ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の手挟み(たばさみ)(2)

2018-08-21 20:50:36 | 水戸

 拝殿正面で参拝する人からは見えないのに、こういう部分に力を込める感性は面白いなと思います。贅沢禁止の江戸時代には、着物の裏地にたいへん気をつかったなどということと通じるところがあるのでしょうか。もっとも、拝殿に上がった人はよく観賞できたでしょうが。 水戸の手挟み(1)

 

中原不動尊(中原町786)
 雲(写真左)と卍崩し(写真右)を組み合わせた模様です。

 

水戸八幡本殿(八幡町6329-1)
 はなやかな雲模様の手挟みです。海老虹梁(えびこうりょう)は、形はシンプルで、はなやかさはありませんが、貴重な緑青の色をつかっているようです。本殿は慶長3年(1598)に15歳のお抱え大工によって造立されたそうです。

 

春日神社本殿(下国井町1574)
 手挟みに彫られた鳥は、長い尾(写真左上)があるようですから、鳳凰かも知れません。残念ながら首がなくなっているようです。

 

鹿島神社本殿(中河内町95)
 牡丹の花が彫られています。手挟み彫刻では牡丹と雲がけっこう好まれたようです。

 

杉崎八幡本殿(杉崎町1600)
 彫刻は牡丹ですが、ここでは、本殿彫刻全体に金箔がはられています。本殿は市の指定文化財です。

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