つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

「世界らん展2015」 Part 2

2015年02月25日 | 

世界らん展2015」の会場の真ん中には巨大なバルーン。表面には25周年を記念した「25th」の文字。

プロデュースした空間デザイナーの長谷川喜美さんによると、『誕生』を表現したものだそうです(YOMIURI ONLINE「大手小町」参照)。

 

会場中央にあるバルーン。

 

このバルーンを取り囲むように、個別審査部門のトロフィー賞作品が展示されていました。

トロフィー賞は全部で41点。その中で上位から「日本大賞(1点)」「優秀賞(1点)」「優良賞(1点)」「奨励賞(10点)」が選ばれています。(世界らん展2015 ホームページの「審査のしくみ」参照)。

 

大勢の観客がここに集中、大変な混雑です。作品を鑑賞しながら時計回りに移動するよう促されるので、じっくり眺めて構図を工夫したりするのはムリ。一通り全部撮影したつもりですが、漏れや表記の誤りがあるかもしれません。ご容赦願います。

以下、日本大賞以外のトロフィー賞をご紹介します(写真説明は会場の表示を参考にし、品種名の英語表記は省略)。

 

個別審査部門 奨励賞
ファレノプシス(モーニングムーン×キクノタイヨウ)‘アポロン’
森田洋蘭園 森田健一郎氏(埼玉県) 

 

個別審査部門 トロフィー賞
パフィオペディラム ベルベットスマイル‘ミヤマB’
高橋元氏(千葉県)

 

個別審査部門 奨励賞
シンビジューム ゴエリンギー(春蘭)‘岩戸姫(イワトヒメ)’
宮崎勝久氏(富山県)

 

個別審査部門 トロフィー賞
カトリアンセ アデレード アブレイズ‘オレンジ ビューティー’
原タカエ氏(千葉県)

 

個別審査部門 トロフィー賞
カランセ ヤマト(えびね)‘涼春の舞(リョウシュンノマイ)’
日本エビネ園 水口春樹氏(愛媛県)

 

個別審査部門 トロフィー賞
カトレア ノビリオール‘オダワラ’
石野好胤氏(神奈川県)

 

個別審査部門 奨励賞
リカステ ラクホク‘ストロベリー ミルク’
田辺茂氏(千葉県)

 

アメリカ蘭協会特別賞
個別審査部門 奨励賞
シンビジューム シネンセ(報歳蘭)‘瑞晃(ズイコウ)’
みのうらん園
奥幸雄氏(福岡県)

 *アメリカ蘭協会特別賞は「最も優れた東洋・日本の蘭の栽培賞」。

 

個別審査部門 トロフィー賞
バンダコスティリス プレインガム‘バンコック’
Thanakrit Kitkulthong氏(Thailand)

 

個別審査部門 奨励賞
カランセ トリプリカータ(えびね)‘白聖殿(ハクセイデン)’
寿峰苑
河野寿和氏(鹿児島県)

 

個別審査部門 奨励賞
エランギス ヒアロイデス‘ゴン’
草野美枝子氏(福島県)

 

個別審査部門 トロフィー賞
デンドロビューム モニリフォルメ(長生蘭)‘清姫(キヨヒメ)’
石井くに子氏(東京都)

 

個別審査部門 優秀賞
パフィオペディラム エメラルド フューチャー‘パーフェクション’
東京オーキット・ナーセリー 高橋靖昌氏(東京都)

 

個別審査部門 トロフィー賞
ファレノプシス アンナララティ ソーカルディ‘ヒロミ’
春田裕二氏(群馬県)

 

個別審査部門 トロフィー賞
オンコステレ ワイルドキャット‘M.C.’
井上一美氏(埼玉県)

 

 

個別審査部門 奨励賞
カトレア アメジストグロッサ‘ファンタジア ナナ’
大塚初枝氏(茨城県)

 

個別審査部門 トロフィー賞
パフィオペディラム フミズ デライト‘スーパー クール No.7’
中藤洋蘭園
中藤保孝氏(東京都)

 

個別審査部門 トロフィー賞
カトレア ルデマニアナ セルレア‘エスプレンドル’
神保康紀氏(群馬県)

 

個別審査部門 トロフィー賞
デンドロキラム テネラム‘ジャニュアリー’
寺尾やゑ氏(神奈川県)

 

英国王立園芸協会特別賞
個別審査部門 奨励賞
シンビジューム トラシアナム‘ツバサ’
網野啓氏(埼玉県)

 *英国王立園芸協会特別賞は「最も優れた洋蘭の栽培賞」。

 

 

個別審査部門 トロフィー賞
バンダ ファルカータ(富貴蘭)‘御城覆輪(ゴジョウフクリン)’
松村哲夫氏(高知県)

 

個別審査部門 トロフィー賞
リカステ ショールヘブン‘タナベ’
田辺茂氏(千葉県)

 

個別審査部門 トロフィー賞
カウレリア ミゾグチ‘プリンセス キコ’
草野美枝子氏(福島県)

 

個別審査部門 トロフィー賞
シンビジューム ゴエリンギー(春蘭)‘天膨牡丹(テンポボタン)’
桑原一夫氏(奈良県)

 

個別審査部門 トロフィー賞
パフィオペディラム メモリア ラルフ レビー‘ブルーメン インセル’
花島信氏(Thailand)

 

個別審査部門 奨励賞
カランセ(ヒゴ×オオワダ)(えびね)‘故宮(コキュウ)’
日本エビネ園
水口春樹氏(愛媛県)

 

個別審査部門 トロフィー賞
カトレア ミニ ブルー スター‘S.ミヨコ’
鈴木竹雄氏(長野県)

 

世界蘭会議委員会特別賞
個別審査部門 優良賞
マスデバリア イグネア‘ウィンター フレイム’
斉藤正博氏(茨城県)

 *世界蘭会議委員会特別賞は「最も優れた蘭の原種」に贈られます。

 

個別審査部門 トロフィー賞
デンドロビューム モニリフォルメ(長生蘭)‘京丸牡丹(キョウマルボタン)’
中島美智子氏(茨城県)

 

個別審査部門 トロフィー賞
シンビジューム インシグネ‘フィール アット’
網野啓氏(埼玉県)

 

個別審査部門 トロフィー賞
パフィオペディラム ウェイリン ティン‘オーシャン’
和田洋氏(茨城県)

 

個別審査部門 トロフィー賞
ファレノプシス チャーミング メロディ‘ユーゴ’
中村浩子氏(埼玉県)

 

個別審査部門 トロフィー賞
デンドロビューム イメルダ マリーナ マサグン‘バニモ’
神保康紀氏(群馬県)

 

個別審査部門 トロフィー賞
パフィオペディラム スターダスト ナイト‘キングダム’
坂本英昭氏(東京都)

 

個別審査部門 奨励賞
シンビジューム ゴエリンギー(春蘭)‘天心(テンシン)’
桑原一夫氏(奈良県)

 

個別審査部門 トロフィー賞
カトレア タイニー ブルー‘ブルー ダイアモンド III’
吉野園芸
吉野康己氏(神奈川県)

 

個別審査部門 トロフィー賞
エピデンドラム ストロベリー バレー‘プリンセス クラウン’
尾崎祥英氏(千葉県)

 

個別審査部門 トロフィー賞
パフィオペディラム ビローサム‘ビルボード’
望月蘭園
望月信和氏(茨城県)

 

個別審査部門 トロフィー賞
シンビジューム ゴエリンギー(春蘭)‘桃蛍(モモボタル)’
木下隆雄氏(東京都)

 

個別審査部門 トロフィー賞
トリコセントラム スプレンディダム アルバム‘ナバナ イエロー’
田辺茂氏(千葉県)

 

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 撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

   EF24–105mm F4L IS USM


「世界らん展2015」 Part 1

2015年02月24日 | 

東京ドームで開かれた「世界らん展日本大賞2015」(2月14日~22日)。

 

世界らん展日本大賞2015」(主催:世界らん展日本大賞実行委員会  読売新聞社 NHK 世界らん展組織委員会)

 ←サムネイル画像をクリックすると拡大します。

 

3千種、約10万株が美を競う、大規模なラン展。

何年か前にも来ていますが、今年は久しぶり。横浜の「CP+2015」に行った翌日が開幕日になったので、足をのばして見てきました。

 

 会場の中央「オーキッドロード」入り口。

 

最高位の「日本大賞」

デンドロビューム スミリエ ‘スピリット オブ ザマ’

座間洋らんセンター  加藤 春幸氏

 

普通見慣れたランとは違う、変わった花です。

 

掲示されている、アメリカ蘭協会会長(審査委員長) フランク・スミス氏の講評によると、

『見事に栽培されており、株の大きさと花の数、花の質、どれにおいても、大賞にふさわしく、素晴らしい作品です。ここまで咲き揃うことは大変珍しく、通常上部の花が咲く頃には、下部の花が終わっている場合が多いのですが、この作品は下から上まで見事に咲き揃っています。』

ということでした。

 

大賞に贈られるベンツ。

こんな「副賞」ってすごい! 豪華ですね。

 

ディスプレイ審査部門 オープンクラス 最優秀賞

千葉県洋らん生産組合「蘭の谷」。

 

会場にあふれる華やかなランの色と香り。

春はもう間近…

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

   EF24–105mm F4L IS USM

   ソニーRX100


「CP+」追加(EOS 5DsRにOtus付けたら…)

2015年02月23日 | カメラ

「CP+ 2015」は終りにしようと思ったのですが、ツァイスを忘れていました。

カールツァイス「Otus 1.4/85」。国内でようやく4月発売が発表されました(コシナのページ)。(CP+ 2015 で。左キャノン用、右ニコン用)

光学的に最高の性能を求め、惜しげもなく高価なレンズを使用した“コスト度外視”の「Otus 1.4/55」に続く、ツァイス渾身の最高級レンズ。

すでに色々なレビューでその品質の高さが称賛されています。

 

実際に見るのは初めて。

びっくりしましたね。デカイ!

想像以上にデカイです。

 

これは「Otus 1.4/55」。

 

上から見ると…

大きなレンズが迫ってくる…

 

フィルター径が「Otus 1.4/55」で77mm。「Otus 1.4/85」は86mmもあります。

レンズの固まり!

個人的に、とてもこんなすごいものを使う気にはなれませんね~

 

でも、世界にはこれを使っている写真家がいるんですね。

ニコンD800/D800Eとの組み合わせが最高のようで、テストした海外のサイト「DXO MARK」で「卓越したパフォーマンス」と評価されています。

ただ、DXOの評価(スコア)はレンズとカメラの組み合わせによって変わります。

 

では、5000万画素のキヤノン「EOS 5DsR」に「Otus 1.4/85」を組み合わせたらどうか…

どれほど凄いスコアになるのか。あるいはならないのか。

 

DXO MARK」の結果を見てみたいですね。

 


「CP+ 2015 」 Part 4(パナ、富士、その他)

2015年02月20日 | イベント

「4K」という文字をいたるところで目にした今年の「CP+ 」。

それを特に前面に打ち出していたのがパナソニックでした。

 

パナソニック

パナソニックのブース。

GH4」「LX100」「FZ1000」を手にとって、4K 撮影が体験できました。

 

パナソニックブースのモデルさん(パナの機材ではなく、キヤノンEOS 6Dで撮影)。

 

パナソニックは、4K動画から切り出した4K PHOTO(800万画素)をアピールしています。

4K PHOTO画質が十分なら、カメラの連写機能は不要。将来的に大きな変革をもたらす可能性があります。今のところは、800万画素で足りるかと言うと、ちょっと心もとないところがありますが…

 

このほか、4K PHOTOで実際に撮影した写真家の作品も展示していました。

 

マルチコプタ―に、比較的軽量の「GH4」(本体のみ480g)を搭載した空撮システム。

これを使いこなせたら、面白い絵が撮れそう。

ただし、展示されているDJI製マルチコプタ―「S-900」などを導入するとかなり費用がかかるようです。

 

1インチセンサー、Android搭載の“スマホ型カメラ”「CM1」。

 

これも4Kが撮れるそうで驚き。国内では2000台限定モデルで、3月中旬から一部店頭で販売されます。

なぜ限定販売なんでしょうね。

ひとつには、スマホとしての通信に必要なSIMカードが海外のように簡単に買えないので、需要が読みにくいという事情があるようです。

 

オジサンとしては、こういう機器は苦手。「YOUのデジタルマニアックス 」さんが、ハンズオンしたレポートを書いてくれているので、そちらをご覧ください。

 

苦手といえば、動画も苦手。

「システム提案書 GH4U」という、GH4の動画性能を詳しく解説したパンフレットをもらいましたが、業務用の専門用語が満載でアタマがクラクラ。

『(拡張インターフェースユニットの)SDI 映像出力は、高画質10bit 4:2:2、Quad Link 4K(SDI×4、Square Division方式)に出力対応し… 』だって。分かります?

ほとんど理解できませんでした。

動画を一から勉強するかなァ~

 

会場の一角にあった、自分の画像データを持参すると4K モニターに映し出してくれるコーナー。

「カナダに行ってきたんだ」というオジサンの、美しい作品にほれぼれ。

 

そのあと、恥ずかしげもなく、私の作品も映してみました。

どうかな~ 平凡ですけど。

 

あらら、これは赤色が強過ぎ。

 

あとで調べてみたら、持参したのは、あるコンテストに出すためプリント印刷に使ったデータ。プリントは思うような色にならないので、画像処理で赤味を強調したものでした。

4kモニターが悪いのではなく、加工し過ぎた不自然な色合いがそのまま出てしまったわけです。

鮮やかな4Kモニターには、自然な色合いの写真がいい--- そう思いました。

 

会場には、NHKの「8Kスーパーハイビジョン」展示も(撮影不可。PRONEWS など参照)。紅白歌合戦などの映像を流していました。

ただ、どうなんですかね~ 画面が白っぽいのは会場の照明のせい? 正直なところ、精細さがいまいち良く分かりませんでした。

 

さて、次は富士フイルムへ。

富士フイルム

富士フイルムブース。

 

希望するカメラボディーとレンズを組み合わせ、モデル撮影ができました。

最初に選んだのはこれ。

X-T1」と「XF56mmF1.2 R APD」。


アポダイゼーション(APD)フィルターを搭載、ボケが美しい「XF56mmF1.2 R APD」。

しかし被写体が遠め。それと、かなり強い照明で、コントラストがきつ過ぎのステージ。このレンズは特にコントラストが強く出るという話なので、やわらかなボケ味を生かした描写にはなりませんでした。(富士「XF 56mm F1.2 R APD」の画質---1月25日記事参照)

 

レンズを交換しました。

XF50-140mm F2.8R LM OIS WR」。

35mm判換算76-213mm、F2.8通しの高性能レンズです。

 

(X-T1    XF50-140mm F2.8R LM OIS WR   絞りF2.8、1/60秒、ISO 250、画質JPEG)

一部、白飛びしているのはご容赦を。

富士のカメラはダイナミックレンジが広いはずなんですけどね。

腕の問題かな…

 

シグマ

見てきました。シグマの“変態”カメラ。

言い方に語弊があるといけませんが、シグマの山木社長自身がそう言っているらしいので。(田中希美男 さんのツイッタ―参照)

2月10日に発表された「dp0 Quattro」。発売日は未定。(シグマの発表

 

超広角単焦点レンズ14mm F4(35mm版換算21mm)を搭載。

シグマによれば、

 『この「SIGMA dp0 Quattro」がラインナップに加わることにより、撮影目的に応じて21mm(SIGMA dp0 Quattro)、28mm(SIGMA dp1 Quattro)、45mm(SIGMA dp2 Quattro)、75mm(SIGMA dp3 Quattro)、90mm(dp3 Quattro専用の1.2倍テレコンバーター装着)の中から最適な選択が可能となります。 』

ということですが、そのためにカメラ4台とテレコンを買わなければならない、というわけ?

 

「dp0 Quattro」はどう見ても不思議な形です。もともと変わったデザインのカメラボディーに加えてレンズが異様に大きい。

こんなケッタイなカメラ、買う人がいるのだろうか?

ま、Foveon センサーの高精細画質が好きな人は風景派に多いと思われるので、広い風景を撮るためとあれば、飛び付くかもしれませんが…

 

シグマの超望遠レンズ体験コーナー。おなじみの弩級レンズ「APO 200-500mm F2.8 / 400-1000mm F5.6 EX DG」。

 

シグマのSportsシリーズ「150-600mm F5-6.3 DC OS HSM」の部品をずらりと並べた展示。

すごい精密技術です。手前は無塗装の筺体。そうか最初はこんなにピカピカなんだ…

 

カシオ

カシオはユニークな分離型のコンパクトカメラ「EX-FR10」をアピール。

 

ステージに「楽しさ」があふれていました。コンパクトカメラに徹して頑張っているカシオはエライ!

 

ケンコー・トキナー

ドイツのカメラ誌でも高い評価を受けたという、トキナー「AT-X 70-200mm F4 PRO FX 」の性能を、高橋良輔さんがセミナーで解説していました。

周辺部を含め解像力が高く、ボケがやわらかい。ディスト―ションがない。手ぶれ補正が良く効く。と良いことずくめ。

作品を見せてもらうと、確かに前ボケも後ボケも美しい。こういうレンズは少ないです。

良いレンズだな~ と率直に思いました。

でも、ニコンマウントしかないんですよね。そこが残念。

 

恒例のモデル撮影タイムで。(キヤノンEOS 6Dで撮影)

 

ほかにも良さそうなレンズが色々展示されていました。

近日発売の、トキナー「24-70mm F2.8」。

これも新製品の、トキナー「11-20mm F2.8」。

 

ハッセルブラッド

「スウェーデンメーカー共同出展 HASSELBLAD X PROFOTO」。

 

ふだん見られないカメラや機材に触れられるのも「CP+」の魅力。ともにスウェーデンを拠点とする、中判カメラのハッセルブラッドとストロボメーカーPROFOTOが共同で出展していました。

スポーツ、ダンス、ショーなど面白そうなイベント。プロ向きとはいえ、カメラ関係のサイトではあまり取り上げられておらず、ノーマークでした。もっと宣伝したら良かったのにと思います。(イベントの内容

 

あこがれのハッセルブラッドを試せるとは幸せ。デジタルバック「CFV-50c」(5000万画素)を取り付けた、往年の名機Vシステム。(engadget日本版参照)

 

カメラの前の部分はフイルムカメラなので、1枚撮るごとにクランクで巻き上げ(ミラーアップ)が必要。昔のように1枚ずつ丁寧に撮るという感覚です。

精細極まる中判デジタル写真が撮れるのですから、すでにVシステムを持っている愛好家には人気が出るのでは。値段も158万円(税別)と、中判デジタルとしてはお買い得(?)。

 

また、最初からデジタル用に作られた「Hシステム」もキャンペーンをやっていました。

エントリーモデル「H5D-40」(4000万画素)が、ボディとHC80mmレンズセットで税別158万円(キャンペーン以外では通常220万円)。

 

PROFOTOのストロボ。

ハイスピードシンクロに対応。超高速シャッターでもストロボが使えるということらしく、宙に飛びあがった人物を捕えた作品例がありました。

 

「CP+ 2015」はこれで終わりにします。

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

   EF24–105mm F4L IS USM

   ソニーRX100

   (富士フイルムX-T1による実写を除く)


「CP+ 2015 」 Part 3(ソニー、リコー)

2015年02月18日 | カメラ

「CP+ 2015 」の続きです。

ソニー

ソニーのブース。

 

期待された高画素フルサイズ機は、今回登場せず。

注目は、『開発中のFEレンズが世界で初めて試せる!』というコーナー。

α7シリーズ用の、次の3本のレンズが並んでいました。

 Distagon T*FE 35mm F1.4 ZA
 FE 90mm F2.8 Macro G OSS
 FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS

 (FE 28mm F2 も展示されていたようですが、気が付きませんでした。)(ソニーのニュースリリース

 

ツァイスの「Distagon T*FE 35mm F1.4 ZA」。カメラはα7II

35mmとは思えないほど鏡筒が長く大きい「Distagon T*FE 35mm F1.4 ZA」。関心を集めていました。

 

このコーナーでは、ソニー製カメラとレンズでモデルさんを撮影できます。

(キヤノンEOS 6Dで撮影。ほんとは他社カメラでの撮影は不可なんですが… )

 

データを持ち帰れないので、液晶で確認。「Distagon T*FE 35mm F1.4 ZA」の描写は良い感じでした。

 

「FE 90mm F2.8 Macro G OSS」。

 

短時間で試した限りでは、これも良いレンズという印象。ボケ味が良かったです。

このレンズ、割といいかも… 今後のレビューが楽しみ。

 

「FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS」。

 

F6.3 と、ちょっと暗いのですが、こうした便利ズームもラインナップには必要。

α7シリーズも、色々なレンズが増えてきましたね。

でも希望を言えば、ボディに似合う軽めのレンズを作ってほしいですね。

ミラーレスのフルサイズということで、ソニーに小型軽量システムを期待していた者としては、レンズが肥大化するのは好ましくありません。

 

とはいえ「α7II」は、良いカメラ。このあとのセミナーで、魚住誠一さんが「すごい進化。現場の声がダイレクトに届いている。先進性を感じる。」と評価していました。

 

魚住誠一さんのセミナー。

 

α7II で撮ったポートレート作品を大画面に表示しながら、モデルの三原勇希さんとトーク。

背景の構図を決めてから、そこへモデルを入れるという手法、レフ板を使うときと使わない時、光の面白さを生かす撮影法、ロケでの裏話などなど。面白かったですね。

 

セミナーのタイトルにあるレンズの話はそう多く無く…  ただ、「やわらかくてシンのある」ツァイスレンズの良さを強調していました。

作品では「Planar T*85mm F1.4 ZA」「Planar T*50mm F1.4 ZA SSM」「Sonnar T*FE55mm F1.8 ZA」を使っているようです(ソニーのページ参照)。

そうか、やっぱりツァイスか… (ひとりごと)

 

最初、「セミナー中の撮影は禁止」というアナウンスがあったので撮影を控えていたところ、魚住さんは最後に撮影タイムを設けてくれました。こういうファンサービスはうれしいですね。

 

魚住誠一さんの三原勇希ポートレートは、雑誌「カメラマン」の連載「ジャンル別フォト講座」で評判でした。

セミナー中、魚住さんが「今日、三原勇希さんを見に来た人!」と呼びかけると、何人も手を上げていました。

 というわけで、撮影タイムが来ると「勇希ちゃんを撮れる!」と、みんな大喜び。

 

私はといえば、撮影タイムは知らなかったので、「前の席を占領して置けば良かった…」と、後ろの方で後悔することしきり。

 

でも一応撮りましたよ。

三原勇希さん(CP+ 2015 ソニーブースで。キヤノンEOS 6D  EF24–105mm F4L IS USM  絞りF4.5、1/125秒、ISO 6400、フラッシュなし)

暗い会場で、フラッシュなしは厳しいです。きれいに撮らなければいけないポートレートでISO 6400 なんて…

 

三原勇希さん(CP+ 2015 ソニーブースで。キヤノンEOS 6D  EF24–105mm F4L IS USM  絞りF4.5、1/125秒、ISO 6400)

(写真説明に「ソニーブースで」と入れてネ、と勇希さんに言われたので入れました)

 

三原勇希さん(CP+ 2015 ソニーブースで。キヤノンEOS 6D  EF24–105mm F4L IS USM  絞りF4、1/125秒、ISO 4000)

(3枚とも、RAW現像時の画像処理でノイズを除去しています。かなり大幅にトリミング。)

 

リコー(ペンタックス)

リコーのブースで聞きたかったのは、年内にも出すというペンタックスの35mmフルサイズ機についてのセミナー。

 

【PENTAX一眼レフとGRの未来】~写真家田中希美男 × リコーイメージング北沢利之 スペシャル対談~。

写っているのはフルサイズ機のモックアップ写真。

 

キヤノン、ニコン、ソニーが覇を競う35mmフルサイズ市場にペンタックスが参入することを発表したのはサプライズでした。しかし、どのようなスペックなのか、ほとんど分かっていません。

そのため、田中希美男さんのツッコミで、何か明らかになるのではないかと興味シンシン。

 

この日は遅れてセミナーの場所に着いたので、半分しか聞けませんでした。後日にリコーから公開されたユーチューブ画像で補足しながら、さわりの所を抜き出してみると、こんな感じです。

 

<対談の内容>

リコーとしては、次の4つの新技術をアピール。

 1) 明瞭強調(K-S2 に搭載)
 2) 超解像(画素ずらしによる高精細画像)
 3) エアロ・ブライトコーティング II
 4) デジタルカメラユーティリティ(RAW現像ソフト)

 

このうち「超解像」について。

SR(シェイクリダクション)ユニットを利用して、イメージセンサーを1画素ずつずらし4枚の画像を撮影。これを合成し1画素ごとの光の情報を増やす。シグマのFoveonセンサーのように1つの画素がRGBの3種の色情報を得られ、解像感が増すとともに、偽色も抑制できるという技術。

リコーの北沢氏は、見かけの解像感がこれまでの1.5~2倍になると話していました。

オリンパスの0.5ピクセルごとの画素ずらし技術と違い、画素数は変わらない。しかしデータ量は4倍になるとのこと。また処理に時間がかかるので手持ち撮影は厳しく、動きのある被写体も厳しい(オリンパスと同様)、ということでした。

 

そして、フルサイズ機の話題に…

リコーが35mmフルサイズ機開発に踏み切ったのはなぜか?

北沢氏によると「ひとえに、お客様の希望」とのこと。

APS-C機を使っているユーザーから「ステップアップしたい」という希望がある。ペンタックスには中判の「645Z」があるが、価格的にも、そこまでは踏み切れない、そうしたユーザーのためにフルサイズを出すことになったそうです。

 

フルサイズ機に「超解像」は入るのか?

北沢氏は「入れたい」と話した上で、さらに世界初の機能を複数個入れる、と言明していました。

 

モックアップについて、田中希美男さんが「でかいカメラだ。とくに背が高い。」と、その理由を質問。北沢氏は「今、理由は言えない」と。

 

背面液晶もナゾ。北沢氏は「チルトでもバリアングルでもない」「ヒントを言えば、常日頃、田中先生が言われていることに対するペンタックスの一つの回答です。」と。

はてさて、どういう液晶なのか。

田中希美男さんの持論は、ファインダーや液晶はレンズの光軸と一致すべきだということで、横を向くバリアングル液晶には批判的でした。

ということで、ともかくバリアングルはあり得ませんね。

 

画素数は、田中希美男さんが「4000万画素行くか行かないか」と予想。

 

フルサイズ機で使えるレンズは?

 

ラインナップのなかで赤く表示されているのが、フルサイズ機でも使えるレンズ。加えて新しくフルサイズ用ズームや単焦点レンズを出す予定。

また、これまでのフイルムカメラ用レンズも基本的に使えるとのこと。「収差が強調されるかもしれないが」と北沢氏。

 

フルサイズでも使える既存のレンズを、これから検証し、何らかの形で発表するそうです。

新しいジャンルのカメラをポンと出しても、すでに対応する「含み資産レンズ」があるというのは、さすがに歴史あるカメラメーカーならでは。

秋か年末(?)に出るであろうフルサイズ機が楽しみです。

 

リコーのコンパニオンさん。

持っているのは、一眼レフでは世界最小の防塵・防滴仕様カメラ「K-S2」(3月6日発売)。

 

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

   EF24–105mm F4L IS USM


「CP+ 2015 」 Part 2(キヤノンとニコン)

2015年02月16日 | イベント

CP+ 2015 」は2月15日に閉幕。

2月12日の初日からの来場者は67,617人と、CP+が始まった2010年以降で最高になったそうです。

 

キヤノン

キヤノンのブースは、5060万画素という圧倒的な高画素フルサイズ機「EOS 5Ds」「EOS 5Ds R」(6月発売予定)が目玉。タッチ&トライコーナーに長い行列ができていました。

 

キヤノンのブース。

 

「EOS 5Ds」「EOS 5Ds R」を体験するのに40分待ち…

 

熱気あふれるタッチ&トライコーナー。

 

このカメラはCP+ ではなかなか触れないだろうと予想、事前に「キヤノンデジタルハウス梅田」で触っていました(2/7記事参照)。

なので、人だかりを横目に、ここはパス。時間がもったいないですから…

 

神戸の摩耶山から「EOS 5Ds R」で撮った、夜景パノラマ。

 

ビルの一つ一つや、大阪湾を隔てた「あべのハルカス」までくっきり写っています。もっとも、これは分割撮影による50枚以上の画像がつなぎ合わされているとのこと。

それにしても、すごい解像性能。

 ちなみに、パノラマに付けられていた撮影データは次の通り。

  フォトグラファー:合地清晃
  カメラ:EOS 5Ds R
  レンズ:EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM(200mm)
  シャッタースピード:6 絞り:F8 ISO:800
  デジタルレンズオプティマイザ:オン
  サイズ:高さ1500mm×幅6800mm

 

高精細画像のアピールといえば、2012年のCP+ で、3630万画素のニコン「D800」 が登場したときのことを思い出します。(2012年2月13日 記事参照)

「D800」を触るのに45分待ち。図書館を写した高精細な作品パネルに圧倒されたものです。

キヤノンとニコンに関して言えば、今年はちょうどその反対の状況かな… ニコンは静かでした。

 

CP+ の直前に大量の新製品を発表したキヤノン。そのひとつ「Connect Ststion CS100」。

 

カメラを近づけるだけで撮った写真を保存できるストレージ。テレビで簡単に見られる便利さもPRしていました。

 

米美知子さんのトークショー「EOS 5D MarkIII で描く日本の風景」。

人気がありますね。人が多すぎてよく見えません。

 

ニコン

ニコンで目新しいのは天体撮影専用の「D810A」(5月下旬発売予定)。

 

ニコンのホームページによると、

『一般的なデジタル一眼レフカメラでは淡くしか写せないHα線の波長で光る星雲を、期待どおりに赤く写せます。』

とあります。

ニコン「D810A」。

 

天体撮影に特化されたカメラ。注意書きで書かれている通り、普通の撮影では赤っぽく写ってしまい適しないとのこと。

すでにキヤノンは同様の天体撮影用の「EOS 60Da」(受注販売)を出していますが、こちらはAPS-Cサイズ。ニコン「D810A」はフルサイズなので、より精細な天体写真を撮れると期待されています。

 

天体写真という特殊な分野でニコンが新製品を出したのはなぜか。CP+へ行く前に背景を調べてみましたが、結構大きな理由があるようです。

 

天体写真では現在、キヤノンのカメラを使う人が多数派だとのこと。

天体写真家・吉田隆行さんが「天体写真の世界」というホームページで書いている記事(2014年10月改訂)を読むと、この世界での状況がよくわかります。

一部を抜粋させてもらうと…

『天体写真の世界では、キヤノン製のデジタル一眼レフカメラに人気が集まっています。 もちろんニコン製カメラのユーザーもいますが、撮影地でお会いする天文ファンのおよそ8割は、キャノンユーザーです。キヤノン製デジタル一眼レフカメラが天体写真ファンに愛用されている大きな理由としては、以下の5点が考えられます。

①長時間ノイズの少なさ
②ダークフレームの減算処理が可能なRAW画像
③天文用フィルター改造サービスの豊富さ
④キヤノン用の天文用パーツ・処理ソフトウェアの充実度
⑤ユーザーの多さからくる豊富な情報 』(「天体写真の世界」より)

とのこと。

キヤノンも天体写真愛好家の要望に応えるカメラとして「EOS 60Da」を出した経緯があります。

 

ニコンとしては、このシェアを覆すべく「D810A」を出したんですね。何とキヤノン製品を推奨していた吉田隆行さんを「プロフェッショナルの証言」として自社ページに登場させています。

静かな、しかし熱い、キヤノン対ニコンのバトル。天体写真のカメラの勢力図が変わるかも。

面白いです…

 

それはそれとして、ニコンのブースでは最新カメラを使えるモデル撮影コーナーがあったので、試してみました。

撮影データ持ち帰りOKでした。

 

選んだのは、ニコン「D810」と「AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED」。

 

「D810」実写

データはJPEG、補正なしです。

(絞りF2.8、1/320、ISO200)

 

(絞りF2.8、1/250、ISO200)

 

さすがにディテールが豊富で、素晴らしくきれいに写りますね~ 良いカメラです。

(こんなこと、キヤノンユーザーとして、言うべきではないかも…)

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

   EF24–105mm F4L IS USM

   (ニコン「D810」による実写データを除く)


「CP+ 2015 」 Part 1( E-M5 II 実写)

2015年02月15日 | イベント

パシフィコ横浜で開かれている、カメラと映像のショー「CP+ (シーピープラス)2015 」(2/12~2/15)。会期2日目の13日、2年ぶりに行ってきました。

「CP+ (シーピープラス)2015 」会場。

ホームページによると、この日は16,474人が来場したそうです。

 

キヤノン、ニコンをはじめ、話題の新製品が発表されたメーカーのブースは大変混み合っていました。

とりあえず、一番入り口に近いオリンパスのブースから…

今回のオリンパスの話題の中心は、5軸手ぶれ補正を強化し、4000万画素の画質を生成する「40Mハイレゾショット」を搭載した「OM-D E-M5 MarkII」ですね。

 

OM-D E-M5 MarkII」。

これは参考出品された特別色モデル。フィルムカメラのOM-3Tiと同じチタンモデルのカラーリングで、特別色モデルについては、実際に発売するかどうかは未定。来場者の反応を見て検討するそうです。

 

「OM-3Ti」。

 

OM-D E-M5 MarkII」の5軸手ぶれ補正の効果を体験するコーナー。

ボタンを押すと、カメラを置いた台が振動しますが、右側に表示される画像はそれほどブレません。

 

「ED 40-150mm F2.8 PRO」や「ED 7-14mm F2.8 PRO」(2015年夏発売予定)などのレンズ展示。

 

PENシリーズのプレミアムモデル(後方)も。

 

熱心に操作の説明をしてくれます(PENのコーナー)。

 

さてお目当ての「OM-D E-M5 MarkII」の試写。

レンズは、リニューアルされた「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4-5.6 II(2月20日発売)」が付いていました。35mm判換算で28-300mmの小型・軽量ズーム。防塵・防滴に対応しています。

 

実際にモデルさんを撮って、データを持ち帰りできる撮影体験コーナーが人気でした。

これはとりあえずキヤノンEOS 6D で撮ったカット。

 

◆「OM-D E-M5 MarkII」実写

以下は実写データ。すべてJPEG。(ほかにRAWでも撮りましたが、発売前のため現像できるソフトがありません)

また、一部カットの明暗を除き、補正していません。

(絞りF5、1/80秒、ISO 640)

 

(絞りF5.6、1/80秒、ISO 2500)

 

(絞りF5.5、1/80秒、ISO 1600)

 

(絞りF5.5、1/100秒、ISO 1600)

 

撮ってみた印象では、確かに手ぶれ補正は強力です。安心して撮れますね。

 AFシステムも改善されたようで、顔優先AFがバッチリ決まりました。

 

OM-D E-M5 MarkII」、なかなか良いんじゃないでしょうか…

 

他メーカーのブースは次回に。

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

   EF24–105mm F4L IS USM

   (オリンパス OM-D E-M5 MarkII による実写データを除く)


オリンパス「E-M5 Mark II」 のハイレゾ画質

2015年02月10日 | カメラ

オリンパス「E-M5 Mark II」の、イメージセンサー「画素ずらし」によるハイレゾショットは、JPEGでは4000万画素、RAWでは6400万画素の画像データが作成できるとしています。

6400万画素! すごいですね。

E-M5 Mark II」(オリンパスのページより)

 

実際に6400万画素の画像を作り、どの程度4000万画素と精細感が違うのか比較した結果を、田中希美男さんがツイッタ―で次のように書いています。

『オリンパス・E-M5 MarkIIのハイレゾショット。4000万画素相当のJPEGと同時に専用RAWファイルも記録することができる。それをフォトショップと専用プラグインソフトで現像処理すると6400万画素相当の画像を作ることが可能。画像調整をしてTIFFファイルで保存できる。』

『実際にフォトショップ+プラグインソフトで現像処理してみた。4000万画素画像と6400万画素画像の二つを比べてみたが解像力では"ほとんど"差は見られなかった。4000万画素で充分かな、という感じ。RAW現像のメリットは画像調整とTIFFファイル保存ぐらいだろうか。』

 

ほほう、と言う感じですね。4000万画素もの高画素になると、それ以上画素数を増やしてもあまり差が出ないのかも…

田中さんは、メルマガでE-M5 MarkIIのインプレッション記事を書いているそうで、それを読めば、もっと詳しいことが分かるかもしれません。

『本日配信の@niftyメールマガジン「明日からの写真術」に、オリンパスのE-M5 MarkIIの詳細なインプレッション記事を書いた。たぶん、どこよりも早いインプレだと思うぞ。ただし、有料メルマガであります、すまん....。goo.gl/feifoH』(田中さんのツイッタ―

 

ところで、6400万画素相当の画像を作るには、それなりのソフトと、マシンパワーが必要になりそうです。

以下はオリンパスのページから、RAW現像についての説明を抜粋したものですが…

『RAW現像について
・RAW+JPEGモードは、40M JPEG、64M RAW(ORF)、16M RAW(ORI)の3種類が保存されます。
・16M RAW(ORI)は、8枚撮影されるRAWのうち1枚目のデータです。
・16M RAW(ORI)は、カメラ内での再生・現像ができません。Olympus Viewer 3で閲覧・現像が可能です。
・64M RAWデータはカメラ内で40M JPEGを現像できます。Olympus Viewer 3では現像できません。
・Adobe® Photoshop® 64bit版(CS 5 以降)に専用プラグインをインストールすることで、PCでのRAW現像が可能になります。その際に編集できるパラメータは、露出補正・ホワイトバランス・コントラスト・シャープネス・彩度・カラー設定(sRGB/Adobe RGB)です。専用プラグインは2月下旬ダウンロード開始予定です。
・64M RAWのファイルサイズは約100MB、40M JPEGのファイルサイズは約20MBです。』

6400万画素のRAWファイルのサイズは約100MB !?

デカい画像データですね。

これを現像して、Photoshopで補正しやすいようにTIFFデータにしたとすると、さらに倍ぐらいファイルサイズが増えるはず。

今でさえ時々ダウンしているような私のパソコンで、扱えるのだろうか…

 

ウ~ン、これは考えモノ。

しかし、凄い時代になったものです。

関連記事

 ・『強力な手ぶれ補正で手持ち動画もOKなOM-D E-M5 Mark II』(GIZMODOジャパン)


5000万画素は手始め?

2015年02月09日 | カメラ

キヤノンのフルサイズ高画素一眼レフ「EOS 5Ds」「EOS 5Ds R」が発表されましたが、高価な価格設定もあって、一般には「5060万画素もいらないよ」「プロしか使わないだろ」とかの反応が目立ちます。

でも、そうかな… 

 キヤノン「EOS 5Ds

 

 一昔前は、ハイエンドのフルサイズ一眼レフでも1000万画素クラスでした。

しかしここ数年、画素数アップは急ピッチ。2012年3月にニコンが3630万画素の「D800 / D800E」を出し、ソニーも2013年11月に3640万画素の「α7R」を発売。ニコンは2014年7月、3635万画の「D810」に更新、3000万画素級が定着した感じ。

そして、このたびキヤノンが5000万画素フルサイズ一眼レフを実現。

ソニーもキヤノン並みの高画素機を出すのではないかと、もっぱらの噂です。

マイクロフォーサーズ陣営では、オリンパスが「OM-D E-M5 II」でマルチショットによる4000万画素の高精細画像を実現。

(第二次?)高画素競争が続くのでは…

 

写真家の田中希美男 さんが2/6のツイッターでこんなことを言っています。

『「まだまだ手始めですよ、今年はこれからやりますよ」とキヤノンのある人が言ってたけど、恐るべしキヤノンであります。加えて眞榮田専務がぼくとのインタビューで「EFレンズに新しいラインを作るつもり」とも言っていたし。おーいっ、ニコンもがんばってくださいよ。

そう言えば、今日の発表会で眞榮田専務が「今後、もっと高画素化、もっと高感度化していく可能性はある」というようなことを言っていた。今年のキヤノンのCP+のブースには、1億5千万画素だったかのセンサーも参考出品するとも言っていたなあ…。

 「1億5千万画素」ではなく「1億2千万画素」ですね。数年前に開発発表していたものかもしれないし、新しいものかもしれない。そのCMOSを今度のCP+で展示するということです。』

 

5000万画素は、まださらなる高画素化への一里塚?

 

先行展示されている「EOS 5Ds」を触ってみた印象(2/7記事参照)では、高画素だからといってレスポンスの鈍さもないし、普通の操作感。すみずみに至るまで丁寧に作られた本当の最高級機。「ああ、こんなカメラが使えたらいいなァ」という感じでした。

問題は「EOS 5Ds」の価格ですが、50万円は切るようです。

カメラのキタムラでは「EOS 5Ds」(ボディー)が454,890 (税込)。『キヤノン EOS 5D MarkIII ボディを下取りにだすと、最大200,000円で下取りします。』と出ていました。

こうなると、ハイアマでない普通のアマチュアにも手が届きそう?

しかし、EOS 5D MarkIII を手放すのはもったいない感じも。下取りに出す人がどれぐらいいるでしょうか…

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2/9追記

田中希美男さんのツイッターの追加。

オリンパスに続いて、リコーも画素ずらしによる「超解像」の技術を発表するそうです。(デジカメinfoより)

『リコーイメージングが12日からのCP+2015で、画素ずらしによる「超解像」の技術発表をすることになった。オリンパスとは少し方法が異なるようだが(詳細は不明)、同じくセンサーシフト方式の手ぶれ補正(SR)を利用して画素ずらしをするみたい。』

『その技術は今年中に発表される新型機種に搭載するらしい。CP+では、急遽、そのへんのことを北沢さんに詳しく聞く予定となった。開発発表のフルサイズ判一眼レフのことも、なーんでも聞いていいんだって、「言えることは、言う」と。』
 


キヤノン「EOS 5Ds / 5Ds R」を触ってみた

2015年02月07日 | カメラ

2月6日に発表されたキヤノンの5060万画素一眼レフ「EOS 5Ds」と「EOS 5Ds R」。

発売はいずれも6月の予定ですが、先行展示されているキヤノンデジタルハウス梅田で見てきました。

 

EOS 5Ds」。

キヤノンによると機種名の「s」は、高画素モデルだった「EOS-1Ds」の系譜を受け継ぐ意味がこめられているそうです。

 

ロゴの金文字も「1Ds」にならったもの。

 

5060万画素のCMOSセンサーについては、「ソニー製では?」という噂もありましたが、キヤノンホームページでは「自社開発・自社生産によって蓄積した半導体技術を駆使。」と書かれており、自社製のようです。

ピクチャースタイルに、繊細な画作りに適した「ディテール重視」が加わり、「シャープネス」も「細かさ」「しきい値」という新項目で柔軟に設定できるようになっています。

このあたり、スタジオでプロが使いやすいように配慮されている感じがします。

 

新しい機能「クロップ撮影」は要するにトリミングで、「高画素を生かした疑似望遠効果」とパンフレットでは説明されていました。

1.3倍のクロップで3050万画素、1.6倍のクロップでも1960万画素ありますから、十分精細な画像になりそう。高画素の強みですね。

 

画質は、JPEGが6サイズ、RAW が3サイズ。5060万画素も要らないというシチュエーションでは「M RAW」(2800万画素)、「S RAW」(1240万画素)を選ぶことができます。

 

こちらはローパスフィルターの効果をキャンセル、より解像性能を高めたモデル「EOS 5Ds R」。

銀文字に赤い「R」。「R」はResolution (解像度)の意味。

 

偽色やモアレの危険性より、解像感を優先するユーザー向き。ローパスフィルターはあるが、その効果を無効化するという、かつてのニコンD800Eと同じやり方です。

この方式を採用したことについて、engadget日本版が次のような発表会レポートを書いています、

『5DsRと5Dsの基本設計は同一ですが、この状態でR側のローパスフィルターを単純に外してしまうと解像度のみならず明るさなどにも影響が出てしまい、露出決定などのプログラムを分けて作る必要があり、またこれまで蓄積したノウハウも活かしにくくなるとのこと。総合的な画質などを考えると、両機種の設計は可能な限り共通化しておきたいという点から、ローパスフィルターの効果をキャンセルするという設計になったとの回答でした。』

 

当然のことながら、背面液晶の画像を見た限りでは「EOS 5Ds」との精細感の差は分からないので、いずれ出るはずの詳しい比較レビューを見てみたいですね。

 

 

ボディー上部(EOS 5Ds R)。

 

背面(EOS 5Ds R)。


本体の大きさや外観は「EOS 5D Mark III」と似ています。新しくクイック設定画面をカスタマイズできる機能が加わりました。

 

EOS 5D Mark III」と全く違う、と感じたのはシャッター音!

EOS 5Ds」と「EOS 5Ds R」のシャッター音は非常にソフトです。「カシャ、カシャ」という金属音が好きな人には物足りないぐらい。

これは、カメラブレの要因になっているミラーショックを抑制するため、新しく開発されたメカニズム「ミラー振動制御システム」によると思われます。

ほかにも「レリーズタイムラグ設定」「高剛性三脚座」「ライブビュー静音撮影モード」など、神経質なまでのカメラブレ対策。

それだけ、高画素機にはカメラブレが大敵ということですね。

 

 

とりあえず店内をパチリ。

 

撮影画像をアップにしていきます。

右下のシカの絵をさらに拡大してみると…

 

ここまでアップしても一応見られますね。遠景のカットと同じ画像ですが、すごい解像性能。

画像再生時、ライブビュー撮影時に16倍まで拡大表示できます。これはEOS最大(EOS 5D Mark IIIは10倍)。

シビアなピント確認をサポートするための機能強化とか。

 

連写は5コマ/秒。

こんなに高画素なのに、ほんとに5コマ/秒で撮れるのかな、と連写してみたところ、じつに軽快(画質はJPEG L)。

液晶の表示待ちもありません。動きものも撮れそう。これは素晴らしいことだと思います。

 

いろいろ試してみて、まだよく理解できていないのがこの、ライブビュー静音撮影。

ミラーアップ状態での、電子先幕シャッターとメカ後幕シャッターを組み合わせた撮影。振動と音を極力抑えられます。

 

2種類のモードがあり、「モード1」が初期設定。これは、普通のライブビュー撮影のようです。

「モード2」にすると、シャッターを押した後、液晶が暗転します。

「あれ、真っ暗になった。どうなってるの」と、係の人に相談。

実はシャッターを押して「カシャ」と小さな音がし、そのまま指を離さないでいると液晶は真っ暗ですが、実はちゃんと撮れています。シャッターから指を離すと、「カシャ」と音がして、液晶画面が表示されます。

つまり、絶対静かにしなければいけない場所で、2度目の「カシャ」が影響を与えないよう、コントロールできるモードらしいのです。

たとえばコンサートでピアニッシモの時にシャッターを押し、フォルテになったら指を離すとか… あるいはカバンの中にカメラを入れてシャッターから指を離すとか、そういう風に使うんでしょうか。

 

ただ、2度目の「カシャ」って何の音?

ライブビューでミラーアップしたままの状態ですから、ミラーの音ではない。

そうか、シャッターのメカ後幕が下りて撮影したあと、後幕が戻るとき(チャージ)の音か…

と、一人で納得してしまいましたが、これで合っているのかどうか… パンフレットにも書かれていないので自信がありません。

 

もらったパンフレット。

ローパスフィルターのキャンセルのしくみも書かれています。

 

帰ってからキヤノンのサンプルページでサンプル画像をダウンロードしてみました。

16.3MBという巨大な画像データのポートレート。回線が混みあっていたのか、ダウンロードにかなり時間がかかりました。

ただ、JPEGなので、ダウンロードしてしまえば画像処理ソフトで開いたり、トリミング、修整、といった操作で特に重さは感じませんでした。

これがRAWやTIFFだったら、多少重くなるでしょう。

 

画質はというと… 驚くべき精細さです。ほんのわずかな部分のトリミングでも、100%表示するとかなり大きい、ネットでそのまま使えそうな画像が現れます。

デジタルカメラが、新しい領域に入った。そんな思いですね。

 

ボディーだけで50万円… 個人的に、買えるカメラではありませんが。

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関連記事

 ・『有効5,060万画素のフルサイズ一眼レフ「EOS 5Ds」---ローパス効果をなくした「EOS 5Ds R」も』(デジカメWach)

 ・『キヤノンEOS 5Ds実機インプレ。活きた5060万画素は圧巻、操作感も想像以上の軽さ』(engadget日本版)


2015カメラ新製品どっと発表

2015年02月06日 | カメラ

「CP+」まで約1週間。カメラメーカーの発表が相次いでいます。

オリンパス「OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II」が正式発表(オリンパスのニュースページ)。

事前に噂サイトで分かっていましたが、4000万画素の画像生成という目立った機能以上に、5段分相当の手ブレ補正がかなり良さそう(とくに動画で効果)。

超望遠レンズで鳥や飛行機を追うのに便利な「ドットサイト」というユニークな外付けアクセサリーが用意され、シャッタースピードも「E-M1」と同じ1/8000秒に。

オリンパスの新製品はときどき「下剋上」な面があります。今回もスペック的に上位機種を食ってしまいそうな感じ。

 

オリンパスOM-D E-M5 Mark II。ブラックとシルバーの2種類。

 

スマホと連携するレンズスタイルカメラ「OLYMPUS AIR A01」も発表(デジカメWatch参照) 。これは意外。ソニー以外のメーカーが出すとは思いませんでした。

 

富士フイルムカシオも新製品のカメラ・レンズを発表。

時期的に企業の決算発表がドッと押し寄せる記者クラブみたい。悠長な当ブログでは追いきれませんので、デジカメWatch などでご覧ください。

そして2月6日はキヤノンの発表?

忙しいですね。


リコー(ペンタックス)がフルサイズ参入発表!

2015年02月05日 | カメラ

昨日の予感が的中。ついに、ペンタックスがフルサイズ参入です!

 

リコーイメージングが5日、35ミリ判フルサイズセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラの開発と2015年中の発売(予定)を発表しました。(リコーのニュースページ参照)

Kマウントを採用、クロップ機能を利用することで現行のDAレンズ(APS-C用)が使えるとしています。

「CP+2015」に、開発中の製品(下の写真=リコーのニュースページより)が参考出品されます。

「CP+」に参考出品される、リコーが開発中のフルサイズ一眼レフ。

 

「PENTAX」のロゴがあるペンタ部が大きく見えますが、実際はどれぐらいの大きさになるんでしょうね。

案外コンパクトかも。「CP+」に行って実物を見て来るつもりです。

 

このフルサイズ用レンズとしては、同日正式発表された「HD PENTAX-D FA★ 70-200mmF2.8ED DC AW」「HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW」の2本のズームが対応するとのこと。(写真はリコーのニュースページより)

フルサイズのイメージサークルをカバーする、新しいズームレンズ。

HD PENTAX-D FA★ 70-200mmF2.8ED DC AW」(左)

HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW」(右)

希望小売価格は、70-200mmが30万円、150-450mmが32万円。発売日は未定ですが、今年の春前後には発売したいそうです(日経トレンディネット)。

ウ~ム、高いなァ…

 

まあ、これで望遠・超望遠ズームはいいとして、フルサイズ用レンズとしては少なくとも標準ズーム、広角ズームを新たに開発する必要がありそうですね。

一方、現行のKマウントレンズの中には、フルサイズのイメージサークルをカバーする「D FA」レンズが2本あります。

「smc PENTAX-D FA MACRO 50mmF2.8 」

「smc PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 WR 」

これらは新しいフルサイズ一眼レフに使えるのでは… 

 

価格.comマガジンでは『現行のレンズラインアップには、数は少ないですがフルサイズ対応のFAレンズが残されています。特に、「smc PENTAX-FA 31mmF1.8AL Limited」など、写りで定評のあるFA Limitedレンズが、AF利用も含めてフルスペックで使えるようになるのは非常にうれしいですね。』

と書かれており、FA Limitedレンズも対応しそうです。

 

このほか、DAレンズ(APS-C用)でもフルサイズで使えるものがあって、それを調べた次の記事が参考になりそう。

ペンタックスDAレンズのうちフルサイズで使えるのは単焦点レンズ5本とズームレンズ1本』(デジカメinfo / 出所のRiceHigh's Pentax Blog では、その後2012年3月に更新、数に変化あり)

DA Limitedレンズのフルサイズ対応 』(酔人日月抄)

ペンタックスのフルサイズ化は長年、ユーザーの夢だったようで、使えそうなレンズをコツコツ調べていたんですね。

 

関連記事

 ・『ペンタックス、35mmフルサイズ一眼レフを開発発表』(デジカメWatch)

 ・『フルサイズ対応望遠ズーム「HD PENTAX-D FA★ 70-200mm F2.8」』(デジカメWatch)

 ・『望遠ズームレンズ「HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6」』(デジカメWatch)

 ・『ついに! PENTAXの35mmフルサイズ一眼レフが開発発表! 2015年中の発売を目指す!』(価格.comマガジン)

 ・『【CP+】リコーがPENTAXブランドのフルサイズ一眼レフを投入、高性能レンズも発売』(日経トレンディネット)

 


ペンタの新レンズ、フルサイズ化の伏線?

2015年02月04日 | カメラ

またまた、デジカメinfo のリーク情報。

リコーイメージング(ペンタックス)の2本の望遠レンズに関するもの。

2月5日に「HD PENTAX-D FA★70-200mm F2.8」と「HD PENTAX-D FA 150-450mm F4.5-5.6」が発表される。』

とのこと。

画像も出ています(いずれもデジカメinfo より)。

   「HD PENTAX-D FA★70-200mm F2.8」

 

F値が明るく、良さそうなレンズですね。

キヤノンで言えば “大三元” 級のL レンズ。

 

   「HD PENTAX-D FA 150-450mm F4.5-5.6」

これも良さそう。現行のペンタックス一眼レフ(APS-C)に付けた場合、35mm判換算で、約230-689mm の超望遠ズームに。こんなレンズは、ペンタックスKマウントにはなかったように思います。

 

この2本のレンズは、フォトキナ2014に参考出品されていたようです。

正式発表後、「CP+」にも展示されるのではないでしょうか。

 

フルサイズ用か?

問題はレンズの型番です。

個人的にペンタックスについては、フイルム時代に使っていた以外、これまでブランクがあり過ぎて良く分かりませんが、「D FA 」レンズというのは、35mmフルサイズのイメージサークルをカバーしながらデジタルに最適化された設計、とのこと。

現行Kマウントレンズではマクロレンズが少しあるだけで、数は多くありません。

今回、一気に高級ズームと超望遠ズームを発表し(まだリーク情報ですが)、そのいずれもフルサイズのイメージサークルをカバーしているというのは何を示すのでしょうか。

 

昨年末のデジカメWatch記事『メーカー直撃インタビュー:リコーイメージング編----フルサイズ機が近い将来出る可能性も』に、次のくだりがあります(質問は田中希美男氏。答えはリコーイメージングの開発担当者)。

Q:レンズ交換式のフルサイズカメラの開発が進んでいると聞きますが、発表の予定は来年(2015年)中でしょうか?

A:現時点(2014年12月29日)で具体的なお話はできませんが、開発は従来通り続けています。製品化するかどうかのジャッジは来年ぐらいにははっきりさせたいと考えています。「開発中」ということは近い将来に出てくる可能性があると考えてもらっていい。仮定の話ですが、もしやるとすればKマウントは大切にしていきたいし、レンズはきちんと揃えます。』

リコー側は、フルサイズ機を近い将来に出す可能性に言及しています。

 

なので、フルサイズ機を前提に、今回の新しいレンズもフルサイズ対応にしたのではないか… という憶測が成り立ちます。

もっとも、「D FA 」レンズがフルサイズ機の能力を十分に発揮できるような設計になっているかどうか、までは分かりませんけど。

 

ペンタックスはフイルム時代から長く続くブランド。熱心なユーザーもいます。それがフルサイズに参入するとなると、面白いことになりそうです。

 

関連記事

 ・『フォトキナに参考出品されたKマウントの謎レンズにフルサイズ一眼レフの夢を見る 』(酔人日月抄)


キヤノン「EOS 5Ds」追加情報

2015年02月02日 | カメラ

キヤノンが近く発表するという、高画素フルサイズ機「EOS 5Ds / 5Ds R」のリーク情報がデジカメinfo に出てから、あっという間に世界中のカメラ関係サイトに転載されています。

Googleで「EOS 5Ds」の検索を続けていくと、日本、欧米系のサイトはもちろん、中国系、東南アジア系、ロシア系、よくわからない言語のサイトまで… 大騒ぎですね。

「EOS 5Ds」のリーク画像

 

そして、スペックに関する追加情報が出ました。

EOS 5Ds / 5Ds R の追加スペック(デジカメinfoより)

 ・センサーは有効画素数50.6MP。総画素数53MP CMOS
 ・5DS R はローパスフィルターが無効化されている
 ・RAW(50MP)、M-RAW(28MP)、S-RAW(12.4MP)
 ・メディアはCF(UDMA7)、SD/SDHC/SDXC(UHS-I)
 ・デュアルDIGIC6
 ・クロップは1.3xと1.6x
 ・ファインダーはペンタプリズム、視野率100%、倍率0.71倍、アイポイント21mm
 ・電子水準器
 ・グリッド表示
 ・AFは61点(41点はクロスタイプ)。EV-2対応。
 ・iTR AF
 ・アンチフリッカー
 ・タイムラプスムービー
 ・Bulbタイマー
 ・ライブビュー時は、コントラストAF(顔認識)
 ・150000ピクセル RGB-TR 測光センサー。252ゾーンTTL測光
 ・EOS iSA システム
 ・ISO100-6400(拡張でISO50とISO12800)
 ・シャッタースピードは30秒-1/8000秒。シンクロは1/200秒
 ・連写は5コマ/秒
 ・動画は1920x1080 30fps (ALL-I またはIPB)
 ・液晶モニタは3.2インチ104万ドット
 ・mini HDMI 出力端子。外部マイク端子
 ・バッテリーはLP-E6N/LP-E6
 ・大きさは152 x 116.4 x 76.4mm
 ・重さは930g(CIPAガイドライン)。845g(ボディのみ)

 

「5DS R はローパスフィルターが無効化されている」ということは、ニコンD800E と同じように、ローパスフィルターが搭載されているけれどもその機能を相殺している、という方式なのでしょうか。

D800E 発売当時、なぜそのような方式を取ったのかについて、「単純にローパスフィルターを外すだけでは、ピント位置が変わるなどしてボディの構造を大きく変更することが必要となり、D800Eではなく別の製品を開発することになってしまうためです。」というニコン技術陣の説明を聞いた記憶があります(デジカメWatch 参照)。

今回のキヤノンも同じ理由なのか…

 

いずれにせよ、ローパスフィルター無効化によって、解像感は増すはず。「5DS R」の(物凄い?)画質を見てみたいものです。

 

ところで、リーク情報で「ライブビュー時は、コントラストAF(顔認識)」とあるのが、気になるところ。

キヤノンが「10年に1度の技術」とアピール(デジカメWatch 参照)、EOS 7D Mark II にも搭載されたデュアルピクセルCMOS AF はどうなったのか?

もしや、自社製センサーではないから搭載できない? と勘ぐりたくなるのですが… まあ、それは置いておきましょう。

 

「ISO100-6400(拡張でISO50とISO12800)」と、高感度は弱くなっています。

願わくば、これに限って誤情報であって欲しい。

 

「重さは930g(CIPAガイドライン)。845g(ボディのみ)」と、EOS 5D Mark III より軽いのは良い点ですね。

 *EOS 5D Mark III は950g(CIPAガイドライン)。860g(ボディのみ)。