つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

キヤノンVSニコン五輪決戦 PartⅠ

2012年07月31日 | カメラ

オリンピックで、報道カメラマンがどのメーカーのカメラを使うかは業界と写真愛好家の大きな関心の的。ロンドン五輪ではどういう情勢になっているのでしょうか。

朝日の記事から

開幕前の7月21日付け朝日新聞朝刊経済面(電子版も)で、「キヤノンvsニコン」を取りあげた記事が出たのをはじめ、ネットでも関心が集まっています。

記事によると、

『プロ用の機種の売り上げが全体に占める割合はごくわずか。だが「プロに評価されれば、消費者にも選ばれやすくなる」(ニコンの田中秀彦マネジャー)だけに、五輪での「勝敗」が事業全体に与える影響は大きい。』

とあります。

これはそうだと思いますね。とくに、写真が売れるかどうかに生活がかかっているフリーの写真家や、歴戦のつわもの揃いの海外通信社系カメラマンは、機材の選択にシビアなはず。だから、彼らが選んだカメラこそ「現時点では最高の報道用カメラ」ということになります。そうすると、一般の人も、「そうか、やはり○○○製カメラがいいのか…」となって、○○○製のカメラがプロ用、入門用を問わず全般的に売れる…  これはカメラメーカーにとって大きい。

 

朝日の記事は、報道現場がニコン全盛だったころの、フイルム時代の事情には触れず、『かつてはキヤノン優位が続いたが、前回の北京五輪ではニコンが肉薄。』という流れで書いています。

そして『今大会に向け、ニコンは暗いところでも高速で連写できる新機種「D4」を投入。キヤノンは動くものにピントを合わせ続ける力を高めた「EOS-1DX」で対抗する。』と結んでいます。

新機種のスペックについては、個人的に「キヤノンの高感度性能は良いわけだし、そんな風に決めつけてしまっていいのかな」と首をひねる記事ではありますが…

 

那和秀峻さんのブログでは

報道現場におけるキヤノンとニコンの対決の歴史については、写真家・ライターの那和秀峻さんのブログ「徒然なるままに---ロンドン五輪でのニコン・キヤノンの宿命対決」が詳しい。

それによると、『ニコンFは新聞社、雑誌社、通信社の標準装備カメラであり、1964年の東京オリンピック以来、ニコンFがずっと王座に君臨してきた。』わけですが、

『湾岸戦争の取材時にニコンF4が砂漠の細かい砂で作動不良を起こしたが、キヤノンEOS-1はそういうトラブルが少なかったことで、両者の使用比率が逆転した。』とのこと。

これは知らなかったですね。

デジタルになると『(ニコンは)デジタル一眼レフのニコンD1でふたたび優位に立った。しかし、キヤノンは高速連写と大きめのAPS-Hセンサーで高感度ノイズを少なくしたEOS-1Dを投入し、このシリーズをアップデートしていくことで優位に立った。一時はオリンピックや世界陸上などのビッグイベントでキヤノン7対ニコン3という差になったと言われている。しかし、ニコンは35ミリ判で高速連写と高感度特性も大幅に向上させたニコンD3を2007年に発売し、2008年の北京五輪ではキヤノン6対ニコン4と追い上げてきた。』

さすが報道出身の那和さん。明快な解説です。

 

「白と黒」個人的な感想

某新聞社での経験(写真部ではありません)から言うと、たぶんEOS-1Dのころだと思いますが、新聞社がカメラ・レンズをそれまでのニコンからキヤノンに変えていった時代がありました。新聞社が持っている過去のレンズ資産は膨大なもので、それを別のマウントのレンズに置き換えるのは大変なこと。それだけデジタルでの画質が「見てよ、分かるでしょ。全然違う」――キヤノンの方が圧倒的に良かったのです。

このころのオリンピックで報道カメラ席を写した写真を見ると、軒並みキヤノンの白レンズで、ニコンの黒レンズはチラホラ。中にはニコン製ではなさそうな古い感じの黒レンズも(ライカ?)。

デジタルならキヤノン、という印象。それがしばらくして「キヤノンが絶対いいというわけでもなさそう。ニコンもだいぶ良くなってきたらしい。ニコンに戻し始める動き(同業他社)も出てきた」という話に。そして北京五輪ではキヤノン6対ニコン4という比率になって現れます(個人的に見た感じでは5分5分でしたが)。

 

ゆうべ、日本初の金メダルを獲得した女子柔道の試合を見ながら、報道席のレンズの色もチェックしていました。

柔道の試合会場の照明はあまり明るくないですね。速いシャッタースピードに加え、暗所でもノイズの少ない写真が撮れる… こういう厳しい条件で選ばれたのはどちらのカメラ・レンズか…

おや黒レンズのほうが多いかな? いやいや、やっぱり白レンズもある。フ~ム、決めかねます。

酔いも手伝って、数をかぞえ切れず、よくわかりませんでした(何のこっちゃ)。

 

なんとなくニコンの方に勢いは感じましたが… そのうち「対決」の結果を判定する記事が出るでしょう。

 


ソニーのフルサイズ機

2012年07月30日 | カメラ

ソニーが新しいフルサイズのデジタル一眼レフカメラを発売する、という噂がずっと前から出ていました。「α99」という機種名が予想されています。

それが、どうやら9月上旬に発表されるらしい、との噂です(デジカメinfo / Sony Alpha Rumors)。

予想されるスペックと価格は、

  • 2400万画素フルサイズセンサー
  • 102点測距オートフォーカス
  • 感度はISO 50-25600(拡張で+2段)
  • GPS内蔵
  • AVCHD2.0対応
  • 2500ドルから2800ドルの間

とのこと。使用できるメディアはおそらくSDカードなどで、CFやXQDには非対応になるのではないかという観測。ただし、XQDはソニーがニコンとともに開発した高速、大容量が可能な次世代のメモリーカードだけに、それを自社のカメラに採用しないのはおかしいのではないか、という疑問の声が出ています(現在採用しているのはニコンD4だけ)。

 

もうひとつ疑問その2は、ニコンD800のあの3630万画素センサーはソニー製なのに(もっぱらの噂)、なぜそのセンサーを使わないのか、ということ。

一説には、ニコンは、この3600万画素センサーの期限付き独占権を持っているので、使いたくても使えないのだ、という話もあります。真偽のほどは測りかねますが…

 

さて「α99」ですが、これ以外のスペックとして、

  • トランスルーセントミラー(透過光ミラー)使用
  • 電子ビューファインダー(EVF)は300万ドットの有機EL
  • 連写は10-12コマ/秒
  • フラッシュ内蔵の防塵防滴ボディ

なども予想されています。

フルサイズで10-12コマ/秒の連写が可能なのは、ミラーを駆動させないトランスルーセントミラーゆえの性能かもしれません。

102点測距オートフォーカスにしても、かなりハイエンドなカメラをめざしたことがうかがえます。

発表後、たぶん体験会もあるでしょうから、どんなカメラなのか手にとって試してみたいですね。

 


びわこ箱館山ゆり園 PartⅠ

2012年07月28日 | 

滋賀県の高島市にある「びわこ箱館ゆり園」へ行ってきました。

冬場はスキー場ですが、夏は色鮮やかな250万輪のゆりで埋め尽くされます。

ゆり園としては今年で4年目というまだ新しいスポット。猛暑にもかかわらず、観光客は多かったですね。

 

 さまざまな色のユリが、広大な園内一杯に咲いています。

ほぼ満開で、今が一番見ごろ。おすすめです。

 

これは全景ですが、ほかにも多くのカットを撮ってきましたので、日を改めてご紹介したいと思います。

 


大阪港の夜景(RX100試し撮り PartⅣ)

2012年07月27日 | 日記

ソニーRX100は高感度に強いという印象があったので、たそがれの大阪港で、夕涼みを兼ねて試し撮りしてきました。

結論からいうと、やたら高感度に強いというほどではなく、ISO800ぐらいからノイズは出てくるようです。ただカメラや専用RAWソフトに備えられているノイズリダクション機能を利用することで、ノイズを減らすことができます。

以下の写真はいずれも  ホワイトバランス:太陽光  クリエイティブスタイル:ビビッド  RAWで撮影後、専用ソフトImage Data Converterでノイズリダクションを強めにかけています。

 

夕方、港近くの近日中にオープンする結婚式場で。

RX100  絞り優先AE (F7.1 1/30秒)  ISO 800   

 

海遊館横の「サンタマリア号」。大阪港クルーズに出かける観光客が乗りこんでいました。

RX100  絞り優先AE (F8 1/60秒)  ISO 3200   

ISO 3200ぐらいになると、さすがに暗部を中心にノイズが目立ってきます。ノイズリダクションは必要です。

 

出航間近の「サンタマリア号」。夕暮れの色合い、いい感じです。

RX100  絞り優先AE (F7.1 1/10秒)  ISO 1600   

画質から言うとISO1600ぐらいにとどめておきたいところ。今度はシャッタースピードが厳しくなってきます。カメラを手すりにのせて撮影。

 

海遊館近く。

RX100  絞り優先AE (F6.3 1/2.5秒)  ISO 1600   

 

噴水がきれいでした。

RX100  絞り優先AE (F6.3 1/4秒)  ISO 1600   

 

観覧車乗り場。

RX100  絞り優先AE (F6.3 1/15秒)  ISO 1600   

 

すっかり暗くなりました。観覧車のライトアップ。

RX100  絞り優先AE (F6.3 1/4秒)  ISO 1600   

 

クリエイティブスタイルには「夕景」というモードもあります。試しましたが、少し赤っぽくなるものの、今回の被写体ではイマイチ。場面によるでしょうね。

次の機会に、高速連写した6枚の画像を重ね合わせてノイズを低減させる「マルチショットNR(ノイズリダクション)」を試してみようと思っています(三脚が要りそうです)。

 


DP2 Merrillレビュー

2012年07月25日 | カメラ

7月12日に発売されたシグマの「DP2 Merrill」。

同社のデジタル一眼レフ「SD1 Merrill」と同じFoveon X3 Merrillイメージセンサーを搭載する、贅沢なコンパクトカメラ。

デジカメWatchにレビュー記事が載っていて、参考になります。

レビューの内容をまとめてみると、

  • 課題だった画像処理とメモリーカードへの書き込みが大きく改善されている。
  • 新しいレンズが使用され、フォーカスリングを備えたことから、シビアなピント合わせが必要なときなど心強い。
  • 解像感は高く、色乗りもよく、改めてフォビオンセンサーのスゴさを実感できる。
  • RAWとJPEGの画質の違いが目立つ。JPEGで撮影した画像のダイナミックレンジはRAWに比べて狭く、ハイライトが飛びやすい。色再現性もRAWのほうがナチュラル。
  • ノイズについては、RAWではISO800あたりから、JPEGではISO400から少しずつ目立つようになる。従来のDPシリーズからみれば改善された。
  • フォーカスフレームが改善された。
  • 液晶モニターが拡大。
  • 内蔵ストロボは廃止されたものの、総合的に操作性は向上。
  • バッテリーの持ちの悪さは従来通り。2~3個の予備バッテリーを持ち歩く必要がある。

といったところ。

実写画像が豊富に紹介されていますが、解像感の高さはAPS-Cサイズのセンサーとは思えないもの。100%画像を見ても、隅々にいたるまで克明に描写されています。すごいです。

書き込みの遅さが象徴的に示すように、「普通のカメラではない」という印象だったシグマのカメラですが、かなり普通のカメラに近いレベルになったようで、しかもこういう実写画像を見せられると、がぜん手に入れたくなりますね。

 

ただ、このレビューでは触れられていませんが、別のブログのレビューで指摘されていたのが、周辺部でとくに目立つという「緑被り」の問題。

デジカメWatchの実写例のうち、レンガ模様の壁面を見ると、その周辺部の緑被りがごくわずかにあるように感じます。

それと、高感度でのJPEG撮影画像はひどいですね。ISO3200、6400では色がなくなってしまっています。

デジカメWatchによると、『DP2 Merrillもこれまでのフォビオンセンサー搭載モデル同様、RAWフォーマットで撮影することを基本とするカメラ』だそうで、RAWで撮影すればいいわけですが…

 


キヤノンがミラーレス機発表

2012年07月23日 | カメラ

キヤノンが23日、ミラーレス機EOS Mと、交換レンズEF-M22㎜ F2 STM、EF-M18-55㎜ F3.5-5.6 IS STM、マウントアダプターEF-EOS M を正式発表しました。(同社ニュースリリースページ)

スペックについては、ほぼ事前の噂通り。一眼レフEOS Kiss X6i並みの性能です。ブラック、シルバー、ホワイト、レッドの4色、ボディジャケットなどのアクセサリーがおしゃれですね。写真の好きな女性をターゲットにしているのかも。ただ、ボディー単体でも販売するブラックは渋くて、おじさん好み…

ボディー、レンズキットとも9月中旬発売。

ボディー(ブラック)の値段は価格.comの最安値で62,820円になっています。

すでにEFレンズをたくさん持っている人以外は、レンズキット、とくにスピードライトもついているダブルレンズキットを買う方がいいかもしれません。

ズームレンズキットも広い画角をカバーして良いかもしれませんが、あとで、明るくて軽量なパンケーキレンズEF-M22㎜が欲しくなるのでは。

ダブルレンズキット(各色)の値段は、価格.comの最安値で98,820円。もっと安くなると思いますよ…  だって中身はほとんどEOS Kiss X6iと同じで、開発費もあまりかかっていないでしょうから(素人考えかな? マウントとレンズは開発しているわけだし…)。

 

そのうち交換レンズの性能やボディーの使い勝手が分かる実写レビューが出てくると思います。楽しみです。

 


梅田で打ち水(RX100試し撮り Part Ⅲ)

2012年07月23日 | イベント

きのう22日は二十四節気のひとつ「大暑」。

大阪・梅田では「梅田ゆかた祭」の一環として、「打ち水」の催しがありました。

 

冷房を使わず、昔からの智恵で涼しく過ごそうという、エコ活動を通した環境意識の向上が目的。

梅田地区の各施設関係者や地域活動団体の人たち、梅田に来た一般のお客さんが参加して、21、22の両日、JR大阪駅前など3か所で行われました。

 

ゆかた姿で打ち水。子供たちはとくに喜びますね。

 キヤノン EOS Kiss X4   TAMRON  AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro   シャッター速度優先AE (F8 1/500秒) ISO 800

 

 打ち水のポーズを記念撮影してもらっている人たちも。

ソニーRX100  シャッター速度優先AE (F7.1  1/500秒)  ISO 800

 

面白い催しですが、まだPRが足りない感じ。それに、欲を言えばプラスチックのバケツや柄杓(ひしゃく)より、木製の桶と柄杓のほうがいいのでは。

 

打ち水というのは、やはり日本の情緒や艶っぽさがないとね…

 打水の拾ひ歩きや神楽坂     今井つる女

 

使えるRX100の連写

この日はソニーRX100の試し撮りの意味もかねて、EOS Kiss X4と、いずれもシャッター速度優先AE(1/500秒)、連写モード、画質RAW/JPEGで撮りました。

EOS Kiss X4は連写に弱くて、こういう被写体はつらいものがあります。

一番データ量の多いRAW/JPEGだと、秒間3.7コマ。5コマ連続撮影するとバッファメモリーが一杯になり、数秒間書き込み待ち。この間、次のコマが撮れなくなり、ともするとシャッターチャンスを逃してしまいます。

 

一方、RX100には、通常の連続撮影(秒間2.5コマ)以外に、速度優先連続撮影(秒間最高10コマ)があります。ピントと明るさを1枚目で固定して連続撮影する機能。メカニカルシャッターなので電子シャッターで起きる像のゆがみもないとか。

この速度優先連続撮影を試してみました。SDカードはSanDiskの32GB、クラス10(UHS-1対応)。

実写してみると確かに速くて軽快。“これは使える!”という印象です。

ただし「カシャカシャカシャカシャ…カシャカシャカシャカシャ」と、間で一呼吸ある感じ。

8コマぐらいでバッファメモリーが一杯に。数秒間書き込み時間が必要なのはEOS Kiss X4と同じです。

 

あとで確認してみたところでは、秒間7コマで、プラス1コマ、計8コマまで連続撮影できていました。打ち水の水しぶきもバッチリ撮れています。

RAW/JPEGで秒間7コマというのは立派な性能。JPEGだけなら仕様書の通り秒間10コマ撮れるでしょう。

速度優先連続撮影は、ピントと明るさが1枚目で固定されるので、前後に動く被写体や、明るさが変わる場面には向きませんが、仕組みを理解して使えば威力を発揮しそうです。

 


キヤノンのミラーレス(続きⅡ)

2012年07月22日 | カメラ

キヤノンのミラーレス 「EOS M」(写真)。発表前から噂が飛び交い、すごい盛り上がりです。

製品の画像が次々にリークされる始末。海外のサイトでは(アクセス殺到で?)サーバーが落ちたとか…(未確認)

デジカメinfoさんには、とうとう基本スペックがリークされました。

それによるとスペックは以下の通り。


- 1800万画素APS-C CMOSセンサー
- 画像処理エンジンはDIGIC5
- 位相差・コントラスト併用のハイブリッドCMOS AF
- 動画サーボAF、サーボAF、タッチAF
- ISO範囲はISO100-12800、拡張で25600相当
- シャッタースピードは1/4000秒~30秒、バルブ、ストロボ同調は1/200秒
- 連写速度は4.3コマ/秒
- 液晶モニタはワイド3.0型104万ドット、タッチパネル
- メディアはSD/SDHC/SDXC(UHS-I対応)
- 動画は1920x1080 30p/25p/24p、1280x720 60p/50p、640x480 30p/25p
- 映像圧縮方式はMPEG-4 AVC/H.264、音声はリニアPCM、MOV形式
- マウントアダプターEF-EOS M で60種以上のEFレンズが使用可能
- 手ブレの少ないシャッター速度で4枚を連続撮影して合成する手持ち夜景モード
- 露出の異なる3枚を合成するHDRモード
- 4枚の画像を合成してノイズを低減するマルチショットノイズ低減機能
- クリエイティブフィルター
- 大きさは108.6mm(幅) x 66.5mm(高さ) x  32.3mm(奥行き)
- 重さは262g(本体のみ)、298g(バッテリー、メモリカード含む)
- キットレンズはEF-M22mm F2 STM、EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM

もう、キヤノンの発表を待たなくてもよくなりましたね。

 

センサーは予想通りの、1800万画素APS-C CMOSセンサー。ハイブリッドCMOS AFやタッチパネルを始め、かなりの部分をEOS Kiss X6i から移植している感じです。性能的にはほとんど一眼レフレベルですね。

スペックを見ていくといずれも予想範囲内。驚くようなことはありません。つまり、今の一眼レフで達成できているレベルまで。現行一眼レフを越えるような逆転の性能は備えられていないようです。

 

しかしながら、注目すべきは大きさと重さ。

PowerShot G1Xより小さいです。ボディーのみの重さはPowerShot G1Xの半分近く。

発表後に手にとってみれば分かると思いますが、みんなその軽さに驚くはずです。

実はここがEOS Kiss X6iとのすみ分けなのかも。

中身はほとんどEOS Kiss X6iであるにしても、外観、重さなどから、たぶん別ジャンルのカメラとして受け取られると予想します。

これがあればEOS Kiss X6iはいらない? 多分そんな風にはならないでしょう。使い勝手は全然違う感じ。ユーザーインターフェースがとてもシンプルで、コンパクトカメラに近いと思います。

 

さて、これがユーザーにどう受け止められるのでしょうか。キヤノンにとっても、カメラ業界にとっても大きな波乱の幕開けになる可能性があります。

 

 


キヤノンのミラーレス(続き)

2012年07月21日 | カメラ

キヤノン初のミラーレス機とされる画像が海外のネットにも出ています。

下はCanonWatchに掲載されている画像。

下のサムネイルをクリックすると、拡大画像が見られます。

 

正面

背面 

上面 

 これだけはっきりした写真が出てくると、ほぼ決まりでしょう。

キヤノンのミラーレス「EOS  M」。

上面を見ると、シャッターボタンの回りが静止画・動画などモードダイヤルを兼ね、ON/OFFボタンがあります。

背面には動画、プレビュー、MENU、INFOの各ボタンや連写、露出調整、削除などが選べるコントロールリング。

全体的にコンパクトにまとめられ、ダイヤルやボタン類は最小限に絞っている印象です。とてもシンプルですね。最初はパッとしないデザインだと思いましたが、意外に使いやすいかもしれません。ただ、フラッシュはついていないようです。

CanonWatchでは、APS-Cセンサーを使った新マウント(EF-M)シリーズだと推定。さらにこのミラーレスカメラ用の18-55mmズームレンズ(写真はサムネイル。クリックで拡大)も載せています。

 したがって、発売時には上の写真にある広角22mmのパンケーキレンズと合わせて少なくとも2種類の新マウントレンズが提供される模様です。

 

これらの写真を眺めていて感じるのは、初心者より少し上の層、ある程度カメラの知識がある人をターゲットにしているのではないか、ということ。フラッシュを省いているところからも、その印象があります。

外観もシンプルだけれど、渋さが感じられます。APS-Cという大きめのセンサーを備えているので、一眼レフのサブ機としても使ってください、というところでしょうか。

おそらく、アダプターを付けることで、従来のEFレンズも使えるようにしてあるのでは。

 

CanonWatchは、7/23(月)午前6-7時(ロンドン時間)にキヤノンの発表があると断定しています。

どうしてそこまで分かるんでしょうね? 

 

 


キヤノンのミラーレス?

2012年07月20日 | カメラ

デジカメinfoさんに「キヤノンのミラーレス機 EOS M と EF-M 22mm F2 STMの画像」が掲載されていました。

読者から送られたもので、『画像のソースはカメラ店のサイトに上がっていたものということなので、信憑性は高そうです』とのこと。

  • 機種名(シリーズ名?)はEOS M
  • レンズはEF-M 22mm F2 STM

これが、本当にキヤノン初のミラーレス機なのでしょうか。

写真を見ただけの第一印象ですが、あまりデザインがいいとは思えませんねェ…

非常にシンプルに作られている感じはするものの、スタイルとしては保守的。また、ボディーに比較してレンズが大きく、バランスが悪いように思います。

もっとも、実際に手に取ってみたら、印象は変わるかもしれませんが。

 

センサーについては、PowerShot G1X(写真下=フリー画像)の1.5型か、あるいはAPS-Cサイズという噂が出ていました。

 

そこで、ためしにPowerShot G1Xと、デジカメinfoさん掲載のミラーレス機“EOS M”を、アクセサリーシュ―の大きさをほぼ同じにして並べてみました(お遊びに近い画像比較なので、実際の大きさがこの通りである保証はありません)。

こうして見ると、ミラーレス機(?)のほうがPowerShot G1Xより小ぶりになるようです。

この小さいボディーにAPS-Cセンサーが入るのかな… 

ただレンズはPowerShot G1Xより大きいところからみると、APS-Cセンサーに合わせてレンズを大きくしたとも考えられます。

 

ソニーのNEXシリーズもそうですが、ボディーより目立つレンズ。

開放F2、広角寄りの明るい単焦点。静粛でAFの速いSTMモーターを採用? あくまでも想像ですが…

 


パナソニック新デジタルカメラ

2012年07月19日 | カメラ

パナソニックがミラーレス一眼「LUMIX DMC-G5」、ハイエンドコンパクト機「LUMIX DMC-LX7」、24倍ズーム機「LUMIX DMC-FZ200」を発表しました。

ただし米国での発表。日本ではなぜ遅れるのかな… もはや世界を制覇した日本のカメラメーカーにとって、日本市場は二の次のようです(でも日本のユーザーを大事にしないといけませんよ)。

 

個人的に、ミラーレスとコンパクトはもういいので、興味があるのは高倍率ズームの「LUMIX DMC-FZ200」です。

「LUMIX DMC-FZ200」はFZ150 の後継機。センサーは平均的なコンパクトデジタルカメラのサイズ(1/2.3型)で、画素数、連写性能ともあまり変わっていないように見受けられますが、35mm換算で25-600mmのズームレンズの明るさがF2.8通しになったのがすごいところです(FZ150 ではF2.8-5.2)。

600mmをF2.8で撮れるということはフルサイズ機なら驚異的なこと。ものすごい大きさの数百万円のレンズに相当するでしょう。

いままでの2段近く、シャッタースピードを上げられるわけで、スポーツや飛行機、野鳥などを被写体にする人には大きな武器になりそうです。

以前、各社の高倍率ズーム機を比較したことがありましたが、FZ150の高速AFには評価が高く、望遠撮影のなかでも動き物ならパナ製品かな、と感じていました。今回レンズが明るくなったことでそのスペックがさらに上がりましたね。

すでに望遠端が800~1000mmの他社製品も出ており、迷うところですが、 FZ150と同じくテレコンバージョンレンズが装着できれば、最大1020mmまで可能なのではと思います。

 


猛暑に“涼”

2012年07月18日 | 日記

きょうは北陸地方が梅雨明け。今年一番の暑さとなっている所も多いようです。

こんなときは、涼しさを感じさせるものが欲しいですね。

 

わが家のモビール風鈴です。

プラスチックのイルカが金属のパイプに触れて、とても涼しい音色。安物ですが、気に入っています。

ソニーRX100  絞り優先AE   F2.5   1/640秒  ISO 125

 

涼を呼ぶ「風鈴まつり」

風鈴といえば、この時期、奈良・橿原市のおふさ観音では「風鈴まつり」(7/1~8/31)が開かれています。

境内に約2,500個の風鈴が吊り下げられ、風に揺られて涼やかな音色を一斉に奏でます。日本各地から集められた風鈴の展示会や即売会もあります。

ガラス製の江戸風鈴は見るからに涼しげ。岩手県の南部風鈴も心に染みいるような音色で、好きですね。

おふさ観音の「風鈴まつり」(2007年撮影  カメラ:キヤノンEOS Kiss Digital N)

 

このお寺はバラの栽培でも知られ、バラと風鈴の競演も見もの。

下は壁紙画像です(クリックで拡大。1024×768)。

 

梅田ゆかた祭も

大阪では7月21日(土)、22日(日)に、「~小粋な街あそび~梅田ゆかた祭」が今年初めて開催されます。(詳細は、ゆかた祭特集ページ大阪市のイベントページで)

“ゆかた”と“打ち水”がテーマ。とりわけ「梅田打ち水大作戦」は、エコ活動を通した環境意識向上を目的に、2日間で計1,000人の参加をめざす大がかりなもの。

JR大阪駅ホーム上のドーム屋根に降った雨水などを再処理した中水を使用、3会場で行うそうです。

 開催場所 : 大阪ステーションシティ南ゲート広場前、NU chayamachi東側、梅田DTタワー東側

 開催時間 : 16時~17時

 参加してみるのも面白そうだし、カメラ好きの人にとっては「絵になりそう」な感じ。行ってみようかと思っています。

 

 *特集ページを見ていると「打ち水」のイベントは、これから各地で開催、とくに東京では「打ち水プロジェクト2012」として、多数企画されているようです。


梅雨明け

2012年07月17日 | 日記

17日、気象庁が「関東甲信、東海、近畿、中国・四国で梅雨明けしたと見られる」と発表しました。

昨日の空がすでにそんな感じだと思ったら、やはり梅雨明け。

朝から強い日差しが照りつけ、各地とも猛暑です。

 

夏本番ですね。

 

炎天下のもと、京都では祇園祭の山鉾巡行の日。今年もどうしようかと思いつつ、結局行けませんでした。

2005年に一度行きました。なるほど見ごたえのあるものですが、暑いし、人で人で… 大変でした。

山鉾巡行( 2005年撮影  「デジカメ花紀行」より。 カメラ:キヤノンEOS Kiss Digital N )。

 

この年は曇空だったと思いますが、今日は好天だけに、鮮やかな山鉾の色彩も青空に映えて、さぞ美しかったでしょう。

 


キヤノン廉価フルサイズ機予想

2012年07月17日 | カメラ

キヤノンが秋に、エントリー向けのフルサイズデジタル一眼レフを発売する、という噂が流れています。

デジカメinfoCanon Rumors による)に、予想されるスペックが出ていました。

気になる点だけを引用させてもらうと、

  • 2200万画素センサー(5D Mark III と同じセンサー)
  • 19点AF
  • 連写は4コマ/秒
  • ISO100-51200
  • 発売時の価格は1999米ドル

というものです。

これがその通りだとすると、連写性能はイマイチながら、魅力的です。

とりわけ、5D Mark III と同じセンサー、というのに惹かれます。しかもISO100-51200が推奨露光指数のことだとすると、高感度性能では5D Mark III(ISO25600まで)を上回ります。

ボディーも小型になりそう。レンズ付きで20万円台前半ですか。手頃ですね。ソニーのRX100を買ったばかりで手元は苦しいけれど、出たら買っちゃおうかな~

 

でもあくまで噂ですから… 希望的観測という可能性も。5D Mark IIIの売れ行きが鈍るかもしれないのに、本当に出るのでしょうか…

ニコンも同じようにエントリー向けフルサイズ機を出すとの噂がしきり。

どちらにしても、しばらく「噂」を楽しみながら待つしかないですね。

 


RX100試し撮り PartⅢ

2012年07月16日 | カメラ

梅雨の晴れ間。猛暑になった地域も多かったようです。

真夏のような青空が広がり、もう梅雨明けではと思うほどでした。

ソニーRX100で写した青空です。(RAWで撮影、Image Data Converterで現像)

RX100  絞り優先AE  F8   1/250秒  ISO125

(Image Data Converterで、クリエイティブスタイルを「スタンダード」から「ビビッド」に変更)

 

ソニーのRAW現像は今回初めて試しました。独自のRAWなので、いまのところImage Data Converter以外の画像ソフトでは対応していません。

空の色調はカメラメーカーによって微妙に違いますが、この色調は個人的には気に入りました。