私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

同 級 会

2006-07-18 01:13:27 | weblog
7/16~17日毎年行われる同級会(高校)に参加してきた。卒業時47名が現在42名に減ったが、うち29名(約70%)が出席盛大に開催された。
高度経済成長が緒についたばかりの昭和30年卒業、志も高く社会の荒波へそれぞれ巣立って行った。以来半世紀余艱難辛苦に耐え今日があり来年は全員古希を迎える歳となったが、どの顔にも髪やしわにその真剣に生き抜いてきた年輪を感ずる。同級生、旧友とはいいもの。一見誰であるか名前と顔が一致しない友でも話すうち、すぐに昔の面影がよみがえり50年前の当時にタイムスリップさせてくれる。話題は家族や近況にはじまり健康、病気、年金、孫等に集中し、時間の過ぎるのも忘れて飲みながら語り、踊り、歌い再会を喜び合うことができた。
話はさらにさかのぼり物資のない育ち盛りのころ、梅干弁当の梅をしゃぶった後その実を割りさらにその中の甘酸っぱい柔らかい種まで食べたこと、年に数回食べる
白米の美味しかったこと、鶏卵が貴重で病人の見舞いには必ず数個新聞紙に包み持って行き、風邪を引いたといえば出してくれる卵焼きが最高のご馳走だった。DDTで全身の消毒を受け、海神草で回虫の駆除をし精一杯生きていた懐かしい思い出が脳裏をよぎる。飽食の現代は大量生産・大量消費、残すこと捨てることになんの抵抗もなく、巷ではへそ出しルックに穴だらけのジーンズを良しとしている。これが「美意識の多様化」といった表現ですまされ、親殺し子殺しの荒れた世相までつくり出し地に落ちてしまった。
われわれの年代はこれからどのように生きていけばよいのか。友との語らいによって教えられることも多く、考えさせられる同級会参加でもあった。