の毎日新聞北海道版朝刊1面に、修整したシバザクラの写真が誤って載ってしまい、31日付でお詫び記事が載ったとのこと。各メディアに出ています。

そのいきさつは、

『写真は、北海道報道部のカメラマンが撮影。自分の影が写っていたため、個人的な興味からソフトで一部を複製して貼り付け、影を消して保存。その後、出稿した4枚の中に紛れ込み、紙面に使用された。花を増やす意図はなかったという。(読売新聞)』

とのこと。どうして分かったのかなと思って調べて見ると、

『(写真の)手前に輪郭のようなものが複数確認できる。読者から指摘があり、判明した。(共同)』

というわけ。

 

悪意の修正なら、輪郭を残すような下手なことはしないでしょうから、誤って載ってしまったという新聞社の説明を信用してもよさそうですが、しかし、いけませんねエ。写真の管理や編集作業もズサン。

事件事故でなく、ただの花の写真だといっても報道は報道。

報道写真で修正が許されるのは、極端でない色調・コントラストの補正や、トリミングまでではないでしょうか。そこに存在するものを消したり、無いものを付け加えたりは、事実を誤認させることにつながります。(昔の新聞社では大なり小なりやっていたことですが… 今は厳しくあるべき)

「個人的な興味」でちょっとソフトをいじって修正してみる。そういう気持ちが起こるところから、社内のモラルが崩れていき、やがてほかの面でも読者の信頼を失うようなことに至るのでは、と感じます。

 

ちなみに問題の写真は、北海道大空町の公園らしいです。大空町のホームページを見ると、とてもきれいな写真が載っています。

修正など必要のない、どう撮っても絵になる被写体だと思いますが…

 


キヤノンの超高倍率ズーム

2012年05月30日 | 

コンパクトデジカメの範囲ではありますが、35㎜判換算で焦点距離1000㎜を越える超望遠カメラがキャノンからも出されそうです。

「エンジニアの嗜み」によると、キヤノンの特許出願が出ているそうです。

コンパクトデジカメ用、35㎜判換算24-1060mm相当。光学ズーム率44倍。

 

今のコンパクトデジカメで、35㎜判換算1000㎜まで届くのはニコンのCOOLPIX P510のみ(光学ズーム42倍。広角24mmから望遠1000mm相当)。

 

後出しジャンケンのキヤノンらしい、ちょっとニコンより上のスペックですね。特許出願からいつ製品化されるかは分かりませんが、いずれ出ると思われます。

野鳥撮影などで大いに威力を発揮しそうです。撮像素子の進化もあって、コンパクトデジカメとはいえ、見ごたえのある作品が出てきそうです。楽しみですね。


オリンパスの提携先は

2012年05月30日 | カメラ

「オリンパス提携交渉先、ソニーかパナソニック」というニュースが出ています(朝日新聞など)。

いまやオリンパスの主力は(世界に冠たる)医療機器なので、カメラは二の次というところがあります。ただカメラ好きとしては、関心を持たざるを得ません。

 

感触からすると、赤字で色々大変なソニーより、一応業績を立て直し、フォーサーズ連合(いつまで持つか)でもあるパナソニックかなという感じがするのですが、ソニーは大きな撮像素子製造メーカーであり、カメラとしてはメリットが大きいですよね。だから全く分かりません。

ソニーの撮像素子(高画素)、パナのAF(高速)。オリンパスの小型化(天才!)。いっそ3社連合を組んだら、世界一使いやすいカメラができるのではないでしょうか。そうなると、よほど高級機でないと、ニコンもキャノンもぶっ飛んでしまいますよ~ (ちょっと言いすぎかな)。


キヤノンのミラーレス機

2012年05月30日 | カメラ

ミラーレス用レンズ3本 ?

「キヤノンのミラーレス機は3本の交換レンズと共に発表される」という噂が出ています(デジカメinfo / Canon Rumors).

キヤノンのミラーレス機は6月に発表。そのときに3本のレンズが一緒に発表され、システムのロードマップも公開されるそうです。

デジカメinfoでは「標準ズーム・望遠ズーム・パンケーキ(単焦点)の3本でしょうか。」と言っています。

現在のEFシリーズではなく、マウントを小型化した新しいレンズのシリーズが始まるのでしょう。キヤノンにとっては大きな決断です。でも、最初からパンケーキレンズが要るかなあ… ま、新シリーズというのに2本じゃあまりに寂しいですが。

オリンパス、ソニー、ニコン、富士フイルム、パナソニック、ペンタックス、リコーなど、小型のレンズ交換式カメラはそれぞれに魅力があります。最近、目移りしてしょうがない状態だったので、キヤノンがどんなカメラを出すのか、興味しんしんです。

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個人的な好みとしては、オリンパスのタイプ(上の写真=フリー画像)がいいのですが。でもそうすると撮像素子が小さくなりすぎるかも…
 
 
big splash ?

さらにCanon Rumorsによると、キヤノンが9月のフォトキナで「make a “big splash”」するという情報があるのだそうです。

デジカメinfoでは「盛大な発表」と訳しています。

7DⅡぐらいでは、だれも驚きませんから、もっとあっと驚くようなことがあるのかも。ただ、この情報の確度は低いランクになっています。


周辺機器の更新

2012年05月30日 | 日記

3年前に買ったブロードバンドル―タ(コレガ製)の調子が悪く、インターネット接続トラブルが相次ぐようになってきました。電源を入れ直したりすると接続できるのですが、最近は毎日のように頻発。思い切って機器を入れ替えました。

バッファローの無線ブロードバンドル―タ「WZR-HP-G450HA」。無線転送速度は450Mbps。最寄りの量販店で8532円でした。

ついでに、増え続ける一方の画像をバックアップするための外付けハードディスクも購入。これもバッファロー製(USB2.0)にしても良かったのですが、転送速度が高速なUSB3.0対応のウエスタンデジタル製「My Book Essential 」にしてみました。容量は2テラバイト。11520円。

新しい無線ブロードバンドルータ(右)と外付けハードディスク(左)。ブロードバンドルータの3本アンテナがロボットのツノのようで、ものすごいインパクト。

 

ブロードバンドルータの説明書通り、ネットに接続を試みましたが、初日はなぜか接続できず。ちなみにプロバイダーはeo光。eo光の説明書もあわせて読みましたが原因不明。

バッファローのサイトがメンテナンス中の可能性もあるそうで、その日はあきらめ翌日に接続を試みたところ無事接続に成功! やれやれです。

しかし接続できた原因はいまひとつ不明。インターネット接続の作業は、時々こういう分からないままになってしまうことがあるので、あまり好きではありません。

 

外付けハードディスクの作業はこれから。無事にいって欲しいなァ…

 

あわせて2万円の出費と多大な(?)労苦。周辺機器の更新は負担です。撮影ほど楽しくもありませんしね…

 


靭公園のバラ Part 2

2012年05月28日 | 

大阪・靭(うつぼ)公園のバラ の続きです。

バラには意外な名前の花もあって、色々なことを想像するのも面白いものですが、中には「まさにピッタリ」という名前のバラもあります。

「オフェリア」(イギリス ハイブリッドティー系)。

シェークスピアの「ハムレット」に登場する清純可憐な乙女の名前。花とよく合っていると思いますがどうでしょうか。

きれいなバラですね。

ところが、これは名前が分かりませんでした。

色合いが微妙で、シックな印象。小川のほとりに咲いていました。

 

「ブルー ムーン」(ドイツ ハイブリッドティー系)。

「不可能」とも言われた夢の”青いバラ”をめざして、世界でさまざまな品種改良がなされてきましたが、これもその一つでしょう。

しかし、いまだに真っ青なバラにはお目にかかったことがありません。多くは紫に近い灰色の花。それはそれで面白い色合いなのですが…

 

「ライラック タイム」(ニュージーランド  ハイブリッドティー系)。

芝生の上、咲き乱れるバラに包まれる幸せ。

 

こちらは「チャールズ レニー マッキントッシュ」(イギリス  イングリッシュローズ)。

デビッド・オースチン氏が作り出したイングリッシュローズは、オールドローズの優しい雰囲気や香り、現代バラの四季咲き性を兼ね備えています。

しばらく、イングリッシュローズを見ていきましょう。

「アブラハム ダービー」(イギリス  イングリッシュローズ)。

 

「コテージ ローズ」(イギリス  イングリッシュローズ)。

 

「キャスリン モーリー」(イギリス  イングリッシュローズ)。

 

「ピーチ ブロッサム」(イギリス  イングリッシュローズ)。

 

「メアリー ローズ」(イギリス  イングリッシュローズ)。

 

「パット オースチン」(イギリス  イングリッシュローズ)。

花が開きすぎた状態ですが、色がきれいだったので撮ってみました。

 

「マサコ」(イギリス  イングリッシュローズ)。

雅子妃殿下の名を冠した、香りのよいバラ。「エグランタイン」という名前もあります。

イングリッシュローズが好きなので、つい枚数が多くなってしまいました。

 

次は別の品種。

「ゴールド バニィ」(フランス  つるバラ)。

 

「ジュリア」(イギリス  ハイブリッドティー系)。

 

「マチルダ」(フランス  フロリバンダ系)。

 

「ヨーク アンド ランカスター」(ダマスク系)。

オールドローズの中でも特に強い芳香のあるバラです。

 

「オールド ブラッシュ」(中国  チャイナ系)。

 

「ピンク サラバンド」(フランス  フロリバンダ系)。

 

靭公園のバラは約160品種、約3400株。このうち、オールドローズの仲間は春にしか咲かない一季咲きがほとんど。このため、春が一番華やかで見ものです。

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撮影カメラ・レンズ

  Canon  EOS KissX4  

       EF50mm F1.8 II

撮影データ

  絞り優先AE   F2.0~8

  ISO感度  100

  露出補正  -2/3 ~+1

   画質  RAW

  ホワイトバランス  太陽光

  ピクチャースタイル  スタンダード

 

 


靭公園のバラ Part 1

2012年05月27日 | 

バラの季節ですね。大阪・靭(うつぼ)公園のバラ園へ5月13日に行ってきました。

撮影後に、金環日食があったり、なにかと忙しくて紹介が遅れてしまいました。

 

靭公園のバラ園。

 

2006年の「世界バラ会議」を機にリニューアルされたバラ園です。「山の景」、「里山の景」、「田園の景」、「街の景」、「海の景」をイメージした配置で、植えられている品種も原種から現代バラまで変化に富んでいます。

本来それぞれの場所にあわせて、たとえば「山の景」では原種のバラを中心に、順を追って紹介すべきなのでしょうが、気まぐれに好みのバラを見つけては撮ってきたので、品種の順番などはそろっていません。ご容赦ください。

 

「ストロベリー アイス」(フランス  フロリバンダ系)。

クリーム色にピンクの縁取り。愛らしい花ですね。

 

「レディ ヒリンドン」(イギリス つるバラ )

 

「スプリット オブ バンクーバー」(カナダ シュラブ系)

深紅のバラはデジカメ泣かせ。理由は色々…

これはまだましに撮れた方。

 

名前の表示は見あたりませんでしたが、公園のHPによると「カージナル ドゥ リシュリュー」のようです。(フランス オールドローズ)

こういうオールドローズがあるのがこのバラ園の良いところです。

 

「ドナルド プライア」(アメリカ フロリバンダ系)

 

「アプリコット ネクター」(アメリカ フロリバンダ系)

オレンジのシャーベットのような、さわやかで清楚な雰囲気。

 

「スパニッシュ ビューティー」(スペイン つるバラ)

 

「マーガレット メリル」(イギリス フロリバンダ系)

 

「デンティー ベス」(イギリス ハイブリッドティー系)

およそバラらしくない一重の花。現代的で、好きなバラです。

 

「グレース ドゥ モナコ」(フランス ハイブリッドティー系)

相当な大輪のバラ。じかに見ると豊満さに圧倒されます。

 

「ピース」(フランス ハイブリッドティー系)。

早くから栽培され、人気のある品種。「ピース」という名前もいい。

第二次世界大戦の時代に作出され、平和への願いを込めて命名されました。いまではあまりにもありふれたバラになってしまいましたが、この色あいにはいつもうっとりさせられます。

バラを1本しか植えられないとしたら… このバラを選ぶ人が結構多いとか。

 

靭公園のバラはまだたくさんあります。続きは次回で。

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撮影カメラ・レンズ

  Canon  EOS KissX4  

       EF50mm F1.8 II

撮影データ

  絞り優先AE   F1.8~8 (公園全景はF11)

  ISO感度  100~200

  露出補正  0 ~+2/3

   画質  RAW

  ホワイトバランス  太陽光

  ピクチャースタイル  スタンダード

 

 


SIGMA DP2 Merrillは7月発売

2012年05月25日 | カメラ

2月の「CP+」で試作機が展示されてから、一向に発売時期が決まらなかったシグマのDP2 Merrill(写真はCP+での展示=フリー画像)。ようやく5月25日にシグマから「SIGMA DP2 Merrill の開発状況についてのお知らせ」が出ました。

 
      CP+ 2012 SIGMA DP2 Merrill / yutaka-f

その「お知らせ」によると、

『今年2月に開発発表を致しましたSIGMA DP1 Merrill、SIGMA DP2 Merrillにつきまして、発表時に行われました一部のメディアの取材に対しまして、SIGMA DP2 Merrillの発売時期を5月頃の予定とお答え致しましたが、当初見込み以上に発売の準備に時間がかかっております。現時点におきましては、7月の発売を目指して準備を進めておりますため、もう少々お時間をいただかなければならない状況となっております。』

とのこと。

ずいぶん開発にてこずっている感じです。シグマのページを見ると『DPシリーズでは、新たなダイレクトイメージセンサーFoveon Merrillの搭載にともない、すべての仕様を徹底的に見直しています。』とあるので、たぶん手直しする部分があまりに多いのでしょう。

 

DP1 Merrill、DP2 MerrillはどちらもAPS-Cサイズ(23.5×15.7mm)のFoveon X3ダイレクトイメージセンサー を搭載したレンズ一体型コンパクトカメラ。7月に売り出されるDP2 Merrillは焦点距離30mm(35mmカメラ換算で約45mm)の標準レンズタイプ。DP1 Merrillは同19mm(35mmカメラ換算で 約28mm)の広角タイプ。

有効画素数は約4600万画素(4,800×3,200×3)。これはニコンのD800さえ上回っているように見えます。

が、そこはFoveon 方式での数字なので、単純に比較はできませんが、カラーフィルターもローパスフィルターもいらないため解像感に優れ、その凄さは一眼レフのSD1で定評のあるところ。それだけに注目を集めています。

 

SD1の口コミによると、これまで撮影後の画像書き込みに時間がかかるのが難点でした。今回それが改善されたかどうか…

しかし大いに興味がありますね。発売されたら、店頭で触ってみたい気がします。

できればソニーのNEXのようにレンズ交換ができればと思いますが、欲張りすぎでしょうか。

 

 


葛城山のツツジ

2012年05月24日 | 

「一目百万本」といわれる奈良・葛城山のツツジ。5月19日に登って見てきました。

近鉄御所駅からバス、ロープウェイを乗り継ぐ、比較的楽に登れるコース。

ただしツツジの季節は大変な人出で、道路が大渋滞します。御所駅でロープウェイ乗り場行きのバスに乗ろうとしたら「バスは、渋滞で3時間かかります。歩いたほうが早いです」とのこと。歩けば1時間で着くとはいうものの、坂道1時間はハード(頂上で撮影する気力がなくなりそう )。というわけでタクシーを待って乗りました。

これが正解。さすが道を知り尽くしたタクシー。集落の中の細い道を迂回して約15分でロープウェイ乗り場に着きました。

ロープウェイ乗り場。駅から歩いた人はここまで来るだけで大変だったようです。ハイキングが目的なら歩くのも良いかもしれませんが…

 

 

ロープウェイを降りた後、15分ほど歩くと葛城山頂へ。

森林浴をしながら、さわやかな気分です。

 

林の中でツツジが出迎えてくれました。

 

標高959.7mの葛城山頂。大阪と奈良を一望できます。

 

山頂近くにある「白樺食堂」。

焼きだんご(1本300円)を売っていました。

 

 山頂南側に広がる自然ツツジ園の一角。金剛山(右側)の眺めが雄大です。

 

金剛山を背景に、燃え上がるようなツツジ。

 

ツツジ園の全体が見えてきました。

 

ツツジの中で一休みする人たち。

 

絶景を見下ろす大勢のハイカー、観光客。

 

ピンク色の花もありましたが…

 

 やはりこの色が圧倒的。

 

日を浴びて、まぶしい。

 

こちらは帰り道の林間で見かけたツツジ。

 

木漏れ日の下の花もいいですね。

 

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撮影カメラ・レンズ

  Canon  EOS KissX4  

      TAMRON  AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro

撮影データ

  絞り優先AE(F6.3~11) 

  ISO感度  100~200

  露出補正  -1/3~+1/3

   画質  RAW

  ホワイトバランス  オート

  ピクチャースタイル  スタンダード

  AFモード  ツツジはマニュアルフォーカス中心。他はオートフォーカス

  三脚使用

   画像処理  Digital Photo Professionalで明暗、色温度、色の濃さ調整

 

 


金環日食 撮れた!

2012年05月21日 | 宇宙

お天気の偶然に恵まれて、金環日食が撮れました。

前夜は雨。これはだめだなと思いながらも一応目覚まし時計をセットして寝ました。

あくる朝午前6時半過ぎに起きると、なんと、まぶしい太陽がさんさんと。

日食グラスをかけて見ると、もう欠け始めているではありませんか。あわててベランダに三脚を立てて撮影。

太陽がリングになる時間帯には薄雲がかかってきたので、フィルターなしで通常の撮影となりました。

日本では25年ぶりの金環日食。(5月21日午前7時29分、撮影地:大阪)

 

  撮影カメラ : Canon  EOS KissX4  

  レンズ : TAMRON  AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro

  撮影データ

  マニュアル露出  絞り F11 / シャッター速度 1/2500秒

  ISO感度  100

  焦点距離  249 ㎜

   画質  RAW

  ホワイトバランス  太陽光

  ピクチャースタイル  スタンダード

  フィルター  なし

    画像補正  なし(トリミングなし)

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  というわけで、この一枚だけでもいいのですが、いろいろ試行錯誤をした過程も記しておきます。

日食撮影用のNDフィルターを買っていなかったので、日食グラスをレンズの前に張り付けて撮影開始。

 

ボール紙とビニールテープで、簡易NDフィルターの出来上がり。

どうですか、このやっつけ仕事。当日、起きてからやりました。

こういうことをしては本当はいけないという見本です。

市販のNDフィルター(ND 100000など)では、F11、1/125秒という露出の目安がありますが、日食グラスはそれより露出をかける必要がありました。目のために安全性を考慮してあるようです。

 

 

7時12分(F11、1/80秒、簡易フィルター)

 

7時24分(F8、1/10秒、簡易フィルター)

 

7時26分(F11、1/2500秒、フィルターなし)

 

7時28分(F11、1/2500秒、フィルターなし)

 

7時29分(F11、1/2500秒、フィルターなし)

 

7時31分(F22、1/4000秒、フィルターなし)

 

7時35分(F16、1/4000秒、フィルターなし)

 

7時44分(F8、1/50秒、簡易フィルター)

 

7時51分(F8、1/50秒、簡易フィルター)

 

マニュアル露出(F11、1/80秒)、ピント無限大で撮り始めました。

太陽は意外に大きく移動するものですね。フレームをはみ出すので、一定間隔の連続撮影はあきらめ。事前のシミュレーションができていないからこうなります…

 

太陽がリングになり始めたところで雲が出てきました。すぐに簡易NDフィルターをはずして通常撮影に切り替え。雲が厚くなったり薄くなったりで、マニュアルでの露出変更は難しかったですね。

 

雲が切れると、あっというまに露出オーバー。太陽の光は強烈!

露出を絶え間なく変えているうちに、いつの間にかISO感度も触ったらしく、後のコマはISO100から200に変わっていました。このため露出オーバーのままのコマも。ドジですね~

 

金環日食の間、あたりは少し暗くなり、風もこころなしか涼しく。

あらためて、壮大かつ不思議な自然現象を実感しました。

 

 


日食グラスは来たけれど

2012年05月20日 | 宇宙

5月21日朝の金環日食(金環食)に向けて、アマゾンで注文していた日食グラスが届きました。

晴れるかどうか分からないし…と思って安いものを。

AFOM(エイフォム)の日食グラス。480円。

 

何か子供向け雑誌の付録みたいなチープさ。かけてみると何も見えません(当たり前)。

蛍光灯も全く分からないぐらい。これなら大丈夫、目を傷めることもないでしょう。

 

問題はお天気ですね。少し前まで「曇時々晴れ」予報だったのが、東京・大阪などは今日20日時点で「曇」になってしまいました。

全国的にはどうでしょうか。tenki.jp(日本気象協会)から、当日の21日午前7時の「天気マップ」が発表されています。

14時発表のマップを見ると、金環日食が見られそうなのは東海地方と四国の香川県。部分日食は北海道・東北・北陸・沖縄で見られそうです。

どうしても見たければ東海地方へ! とくに一番の狙い目は愛知県の沿岸のように思います。

 

私はといえば無精なので、自宅にいて、かすかな可能性に望みをつなぎますが…

 


キャノン 6月に新製品?

2012年05月18日 | カメラ

キャノンが6月にEOS Kiss x5の後継機と、初のミラーレス機を発表するという噂が出ています(デジカメinfo / Canon Rumors)。

あくまで噂ですが、確度はかなり高い感じです。

続くKissシリーズ

Kiss X5(写真・フリー画像)は、いま各社の一眼レフのなかで売れ筋ナンバーワンだそうです。キャノンもこのドル箱のKissシリーズをやめる気はないでしょう。

私もKiss 愛用派(X4)。とにかく軽くて、入門機とは思えないほどの機能。色々なジャンルの被写体が撮れます。

もっとも、APS-Cサイズなので、フルサイズに比べれば当然画質は劣りますし、連写でのパワー不足など、不満はありますが… 

一眼レフのヒットシリーズであることは間違いなし。需要がある限り続けてもいいのでは。

 

さて、Canon Rumorsに出ている、後継機(Kiss X6? 米国ではRebel 650D/T4i)の予想されるスペックを見てみると、

  • 1800万画素センサー(新型か改良型かは不明)
  • 9点オートフォーカス、全点クロス測距
  • タッチスクリーンLCD
  • ライブビューとビデオでのコンティニュアス・オートフォーカス

画素数がいまのKiss X4、X5と同じ1800万画素だとすると残念ですね。オートフォーカスの精度は上がりそう。とくにライブビューでのコンティニュアス・オートフォーカスは、動く被写体にピントを合わせ続けられるので、たとえば子供の運動会など、動きモノが写しやすくなるのでは。

タッチスクリーンはいかにも初心者向き。個人的にはなくもがなです。

このほかデジカメinfo では、映像エンジンにDigic5の採用は確実だと見ています。高感度でのノイズ低下など画質向上が期待できそう。

 ま、漸進的改良というか…地道なクオリティーアップにとどまりそうですが、とりあえず、いいんじゃないでしょうか。

 

 ◇想像しにくいミラーレス機

ミラーレスについては、さっぱり詳細が分かりません。

まず、キャノンの今のラインアップの中で、どういう位置づけにするのか。

たぶん、コンパクトデジカメには不満だが、一眼レフを買うほどでもない… という客層にアピールするのでしょうが、そうすると、

  • 大きめのCMOSセンサーを付けたPowerShot G1Xをレンズ交換式に変えたようなもの?
  • あるいはNikon 1のマネ?

それではあまり魅力的に思えませんねエ。画素数を思い切りアップするとか、ローパスフィルターレスにするとか、何か驚くようなスペックにしてほしいものです。

センサーについては気になることが一つ。雑誌「デジタルカメラ」5月号に出ていた記事で、キャノンが像面位相差AF技術の特許を申請しているとか。像面位相差AFは、画素の一部をオートフォーカスに利用することで高速化をはかる、Nikon 1にも導入されている技術ですが、キャノンのは画質に影響をあたえにくい技術だそうです。

この像面位相差AFをミラーレス機につけてくる可能性がありますね。

 

ただ最大の問題がレンズ。

ミラーレスの利点はコンパクトさ。ではマウントを小さくした新しいレンズを出すのでしょうか。

いまのEFレンズ以外のシリーズを出すとなると、これは大きな冒険のように思えますが…

アダプターを付けてEFレンズも使えるようにすることは可能でしょうが、そうするとコンパクトさのメリットがなくなります。(アダプターをつけるなら、いっそZeiss のレンズが使えるようにしてほしい、なんて… キャノンはやりそうにないですが)

6月の発表(?)を楽しみにしましょう。

 


初夏の白い花

2012年05月16日 | 

新緑が美しいこの季節には、不思議と白い花が目立ちます。

大阪のオフィス街、肥後橋の郵便局近くで見かけた街路樹の白い花。

「ナンジャモンジャ」の花です。

正しくはモクセイ科の「ヒトツバタゴ」という木で、街路樹の下には説明板が。

『ヒトツバタゴは、江戸時代末期に尾張の本草学者、水谷豊文がこの木を発見し、トネリコの仲間と判断、日本では珍木のひとつです。人々は名前がわからぬまま「ナンジャモンジャ」と呼び習わしていました。この呼び名は現在も残っています。又、海面が白く見えるほどに花が映えるので、「ウミテラシ」の名でも呼ばれます。』

さらに続けて、

『民俗の事典にも、語りと言い伝えの中に、「ナンジャモンジャの樹」として記載されています。ナンジャモンジャとは樹木の精霊との問答を意味する名で、古代にあって私達の祖先は、樹木にも一種の人格に近いものを認めていました。樹木も人間と同じようにものをいい、心を動かしていたと信じられていたのです。』

と書かれていました。「樹木を大事にしましょう」と諭されている感じ。

珍木だそうですが、小さな緑地帯として利用されているこのあたりには、何本も植えられています。敷石の上に花がたくさん散っていました。

 

白い花は、とりたてて美しいというほどでもないですが、通りがかった人が「おや何の木かな」と気になる木。

 

花のアップ。細い花弁の集まり。

 

白い花ついでに、我が家の庭の白い花々を。(あまり関係ないですが…)

「キンギアナム」というランの品種で、花は小さいものの、すばらしい香りがします。

 

これも芳香を漂わせる「ハゴロモジャスミン」。ただ、この花の匂いは、人によって好き嫌いがあります。

 

白のシャクヤク。咲き始めは、ほのかにピンク色を帯びて、とてもきれいです。

開き切るとほぼ真っ白になります。

 

「ヒメヒオウギ」。和風の趣があり気に入っていたのですが、調べてみると日本の野草などではなく、南アフリカ原産のアノマテカ・ラクサという、フリージアの仲間。

意外に生命力が強く、種がこぼれたところにいくらでも生え、半ば野生化しています。

 

新緑と白い花の競演。吹きわたる薫風。今が一番いい季節ですね。

 


御堂筋フェスタ

2012年05月15日 | イベント

5月13日に開かれた御堂筋フェスタ2012を見てきました。10周年を迎えた今年は、開催エリアが難波西口交差点(高島屋前)まで拡大していっそう盛大になりました。

北側の心斎橋から順に「アート」「スポーツ」「ジャズ」「ファッション」「ダンス」の5つのゾーンに分かれています。午後1時から午後5時まで、車道を歩行者天国にして、それぞれのゾーンで色々なイベントがありました。

今回は時間的に余裕がなく、見たのは「ファッション」「ダンス」ゾーン。とりわけ、よさこい踊りを中心に撮ってみました。

10チームが出場した「御堂筋みなこいグランプリ」。パレードとステージの2部構成で演舞を競います。

小中学生を中心に女の子ばかりのチーム「さくら」。可愛いかったですよ。

 

若さと元気あふれる演技。

 

衣装も笑顔もいいと思いました。

 

高知からのゲストチームも演舞を披露。

高知の「帯屋町筋」。さすが本場だけに、キマっています。

 

いいですねエ、よさこい。

「京都さくらよさこい」(4/7、4/8京都で)を見てから、あらためてこの踊りのファンになりました。

 

京都で知ったおなじみのチームも。

「京炎そでふれ!彩京前線」。

たしか京都大学と京都府立大学の合同チーム。

 

なかなかいいじゃないですか。スカッとしますね。

 

 こちらは和歌山の「紀州龍神」。衣装が渋い。

 

滋賀県の「天舞賤ケ岳」。歴史を感じます。

 

「和泉よさこい りょく」。モダンダンス風の振り付け。

 

「丹波篠山楽空間」。バラエティーに富んだチームですが、こういうのはオジサンが大好き。

 

「丹波篠山楽空間」。赤い旗の演舞がなかなかのもの。

 

ゾーンを移動すると、「ファッション」ゾーンで、韓国テコンドーチームの演技。

韓流ドラマの影響か、みんな引き締まったハンサムに見えました…

 

「青春ストリート2012」。大阪の高校生の青春あふれるパフォーマンス。

といっても、この芥川高校和太鼓部の演技はプロ級。アンコールまで湧きあがって、大人気でした。

 

御堂筋に面したビルではスリリングなイベントも。

ナンバヒップスのビルで行われたロッククライミング競技。

 

内外のトップクライマーを招いてのコンペだったそうです。

下から見ていると、高い、怖い、ただそれだけ。

手が滑ったらどうなるの…  1億円を積まれてもこんなことはできませんね(できる?)。

 

ぶら下りながら撮影するカメラマンもご苦労様です。

オーバーハングに挑戦。垂直はおろか、頭の上にかぶさるような岩を登る。何でこんなことが可能なのか、いまだに分かりません。

 

フェスタの催しは、ほかにもありすぎるほどありました。アート系などはまた次の機会に。

午後1時に始まって、午後4時半にはほとんどのイベントが終了します。希望としては、せっかくの歩行者天国なので、もうすこし時間の幅を広げてほしいですね。でも、まずまず満足の1日でした。

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撮影カメラ・レンズ

  Canon  EOS KissX4  

      TAMRON  AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro

撮影データ

  絞り優先AE(F8.0) / シャッター速度優先AE (1/500~1/800秒) 併用

  ISO感度  200~400

  露出補正  +2/3~+1

   画質  RAW

  ホワイトバランス  太陽光

  ピクチャースタイル  スタンダード

   画像処理  Digital Photo Professionalで明暗、コントラスト、色の濃さ調整

 

 


ライカ試作機 2億2300万円

2012年05月14日 | カメラ

史上最高額の35ミリカメラ

またライカの話になりますが、オーストリアのウィーンで12日にあったカメラのオークションで、1923年製造の35mmライカが216万ユーロ(約2億2300万円=手数料込み)で落札されたというニュースが各メディアをにぎわしています。カメラとしては史上最高額だそうです。

メディアのうち、13日のロイターから引用すると、

『出品されたのは、ライカが市販の2年前に試作した約25台の「0型機」の1台。現存しているのは10数台のみだという。落札者は明らかになっておらず、出品者についても、競売会社は欧州の個人収集家としか発表していない。』

とのことです。

出品者も落札者もカメラマニアなのでしょうが、古いカメラで2億円以上もの大金が動くとはすごいですね。

 

このオークションは「第21回ヴェストリヒトカメラオークション」。

その模様がユーチューブにアップされています。

 

「ヴェストリヒト」のホームページによると、

『オークション開始から3番目(全629ロット)、300,000ユーロからスタートしたカメラは超希少なLeica 0シリーズ、1923年製の対市場への試験的なカメラ。オークション会場からの入札者、電話からの入札者、そしてインターネットからの入札者によるエキサイティングな競売が進行。落札価格はニューワールドレコードに。最も高価なカメラを落札した入札者については匿名のままにします。』

とあります。

今も完全に作動

 出品されたこのLeica 0シリーズの詳細も、写真とともに紹介されていましたので、じっくり見てみました。

拡大写真を見て分かるのは、カメラナンバー「116」、「Leitz Anastigmat」の文字 (収差補正レンズ)、レンズの開放絞り「3.5」、焦点距離50mmなど。

レンズ前面のツマミを回して絞りを選び、ボディー側のツマミで距離を調節するようです。上部にはファインダー、フィルム巻き取りクランク(?)、何か分からないダイヤル類が付いています。

 驚くのは、89年前のこのカメラが今でも完全に作動するということ。このあたり、ライカというカメラの凄さを感じますね。

 

 ◇高騰する落札額

 ところで、この種のニュース、前にも聞いたような…

実は昨年の同じオークションで、Leica 0シリーズ( ナンバー107)が、当時最高額の132万ユーロで落札されて、ニュースになっていました。

それまでにも、高額落札が何度かあり、それが次々更新されているということのようです。

現存する台数が非常に限られているので、残り少なくなるほど金額が高騰するのも当然かもしれません。

しかし、ノルウェーの画家ムンクの「叫び」が、1億1992万ドル(約96億円)で落札されたというニュースを最近聞いたばかり。お金のあるところにはあるんですね。