つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

台風前の虹

2019年08月04日 | ネイチャー

連日、猛暑が続きます。

「不要不急の外出は控えて」とテレビ。

 

というわけで、祇園祭、天神祭、ギャルみこし、PLの花火、住吉祭・・・などこれまでよく撮っていた催しをほとんどパス。

(体力の衰えも、写欲減退につながっているかなァ~)

 

そんな中、珍しくきれいに虹が出たので撮ってみました。

7月26日午後6時45分ごろ、台風6号が近畿に接近する前。

断続的に一日中降っていた雨がようやく止み、西の空にまぶしい太陽が顔を出した瞬間。

 

左側もくっきり見え、美しい半円を大空に描いていました。(カメラの広角域が足りないので2枚に。また、画像補正でコントラストを強くしています。)

 

こんな完全な形の虹を見るのは、人生に幾度あったか…という感じ。

虹の外側に、うっすらと、もうひとつの虹も見えます。

二重の虹(ダブルレインボー)。

 

二重の虹は吉兆、という説もありますが、どうなんでしょう。

 

目下、台風8号が日本列島を目指して近づいています。

今回の台風は、6号とは進路が違いますが、接近前にまた虹が見られるかも。

 

ただ、虹がどうのこうのより、雨風の被害の方が心配ですね。

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撮影カメラ   ソニーRX100


月下美人など(EOS 6D II 試し撮り)

2017年10月19日 | ネイチャー

大阪・鶴見緑地の「咲くやこの花館」で、普通は夜に咲く「月下美人」が昼間咲いているというので、撮りに行ってきました。

 

今回は、キヤノンEOS 6D II の試し撮り“ネイチャー編”を兼ねて…

 

「月下美人」。

咲くやこの花館1 階のアトリウムで、2 輪展示されていたうちの良い方を撮影。

 

「月下美人」は、熱帯アメリカなどが原産のサボテン科の多肉植物で、夏から秋にかけて夜に開花。

同館では暗室と人工照明を使って昼夜を逆転、昼間に開花させています。

 

開花後、水に浮かべられていた「月下美人」。

 

これも夜咲くサボテン科の「ドラゴンフルーツ」(イエローピタヤ)。

大きな花ですね。1 階受付近くにありました。

 

夜咲きサボテンの開花情報については、同館のホームページを参考に。開花中は常時更新されているようです。

 

こちらは「ダイヤモンドリリー(ネリネ)」。

名前の由来は、花びらの表面がラメを散りばめたようにキラキラ輝くところから(写真では分かりにくいですが)。

ダイヤモンドリリーと秋の山野草販売会・咲くや塾」というイベント(10/15、10/16)終了後、受付に飾られていたもの。

 

「ダイヤモンドリリー」。

 

このあと、館内の温室を熱帯雨林植物室から順番に回ってみました。

 

熱帯雨林植物室の窓ガラス。湿度を高くしてあるので露がびっしり。

 

ランの花にも水滴が。

 

季節を問わず咲く、美しいランの数々。

 

 

 

 

ホワイトバランス オート(ホワイト優先)で撮っていたところ、神秘的な色合いになりました。品種名は『ブラッソカトレヤ(ブラッサンセ)「リチャードミューラー」』。

実際より青みを帯びているのですが、これはこれで面白い感じ。EOS 5Ds から導入された「ホワイトバランス オート(ホワイト優先)」。6D II にも搭載され、気に入っています。

 

 

熱帯スイレン。

 

ジャングルを再現した茂みと滝。

 

噛みつきそうな奇妙な形の花。ランの仲間?

自然の造形は不思議ですね。

 

赤いゼリーのよう。

 

次は熱帯花木室へ。

 

「パボニア・グレドヒリイ」。

 

「ピンポンノキ」。

名前の由来は、中国名「頻姿(ピンポー)」から来ていて、卓球とは関係がないそうです。

 

「ヘリコニア・プシッタコルム」。

 


「チャボ イランイラン」。

香水の原料になります。

 

ネコのしっぽのような「ベニヒモノキ」。

 

熱帯花木室の小屋に飾られていた お面。

 

ハイビスカスのコーナーで。

 

「ヒビクス‘アーチェリー’」。

 

乾燥地植物室。サボテンの花。

 

高山植物室。野生のシクラメン。

 

ネリネの仲間かな?

 

なお、高山植物室で一番の見ものだった「ヒマラヤの青いケシ」は未成熟のため、しばらく見られないとのことです(同館ホームページ参照)。

 

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撮影カメラ・レンズ

  キヤノンEOS 6D Mark II

     EF70-300mm F4-5.6L IS USM

   (RAW現像時に画像補正。トリミングあり)


竹の花咲く

2016年12月22日 | ネイチャー

数十年に一度しか咲かないといわれる竹の花が、大阪・長居植物園で咲いたとのこと。

さっそく見てきました。

 

長居植物園の竹笹見本園。

6500平方メートルのエリアに、31 品種の竹や笹が植えられています。

 

花が咲いたのは、この中のホテイチク(布袋竹)。「ただいま開花中」の案内坂が立っていました。

マダケの一種で中国原産。

「枝は各節から2本ずつ出て、1本は太く、もう一方は細い。枝の出た節間(ふしかん)には溝ができる。ホテイチクの基部の節間は狭くなりふくらむのが特徴だが、植物園のものはこの特徴が現れていないものが多い」と、かなり専門的な説明が。

あとで調べたところ、釣り竿や杖の材料になり、タケノコは食べられるそうです。

 

新聞で知ってやってきた人が数人。花は全く地味なので、みんな「どこに花が?」と迷っていました。

 

ホテイチクの花。

枝先からホウキのように出ているのが花。そこから雄しべが垂れ下がっています。

 

まわりのホテイチクが、一斉に開花しており「見頃は12月27日ごろまで。」と同植物園。

そのあとは種を残し、枯れてしまうというのが定説です。

 

望遠ズームレンズにクローズアップレンズを付け、アップで撮ってみました。

こうしてみると、葉とは全然違う形。花といわれればそうかなと…

 

イネ科なので、何となく稲の花にも似ていますね。

 

さらにクローズアップすると、雄しべの構造が見えてきます。

 

黄色い雄しべ。咲き始めは薄緑か薄黄色で、しばらくすると白く乾燥するようです。

 

めったに見られないものを、じっくり観察できました。

 

竹に花が咲くのは60 年に1度とも、100 年に1度とも。品種によっても期間が違うようです。

気になって図書館で調べてみると、『ふしぎの植物学』(田中修 著 2003 年 中公新書)という本に、次のように書かれていました(数字は算用数字に変えています)。

 

 『ササやタケの花は、めったに咲かない。一般的には、「ササやタケは、60年あるいは120年ごとに、花が咲く」と噂され、実際、花咲くことが珍しい。30数年前の1970年の春、わが国の中部地方以西で、ネザサがほとんどいっせいに花咲いた。

 この年は、噂を裏づけるように、奈良県で記録されている1850年のネザサの大開花から数えてちょうど120年目であった。これが単なる偶発的現象か、あるいは、ネザサがなんらかの方法で正確に120年の時を刻み続けたのかは定かでない。』

 

まさに植物の不思議ですね。

人間の一生を超えるスパンなので、一度見るともう見られない、という感慨にとらわれますが…

 植物生理学の専門家である、著者の田中氏によると、そうでもないらしいです。以下は再び同書から。

 

『ササやタケの花が咲くことが珍しいのは、たしかである。だが、「一度見ると、もう、一生見られないか」というと、そういうものではない。ササやタケにはいっぱい種類があり、それぞれの種類は決まった周期で花を咲かせる。ササやタケの種類を問わなければ、ササやタケの花を意外といろいろな場所で、何度も見ることができる。

 私が1970年のネザサの開花を見て以来、30年以上がたつ。その間に、私は「もう、一生見られない」と感傷的な気持ちで、何度もササやタケの花を見てきた。特に、この3年間は、名も知らぬササやタケの花を含め、毎年見ている。どれも、同じような、小さな清楚な花である。』

 

へえ、そういうものなんだ、と思いました。

咲く周期が長いだけで、タケやササにとっては開花は正常な現象。人間が勝手に、神秘的に感じたり、吉凶に結びつけたりしてきただけなのかもしれません。

 

竹の花を撮っただけではもったいないので、ついでに他の花も撮ってきました。

なんと、桜ですよ!

冬に咲く「ヒマラヤザクラ」だそうです。

 

ヒマラヤザクラ。可憐ですね。

 

こちらは、割によく目にする「ジュウガツザクラ(十月桜)」。

春と秋のニ回、開花する品種で、冬になっても咲いています。

 

サンシュユの実。

冬枯れの風景の中、彩りを添えています。

 

長居植物園のビニールハウスで開かれている「クリスマス展」(12 月25 日まで)。

 

クリスマスイルミネーションも撮ってきました。

次回にアップします。

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撮影カメラ・レンズ

  キヤノン EOS 6D

    EF70-300mm F4-5.6L IS USM + ハクバ MCクローズアップレンズ No.2

  ソニー RX100


秋を探して(長居植物園)

2016年10月07日 | ネイチャー

爽やかな秋らしいお天気。

大阪・長居植物園へ、秋の風景を探しに行ってきました。

 

コスモス。入り口付近に咲いていました。

少し離れたところにある、ライフガーデンに一面のコスモスが見られるのは11月上旬とのこと。

 

 

木漏れ日の下で。

 

園内には「バタフライガーデン」という、蝶が好む草花を集めたコーナーがあります。フジバカマやオミナエシなどが咲いていました。

 

フジバカマ。

2000キロもの驚くべき長距離を移動する「渡りの蝶」として知られる、アサギマダラの大好物。

 

しばらくの間、アサギマダラを待ってみました。

やってきたのはモンシロチョウだけ。

昨年は、園内で偶然アサギマダラを見つけたのですが…(2015年10月16日記事参照)

 

2015年、長居植物園「万葉のみち」で撮ったアサギマダラ

 

フジバカマの咲くこの季節に合わせ、同植物園では、10月 8日(土)と10月16日(日)の2回、バタフライガーデンで、アサギマダラの観察とマーキングをするイベントを予定しています(長居植物園のページ参照)。

マーキングは、生態を調べるためのもの。捕獲したアサギマダラの羽にフェルトペンで、捕獲した場所、人、個体番号を書き入れ、再び放します。

放したアサギマダラが台湾、香港で再捕獲されるかも! という夢のあるイベント。

ただし、8日は天気が悪そうなので蝶が飛んできてくれるかどうか… (雨天決行)

 

ハーブ園ではメキシカンセージが咲いていました。

 

クリの実。まさに実りの秋。

 

これはカリン。よく砂糖漬けや果実酒に使われます。

 

キッチンガーデンで見かけた紫唐辛子。

辛くない「大和の伝統野菜」とか。珍しいですね。

 

健康食品としてブームになったキクイモ(菊芋)。花はなかなかきれいです。

 

沈む日に照らされるネコジャラシ(エノコログサ)。

 

帰り道、サルビアが鮮やかでした。

 

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノン  EOS 6D

      EF70-300mm F4-5.6L IS USM 


秋のスケッチ

2015年10月25日 | ネイチャー

10月24日夜から25日朝にかけて風が強かったですね。気象庁は25日、「東京で昨夜、近畿できょう、木枯らし1号が吹いた」と発表。

全国的に冬型の気圧配置になった影響で、「木枯らし1号」は、東京で去年と比べて3日、近畿で2日、それぞれ早いそうです。

 

季節の歩みの速いこと。

できるならもうしばらくは、秋の澄み切った空、爽やかな天気を楽しみたい所です…

 

先日、大阪・長居植物園で撮った秋のスケッチ。

バラ園で秋バラが咲きはじめていました。

「ローズ オオサカ」。

 

「チェリッシュ」。

 

「錦絵」。

 

これは「キダチチョウセンアサガオ」。

園芸名では「エンジェルス トランペット」というロマンチックな名前がついており、夕方に何ともいえない魅惑的な甘い香りを漂わせる花。

しかし毒性があります。触らない方がよさそう。

 

ススキの穂が輝いています。

 

コスモスの花壇。そろそろ見おさめかな~

 

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 撮影カメラ・レンズ

    Canon EOS 6D  

     EF70-300mm F4-5.6L IS USM 

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関連記事

   ・『バラ園 2015年・秋』(花スポット.com)


“渡りの蝶”アサギマダラとフジバカマ

2015年10月16日 | ネイチャー

海を渡り2000キロ以上も旅することで知られる、不思議な蝶「アサギマダラ」を10月14日、大阪市の長居植物園で見つけました。

場所は、万葉集にちなんだ植物が植えられている「万葉のみち」。秋の七草のひとつ、フジバカマ(藤袴)を撮っていた時のこと。

 

フジバカマは地味な草花ですが、色々な蝶が集まってきます。これはツマグロヒョウモン。

 

アオスジアゲハ(下)もやってきました。

 

そこへ、ひらりと大きめの蝶が舞い降りてきました。レンズを向けて見てみると…

 

なんと、アサギマダラです。

 

羽を広げると体長約10センチ。黒くはっきりした模様があり、明るい部分が薄い水色(浅葱色=あさぎ色)を帯びているところからこの名前があります。

日本全国のほか中国、朝鮮半島、台湾などに分布。秋には日本から台湾や中国方面へ南下、春には逆のコースで北上。日本で唯一の「渡り」をする蝶です。

2011年には2500キロもの長距離を旅した蝶がいたことが確認され、当時の最長記録として新聞記事にもなりました(下の写真)。

 

2012年1月21日付け朝日新聞大阪版。

 

記事によると、このアサギマダラが和歌山県日高町でマーキングのあと放されたのは2011年10月10日。高知県香美市で10月20日に再捕獲されたあと、再び放され、12月31日に中国・香港島の水辺で現地の自然保護団体によって確認されています。83日間、2500キロの旅でした。

この蝶が、海を越えてこんなに長距離を移動する理由は、まだ良く分かっていないようです。

 

フジバカマの蜜を吸うアサギマダラ(長居植物園で)。

 

アサギマダラはフジバカマが大好き。蜜を吸い始めると、しばらくその場にとどまって、驚かさないかぎり人がそばにきても恐れません。

なので、捕獲は容易。各地の自然観察会では子どもたちも参加、マーキングして生態解明に一役買っています。

 

でも、きれいな蝶… マーキングせずに、そっと眺めていたい気もします。

 

アサギマダラとフジバカマ。

 

午後の日差しに透ける羽。

 

個人的に、アサギマダラという蝶を知ったのは2010年頃。KBS京都などが主催した「藤袴と和の花展」が、京都・梅小路公園「朱雀の庭」でありました。フジバカマが並べられた会場に、アサギマダラがやってくるかもしれない、ということで撮りに行きましたがカラ振り。

今回ようやく、撮影できたという次第です。

 

「藤袴と和の花展」は今年も9月26日から10月12日にかけて開かれました。(イベントのホームページ参照)

来年もあるのでは…

 

ところで、渡りをする蝶はアメリカ大陸にもいます。オオカバマダラという種類で、春はメキシコ、カリフォルニアから北上、北アメリカ中部まで達すると、そこで羽化した子どもたちが夏ごろから南下するというのです。その距離は南北5000キロにも及び、世代交代を繰り返しながらの大移動。NHKでも放映されました。

オオカバマダラ(ウィキペディアより:Bruce Marlin

 

世代交代しながら、「旅をする」という意識(使命?)がどうやって受け継がれていくのか、不思議ですね。

また、長距離を移動するこうした生物には、地球もそれほど広大に感じられないのかも… と思ったりしています。

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 撮影カメラ・レンズ

    Canon EOS 6D  

     EF70-300mm F4-5.6L IS USM 

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関連記事

   ・『海を渡る蝶 アサギマダラ』(ナショナル ジオグラフィック日本版

   ・『長距離の旅をする蝶 アサギマダラ 優雅に舞い 台湾までも』(三重県立博物館のページ)


「咲くやこの花館」の花など

2015年10月04日 | ネイチャー

大阪・鶴見緑地の「咲くやこの花館」で、月下美人のほかに撮った花の写真や風景が色々。

 

熱帯花木室で。南国ムードのオオゴチョウ(赤花)。

原産地は西インド諸島 、沖縄でもよく植えられています。

 

ニンニクカズラ(熱帯アメリカ原産)。葉や花をもむとニンニクのような臭いがするのでこの名前があります。

 

きれいなサボテンの花。品種名は未確認。

 

日本の山野草、ダイモンジソウ。花の形が面白いですね。

 

温室から、屋外に出てみました。

ジャカランダ。紫色の花が美しく、世界各地に街路樹として植えられています。

背の高い木で、上の方に開花。もっと咲いていると見事なのですが…

 

秋の草花が咲く、レンガの小道。

 

プチ イングリッシュガーデン。

 

咲くやこの花館」2 階テラスから眺めた風景。

 

2 階テラスの植え込み。

 

出口近くで。

同館の名物「ヒマラヤの青いケシ」などをデザインした、マグカップを販売していました。

 

外に出ると、緑地のハナミズキに赤い実が。

秋が深まっていきます…

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撮影カメラ・レンズ

    Canon EOS 6D  

     EF70-300mm F4-5.6L IS USM 

    ソニーRX100


サボテンの開花動画

2015年07月27日 | ネイチャー

毎日暑い日が続きます。

写真を撮りに行く気力がなく、天神祭もパス…

 

というわけで、ネットサーフィンしているうちに、美しいタイムラプス動画を見つけました。

動画サイトvimeo に、サボテン愛好家のEchinopsisFreak さんが投稿したもので、何種類ものサボテンの開花の模様が見事にとらえられています。

妖しいまでに美しい花々の姿ですね。

品種は、「花サボテン」とも呼ばれる、エキノプシス交配種のようです。

作者のホームページによると、これらは作者のコレクション。花が咲きそうになると室内に持ち込み、通常、夜中に6~8時間かけて咲くのをタイムラプス撮影(微速度撮影)。時間を縮めて編集したそうです。

シャープで動きが滑らかなのに感心しました。

 

どんな機材や編集ソフトを使っているのでしょう…

普通、接写すると、ピントが合っているところ以外はボケがち(とくにフルサイズの一眼レフは)なのですが、この動画はまるでアニメーションのようにきっちり描写されています。

案外、センサーサイズの小さい(被写界深度が深い)カメラを使っているのかな、とも思いますが、知りたいところです。


梅雨のキノコ

2015年07月11日 | ネイチャー

今年の梅雨は本当に良く雨が降ります。

ふと庭の隅を見ると、見慣れないキノコが生えていました。

 

このキノコは何? 初めて見ました。

 

薄い茶色でピンクがかっているようにも見えるので、「キノコ 茶色」とか「キノコ ピンク」とか適当にネットで検索したところ、良く似たキノコの画像が出てきました。

どうも、まだ幼い「ハツタケ」のようです。

 

きのこ図鑑」というサイトによると、『カサの形は幼い時は中央の部分が窪んだ饅頭型で成長すると平らに開いていき、最終的にはやや反り返った形になります。』とあり、松のあるところに生えるとのこと。

そのとおり、この写真の上の方には松を植えてあります。

『傷つくと青緑色に変色するという特性を持っている』そうです。上の写真でナメクジにかじられた(ナメクジがいました)傘の部分がうす青くなっているところから見て、まず間違いなさそう。

ハツタケは、昔から知られていた食用キノコ。良い出汁が出るので汁物にしたり、ハツタケご飯にして食べるそうです。

 

最初見た時は毒キノコかと思いましたが… 食用キノコだったんですね。

でも、もし間違っていたら…

 

林野庁のページには『日本には、四千から五千種類のきのこが存在していると言われていますが、正確な数は分かっていません。このうち食用とされているきのこは約百種類、一方、毒きのこは約四十種類が知られていますが、その他の大半のきのこについては、食毒が不明となっています。 』と書かれています。

大半のキノコが食毒不明となると、よほど詳しい人でないかぎり、自然に生えているキノコを採集して食べるのはやめた方が良さそう。

 

なので、庭のこのキノコ、食べずに眺めるだけにしておきます。

 

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撮影カメラ・レンズ

     キヤノンEOS 6D

     EF24–105mm F4L IS USM

     (大幅にトリミングしています)


冬の温室散歩(不思議植物)

2014年12月27日 | ネイチャー

大阪・鶴見緑地の「咲くやこの花館フラワーツアーの続きです。

植物の不思議を体感したツアーでした。

 

熱帯雨林植物室のラン。

 

「良く見てくださいね」と言われて見てみると…

(画像のアップ) 両手を広げ、黄色いふわふわスカートで踊っているダンサーに見えます。

英名はそのまま「Dancing Lady Orchid 」。

 

この人気のラン「オンシジューム」、ダンサーに見えた瞬間から、おそらく花がダンサーにしか見えなくなり、そのイメージを振り払うのが難しくなるのでは。

 

ガジュマルの根。

 

イチジクのような実をつけるガジュマル。実は鳥に食べられ、種が糞と一緒に他の樹木の上に落ち、芽生えます。気根を下に伸ばし、地上に届くと周辺の水分などを吸って幹のように太くなります。やがて“宿主”の樹木を枯らしてしまいます。

これが、“宿主”を絞め殺しているように見えるところから「絞め殺しの木」と呼ばれています。

オソロシイですね。

 

夜に咲く熱帯スイレン「ニンファエア レッド フレア」が昼間に咲いていました。ラッキーだそうです。

 

でも、夜中に、なぜこんな鮮やかな色で咲くのだろう… 

 

食虫植物、ウツボカズラ(東南アジア原産)。

 

壺のようなものは葉の変化したもの。蜜腺につられてやってきたハエなどが、ツルツルした壺のふちから滑って中に落ち込む仕掛け。

夏など、ゴキブリが入っていることがあるそうです。オオ、オソロシイ。

 

地面に栄養があれば、別に虫を捕えなくても生きていける植物だそうです。

なぜ、わざわざこのような“罠”を考案したのか。

そもそも、こういうはかりごとを考える知恵が植物にあるのか、あるとすればその中枢の組織はどこにあるのか…

考えれば考えるほど分からなくなってくる、植物の不思議です。

 

熱帯花木室。ベローンとした布地のような花「アリストロキア ギガンティア」(ブラジル原産)。

特異な香りで虫を引き寄せ受粉するとのこと。

 

裏側はこんなになっています。

何となくスカートをまくったみたい(失礼… )

 

キソウテンガイ(奇想天外)。サボテン・多肉植物室にある“50年もの”。

 

生涯2枚の葉だけを延々と伸ばし続ける奇怪な植物。

原産地の西アフリカ・ナミブ砂漠では何千年も生きている株があるそうです。

人類滅亡後も生き続けるかも。

 

きれいなサボテンをアップにしてみました。幾何学的な美。

 

こんなサボテンです。

名札には「マミラリア属の一種」とありました。

 

咲くやこの花館」の名物、ヒマラヤの青いケシ(高山植物室)。

 

ウトリクラリア・サンダーソニー(ウサギゴケ)。

 

とても小さな植物です。花の上の2本の突起がウサギの耳のよう。

こんなに可愛いのに、実は食虫植物とは…

 

エーデルワイス。言葉の響きがいいですね。

このあと高山植物室を出て、帰宅しました。

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撮影カメラ・レンズ

    キヤノンEOS 6D

       EF70-300mm F4-5.6L IS USM


冬の温室散歩(ミラクルフルーツ)

2014年12月24日 | ネイチャー

先日、大阪・鶴見緑地の「咲くやこの花館」で、クリスマス恒例の展示「植物で辿(たど)るクリスマス」(11/28~12/28)を見た際、フラワーツアーに参加しました。

毎日3回、アテンダントスタッフの女性が館内を巡りながら、植物の生態やおもしろエピソードを説明するもの。

そのツアーで「ミラクルフルーツ」なるものを体験しました。

 

西アフリカ原産の「ミラクルフルーツ」(熱帯花木室)。

 

すでにテレビでも話題になっているので、ご存じの人も多いかと思います。

この赤い実自体は甘くないのですが、次に食べたものを甘く感じさせる働きがあります。

 

実演で、実際に試食しました。

最初にレモンの一切れをかじります。当たり前ですが酸っぱい。

次にミラクルフルーツを一粒、口に含みます。

果肉は、まずくはないが、かといって美味しくもない味。

「実の中にある種はとても苦いので噛まないで。1分間、果肉を舌にこすりつけるようにしてください」と、アテンダントスタッフ。

 

実をはきだした後、先ほどのレモンをかじってみると…

甘い!

本当に甘いです。ハチミツレモンかグレープフルーツのような味。

レモンの風味は残りながら、甘くておいしいので、いくらでもレモンが食べられそう…

まさにミラクル!

 

ミラクルフルーツにはミラクリンという物質が含まれ、食べるとミラクリン分子が舌の味蕾に作用。次に食べた物を甘く感じる効果がしばらく続くそうです。

いわば舌がだまされている訳ですが、別に体に害はないとのこと。

 

現在、市販もされているので、興味のある人は一度試してみては…

 

フラワーツアーで見た、この他の植物は次回に。

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撮影カメラ・レンズ

    キヤノンEOS 6D

       EF70-300mm F4-5.6L IS USM


ネイチャーフォト(6月)

2014年06月24日 | ネイチャー

梅雨の晴れ間に、大阪・堺市の大泉緑地で撮った写真です。

 

涼し、ガクアジサイ。

どこかのコンクールに応募しようかと思いましたが…

 

ラベンダーと蝶。

ハーブの季節。蝶のグルグル巻きになった口吻が撮れました。かなりトリミング。

 

くりぬかれた生垣の穴から見える、もうひとつの楽園。

ちょっとした工夫で生まれる癒し効果。人間って不思議です。

 

トンボ。微動もせず。

 

等倍に拡大して見ると、昆虫の体というものはすごくハードなメカニック。

ただ、あまり等倍で見たくないですね。カリカリ食われそうで…

 

休憩所に雀が来ていました。

お握りの米粒にありついた雀。

 

雀は草の種などわずかな餌だけで生きて行けるそうです。この米粒で2日分は持つかも。

 

大泉緑地かきつばた園の雀。

 

同じように撮っているオジサンがいました。

餌をまいているようでした。

人生の哀愁…

 

大泉緑地にはカワセミも飛来。都会の中の野鳥の楽園です。

カワセミが撮れたらアップしようと思いますが、これだけはいつになることやら分かりません…

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 撮影カメラ・レンズ

  キヤノンEOS 6D

     EF70-300mm F4-5.6L IS USM