つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

2015「World あぽろん」 Part 1

2015年04月30日 | イベント

4月29日、大阪・南港のATC(アジア太平洋トレードセンター)一帯で開かれた、2015大阪ベイエリア祭 『Worldあぽろん』を見てきました。

文化芸能で大阪を元気にしようと始まったイベント。よさこいがメインですが、HipHop、チア&バトン、ベリ-ダンス、琉球鼓舞など、なんでもござれ。大阪らしい「ごちゃごちゃした祭り」だそうです。

今年は10周年を記念するイベントになりました。

 

フィナーレの「総踊り」。

 

今年の大賞には関西学院大学よさこい連「炎流(えんる)」が選ばれました。

 

大賞決定後、「炎流」の演舞。

 

「炎流」の今年の踊りのテーマは「流鏑馬(やぶさめ)」。

馬のかぶりものをつけた女性や、神主、弓の射手が登場。弓を射る動作で背景の看板がパタンと変わり、矢が「的中」した図柄になる趣向。

 

馬役の女性。

なんとなく「キャッツ」を思わせる、しゃれた感じがよかったですね。

 

このほか、目についたチームをいくつか…

 

こちらは近畿大学よさこい連「洗心(せんしん)」。

すごい人数とパワー。

 

鳥取県からの参加チーム。出場一覧表では「大気」とありましたが(間違っていたらごめんなさい)、読み方が分かりません。

軽やかな曲で、良かったです。

 

和歌山のチーム「紀楽蝶」の可愛い子。

 

総踊り合戦で。同志社女子大の「京炎そでふれ! 花風姿」のメンバー。

 

続きは次回に。(例によって処理がスローなので… )

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

       EF70-300mm F4-5.6L IS USM

   ソニーRX100 (トップの総踊り全景写真)


「iPone6で撮影」の裏側

2015年04月28日 | カメラ

アップルの広告攻勢がすごいです。

iPhone 6 で撮影」という写真が、3月に続いて、また4月28日の新聞各紙朝刊(大阪)に大きく載っていました。

確認した限りでは読売、朝日、毎日、日経の4紙。産経にはなし。

ほかに、地方紙で掲載されている可能性がありますが未確認です。

 

読売( 上、 撮影:Mikey D.  )、毎日(下、  撮影:Kinyat C. )。

 

朝日(上、 撮影:Michael O. )、 日経(下、撮影:Sarah P. )。

 

写真の図柄は新聞によって違いますが、広告のキャプションはいずれも「iPhone 6 で撮影」だけ。

iPhone 6 で撮った写真は、2ページの見開きに引き伸ばしても、こんなにきれいなんだ、という強烈なアピール。

確かに見事な作品です。

「iPhoneでこれだけ撮れるんなら、もうデジカメはいらんな~」

そんな声が聞こえてくるような…

 

デジタル一眼レフの愛用者としては、ちょっと複雑な気分。

 

ネット情報によると、同様の広告は、3月2日に読売、朝日、毎日、日経の全国紙4紙のほか、中日新聞、北海道新聞に載っていたとのこと。

アップルが世界展開で始めた「iPhone World Gallery」キャンペーンの一環のようです。アップルのホームページのうち「ワールドギャラリー」には、こうした新聞に掲載されたもの以外にも、 iPhone 6 で撮影された、たくさんの作品が紹介されています。

さらに世界の街頭や駅でも、写真を引き伸ばした巨大看板でアピール。いったいどれほどの広告宣伝費を使っているんでしょう…

 

     「iPhone 6 」(大阪・梅田のヨドバシで)。

 

イメージセンサーはソニー製

カメラ機能を前面にアピールしている「iPhone 6 」。そのカメラのイメージセンサーはソニー製と言われています。

iPhone の新製品が出ると、すぐ分解して中身を調べるサイトがあって、使用部品のメーカーが分かってしまうんですね。

ITmedia Mobile 2014年11月20日の記事「バラして見ずにはいられない」によると、「iPhone 6 」の800万画素イメージセンサー(CMOS)は、ソニーがiPhone用に新設計したものだとのこと。

Imager マニア というサイトにも詳しい内容が出ています。

 

コンパクトなデジタルカメラでも1000万画素以上が普通になった現在、「iPhone 6 」の800万画素は、デジタルカメラとしては、ひと昔前の画素数。

それなのに、これほど美しい写真が撮れるのは、ソニー製センサーの性能とともに、「iPhone 6 」の画像処理が優れているからでしょう。また、手ブレ補正、AF機能が強化された結果、「ブレ」「ピンボケ」が出にくくなっているのも、全般的な画質向上に貢献。(Focus Pixel--像面位相差AF?--はセンサーがらみなのでソニーの技術と思われますが、手ブレ補正は別メーカーのようです。)

 

もちろん、ソニーとしてはセンサーを供給したアップルに、機能で負けるわけにはいかないので、自社製のスマホには「iPhone 6 」を上回るカメラ機能を搭載しており、「Xperia Z3」、「Xperia Z4」(夏以降に発売)はいずれも2,070万画素と、圧倒的に高画素。

ところが、「Xperia Z3 の最強カメラがiPhone6 に劣る点」(東洋経済オンライン)という記事では、

『(iPhoneのカメラでは)かなりの低照度環境下では”ギブアップ”といった絵を出すこともあるものの、多くの場面で納得できる絵を出してくる。最高ではないけれど、納得はできる。その納得できる写真を出すヒット率が高い。』

とあり、逆に Xperia Z3 は「使いこなし」の面で難点があると書いています。

 

不思議なものですね。

「多くの場面で納得できる絵を出してくる」ところが、いかにもアップルらしいかな…

 

センサー量産に賭けるソニー

日経産業新聞の最近の連載「SONY転生 デバイスで変える」(4/14~)が面白いです。(図書館で読みました)

全般的に、いかにソニーのイメージセンサーが強いか、という内容で、アップルのiPhone シリーズだけでなく、サムスンのスマホ「ギャラクシー」にもソニー製センサーが使われているとのこと。

それによると、

『韓国のサムスン電子は最上位機「ギャラクシーS シリーズ」の画像センサーでソニー製を毎回使っていたが、前モデル「S5 」で自社製の画像センサーに切り替えた。ただ、最新の「S6 」で再びソニー製に戻したほどだ。』

世界的なシェアについては、

『調査会社のテクノ・システム・リサーチ(東京・千代田区)によると、14年のCMOS画像センサーの世界シェア(数量ベース、見込み値)は米オム二ビジョンが23・4%と首位で、ソニーは20・7%と2位。だが、金額ベースではソニーが39・5%の首位で、2位のオム二ビジョン(16・2%)を突き放す。』

と書かれています。

ソニーは、CMOSのうちでも「積層型」というタイプに強みがあって、技術的にライバルより2年半は先行(ソニー側の話)。センサーの素材を超極薄に削る技術が、大変に難しいそうです。

 

CMOS センサーでは「わが世の春」を謳歌するソニー。センサー量産こそ最優先課題のようです。

かりに、スマホやデジタルカメラの競争相手にセンサーを供給することで、自社製スマホやデジタルカメラが押されることになっても、それはやむを得ないと考えているのかも。

(いや、企業として、それは無いか…)

 

いろいろなことを思う、「iPhone 6 」の新聞広告でした。

 

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関連記事

 ・『これがiPhone 6の実力。アップル世界各地で超巨大広告を展開中』(ギズモード・ジャパン)

 ・『バラして見ずにはいられない---綱渡りもそろそろ限界? iPhone 6/6 Plusの分解で見えたAppleの“危険水域”』( ITmedia Mobile)

 


カフェ巡り(1) ルクア イーレ

2015年04月26日 | グルメ

JR大阪駅「大阪ステーションシティ」西側の旧三越伊勢丹を改装した新しい商業施設「LUCUA 1100」(ルクア イーレ)が4月2日オープン。

ファッションには縁のない身ですが、たまたま梅田に用事があった24日、カフェでコーヒーでも飲もうと、行ってきました。

 

アクセス的に便利な2階フロアから入ると…

ムム、この行列は何?

 

西日本初出店のチョコレート専門店「マックス ブレナー チョコレートバー」(2階)に入るための行列でした。

 

世界中で人気を集めるイスラエル発のチョコレートブランドで、東京・表参道の店では2時間待ちとか。

チョコレートのピザや、注射器型の容器を使ったメニューなど、今までにない珍しさが受けているようです。

持ち帰りだけのコーナー(上の写真右側)も、行列ができていました。

 

こちらは向かい側の「スターバックス コーヒー アトリウムガーデン」(2階)。

スターバックスはどこへ行っても見かけますね。この「LUCUA 1100」だけで3店入っています。

 

「マックス ブレナー」にしても「スターバックス」にしても、若い人向き。

オジサンには入りにくいので、他のカフェを探しました。

 

5月8日にオープンする「梅田 蔦屋書店」(9階)。これも東京から西日本に初出店。

ゆったりとした吹き抜けのラウンジ風「スターバックス コーヒー 」を併設。新しいスタイルの大規模書店で、5月のオープン後は、多分人気を集めると思います。

 

ともあれ今日は入れないので、さらに1階上の10階ダイニングフロアへ。

 

丸福珈琲店(10階)。

 

丸福珈琲店は千日前に本店がある老舗。昭和9年(1934年)創業。

年代をさらっと読み飛ばしてしまいそうですが、あの二・二六事件の2年前です…

 

もともと旧三越伊勢丹に出店しており、今回の改装で新たに「丸福珈琲 ルクア イーレ店」として4月2日にオープンしました。

 

しゃれた『大人のカフェ』の雰囲気。ここなら落ち着けそう…

 

コーヒーとパウンドケーキのセット(税込920円)。

かなり濃い、深い味わいのコーヒー。スイ―ツと相性が良く、とてもおいしかったですね。

 

ホットケーキも名物だそうです。

 

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 ところで、「丸福珈琲店 千日前本店」は、全国的に有名で、いつか行ってみたい店。

 最近買った「京都・大阪・神戸の喫茶店  珈琲三都物語」(川口葉子著・実業之日本社)によると、

 『この本店(千日前本店)は、ミナミのお商売の人々には応接間として使われてきました。「店先で商売の話もなんやから丸福に行きましょか」といってここで商談をされる。』

 と書かれています。田辺聖子ら小説家、吉本の芸人も来るようです。

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さて、丸福珈琲店を出たあと、「LUCUA 1100」の中をぶらぶら。

ほかにも良さそうなカフェがいくつかありました。

 

カフェ ラ・ポーズ」(10階)。

明るいフレンチ カフェ・レストラン。

 

このカフェの向こう側は広場になっています。

「和らぎの庭」。見晴らしが良いです。

 

眼前に見える、グランフロント大阪のビル。

 

これから開発される「うめきた2期区域」(左側)は、旧貨物駅の線路もなくなり、きれいに整地されていました。

2期区域、いったい何が出来るんでしょう。

大阪駅周辺はどんどん変わっていきますね…

 

MARFA CAFÉ(マーファ カフェ)」(4階)。

アメリカ西海岸とメキシコがミックスしたスタイルのモダンカフェ。

 

同じ4階にある、気軽な「マーファカフェ ザ・コーヒースタンド」。

 

見ていくと、さすがに新しい商業施設、おしゃれな店が目につきます。これは関西初出店のレディス・メンズ用品「エストネーション」。

植物を配したりして、ゆったり感がいいです。

 

「ルクア イーレ」のコンセプトをテーマにした、ギャラリー展示がありました。

 

書道家とアーティストのコラボ作品の一つ。

なるほど、こういう発想もあるのか。

 

あとで知ったところでは、地下1階のカフェ・レストラン「サラベス」も“ニューヨークの朝食の女王”とかで、行列ができていたとのこと。

いやあ、楽しい店が色々ありますね~

 

「LUCUA 1100」を出ての帰り、大阪駅上の「時空(とき)の広場」へ行くと、いつものカフェが見慣れない店に変わっていました。

そして、またまた行列が…

 

なんじゃコレ? という感じ。期間限定で「コナン カフェ」(5月31日まで)になっていました。

 

特別メニュー。「2.5次元フィギュア」がもらえるようです。

 

コナンのぬいぐるみと一緒に記念撮影する人も。

 

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撮影カメラ    ソニーRX100

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関連記事

  ・『旧・JR大阪三越伊勢丹の館内はどう変わった? 駅型商業施設「ルクア イーレ」を大解剖』(Fashionsnap.com)

 


ペンタックス「K-3 II」の超解像

2015年04月23日 | カメラ

リコーイメージングが23日、「PENTAX K-3 II」を発表しました。(リコーのニュースリリース

   「PENTAX K-3 II」(リコーのニュースリリース画像より)

 

APS-Cサイズの一眼レフとして人気がある「PENTAX K-3」(2013年11月発売)の後継機。


特長としては、センサーシフト式の手ブレ補正を応用した「リアル・レゾリューション・システム」を搭載、超高精細画像が可能に。

また、GPSを内蔵した結果、いままでGPSユニットが必要だった「アストロトレーサー」がカメラ単体で利用できるようになりました。星空の撮影に便利ですね。

手ブレ補正機能も従来よりアップしています。

一方、内蔵フラッシュはなくなりました。

 

超高精細画像のすごさ

このうち、「リアル・レゾリューション・システム」が面白い。

ニュースリリースによると、

『 イメージセンサーユニットを1画素ずつ微細にずらしながら4回撮影した画像を1枚の画像に合成する超解像技術』で、

『1画素あたり1つの色情報しか取得できない従来のべイヤー方式に対し、画素ごとにRGB各色の情報取得を可能とすることで、細部までのディテールや色再現に優れ、きわめて解像感が高い超高精細画像が得られる新機能です。また、通常撮影に比べて高感度ノイズを大幅に低減する効果も得られます。』

とのこと。

 

リコーは年内にも正式発表する35mmフルサイズ機に、この「超解像」機能を搭載する計画でしたが(CP+2015でのトークショー)、ひと足早く「PENTAX K-3 II」に搭載してきました。

リコーのページに作例が出ていましたので、さっそく見てみました。

 

画像データで 『リアル・レゾリューション・システム  ON 』 となっているのが「超解像」画像のようです。

さすがに高精細。とくに、このフライフィッシングの釣針と懐中時計を撮った画像がすごい!

(リコーのページより。クリックで原寸表示)

 

羽根や金属の質感、地図の印刷ドットまで、みごとに描写。

高画素フルサイズ機に匹敵するような画質です。

画像のサイズは、普通の撮影でも「超解像」撮影でも、同じ6016×4000ピクセル となっています。

 

オリンパス「E-M5 Mark II 」との違い

画素ずらしによる超高精細技術は、国内ではオリンパス「E-M5 Mark II 」の「40Mハイレゾショット」に次いで2例目。ただし、仕組みは違っていて、オリンパスの場合は『0.5ピクセル単位でセンサーを動かしながら、8回撮影した画像をもとに40Mセンサー相当の高解像写真を生成』(オリンパスのページより)するもの。

画像のサイズは、オリンパスの実写サンプルによると、普通の撮影が4608 x 3456 ピクセルなのに対して、「40Mハイレゾショット」は7296x5472ピクセル と、かなり大きくなっています。

 

複数の画像を合成することから、三脚が必須で、静止した被写体向きというのは、リコー、オリンパスとも同じ。

いずれも限られた撮影条件でしか使えないのですが、それでも魅力のある機能ですね。

 

ウ~ム、「PENTAX K-3 II」なかなか面白そう。

PENTAX ファンはどう反応しますか…

 

関連記事

  ・『リコー(ペンタックス)がフルサイズ参入発表!』(2/5記事)

  ・『「CP+ 2015 」 Part 3(ソニー、リコー)』(2/18記事)

  ・『センサーシフトで超解像「PENTAX K-3 II」 』 (デジカメWatch)

  ・『リコー、手ぶれ補正を強化した最上位一眼カメラ「PENTAX K-3 II」』(価格.com 新製品ニュース)

  ・『超解像撮影が可能になった一眼レフ「PENTAX K-3 II」 - 手ぶれ補正を強化』(マイナビニュース)


万博公園 10万本のチューリップ

2015年04月19日 | 

大阪・万博記念公園でチューリップフェスタ (4月11日~29日)が開催中です。

好天に恵まれた18日(土)に行ってきました。

 

29品種、約10万本のチューリップが植えられた、自然文化園のチューリップの花園。

 

今がちょうど見ごろです。

 

気に入ったピンクの花を、じっくり撮影。

 

年のせいか、かがみこむ姿勢がつらくなったので、ビニール風呂敷を敷いて座り、一脚をつけた望遠ズームで撮るというスタイル。

周りを見ると、三脚の人、チルト式の液晶を利用して撮る人、アングルファインダーを使う人など色々。

機種も多岐にわたり、カメラの見本市のようです。

 

アップにしてみました。

 

パープルの品種もきれいです。

 

逆光気味で撮るのが好き…

 

純白のチューリップ。

品種名はあまり気にせず撮っていたなかで、この花には「ロイヤル バージン」という名前がついていて、なるほどと納得。

 

ド派手な色…

 

清楚な品種も。

 

これは花弁のふちがギザギザになった珍しいもの。

 

なかには花がほとんど散っていた品種もあり、「来るのが少し遅かったかな」と思いましたが、万博記念公園のホームページによると、長期間楽しんでもらうため、開花時期がずれるように計算して植え付けているそうです。

去年の10月頃から、ボランティアが参加して植えたとのこと。

夏は、たしか同じ場所がヒマワリの園になりますから、季節ごとに植え替えているんですね。ご苦労様です。

 

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

       EF70-300mm F4-5.6L IS USM

   ソニーRX100 (全景の横位置写真)


造幣局「桜の通り抜け」(2015年)

2015年04月14日 | 

大阪・造幣局の恒例 「桜の通り抜け」(4月9日~4月15日)に行ってきました。

雨の日が多い今年の春、幸い12日(日)は朝から明るい日差し。「通り抜け」見物はこの日しかない! という感じ。(案の定、翌日からは雨に)

 

ただ、だれしも考えることは同じですね。

久しぶりの良い天気。おまけに日曜日。どっと繰り出した人、人、人… 大混雑でした。

 

天満橋の混雑。(EOS 6D 、 EF16-35mm F4L IS USM)

「通り抜け」は、造幣局南門(天満橋側)から北門(桜宮橋側)への一方通行なので、南門に近いこの橋から行く人が多いのですが、すでに手前から行列ができ、橋の上は人でびっしり。

 

造幣局入り口の南門。(EOS 6D 、 EF16-35mm F4L IS USM)

なんという人の多さ!

 

入り口を入ったところ。このあたりが一番混み合います。(EOS 6D 、 EF16-35mm F4L IS USM)

 

「止まらずにゆっくりお進みください」「大変混雑しています。立ち止まっての写真撮影はご遠慮願います」とのアナウンス。英語と中国語でも繰り返し呼びかけていました。

実際、人の流れの真ん中に入ると、立ち止まれなくなり、流されるだけ。そうなると写真も撮れないので、終始、道の端っこを選んで歩きました。

 

無理をせず、撮りやすいところでパチリ。これは「水晶(すいしょう)」。気品のある白色の桜。中には、ほんのり紅色を帯びた花も。(EOS Kiss X4 、 EF-S60mm F2.8 マクロ USM)

 

撮影に持っていったのは、キヤノンEOS 6D + EF16-35mm F4L IS USM と、サブ機としてEOS Kiss X4 + EF-S60mm F2.8 マクロ USM の2台でした。

花のアップはEOS Kiss X4 + EF-S60mm F2.8 マクロ USM で撮っています。一昔前のカメラとレンズですが、やはり花にはマクロ、なので…

 

「鬱金(うこん)」。ショウガ科のウコンの根の色(淡黄緑色)に似ていることから名付けられた桜。(EOS Kiss X4 、EF-S60mm F2.8 マクロ USM)

 

鬱金(うこん)より緑色が濃い「御衣黄(ぎょいこう)」。名の由来は貴族の衣服の萌黄色に近いところから。大変珍しい品種だそうです。(EOS Kiss X4 、EF-S60mm F2.8 マクロ USM)

 

「妹背(いもせ)」。説明板によると、京都・平野神社の代表的な名桜。時に一つの花に二つの果実のつくことがあるので、この名が付けられたそうです。(「妹背」は、女と男、夫婦、兄と姉をさす古語)(EOS Kiss X4 、EF-S60mm F2.8 マクロ USM)

 

「天の川(あまのがわ)」。ほかの桜とは違って、上向きに咲く桜。(EOS Kiss X4 、EF-S60mm F2.8 マクロ USM)

 

「関山(かんざん)」。東京・荒川堤の桜。色が濃いので目立ちます。(EOS Kiss X4 、EF-S60mm F2.8 マクロ USM)

 

「園里黄桜(そのさときざくら)」。「通り抜け」で公開されている、132品種350本のうち、今年初お目見えの品種。「長野県で見つかった、普賢象の枝変わり品種。」との説明板が。(EOS Kiss X4 、EF-S60mm F2.8 マクロ USM)

 

「松前琴糸桜(まつまえこといとざくら)」。北海道・松前町で作り出された品種。可愛い桜ですね。(EOS Kiss X4 、EF-S60mm F2.8 マクロ USM)

 

「雨情枝垂(うじょうしだれ)」。詩人・童謡作詞家の野口雨情の邸内(現在の宇都宮市)にあったところから名付けられたそうです。

 

「雨情枝垂」。早咲きですが、今年はあまり花が散らずによく残っていました。

野口雨情の代表作「十五夜お月さん」「七つの子」「赤い靴」「雨降りお月さん」「波浮の港」など、どこか哀愁を帯びた曲に似合いそうなしだれ桜。ここだけ人だかりができるほど人気があり、みんな写真に収めていました。

(上の写真とも EOS Kiss X4 、EF-S60mm F2.8 マクロ USM)

 

「紅華(こうか)」。北海道・松前町で育成された品種。名前の通り華やかです。(EOS 6D 、EF16-35mm F4L IS USM)

 

「紅華」。(EOS Kiss X4 、EF-S60mm F2.8 マクロ USM)

 

広角で撮って、マクロで撮って… 我ながら忙しいこと。

 

「松月(しょうげつ)」。東京・荒川堤にあった名桜とか。「きれいな桜だ」と、気に入る人が多かったですね。(EOS Kiss X4 、EF-S60mm F2.8 マクロ USM)

 

「松月」。(EOS Kiss X4 、EF-S60mm F2.8 マクロ USM)

 

「簪桜(かんざしざくら)」京都の造園家・佐野藤右衛門氏が東北旅行の途中、見つけた品種。(EOS Kiss X4 、EF-S60mm F2.8 マクロ USM)

 

「糸括(いとくくり)」。江戸時代から知られている桜だそうです。(EOS Kiss X4 、EF-S60mm F2.8 マクロ USM)

 

「大提灯(おおぢょうちん)」。球形の大輪の花が提灯のようにぶら下がって咲くところから名付けられた、大きく空を覆う桜。バックの造幣博物館は、「通り抜け」期間中のため休館でした。(EOS 6D 、EF16-35mm F4L IS USM)

 

「笹部桜(ささべざくら)」。水上勉の小説「桜守」のモデル・笹部新太郎氏が育成した桜とのこと。(EOS Kiss X4 、EF-S60mm F2.8 マクロ USM)

 

「笹部桜」の木札がつけられているので間違いなさそうなのですが、造幣局のホームページの「桜樹一覧表」によると、こういう濃い色ではなくソメイヨシノに近い花が「笹部桜」として紹介されています。このあたり、良く分かりません。(EOS Kiss X4 、EF-S60mm F2.8 マクロ USM)

 

造幣局の旧正門あたり。そろそろ出口に近いところに来ました。「九重(ここのえ)」という、大島桜系の里桜が見事。(EOS Kiss X4 、EF-S60mm F2.8 マクロ USM)

 

「紅笠(べにがさ)」。北海道・松前町で育成という説明をよく見かけましたが、これもその一つ。(EOS Kiss X4 、EF-S60mm F2.8 マクロ USM)

 

「一葉(いちよう)」。(EOS Kiss X4 、EF-S60mm F2.8 マクロ USM)

造幣局が「今年の花」として選定した品種。名前の由来は、花芯から一本の葉の形に変化した雄しべが出るところから。

 

「通り抜け」は夜のライトアップも見もの。去年、撮っていますのでよろしければご覧ください。

  ・造幣局「桜の通り抜け」 Part 1 (2014年4月15日 )

  ・造幣局「桜の通り抜け」 Part 2 (2014年4月16日)

 

改めて振り返ってみると、同じような桜を撮って、同じようなことを書いていますね~。(進歩がない…)

 

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D 

     EF16-35mm F4L IS USM

   キヤノンEOS Kiss X4

     EF-S60mm F2.8 マクロ USM


ソニーあれこれ

2015年04月13日 | カメラ

新型カメラ出るか?

2月の「CP+ 2015」でカメラの新製品を出さなかったソニーが、4月から5月にかけてAマウントかEマウントカメラを発表するのではないかと噂されています。

アメリカ・ラスベガスで4月13日から開催される国際放送機器展「NAB 2015」がちょうどいい発表の機会になりそうだ、というので SonyAlphaRumors が注目していましたが、12日のプレス・カンファレンスで発表されたのは、業務用のハイエンドビデオカメラや映像制作機器だけ。(4/13 の日本向け報道資料参照)

AマウントやEマウントのスチルカメラの発表はありませんでした。

SonyAlphaRumors は、がっかり。

 

次に発表の可能性があるのは4月23日だそうです。

何でも、RXシリーズかAマウントのカメラが発表され、5月には新型Eマウントカメラ(α7R II?)が発表されそうだとのこと(デジカメinfo 参照)。

 

レンズ一体型の高級フルサイズカメラ「RX1 」の後継機が出る可能性はありそうですね。発売(2012年11月)からだいぶ経ちますし、レンズ交換型フルサイズの「α7」の後継「α7 II」が昨年12月に出て、かなり機能が改良されたと好評。

新機能を搭載した「RX1 」後継機が登場するのでは。

 

RX1 」。発売当初は、ソニーらしい尖ったコンセプトに驚きました。35mmフルサイズ、ツァイスレンズの秀逸な描写。プレミアム感があって、「お金に余裕のある人しか買えない贅沢なスナップカメラ」という印象。後継機「RX1 II」(?)はどんなカメラでしょうか。

 

「Aマウントの新型カメラ」はどうかな… やや疑問。ただ、プロの世界でキヤノン、ニコンに対抗するという意味では、出さないわけにいかないかも。

また、「Eマウントカメラの新型」を出すなら、α7シリーズのあのデザインを何とかしてほしいところです(特にペンタ部の形を)。

 

オリンパス株を半分売ってしまった!

それはさておき、ソニーは事業分野の資金配分について模索している節がうかがえます。(もしかすると、カメラの開発に何らかの影響も…)

4月1日、業務提携しているオリンパスの持ち株の半分(17,243,950株)をJPモルガン証券に譲渡すると発表(ソニーのお知らせ=PDF)。

オリンパスの株はまだ残っており、協力関係は継続するとしていますが、「あれ、カメラやレンズとかで提携メリットが期待されたのに… どうしたの?」と思いました。

 

どうも、ソニーは資金が要るんですね。今回、オリンパス株売却のもうけは約468億円。これを成長分野へ使いたい意向のようです。

ソニー、復活への狼煙-オリンパス株売却で資金、イメージセンサーに重点』(日刊工業新聞)によると、

『特に注力するのがCMOSイメージセンサー。1050億円を投じて月産6万枚(300ミリメートルウエハー換算)から同8万枚に増やす計画を2月に発表したばかりだが、4月に約450億円の追加投資を公表。16年9月末までに同8万7000枚に引き上げる。
  同社のスマホ向け画像センサーの世界シェアは約40%とされ、トップに位置する。ただ近年は画素数競争に頭打ち感が出ており、技術的な優位性が薄まりつつある。価格競争への対応を強めるため、生産能力を一段と拡充し、高級帯に加えて普及価格帯にも侵食する構えだ。』

とのこと。

オリンパス株売却益の数字と、イメージセンサー増産への追加投資額がほぼ見合いますね。

ソニーはカメラのイメージセンサーで世界一と言われ、各社に供給もしていますが、スマホ向けに供給する方が大事な様子。

スマホ向けのイメージセンサーがどんどん売れるのに、「(生産能力が)まだまだ足りない!」というソニー社内(幹部?)の声を紹介した記事を、以前に見た記憶があります。

 

ウ~ン、でもイメージセンサーばかりに投資して、いいのかな~

液晶パネルに投資し過ぎた、シャープのようにならねばいいが…

 


ソニーがハイレゾ4800万画素テスト?

2015年04月10日 | カメラ

「α7II 」に4800万画素ハイレゾモード追加?

ソニーが、オリンパス「OM-D E-M5 Mark II 」と同じような、センサーの画素ずらしによるハイレゾモードをテストしているという噂が、 SonyAlphaRumors に出ています。

それによると、

『手ぶれ補正システムでセンサーを動かし、位置がわずかに違う複数のショットを撮影、これを結合して一枚のハイレゾ画像にする。あるソースは、4890万画素の画像が生成されるのを見たという。もちろん、これは静止した被写体の撮影でないといけない。このテスト結果がソニーの期待に沿うかどうか、まだわからないが、もしうまくいけば、将来のファームウエア・アップデートで導入される可能性がある。』(拙訳)

とのこと。

ハイレゾモードが実用化された場合、どのカメラに登載されるのでしょう。

SonyAlphaRumors は、5軸ボディ内手ブレ補正搭載の「α7II 」だろうと決めつけ(?)、「α7II 」の写真を載せています。

かなり不確定要素の多い噂。話半分に聞いておいた方がよさそう。

 

ソニー「α7II 」(「CP+ 2015」で。レンズはツァイス「Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA」)。これにハイレゾモードが追加されるのか…

 

否定的な見方としては、「α7II 」はマイクロフォーサーズのオリンパスと違って、フルサイズ2430万画素なので、ハイレゾ4890万画素でも、たかだか2倍。ソニーがそれで満足するだろうか、という疑問があります。

ただ、もうすぐキヤノンから5000万画素機が出るこの時期、本当にソフトのアップデートだけで4890万画素の写真が撮れるとしたら「α7II 」ユーザーにとって、おいしい話です。

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撮影カメラ

    キヤノンEOS 6D

    EF70-300mm F4-5.6L IS USM


京都・桜風景

2015年04月09日 | 

今年の桜の時期は雨が多く、地域によっては雪が降ったり、天候の変化が激しいですね。

そんな中、やはり京都の桜を撮っておこうと、4月7日に行ってきました。

 

蹴上のインクラインから、高瀬川、祇園白川方面へ。

 

インクライン。

 

戦前、琵琶湖疏水を行く船を台車に載せて運んでいたレール。その上に桜吹雪が舞い散り、雪が降ったようになっていました。

 

散り敷いた桜を撮ろうと、ここでだいぶ粘りましたが、次から次にやってくる観光客が踏んでしまうし、とにかく人がいっぱい画面に入るは… で大変。

結婚式の前撮りのカップルも目立ちました。

 

蹴上からは地下鉄で街なかへ。

 

高瀬川一之船入跡。

 

再現された高瀬舟の上に、桜の花びらが散っていました。

 

ここから木屋町通を南へ。

 

高瀬川沿いの桜。

 

木屋町通には、横に入る路地がいくつも。奥の方には落ち着いた料理店が。

 

料理旅館「幾松」。入り口に「桂小五郎 幾松 寓居跡」の石柱が立っていました。

 

高瀬川沿いの桜。

 

四条通に出ました。阪急河原町駅近くの桜。

 

四条。鴨川沿いの桜。

ジョギング、気持ち良さそう。鴨川があるおかげで、京都の人は幸せ~

 

料理店の灯りをバックに、鴨川沿いの桜。

 

祇園白川。

「かにかくに歌碑」の近くです。

   「かにかくに 祇園はこひし寝(ぬ)るときも 枕のしたを水のながるる」(吉井勇)

 

祇園白川の桜。

 

まあ、とにかくここも、外国人観光客を含めて人が多かったですね。

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撮影カメラ・レンズ

    キヤノンEOS 6D

       EF70-300mm F4-5.6L IS USM


明治の遺香・泉布観 Part 2

2015年04月08日 | 風景・建物

大阪・造幣局の応接所として建てられた明治の洋館・泉布観(せんぷかん)の続きです。

 

泉布観2階

階段を上がったところにある床の装飾。

 

泉布観2階の廊下。突き当たりはベランダ。

 

2階見取図は下のようになっています(造幣博物館のパネルより)。

 

「玉座の間」と呼ばれている2階北東室。

 

2階では一番大きく、天皇の行幸の際に御座所が設けられた部屋。

最初に「泉布観」と命名した明治天皇は、3回ここを訪れており、現在の内装は明治31年(1898年)の行幸に合わせて作られたものが基本になっているそうです。

 

壁も絨毯も赤い部屋。なぜか、天井から吊り下げるタイプの照明器具はありません。

 

どっしりしたカーテン。

 

格式を感じさせる、暖炉の装飾。

 

明治31年、明治天皇行幸のさいに使われた椅子(大阪歴史博物館蔵)=1階南室の展示写真。

 

明治天皇行幸時はこんな感じ…。(昭和初期、当時の様子を再現=1階南室に展示の写真)。

 

2階北西室。

ここは華やかな雰囲気の部屋。

 

暖炉の鏡は丸く、「玉座の間」のようないかめしさはありません。

 

暖炉に使われているタイル(1階南室で別に展示されているもの)。

 

南西室。

このほか比較的狭い部屋もありました。部屋の用途は応接の時々に応じて変わっていたとのこと。

 

2階ベランダに出てみました。眺めが良いですね。青緑の扉、ピンク色の手すりも可愛い。

 

向こうに見えるのが旧桜宮公会堂。

 

御影石の列柱が屋根やベランダを支え、建物の周囲を巡っています。

 

左手に見えるのは、「銀橋」こと桜宮橋。

 

事前登録で入場者を絞っているため、込み合うことなくゆっくり見学できました。

今後、建物内部を補強・補修すれば、年1回とはいわず、いつでも見学者を受け入れられるようになると思うのですが…

大阪市の対応に期待しましょう。

 

最後に、明治4年に造幣局が創業して間もないころの錦絵を(1階南室で展示)。

煙を上げる造幣局。右端の建物が泉布観。

 ← サムネイルをクリックすると、拡大します。

 

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

   EF16-35mm F4L IS USM

   EF50mm F1.8 II

 


明治の遺香・泉布観 Part 1

2015年04月06日 | 風景・建物

間もなく桜の通り抜け(4月9日~4月15日)でにぎわう、大阪の造幣局

その造幣局の北、国道1号線を隔てた一角に、明治4年(1871年)造幣局の応接所として建てられた「泉布観(せんぷかん)」があります。

 

明治初期の面影を残す「泉布観(せんぷかん)」(3月14日撮影)。大阪市内に現存する最古の洋風建築で、国の重要文化財。

 

泉布観のそばには、石造りの旧桜宮公会堂が結婚式場・レストラン(ノバレーゼ)として開業、レトロな雰囲気が漂う地区。庭園も整備されています。

桜の通り抜けのついでに少し足を延ばし、このあたりを散策するのもおすすめです。

 

泉布観内部の一般公開

保存上の理由から、例年3月ごろに限って内部の一般公開をしていた泉布観ですが、老朽化が目立ってきたため、「ふるさと納税制度」を活用した寄付で、外観を補修。この工事の間、平成23年~24年は一般公開を中止し、25年3月から3年ぶりに再開しました(当時の大阪府発表資料参照)。

実はこのとき、大勢の市民が詰めかけて、入館まで大変な時間がかかったため、翌年からは事前申し込み制になってしまいました。

私も申し込んだところ、最初はみごと抽選にハズレ!(2014年2月28日の記事参照) 。

今年の一般公開(3/13~3/15)で、ようやく当たりました。

 

一般公開の抽選に当選したという通知のはがき。

 

「当選」といっても、何かもらえるわけではなく… 

やれやれ、たいそうな手続き。

 

2人まで入館できるので、ヨメさんを誘ったところ、乗り気に。しかし、その後用事が出来て、結局1人で行ってきました。

 

以下、3月14日に撮影した写真です。雑事にまぎれ、掲載がずいぶん遅ればせになってしまいました。

撮影カメラはキヤノンEOS 6D、レンズはおもに広角ズームのEF16-35mm F4L IS USM。一部でEF50mm F1.8 II を使用。

EF16-35mm F4L IS USMは建物の外観や室内の全体をとらえるのに好適なのですが、超広角側で撮ると建物が過度に上すぼまりになったり、歪みが出ます。そのため、撮影後にPhotoshop の「レンズ補正」を適用、疑似的なアオリ補正を行っています)

 

泉布観の正面。

 

東側の大川に向かって建っているので、午前中なら順光で撮れそう。

でも建築写真としては、前の桜の木が邪魔ですね。

 

ちなみに、桜の木がまだ小さいころの写真が造幣博物館(造幣局内)にあります。(泉布観を見た後、見学しました)

造幣博物館にある、泉布観の紹介パネル。

これだと、建物の正面からの姿がはっきり分かります。

 

泉布観の概略も、このパネルで説明されています。簡潔にして十分な内容。

ただ、読みにくいかもしれませんので改めて 大阪市のホームページから抜粋します。

 

 『泉布観は、市内で現存する最も古い洋風建築の一つであり、明治4年(1871)2月に落成しました。当初は造幣寮(現在の造幣局)の応接所として建てられましたが、明治5年に天皇が行幸し、泉布観の名称はその際に天皇自身により命名されました。泉布観の「泉布」は「貨幣」、「観」は「館」を意味します。

 建築の設計には、アイルランド出身の技師ウォートルスがあたりました。ウォートルスは泉布観のほか、造幣寮の工場群、東京の銀座煉瓦街などを設計し、明治初期の日本の洋風建築の歴史に大きな業績を残した人物です。

 泉布観の主な特徴は、煉瓦造であること、周囲にベランダを持つこと、照明器具などに古い要素を残すことなどがあります。泉布観の壁面は一見すると白い漆喰塗りですが、その内部は煉瓦で積まれており、そのため木造建築とくらべると非常に壁が厚くなっています。またベランダは建物の全体にめぐっています。これは「ベランダ・コロニアル」式と呼ばれ、幕末から明治期の日本の洋風建築の特色のひとつです。内部は天井が高く、ガス灯時代の照明器具が電球式に変わったいまも使われています。

 このように、泉布観は明治時代の洋風建築の特色を色濃く残し、大正6年(1917)には大阪市に移管され、昭和31年(1956)に国の重要文化財に指定されました。』(平成25年、大阪市のページより)

 

ということで、ともかく中に入って1階から見ていきましょう。

 

泉布観1階

泉布観1階の廊下。

 

ガラーンとして、天井が高い印象。高さは4. 5m あり、当時のガス灯が吊り下げられています(今は電灯)。

 

廊下の両側に広い部屋が3つ。見取図は下の通り。

泉布観1階の見取図(造幣博物館のパネルから複写)。

 

1階で最も広い南室。

列柱が並び、ケヤキ材張りの床が黒光りしていました。

 

1階南室。

泉布観はもともと応接所。ここは食堂として使われていました。写真奥に見える小窓を通して、隣の配膳室から料理が運び込まれたそうです。

配膳室とつながっていた別棟の厨房は、今はなくなっています。

 

今も残るガス灯時代のシャンデリア。

どういう寓意なのか、ひげ面の男性の顔が彫られ、いかにも西洋的。イギリスからの輸入品ではないかとのこと。

 

EF50mm F1.8 II でアップにすると、こんな感じ。

 

重厚な暖炉。

イギリス製と推定されています。

 

「イギリス製の根拠は… 」と、係の人(たぶん学芸員)がペンライトで暖炉の奥を照らしてくれました。

浮かび上がったのは、盾の両側に獅子と一角獣(ユニコーン)、上部に王冠を頂いた英国王の紋章。

 

暖炉に使われていた耐火煉瓦などをガラスケースで展示。

 

泉布観の建物自体の煉瓦は日本製でまかなわれており、「当時の時代としては、大したもの」だそうですが、耐火煉瓦だけは日本で作れなかったので輸入されていました。「UFFO」の刻印から、滋賀県の旧長浜駅舎に使われたものと同じ製品らしいとの説明。

 

次は1階東室へ。応接に使われた部屋ではないかということです。

大きな鏡のある暖炉。前には一対のグリフォン(獅子の体に鷲の羽を持った想像上の動物)。

 

左側のグリフォン。

 

右側のグリフォン。

 

さて、何を象徴したものか… 

 

暖炉の奥、両側面にはドングリの模様の装飾。

 

豪華なカットグラスのシャンデリアがありました。ガラスケースに囲まれ、見やすいように少し低い位置に吊り下げられています。この建物で一番目を引く展示物。

 

華麗なる明治。

当時はガス灯の明かりにきらめき、部屋に入った人が思わず息をのんだのでは…

あの鹿鳴館の完成は、この泉布観に遅れること12 年、明治16年でした。

 

こちらは1階西室。

床の模様は、当時高価だったタイルを模してペンキで描かれたもの。

左の暖炉の前には、本物のタイルが敷かれています。

 

暖炉の前に使われている装飾タイル(1階南室で別に展示されていたものを撮影)。

イギリス製で、日本での暖炉周りのタイルの最も初期の例だとのこと。

 

暖炉の内側、左右に張られた装飾タイルが見もの。

 暖炉左側のタイル  暖炉右側のタイル 

 ギリシャ・ローマの女神でしょうか、2人の女性像。

 

同じような姿ですが、違っているところが少なくとも3つあります(間違い探しパズル!)。

 ・手に持っているもの(トーチとランプ)

 ・衣装

 ・顔や体の向き

 

それと、何となく2人の年齢が違う印象も。

何を表しているのでしょうね。

ウ~ン、よく分かりません。(分からないことが多い… )

 

古色蒼然としたカーテン。

 

もとは昇降式だったという照明器具。

 

1階西室を出て、2階に上がる階段へ。

2階への階段。

 

建物の保存上、階段に大勢の人が集中しないように、との注意書きが。

なにしろ、古い建物ですから…

 

2階の写真は次回に。

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

   EF16-35mm F4L IS USM

   EF50mm F1.8 II


花散らしの雨

2015年04月03日 | 

ウェザーニューズ の天気予報によると3日は、『西・東日本は花散らしの雨に』となっていました。

『今日(4月3日)は北海道は湿った雪や雨、東北から九州では雨が降り、雷を伴うことがあります。また風も強いため、桜が満開を迎えているエリアでは散ってしまう可能性も…。日差しが届かなくても風が暖かく、特に北陸では季節外れの暑さとなります。』

とのこと。

週間予報によるとこの雨は6日の月曜まで続くそうですから、早くに満開になった東京はもちろん、大阪や京都の桜名所も、せっかくの桜が散ってしまいそうです。

こういう年もあります。仕方ないですね。

 

雨が降る前、3月31日に堺市の大仙公園で撮った桜を載せておきます。

 

この公園には、ソメイヨシノやヤマザクラ、オオシマザクラなど、色々な種類の桜が約400本植えられています。

 

夕方に来たので、すぐ日没に…

 

白っぽいしだれ桜は満開でしたが、紅しだれはまだツボミをたくさんつけていました。週明けまで楽しめるのでは。

 

春宵一刻値千金…

夕闇に浮かび上がる桜は、美しく幻想的でした。

 

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撮影カメラ・レンズ

    キヤノンEOS 6D

       EF70-300mm F4-5.6L IS USM

    (現像時にホワイトバランスを調整しています)


ニコン「COOLPIX P900」が品薄

2015年04月02日 | カメラ

久しぶりに大阪・梅田のヨドバシをウロウロ。

「オッ」と思ったのは、ニコンが3月19日に発売したばかりの「COOLPIX P900 」。(ニコンのニュースリリース

COOLPIX P900 」(写真はニコンの製品ページより)。

 

レンズ一体型のコンパクトデジタルカメラの中でも、高倍率ズーム機能が特長の、いわゆる「ネオ一眼」カメラ。焦点距離は、35mm判換算で広角24mm相当から超望遠2000mm相当までをカバー。ズーム比率は光学83倍(ダイナミックファインズーム時166倍)にもおよびます。

2000mm の超望遠ってすごいでしょうね。実機を試したい人が次々来ていました。ふと商品の説明を見ると、納期は「4月下旬」。

店員さんに聞くと、人気があって、在庫がないとのこと。「買いたいのに、今ないんだよ。」と残念そうな、お客のオジサン…

 

日経トレンディネット(4/2)によると、前評判はそれほどでもなかったが、野鳥撮影ファンのクチコミで人気が上昇。『価格.comのコンパクトデジカメの注目ランキングで堂々の1位を獲得している』そうです。

カメラのキタムラ ネットショップでも「納期約1カ月」となっています。

 

人気の理由は、やはり野鳥や天体撮影に有利な 2000mmもの超望遠。確か2年前頃は1000mm に届くかどうかだった高倍率ズーム機も、ここまできたかという印象です。そういえば、ニコンはこの手のカメラの焦点距離の長さに関して、リードしていました。

 

ヨドバシの展示機を試してみました。

とにかくレンズがデカイ(f/2.8-6.5)。重さも899g(電池、メモリー含む)とズッシリ。とてもコンパクトカメラとは言えないですね。

外観写真を撮るのを忘れたので、うまく説明できませんが、2月に発売された同じタイプの機種「COOLPIX P610」(約565g)と比べると、かなり大きさが違います。

 

AFについては、個人的印象として「COOLPIX P610」より速いようです。ただ、コントラストのない大ボケのターゲットを狙った場合は、AFが多少迷います。まあ、どの高倍率ズーム機も大体同じですが。

 

手持ちの超望遠撮影なので、当然ファインダーの像はブレブレ。ただ、5段分の手ブレ補正がよく効いて、撮れた画像は割にピタッと止まっていました。また、ターゲットを見失ったとき、一時的に画角を広げ補足しやすくする「クイックバックズームボタン」がレンズの横についていて、これが撮影を助けてくれます。超望遠の入門者にも使いやすそう。

 

センサーが、一般的なコンパクトカメラと同様(1676万画素、1/2.3型)なので、それなりの画質でしょうし(確かめてません…)、RAWはなくてJPEGだけ、というのがいまイチ。しかし、遠くのものをグ~ンと引き寄せて撮る楽しさはそれを補って余りあるのでは。

価格も67,000(4/2、価格.com の最安値)と、お手頃。

なかなか魅力的です。

思いきって買って、野鳥撮影にチャレンジしようか~

 

いろいろなサイトのレビュー、評判を見ているところです。

アマゾンに、かなり詳細なカスタマーレビューがあり、次のYouTube 動画も参考になります。

JETDAISUKE さんの動画(1)

JETDAISUKE さんの動画(2)

 

一方、これに対抗する高倍率ズーム機の新製品としては、キヤノン「PowerShot SX60 HS」があります。

こちらは、光学65倍ズーム、35mmフィルム換算で21-1365mmという焦点距離。なので、光学ズームとしてはニコンの2000mm には及びません。

その分、「COOLPIX P900 」より小ぶり。AFは意外に速くて正確な感じ。ズーム撮影時の被写体の捕捉をサポートするため、一時的に広角へズームアウトする「フレーミングアシスト」という、ニコンの「クイックバックズームボタン」と似た機能もついています。

 

他に、センサーサイズが大きめの1インチで2010万画素の、パナソニック「FZ1000」も依然人気。

光学16倍ズーム、35mmフィルム換算で35mm-400mmと、超望遠としての焦点距離は見劣りするものの、4K 動画が撮れるのが強み。店内で試した限りでは、AFも速かったです。

 

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