大阪・中之島図書館に4月1日からカフェがオープンします。
ギリシャの神殿を思わせる重厚な建物(国の重要文化財)なのに、これまでは“夏休みの生徒が宿題する場所”のようなイメージがあって、歴史遺産としてはもったいなかった図書館。ようやく文化の香り高いしゃれたスポットになるかも… です。
大阪府立中之島図書館。
長く“開かずの扉”だった正面玄関。リニューアルの結果、1年前から入れるようになったのはいいこと。
それまで利用者は、暗い通用口から入っていました。
正面玄関を入ったところ。ここが2階で、重厚な階段が3階へと続いています。
中央ホールの明るいドーム天井。
3階の壁には2体の彫刻が飾られています。左側のこれは「文神像」。
右側は「野神像」。
作者は、長崎原爆の日によく放映されるあの「平和祈念像」を作った北村西望氏。
3階の各部屋。
3階にある「記念室」。
中之島図書館は、明治37年(1904)に住友家の寄付により本館建設。その後蔵書の増加で手狭になったため、大正11年(1922)に再び住友家の寄付で両翼の増築工事が行われました。
寄付者であった住友吉左衛門氏の銅版レリーフ(右側)が掲げられています。
住友吉左衛門氏のレリーフ。
大阪の文化財は、中央公会堂もそうですが、建設も修復も民間の寄付に頼るケースが多いですね。
「お上の力ではなく、市民の力で」といえば聞こえはいいですが、行政が主導して文化財を守っていく気慨に欠けるのではと、最近感じることが多くなりました…
まあ、それはそれとして、新しくオープンするカフェの店舗が2階に。
北欧の郷土料理のオープンサンドSmørrebrød (スモーブロー)をテーマにした「Smørrebrød KITCHEN」。
訪ねたのは開店の前日で、まだ入れませんでした。
図書館の前にあった看板。
開店後にまた行ってみようと思っています。
図書館で調べものをしたあと、ちょっと寄るのもいいのではないでしょうか…