私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

サッカーと人種差別

2006-07-05 15:31:44 | weblog
このところサッカーW杯の中継に全米女子オープンゴルフやウインブルドンテニスの中継が重なり、いささか寝不足ぎみな日が続いている。
ところでW杯の方も佳境に入り、準決勝まで進みチームが絞られてきた。中継もゲームの進行にスポットが当たっているためあまり表面化していないが、サポーターの応援合戦の過程では激しい人種差別の言動があるやに聞く。
とりわけ南アフリカの選手にサルの鳴きまねを浴びせかけたり「アフリカに帰れ」
「移民は帰れ」「ユダヤは出て行け」といった罵声に耐えかねて試合途中で退場しようとした事案も起きている。
国際サッカー連盟(FIFA)は、こうした深刻化する人種差別をサッカーを通じて無くすために、会長宣言を発し各種の活動を通じてその払拭に取り組んでいるが本当に素晴らしいことで頭がさがる。今後もあらゆる場面で続けて欲しい。
「スポーツは同質文化だ」と言った人がいたが、サッカーに限らず世界を舞台に展開されるスポーツに国籍、人種、信条、肌の色等で差別をすべきでないことは自明の理だ。
アルジェリア出身で移民の子(2世)、フランス主将のジダン選手が人種差別への嫌悪と反対を宣言したが、サッカーのもつ普遍的な力が社会を変え、ジダン引退の花道を飾るためにも、今回はフランスを応援し是非優勝してもらいたいと願っている。