つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

アイソン彗星生き残った!

2013年11月30日 | 宇宙

11月29日、太陽に最接近したアイソン彗星。12月初めには夜明け前の東の空に現れるというので、撮影しようかと思っていました。ところが、最接近のさいにバラバラになって蒸発したというニュース。がっかりでしたね。

ただ、SOHO(太陽観測衛星)がとらえた彗星の映像を見ていておかしいなと思っていました。

下の写真は、SOHO LASCO C3 Latest Image という最新画像を見られるページで、29日の最接近直後に見たもの。

(Image Credit: NASA/SDO/ESA/SOHO/GSFC)

中央の白い円が太陽の位置。見えない円盤部分は強烈な光をさえぎるための遮蔽板です。

アイソン彗星は右下の方向から太陽に接近、太陽の左側をかすめて行きました。そして蒸発?

しかし、左上に三角形をした彗星らしきものがありますよね。

 

もう少し時間がたった映像にも…

(Image Credit: NASA/SDO/ESA/SOHO/GSFC)

はっきり写っています。

 

そして今日見た映像。

(Image Credit: NASA/SDO/ESA/SOHO/GSFC)

尾を広げて、太陽から遠ざかるもの。

これは生き残ったアイソン彗星ではないでしょうか。

 

これを裏付けるニュースがいろいろ出ています。

その一つ、アイソン彗星、生き延びた?(CNN.co.jp )によると、

『太陽への接近で消滅した可能性もあるとみられていた「アイソン彗星(すいせい)」について、米海軍研究試験所の研究者は28日、彗星の核の少なくとも一部が残っているとの見方を示した。研究者のカール・バッタムズ氏は、アイソン彗星の核の一部が近日点を無事乗り越えたと思われると発言。「核の一部は太陽コロナを通過し、再び姿を現したようだ。ちりとガスをまき散らしているが、これがいつまで続くかはわからない」と語った。』

と書かれています。

読売新聞も、アイソン彗星「生き延びたかも」…白く輝き飛ぶ(YOMIURI ONLINE)で次のように報道。

『【ワシントン=中島達雄】太陽に最接近した際に蒸発したとみられていたアイソン彗星について、米航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)は29日、「彗星本体の核が、部分的に残っている可能性がある」と発表した。』

SOHOのサイトに掲載されている動画を見ると、さらに良くわかります。

 アイソン彗星は太陽の高熱に耐えて一部だけが残り、宇宙を飛び続けているのでしょう。12月初めの夜明け前、望遠鏡を使えばその姿を捕らえられるかもしれません。

 

 「蒸発」の各種ニュースでは、ギリシャ神話のイカロスにもたとえられたアイソン彗星。ちょっとばかり、たとえ話が早すぎたようです。

 

 注) SOHOは、欧州宇宙機関(ESA) とアメリカ航空宇宙局(NASA) が開発した、太陽観測衛星。LASCO C2、LASCO C3 という視野角の異なる2つのカメラで太陽を常時観測しています。

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関連サイト

 SOHO

 NASA

  ESA

 AstroArts


ツァイスOtus 1.4/55のすごさ

2013年11月27日 | カメラ

ツァイスが10月初めに発表した大口径標準レンズの性能がすごい、とネットで話題になっています。


Carl Zeiss Distagon T* Otus(オ―タス) 55mm F1.4 がそれ。(写真はツァイスの製品情報ページ より)

 

ニコンFマウント用(ZF.2) とキヤノンEFマウント用(ZE)があります。

ツァイスの製品情報ページなどによると、主なスペックは次の通り。

 焦点距離 55 mm
 絞り値   f/1.4 – f/16 (ニコン用は絞りリングあり)
 撮影距離  0,5 m – ∞
 レンズ構成  10群12枚
 フィルター径  77mm
 サイズ (キャップも含む)  ZF.2: 全長141 mm
                   ZE: 全長144 mm
 重さ ZF.2: 970 g
     ZE: 1030 g

 

見たところ、単焦点の標準レンズとしては、全長が長く、重い。これはさまざまな収差を徹底的に抑え込むため、 非球面レンズや異常部分分散性の特殊ガラス製レンズを惜しげもなく使用しているためのようです。

残念ながらAFはありません。マニュアルフォーカスになります。

  

国内では、幕張メッセで11月13日に開幕したイベント「InterBEE 2013」(国際放送機器展)で参考出品され、デジカメWatch がレポートしていました。

それによると、

『説明員によると「コストや技術の制限を外し最高の画質を目指して開発した。カールツァイス100年の集大成になるレンズ」という。カールツァイスの静止画用レンズだけでなく、映画用レンズの技術も取り入れたとする。「解像力を重視して設計した。現在は3,600万画素が一眼レフカメラの上限だが、今後登場するであろう4,000万画素、5,000万画素といったカメラにも対応する」(説明員)とのこと。(中略)設計はドイツで製造は日本。製造メーカーは明らかにしていない。カールツァイスによると日本ではコシナから発売されるという。』

また同記事によると、日本での発売は2014年の春~夏。国内の価格は未定。米国での価格は3,999ドル。

現時点(11/27)の相場で40万円以上! びっくり仰天の価格。

いくらなんでも、これは手が届きません。一部のプロ向きの超高級レンズ。

 

とはいえ、現時点で世界最高といわれる性能は気になります。ニュースをフォローしているうち、DxOMark からニコン用、キヤノン用両方のスコアが出そろったのでまとめてました。

ニコン用のレビュー / キャノン用のレビュー

  ニコン用 キヤノン用
モデル名 1.4/55 ZF.2 1.4/55 ZE
使用ボディー D800 5D Mark lll
DxOMark スコア 45 38
解像力 29 P-Mpix 21 P-Mpix
透過率 1.7 TStop 1.5 TStop
歪曲 0.2 % 0.2 %
周辺光量落ち -1.6 EV -1.8 EV
色収差 6 μm 6 μm

 ニコン用、キヤノン用ともDxOMark スコアは過去最高の数字だそうです。とくに解像力が素晴らしく、画像の中心から周辺までほぼ均一な先鋭さを保っているとのこと。色収差が少ないのも特徴。(注 : レンズについてのDxOMark スコアは、使用するボディーによって変わります)

以下、ニコン用のレビューのデジカメinfo 翻訳を引用させてもらいます。

『•Otus1.4/55のDxOMarkのスコア45、そして解像力のスコア29P-Mpixは、これまでのテストでベストの結果だ。このレンズは開放から隅々まで素晴らしく均一で、画面全域で解像力の低下は絞りにかかわらず5%未満だ。
•色収差は非常に少なく、そして歪曲も無視してよい値だ。周辺光量落ちはF4で解消するが、開放でさえ一番隅で-1.6EVで、大口径標準レンズとしては少ない。
•価格はユーザーをあきらめさせるほど高くはないかもしれないが、実際問題として、この大きなサイズとAFの非搭載は、このレンズをより制限する点かもしれない。』

 

ちなみに、Otus(オ―タス)とはフクロウの一種だそうです。ツァイスのレンズでは「鷲の目」と呼ばれたTessar(テッサー)が有名ですが、さしずめ今回のレンズは「フクロウの目」ということになるのでしょうか…

明るいレンズなので夜に強いことは確か。ツァイスのページに載っている作例(PDF)でも、夜のシーンに見るべきものがあるように思いました。

ビルの窓や街灯に色収差・パープルフリンジが全くと言っていいほど出ていません。これは驚くべきことです。おそらくこの1点だけでも、このレンズを使いたいというプロが出てくるのではないでしょうか。

 

ツァイスはボディーにニコンD800Eを使用した作例をたくさんflickr に載せていて(現時点で51枚)、とても参考になります。

建築物、ポートレートなどいずれも精細な画像。個人的には、映画のシーンを思わせる、この夜の群衆の写真 が気に入りました。(掲載写真はGrab the HTML/BBCode による画像リンク)

Otus 1.4/55 - Sample 15

 何のために人があつまっているのでしょう… それはともかく、陰影の微妙なディテールが素晴らしいと思いますが、どうでしょうか。

オリジナルのサイズ(7360×4912)に拡大してみても、街の灯りには色収差が出ていません。自然で、まさに完璧な描写。

一度でいいから、こんな写真を撮ってみたいですね~

 

カールツァイスが持てるレンズ技術を注ぎ込んだ、渾身の1本!

ああ、来春以降、試写するチャンスが巡って来ないでしょうか…

 


ライカ希少機種6300万円で落札

2013年11月24日 | カメラ

22日、香港で行われた競売で、ライカの希少機種が484万香港ドル(約6300万円)で落札されたというニュースが出ていました(msnのページより)。記事配信はAFP=時事/AFPBB News (AFPBB News)。

記事によると、この機種は1932年製の「ライカ・ルクサスII(Leica Luxus II)」。これまでに4台しか生産されず、残り3台は行方不明になっているそうです。

つまり所在が分かっていたのがこの1台だけ。高値がつくのも分かります。

本体に金めっきが施され、わに革のケースが付属。いかにもリッチな印象です。

 

落札者はアジア人としか発表されていません。中国の富裕層かも…

お金があるところにはあるものです。

そんなお金があれば、私などソニー「α7R」とニコン「Df」を買って、ツァイスレンズもたくさん買って…  そうそう、ライカ M モノクロームも買ってもいいかなァ

(でも、まだまだお金が余ってしまいますね。)

夢のまた夢…


ソニーα7R/α7開発者インタビュー

2013年11月23日 | カメラ

デジカメWatchに『ソニーに聞く「α7R」「α7」のこだわり』というα7R/α7開発者インタビューが出ていました。

SONY デジタル一眼カメラ α7R ボディ ILCE-7R/B

 ソニーα7R(フリー画像)。

 

α7R/α7をただ触っていただけでは分からないことが書かれています。

  ソニー側メンバーは以下の通り。

クリエイティブセンター&CMFデザイングループ シニアデザイナー・曽我部卓氏(デザインを担当)、デジタルイメージング事業本部 商品設計部門・須藤貴裕氏(設計のリーダー)、同事業本部 商品企画部門 商品企画2部2課 プロダクトプランナー・郷大助氏(商品企画を担当)。同事業本部 コア技術部門 光学設計部 2部・細井正晴氏(レンズの光学設計を担当)、デジタルイメージング事業本部 デジタルイメージングアプリケーション設計部門 3部3課・長谷川陽一氏(AF制御を担当)、デジタルイメージング事業本部 商品設計部門 プラットフォーム設計部・佛崎建氏(画質設計を担当)。

肩書がいろいろあって、何がやら分かりません… ソニーともなると組織が多種多様・ぼう大ですね。

 

確認できたことが6つほどありました( 『』はデジカメWatchからの引用 )。

 1)  『――NEXという名称はもう使われないのですか?

   郷:今後の新製品では使う予定はありません。』

 

  NEXは死んだ!?

 

 2)  『――今回は型番に“7”を使いましたが、由来を教えてください。

郷:新しいブランディングによる最初の機種ですし、フルサイズの戦略的なモデルですから、エースナンバーを付けたということです。

――“9”ではないのですか?

郷:“9”にもエースナンバーというイメージを持っていただいているかもしれませんが、これまでもこういった戦略的な機種に7を使って来ておりますので、“7”を使いました。

――ちなみにミノルタに「α-7」という銀塩の機種がありましたが特に関係はないですよね?

郷:直接の関係はございません。』

 

 ソニーにとって、エースナンバーは「7」!

 

 3)  『――今回、Eマウントで35mmフルサイズになっていますが、Eマウントの企画当初からフルサイズの搭載は予定があったのでしょうか?

郷:Eマウント導入当初から、いつかはフルサイズイメージセンサーを積んだカメラが作れたらという想いはありました。しかしながら、小型化などの技術的ハードルが非常に高いものでした。今回、その課題をブレークスルーしたことで商品化できたということです。

 ――Eマウントフルサイズ機の実現には、相当な苦労があったのではないでしょうか。

須藤:そうですね。このカメラはとにかく小さくありたかったので、特に1/8,000秒のシャッターユニットを搭載するのに苦労しました。これはボディサイズにかなり影響を与えるんですね。そのスペックを緩めれば実現は簡単ですが、それではお客様が求めておられるものと違うものになってしまいます。そこは妥協せずに、とにかくこのサイズに持ってきました。パズルみたいなもので、部品を削りつつ、1回でき上がっても何回もやり直しましたね。分解モデルを見ると、凝縮されているのがおわかり頂けると思います。』

 

  ミラーレスフルサイズはずっと前からの構想だった!

 

 4)  AFについて、少し長いですが必読と思いました。

『――今回、像面位相差AFを搭載しているのはα7のみになっています。

郷:α7Rはコンセプトである最高の解像感を提供するために今回の有効約3,640万画素、ローパスフィルターレス仕様のイメージセンサーの搭載を決めました。このセンサーには像面位相差AFは搭載されていません。しかし、α7RはコントラストAFながらBIONZ Xの高速読み出しおよびAFアルゴリズムの最適化でAF速度を向上しています。

――ではα7RのコントラストAFについて詳しく教えてください。

長谷川:APS-Cセンサーのモデルと比較すると、フルサイズのイメージセンサーを搭載した場合、被写界深度が浅くなります。これはピント合わせのときのピントの移動量が増えるということです。コントラストAFでは、そのままではこの移動距離の増加がAF時間の増加ということになります。ここで、単純にレンズの動作速度を上げてしまうと、今度はAF精度を保つことが難しくなってくるため、その解決が大きな課題でした。

  今回のコントラストAFでは、「空間被写体検出」という新技術を使った「ファストインテリジェントAF」の搭載とBIONZ Xの高速化で、NEX-7比で最大35%ほどAF時間短縮を実現しました。フルサイズ機にふさわしい高速で、高精度なAFになっています。

 空間被写体検出というのは、簡単に言うとピントのずれている量を予測して、ピントが合ってないところではレンズを高速に動かします。一方、合焦が近いところでは精度を確保するために、ある程度速度を落としてフォーカスレンズの動きを最適化することでAF時間を短縮しています。これがファストインテリジェントAFです。

 コントラストAFでよくある合焦時の迷いや、初動の感触や迷いなどを改善し、できるだけなじみのある一眼レフを使っている時の感触に近いAFレスポンスと感触を目指して開発しました。ソニー史上最高のコントラストAFだと思っています。』

 

 α7RのコントラストAFは従来とは違う!

 

 5)  『佛崎:α7Rも被写体のパターンによってはモアレが出ることもありますが、撮影時に被写体との距離や構図を工夫する事である程度回避できるため、思ったほどは影響を受けることはないと思います。

須藤:α7Rのコンセプトの実現には、ローパスフィルターレスによるメリットの方が大きいと考えています。解像感の違いを実感いただけると思います。

――ローパスフィルターレスということでは、「サイバーショットDSC-RX1R」(有効2,430万画素)がそうでした。α7RはRX1Rより画素数が増えてますが、画素数が増えるとモアレや偽色というのは出にくくなるものでしょうか?

郷:はい。出にくくなります。』

 

 α7Rは画素数が多いためローパスフィルターレスでもモアレが出にくい!

 

6)  デザインについて

何でこんなデザインになったんだ! というところがあるα7/α7R。直線的なフォルムは悪くないんですが。

「RX1をレンズ交換式にしてほしい」という要望があったようです。全体の雰囲気はRX1風。それに加えて光軸上にEVFを設けたとのこと。

 

 デザインコンセプトは「フルサイズNEX」ではなく、「レンズ交換式RX-1 」だった!

 


「CP+ 2014」でオリンパス新製品?

2013年11月22日 | カメラ

11月20日、カメラと映像のイベント「CP+ 2014」の概要が発表されました。(CP+ 2014公式サイト

開催概要のおもな項目(公式サイトより)。

テーマ : より楽しく、より美しく。進化するフォトイメージングテクノロジー
会期 : 2月13日(木)・14日(金)・15日(土)・16日(日)
開催時間 : 10:00~18:00(最終日のみ17:00)
        2月13日(木)10:00~12:00はプレミアタイム(特別招待者・プレス関係者・プレミアタイム招待券持参者のみ)
会場 : パシフィコ横浜 展示ホール、アネックスホール、会議センター
主催 : 一般社団法人 カメラ映像機器工業会(CIPA)
入場料 : 1,500円(税込)(ウェブ事前登録無料)
       障害者手帳を持参の方、小学生以下の方は無料

価格.comマガジンによると、

『 前回の106を上回る114の企業や団体が、949小間のブースで、カメラやレンズのほか、プリンターや画像処理ソフト、ディスプレイやプロジェクターなどの新製品を展示する。世界で初めて公開される製品が多いのが特徴で、今回は、計35機種を数えた前回よりも多くの製品が公開されるという。来場者数は、前回の62,597人を約11%上回る70,000人の見込みだ。 』

とのこと。 

前回、前々回も行ったので、今回も行きましょうか…

前々回はニコンD4やD800、オリンパスOM-D E-M5 などが出品され、にぎやかでした。その反動か、前回は新製品が少なめ。今回は期待できるかも。

 

どんな新製品が発表されるのでしょうか。

デジカメinfo / 43rumors によると、「CP+ 2014」の直前に、オリンパスからエントリーレベルのOM-Dが発表されるという噂が出ています。

今年出たOM-D E-M1 は、フラッグシップ機なので、手を出しにくい人もいるかも。ほぼ同じような外観・性能で廉価版が出れば注目されそうです。

OLYMPUS ミラーレス一眼 OM-D E-M1ボディ ブラック 防塵 防滴 OM-D E-M1 BODY BLK

    OM-D E-M1 ボディー(フリー画像)。

OLYMPUS ミラーレス一眼 OM-D E-M1 12-40mm F2.8 レンズキット ブラック 防塵 防滴 OM-D E-M1 12-40mmF2.8LKIT

    OM-D E-M1 12-40mm F2.8 レンズキット(フリー画像)。

 

レンズキットの価格.com最安値は197,173円(11/22現在)。初値からドンと下がったあとは、ここのところ値段の変動がなく、ずっとこのあたりの数字で貼りついています。

高いですけど、人気があるようですね。11月29日から単体で発売されるこのレンズ「 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO 」のほうも、予想を超える予約が殺到して品薄とか。

(オリンパスの「お知らせ」)

 

いくつかレビューも見ましたが、良い描写。それにF2.8 通しというのがなんといっても魅力です。

「OLYMPUS OM-D E-M1」第1回――色にこだわって紅葉を撮る (ITmedia デジカメプラス)

明るい標準ズームで撮る旅の景色――オリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」(ITmedia デジカメプラス)

 

ボディーはエントリー向けのOM-D で済ませ、このレンズを思い切って買うという選択肢もありそうです。まあ、レンズキットの OM-D E-M1 との価格差しだいですけど…

 


イルミネーションあれこれ

2013年11月20日 | イベント

なんばパークスのイルミネーション

さきのブログ写真でフォトチャンネルを作ってみました。

 

寒くなって、イルミネーションの季節らしくなりましたね。なんばパークス以外にも、各地にはすばらしいイルミネーションのスポットがあります。

関西のイルミネーションについては、次のサイトが参考になります。

関西イルミネーション特集(eoおでかけ)

なかでも「大阪城3Dマッピングスーパーイルミネーション」(2013年12月14日~2014年2月16日)が、ハデハデで面白そう。ただし有料です。

 

全国的に規模が一番大きいのは長崎県の「ハウステンボス」でしょう。

「世界一のイルミネーション 光の王国2013~2014」

公式ページには下のダイジェストムービーがありました(YouTubeより)。

 

三重県の「なばなの里」で繰り広げられる、ウインターイルミネーション『冬華の競演』も規模が大きいです。

今年は世界遺産・富士山をモチーフにした壮大なイルミネーションが見もの。

このほかにも光のトンネルなどがあって楽しめそうです。

 

東京・横浜の主なイルミネーションは次のサイトで紹介されていました。

東京・横浜イルミネーション特集(JTB)

おなじみの六本木ヒルズや東京ミッドタウン、カレッタ汐留ほか色々…

 

近く東京に行く機会がありそうなので、どこかのスポットを撮ってきたいと思っています。


なんばパークスのイルミネーション Part 2

2013年11月18日 | イベント

大阪・なんばパークスのイルミネーションの続きです。

南海電鉄、島屋、スイスホテル南海大阪が共同で催す「なんば光旅」(イベント詳細PDF)のスポットのひとつです。広いパークスガーデンを舞台に現れた、きらめく「光の杜」。とてもきれいでした。

パークスガーデンへのエントランス。

 

幻想的ですね。

 

 ブルーの階段を抜けると、イルミネーションで飾られた庭園へと続きます。

 

鮮やかな色彩。

 

ブルーのLEDに染まる散策路。

 

池のある庭園。

 

光の噴水のようです。

 

林の中の光のドーム。ミラーボールが輝いています。

 

 レストランのテラス。

 

キラキラに囲まれて記念撮影。

 

都会の中の「光の杜」。

 

「光の滝」。最上階の9階から水が流れ落ちる演出。

なんばパークス全体はキャニオン(峡谷)のイメージなので、それを生かした迫力あるイルミネーションですね。高さ約50m、幅約30m。日本最大級の規模だそうです。

 

最上階の眺め。

 

これは下から見上げたところ。

「なんば光旅」のフォトスポットになっていました。

 

再び上からの夜景。

 

8 階にある「円形劇場」での光の演出。

 

ふだん大道芸や演奏などのショーが行われるところ。こうして見ると全く別のムードです。

 

さて、そろそろ帰りましょうか。

南海難波駅西口広場で。

 

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撮影カメラ   ソニーRX100

                  シャッタースピード優先AE(1/60秒前後)、ISOオート で撮っています。 


なんばパークスのイルミネーション Part 1

2013年11月17日 | イベント

大阪・ミナミのイルミネーションイベント「なんば光旅」が11月15日から始まりました(2/16まで)。

まだ紅葉も撮りに行っていないのに、もうイルミネーションの季節。

あわただしいですね。

 

RX100で撮るイルミ

なんば一帯のショッピング街やホテルを光の世界にするイベント。なかでも美しいのは「なんばパークス」の装飾。さっそく撮りに行ってきました。

フルサイズ一眼レフ・三脚といういでたちは繁華街向きではないので、持っていったのはソニーRX100だけ。

さっと撮れる簡便さ、広角端F1.8のレンズの明るさ、きれいな写り・ストレートな発色。明るくきめ細かい液晶がいいですね。

 

なんばパークス入口広場のクリスマスツリー。

 

午後5時から点灯されました。

様々のデリケートな色合いに変化し、クリスマス向きのメロディーが流れます。

 

ツリーを背景に「自分撮り」するカップルも。

一生の思い出になりますね(オレも昔はこんなこともあった…)。

 

さて、今年のイルミネーションはいつもより派手だと思ったら、LEDの数が多くなっているようです。

「なんば光旅」全体で昨年よりLED数が18万球増えて54万球。

景気が回復しつつある現れなのかな… 文字通り「明るい」話ではあります。

 

バックはスイスホテル南海大阪。

 

こういう街の雰囲気、東京の表参道・六本木あたりと変わらない感じ。

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撮影カメラ   ソニーRX100

 


今年のカメラあれこれ

2013年11月15日 | カメラ

2013年のカメラ新製品もキヤノンのホワイトKiss で打ち止めでしょうか、思えば今年たくさんのカメラが出ました。

そのなかで印象に残っている10機種を挙げると、

リコーGRニコンD7100オリンパスPEN E-P5OM-D E-M1キヤノンEOS Kiss  X7EOS 70DパナソニックGX7ソニーα7/α7RペンタックスK-3ニコンDf。(富士さん、カシオさんごめんなさい)

我ながら驚くことに、このすべてを触っています。カメラオタクですか…

 

さらにその中で最も印象に残る1台を選べ、と言われたら、

ソニーα7R かな…

 

ソニーα7R。

 

さまざまの未完成部分はあるにせよ、とんがった意気や良し。

3640万画素フルサイズセンサーを世界最小のレンズ交換式ボディーに封じ込める… メカニックが好きな人間は、こういう技術陣の姿勢に惚れるのですよね。

 

がんばってください、ソニー。

 

ソニーの1機種、いつも散歩のおともにしているRX100で撮った1枚を載せておきます。

グランフロント大阪でのファッションショー。

在阪アパレルメーカーの春夏ファッション。カラフルで軽やか。吹き抜け空間で開かれたイベントにはたくさんの人が見入っていました。

 (カメラ禁止だったようで、注意されました。でもこれぐらい遠景ならいいのでは…)


「白いEOS Kiss」ホントに出た!

2013年11月14日 | カメラ

キヤノンが14日、APS-Cサイズの軽量一眼レフカメラ「EOS Kiss X7(ホワイト)ダブルレンズキット」(写真はいずれもフリー画像)を発表しました。発売は11月28日。 (キヤノンのニュースリリース)

まさかこんな真っ白のKiss が登場するとは予想しませんでした。

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X7(ホワイト) ダブルレンズキット EF-40mm F2.8 STM(ホワイト) EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM付属 KISSX7WH-WLK

 

見たところ、雪だるまのよう。これからのシーズンにはピッタリ。

カメラ女子の「可愛い~!」という声が聞こえそうです。

 

レンズとのマッチングが問題ですね。ダブルレンズキットのうち、白いパンケーキレンズ(EF 40mm F2.8 STM )はいいとして、ズームレンズ(EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM )は黒のままというのがどうも… 同じことならズームレンズも白モデルにすれば面白かった。

まあ、いわゆる「白レンズ」を付けると似会いますが。

 

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X7(ホワイト) ダブルレンズキット EF-40mm F2.8 STM(ホワイト) EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM付属 KISSX7WH-WLK

キットの内容。白いボディーに似会うグレーのストラップも付属します。

 

日本国内では、白いKiss X7本体のみの販売、白いパンケーキレンズEF40mm F2.8 STMの単品販売はなし(海外では別)。

白いKiss が欲しければダブルレンズキットを買うしかありません。キヤノンさん、商魂たくましいですね。


AF-S NIKKOR 58mm F1.4G試写

2013年11月13日 | カメラ

今年10月に、カメラメーカー各社の新しいカメラやレンズがドッと発表されましたが、その中で、ニコンの大口径単焦点レンズ「 AF-S NIKKOR 58mm F1.4G 」(10月 31日発売)が混じっていました。なんでも旧ノクト・ニッコール(AI Noct Nikkor 58mm F1.2)の再来とかの噂。非常に高性能なレンズらしいとのことで気になっていました。

どんなにすごいレンズなのか、先日「Df」を見るためニコンプラザ大阪へ行ったとき、ついでに試してきました。

 

 D800Eに付けたAF-S NIKKOR 58mm F1.4G

ゴージャスな組み合わせですね。

(価格.com の最安値でも)ボディーとレンズで約42万円!。

 

もちろんナノクリ。

レンズ自体は割に軽いので、D800Eに付けても、さほど重さを感じません。

スナップでも使えそう(それがこのレンズの本来の使い方かどうかは別にして…)。

 

でもやはり大口径。でかいレンズです。

 

データ持ち帰りOKでしたので、ディスプレーの花を撮ってみたのが下の写真。(RAW+JPEGで撮影、Adobe Lightroomで現像。画像補正しないままJPEG出力しています)

絞り優先AE(F1.4、1/250秒) ISO400 ホワイトバランス:オート

 

絞り優先AE(F1.4、1/400秒) ISO400  ホワイトバランス:オート

 

絞り優先AE(F1.4、1/320秒) ISO400  ホワイトバランス:オート

 

落ち着いた描写で、点光源ボケは輪郭の目立たない「素直なボケ」。

映画のような、いい雰囲気の写真が撮れそうな感じがしました。

 

いずれも絞り開放で試し撮りしています。気になる点をいえば周縁部の口径食(点光源が円でなくラグビーボール型になる)ですが、これは大口径レンズとしてはしかたのないことなのでしょう。それと、色収差が多少残っている印象を受けました。

 

設計担当は佐藤治夫氏(映像カンパニー 開発本部 第二設計部 第二設計課 主幹)。よく雑誌にも登場する方です。レンズ性能といえばとかくMTFにだけ注目が行きがちな今の傾向に疑問を投げかけ、三次元的な被写体の奥行きを表現できるレンズを目指しているようです。

このレンズもカリカリの解像度だけを追求したのではなく、なめらかな描写。それに加えて、夜景や星空で光の点を点として写せる鮮鋭感が特徴です(かつて夜景向きのノクト・ニッコールというレンズが実現した以上に、サジタルコマフレアを可能な限りなくした、とのこと)。

 

こういうレンズなので、評価には夜景・星景、それとポートレートの前・後ボケの作例が必須ですね。

クリスマスの街の風景などを撮った作例を見てみたいです。

今の時点で探した作例は次の通りです。

 

◇「 AF-S NIKKOR 58mm F1.4G 」の作例

 ・SAM OBEIDE 「Nikon AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G Sample Images」(カナダのウェディングフォトグラファー)

 ・PHOTOYODOBASHI SHOOTING REPORT (ヨドバシカメラ)

 ・「More Nikon 58mm f/1.4G sample images, few comparisons with the Noct 58mm f/1.2」 (Nikon Rumors  ノクト・ニッコールとの比較)

 

◇関連記事

 ザ・ワークス Vol.53 AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G (ニコンの開発担当者・佐藤治夫氏インタビュー)

 ニコンが考える“レンズの味”とは? ---AF-S NIKKOR 58mm F1.4 Gの設計に見るレンズ計測装置「OPTIA」の活躍 (デジカメWatch)

オーラが違う新生ノクト――ニコン「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」(IT media デジカメプラス)

 ニッコール千夜一夜物語「~非球面によってサジタルコマフレアを補正した~
第十六夜 AI Noct Nikkor 58mm F1.2


白いEOS Kiss !?

2013年11月11日 | カメラ

キヤノンが一眼レフカメラの白いEOS Kiss を出すらしく、ティーザー広告が出ています(写真はキヤノンのFacebook より)。

クリスマス商戦へ向けてのカメラメーカー営業部門の戦略でしょうから何でもあり、とはいうものの、一眼レフを白く塗るとは… 

 

ターゲットは女性?

 

以前、オリンパスが女性ユーザーに「使っているカメラの色」をアンケート調査したところ、ホワイトが1位だったという記事を読みました(女子カメWatch  2013/9/6 )。

ホワイトの次は保守的なブラック、次いでシルバー、シルバー/ブラック、ピンク… の順。

女性向きと思われるピンクは案外少ないんだなと思いましたね(ピンクの機種そのものが少ないですが)。

 

確かにホワイトは見た目が軽やかで、しゃれています。

白い一眼レフがあって悪いという理屈はありませんけど。

ただ、キヤノンがそんな小手先のことで売り上げを伸ばそうとしているのだとしたら、あまり歓迎できない気持ち。

時代かなァ…

 

ニコンは「Df」という、クソ真面目なカメラを発表したばかり。

会社の気風の違いでしょうか。


ニコンD600のゴミ問題、D610で解消

2013年11月11日 | カメラ

ニコンのフルサイズ一眼レフD600では、過去にイメージセンサーのゴミ(オイルやホコリ)が目立つ現象がありました。後継機のD610(写真=フリー画像)ではどうなったのか、気になるところでしたが、LensRentals でチェックした結果が3枚の写真付きで掲載されています。

結論を先に言えば、センサー上のゴミは非常に少なく、D600での問題は解消されているということでした。

Nikon デジタル一眼レフカメラ D610

LensRentals は、カメラやレンズをレンタルしているショップのようです。

1)  まず入荷したばかりのD610 計25台を使用、白い壁に向けて撮影した画像25枚を重ね合わせたのが最初の写真。

7個ほどのホコリが見えます。大きめのホコリがあったのが1台。小さいホコリが6台。あとはクリーンだったそうです。まっさらなのにホコリがあること自体、我慢ならないという人もいるでしょうが、25台分で7個、同サイトによると、ほかのカメラと比較して大変いい状態だそうです。

2)  次に、部屋の中で、それぞれのD610で20~30回シャッターを切った画像を重ね合わせたのが2枚目の写真。こうすることで、ミラーボックスやシャッター、センサー周りのホコリが出てくるだろうと予想した通り、ホコリの数は10数個に増えています。

しかし、D600ではしばしば大きな塊が見られたのとは対照的に、D610ではほとんどが小さなもの。良い結果だと言えるそうです。

3)  さて、これらのホコリをクリーニングして、ユーザーにレンタル。うち帰ってきた10台のセンサー画像を重ね合わせたのが3枚目の写真です。

5個ほどのホコリ・繊維のようなものが見えます。もっとも、これはレンズ交換のさいに外部から侵入した可能性がありますね。

D600でよく見られた左上隅にホコリ・オイルが集中する現象は全く見られません。

LensRentals としては、今後も注視していく必要があるものの、D610ではセンサーのゴミ問題は起きないだろうと結論付けています。

 

ニコンがどういう改善策を施したのか分かりませんが、よかったですね。

このサイトが以前指摘した、シャッターの構造は原因ではなかったようで(見たところD600とD610は全く同じシャッターデザインとのこと)、この点については間違っていたと認めています。

 

ま、いずれにしろ改善されていたのですから、D610ユーザーは、ひと安心でしょう。

( しかし、おさまらないのはD600ユーザーかも… )

 


ニコン「Df」触ってみた

2013年11月10日 | カメラ

ニコンの新しいフルサイズ(FXフォーマット)一眼レフ「Df」(11月28日発売予定)を、先行展示していたニコンプラザ大阪で触ってきました。

往年のフイルム一眼レフを思わせる、レトロなボディー。見に来るのはかなりの年齢層だろうと予想していましたが、そうでもなかったですね。今はレトロなものが人気なのか、若い男女を含め予想以上の人だかり。

展示機はブラックとシルバーの2台しかなく、触るのにしばらく待たされました。

 

 「Df」のシルバーボディ。キットレンズの「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G (Special Edition)」つき。

 

よりレトロ感があるのは、やはりブラックよりシルバー。

手に持ってみました。「がっしりしたカメラ」という印象。

 

ニコンのフルサイズカメラの中で最小・最軽量(本体のみ710g)なのにもかかわらず、ごつい印象なのは、かなり厚みがあるため。また直線的なデザイン、上部のメカニックの重厚さが、そう感じさせるのかもしれません。

手に取った瞬間「おっ軽い!」とまでは感じませんでした。適度の重量感があります。

キットレンズAF-S NIKKOR 50mm f/1.8G (Special Edition) を取り外してみると、レンズ自体は大変軽いです(190g)。ティーザー広告で見たように、旅行などで手軽に持ち運べそう。通常のAF-S NIKKOR 50mm f/1.8G と光学系は同じで、シルバーリングやAi-Sレンズのゴムローレットを採用、「Df」のデザインに合うようにしたとのこと。

 

さてボディー上部のダイヤル群。

 

向かって左から順に…

 ・単純至極のモードダイヤル(M、A、S、Pだけ。D600などのAUTOやSCENEはありません)

 ・ON/OFFスイッチとシャッターボタン(懐かしいケーブルレリーズ用のネジ穴あり)

 ・大きめのシャッタースピードダイヤル(最高1/4000秒)とレリーズモード(単写、連写低速・高速、静音、タイマー、ミラーアップ)を選ぶレバー(連写は最高約5.5コマ/秒)

 

ペンタ部(内蔵フラッシュなし)をはさんで、向かって右側は…

 ・上下2段のダイヤルは、上が露出補正(±3段)、下がISO感度(常用はISO100~12,800、拡張でISO50~204,800相当)

また、前面「Df」のロゴマークの横にはサブコマンドダイヤルがあります。

ダイヤル主体の操作系を採用した理由について、ニコンのホームページでは、

『カメラが撮影するのではなく、あなた自身がカメラという道具を使って撮影する。そのことを実感できるダイヤル操作主体の操作系で、カメラを操ることの愉しさ、撮影プロセスの奥深さを味わっていただきたい。そのために、Dfは上面に大きな金属製メカニカルダイヤルを採用しました。電源OFF時も含め、カメラの上面でISO感度、シャッタースピード、露出補正の設定値を常時視認できるという安心感があり、またこれらを随時変更できるため、設定や露出を直接的にコントロールできます。』

と説明しています。

 

MADE IN JAPAN の文字がうれしいですね。日本製の品質、信頼性の証。

 

この2段のダイヤル操作ですが、

上の露出補正ダイヤル。真ん中のロックボタンを押しながら回します。

 

下のISO感度ダイヤルは、MADE IN JAPAN の刻印左側にあるロックボタンを押しながら回します。

 

この上下2段のダイヤル操作に関する限り、はっきりいってやりにくいです。

ロックボタンを押しながら回すのが、慣れないとむずかしい。かといってロックボタンがないとちょっとした拍子に回ってしまいそうで困りますね。

撮影する光の加減に応じて露出を変えたいとき、不器用な私としては、このダイヤル操作がスピーディーにはできないような気がします。

たとえば刻一刻明るさが変わる夕暮れ時にダイヤル操作だけで適正な露出補正、ISO感度にしようと思うとオタオタするのでは…

(まあ、完全マニュアル機ではないので、P、S、Mいずれかのモードにしておけば、カメラのオート機能が助けてくれます)

 

しばらくこのカメラを操作しているうちに、「オイ、いまの露出設定、それでいいの?」とカメラから怒られているような気がして、妙な緊張感がグッと胸に来ましたね。

写真を撮るときに、ある意味で「覚悟」のようなものを強いる、硬派のカメラのような気がします。

 

背面。ファインダー部が大きいですね。覗いて撮る、これぞ一眼レフの基本。

ファインダーは視野率100%、倍率0.7倍でD600/610と同じ。見やすいです。

AFポイントは39点(クロス9点、f/5.6超~f/8未満は中央33点、f/8は中央7点)と、これもD600/610と同じ。

 

動画機能がないので、もちろん動画関係のボタンはありません。スチール写真に特化!

 

マウント部にある露出計連動レバー(写真中央)は、非AI方式レンズを装着できるよう可倒式を採用。

非AIレンズが使えるのは「Df」の大きな特徴。ボディー外観がレトロなだけでなく、レトロなレンズも使えるということ。

ただし、非AIレンズを使うにはそれなりの手順があります(以下はニコンのホームページより)

『使用する非AI方式レンズは9本まで、事前にレンズ情報(焦点距離、開放絞り値)を登録しておけます。登録した非AI方式レンズを装着し、該当するレンズNo.を選択してレンズ情報手動設定の露出計連動方式を[非AIレンズ]に設定。レンズの絞りリングで設定した絞り値をサブコマンドダイヤルでカメラにもセットして撮影することで、開放測光による適切な露出が得られます(露出モードはA、Mのみ対応)。』

 

内部のセンサーと画像エンジンはフラッグシップ機である「D4」と同じ。

画素数は1625万画素と、D800、D600/D610には劣りますが、おもにプロが使う「D4」並みの画質と言われれば、文句はつけにくいですね。

しかも「D4」並みの高感度性能が期待できそうです。さらにISO感度が拡張で204,800相当まで設定できるというのは、趣味用のカメラとしてはオーバースペックではないかとさえ思えます。

 

順番待ちの人がいるので、あまり長時間触れませんでしたが、すごいカメラだという感触を持ちました。ただ、ユーザーはこのマシンを飼いならす“パワー”が要求されそうです。

 

東京では「Nikon Df 体験イベント Nikon Digital Live 2013」(11月16日、17日)があり、阿部秀之さんらプロの話が聞けます。

大阪でも同じイベントがあればいいのにと思いますが、今回はないようですね。

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撮影カメラ   ソニーRX100


ニコン「Df」 に思う

2013年11月09日 | カメラ

ニコンのこだわりカメラ「Df」が11月5日に発表されました。個性的なカメラなので、どう評価していいものか、迷いました。

ニコン「Df」(ニコンプラザ大阪で、先行展示モデル)。

 

 

35mmフルサイズの高級機であることは確かですが、現在のニコンの一眼レフのラインナップの中では異色のレトロスタイルカメラ。なぜこんなカメラが出たんだろうという、企画の意図への思いがまず最初にありました。

それについては、デジカメWatchの二つの記事で大体分かりました。

ニコンDfの発表会で後藤哲朗氏が企画説明 (デジカメWatch 2013.11.5)

後藤哲朗氏本人に訊く:ニコンが設立した「後藤研究室」とは (デジカメWatch2009.7.8)

どうも「Df」はニコンの一眼レフを主導してきた後藤哲朗さんの「後藤研究室」が企画したカメラで、それには後藤フェローの個人的な思い入れが関わっているようです。

たとえば、2009.7.8のデジカメWatchのインタビューで後藤フェローが語っている言葉。

 『「とにかくラインアップを揃えることで一生懸命になってしまいましたが、昨年のD3Xで一応ラインが完成した今、そこには異端児もないと面白くありませんよ。仮にですが、小さくて高性能だけれど、“ある部分”に関しては結構オバカな機種はどうでしょう。でも"別のある部分"はきちんと拘って作り込んでいる。今のニコンのラインナップは当たり前すぎますから、その正常進化を狙うだけでなく、意外性のある異端児も投入するためのアイディアを後藤研究室では練っています」 』

 

これが「Df」のコンセプトになったようですね。カメラ・写真を愛する後藤さんの思い入れ。

 

「Df」は2009年の夏に検討を開始したそうで、発表まで約4年かかっています。その間、後藤研究室は、フラッグシップの「D4」の開発にもかかわったりして、Dfの開発はかなり遅れたようです。(DfがD4のセンサーをそのまま取り入れたのは、こういう経緯があったかも)

スペック的にみると「Df」というカメラは、ニコンのフラッグシップ「D4」と、フルサイズエントリー向けの「D600/D610」を合体させた感じです。

 

ともかく、どんなものか見てみようと、ニコンプラザ大阪で先行展示されていた実機を触ってきました。

詳しくは次回に…