私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

ジダンの奇行

2006-07-11 10:50:19 | weblog
サツカー第18回W杯ドイツ大会は、最終日の7/9日イタリアとフランスの決勝で熱戦の末イタリアが24年振り4度目の優勝で幕を閉じた。
この試合ジダン引退に花を添え、フランス優勝で”有終の美”を飾って欲しいと願い応援していただけに、負けたことよりもジダンの奇行に失望し衝撃を受けた。
延長後半5分イタリアDFマテラッツィの胸元にジダンが突然強烈な頭突きを見舞った。もちろんプレー進行中の付随行為ではなく、別の意図的な行為として認定され一発退場処分となったのは当然である。一時の感情から晩節を汚すとはこのことか。決勝までの彼の活躍また決勝前半においても彼の個人技でフランスを支え、華麗な舞いで理想的な引退が約束されていたのに、この期に及んで例の「奇行」に出たことは予想も理解も出来ない。フランスは「生きるも死ぬも一緒」をチームの合言葉に戦ってきただけに、ジダン退場の段階で勝負あった感さえする。直前に右肩を負傷し、さらにイタリア選手から人種差別的内容の会話があったやに報道されており、真偽のほどはわからないがその可能性は高い。とするならばその真相を明らかにし発言の相手にも今後レッドカードを出すべきではないか。
改めて本大会を通じサッカーは、ボールを追う野獣であり格闘技であることを知った。また、ペナルティーには厳しくとも、ジダンを本大会のMVP(ゴールデンボール賞)として評価するあたりヨーロッパ的な信賞必罰、是非善悪、実績貢献の割り切った考え方は素晴らしく、日本も是非こうした考え方、評価基準を取り入れ選手強化につなげてもらいたいものである。