MATTのひとりごと

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ハワイアン・ギター

2009年01月29日 | スチールギター

なにしろセミハードケースまで付いて3万円ちょっとという価格に矢もたてもたまらずポチッとしたのですが、良く調べると3万円以下で売っている店もありました。

これがケースに入った状態で


本体はこのようなものです。


ほかのウクレレ同様ピックアップを自分でマウントしました。


しかし、よく調べたらピックアップ内蔵タイプがわずかの値差で販売されていましたのでこれから買われる方はそちらをおすすめします。


昔の演奏家ですと、オリジナルの弦をそのまま使ってAメイジャー、Aマイナー、Eメイジャー等の調弦で弾いていたのでしょうが、いまさらこれらの調弦での演奏法を勉強するのはムリなので一番ポピュラーなCシックス(1弦からECAGEC)調弦にすることとしました。

使用する弦はEトップのC6用のセット弦が望ましいのでしょうが、楽器屋で1セット2~300円で特売しているエレキ用の弦を2種類(レギュラー・ゲージとライト・ゲージ等)購入し、それらの中からC6調弦に使えそうな弦を選んで張ることとしました。
大体のゲージの目安としては1弦E:016、2弦C:018、3弦A:021、4弦G:024、5弦E:032そして6弦C:036といったところでしょうか。多少ゲージが違っても大丈夫ですが、結構テンションが高いので目安より細めの弦が良いかもしれません。

どこかのえらいかたではありませんが、いままでブレずに一貫して{スチール・ギター」ではなく「ハワイアン・ギター」と呼んでいます。「スチール・ギター」は「ハワイアン・ギター」にスピーカーのコーン状のものを内蔵させたりしてハワイアン・ギターの音量を拡大するための努力をしていた過程で、スチール弦を張りその振動を電磁的にピックアップすることによって一躍ハワイアン音楽の主役(今はささやかな脇役になってしまいましたが・・・・)となった楽器を呼び、それ以前の楽器を私は「ハワイアン・ギター」と呼ぶようにしています。もちろん「アコースチック・スチール・ギター」と呼んでも構わないとは思っていますが。

上記ピックアップ内蔵モデルに内蔵されたピックアップはピエゾ効果によるものですので、弦としてはスチール以外のものを使っても大丈夫です。

ところで購入した楽器に張ってあった弦はこの写真のように弦巻に外側から巻いてありました。


ヘッドが小ぶりなのでこの巻き方のほうがそれぞれの弦がほぼ平行に巻かれて自然なのですが、ペグ(弦巻のツマミ)をまわす際に今まで慣れていた方向と逆になるので、C6調弦用の弦に交換する際、あえて巻き方向を逆にしました。



ここでハワイアン・ギター、スチール・ギターの演奏に欠かせない「トーン・バー」をご紹介しましょう。

専門メーカーのJim Dunlopのサイト
http://www.jimdunlop.com/index.php?page=products/slides&cat=10
では「Slide」と呼び、いわゆる「ボトルネック・タイプ」や「ドブロ用」などを含めて扱っていますが、普通のハワイアン音楽用としては先端が半球状に加工してある円柱のものが使われますので、かれらの製品番号としては918,919,920,921等がそれに相当します。

いずれもステンレス製で、表面にはさらに硬質クロームメッキが施されているようです。そして球面の反対側はバーをティップ・ポジションにする際に迅速に持ち上げられるようなくぼみが付けられています。

この際手持ちのバーの総ざらいをいたしますね。


バーが軒を連ねて、さながら「夜の歌舞伎町」といったところでしょうか・・・

左から順に
いわゆる「ドブロ用」:幅16ミリ×22ミリ、長さ73ミリ、質量156グラム
硬質ゴム製:直径20ミリ、長さ84ミリ、質量28グラム
アクリル製:直径20ミリ、長さ84ミリ、質量31グラム
木製:直径20ミリ、長さ84ミリ、質量16グラム
真鍮製メッキなし:直径20ミリ、長さ84ミリ、質量212グラム
ステンレス製:直径20ミリ、長さ84ミリ、質量196グラム
アーティザン付属の鉄製(クロームメッキ):直径17ミリ、長さ83ミリ、質量140グラム
私が学生時代に愛用した真鍮製クロームメッキ(ほとんど剥げていますが):直径15ミリ、長さ79ミリ、質量94グラム
ダンロップ921:直径25ミリ、長さ95ミリ、質量332グラム
ダンロップ920:直径22ミリ、長さ83ミリ、質量212グラム
ダンロップ918:直径19ミリ、長さ75ミリ、質量140グラム
ダンロップ919:直径19ミリ、長さ70ミリ、質量122グラム
となります。

とくに木製のバーは大塚さんが愛用されていたものの再現を図ったもので、オールドスタイルの音色をねらい、ほぼそれを実現したと思っています。
それに対し、アクリル製や硬質ゴム製のバーは期待したほどの効果はありませんでした。

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20 コメント

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ハワイアンギター (NYA☆MI)
2009-01-30 08:04:27
夜の歌舞伎町には驚きました!!!
こんなにバーが・・・
増えていくものなのでしょうか?!
我家はまだ3軒。危ない予感。。。
それぞれ違いがあるのでしょうね~

先日NUAで少し弾かせていただきましたが、ハワイアンギターのこの姿形にときめきます。
次回はアンプにつないで弾いてみたいです。
機会がございましたらまた弾かせてください。
返信する
バーのプレゼントありがとうございました! (MATT)
2009-01-30 09:05:32
NYAとタカさんのおかげで歌舞伎町のバー街が完成しました。
(ウサギ年のお二人に感謝!)

このハワイアン・ギターの音が実現できてうれしい気持ちがいっぱいです!

返信する
あれっ!!! (waka-chan)
2009-01-31 20:28:45
背景が変わってる
心境の変化でしょうかモダンな感じですねー。ジャズが聴きたくなるような。それにしても
すごい、印鑑たちじゃなくて・・
バーたち。あ、やっぱりA銀行にB銀行のぶんも
だったんですね。いい隠し場所です
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そうじゃなくて・・・(涙) (MATT)
2009-01-31 22:24:24
今まで使っていたテンプレートがバージョンアップしたのは結構なんだけど、横幅がせまくなってしまったので、いままでせっせと横幅をそろえた写真がみな切れてしまうという事態になりました。


やむを得ず写真が載せられる背景を片っ端から探して到達したのがこの背景というワケ。でも今までは写真の幅にテキストもおさまっていたのですが、今度はいくらでもひろがってしまうというマイナーな問題点は残っています。
返信する
質問です~♪ (ぽち♪)
2009-01-31 23:03:53
ごぶさたしております(礼)

バ~はちょっとカッコいいですね~♪
普段のステ~ジでも曲やギタ~に合わせて
何本かご用意されているのでしょうね♪

最近、楽器屋さんでこの手のワインゼンボ~ン
ギタ~が店頭にかなり並んでいるのを見かけます。
以前から興味はあるのですが いかんせんウクレレ
のCやC7コードから進歩がありません。
そんなぽち♪ですが・・・・・・

Q1:ウクレレ初心者が購入してもはたして
   弾けるものでしょうか?
   

Q2:写真では木製エボニ~ナットに見えますが
   実物は何でしょうか?木製ならすぐに磨り
   減っちゃいそうですが。


Q3:弦のゲ~ジからしてテンションもかなり
   キツイように見えるのですが?
   ちなみにぽち♪の奥玉もキツイです(爆)

ケペル先生教えて~♪
返信する
ぽちさん ご無沙汰です! (MATT)
2009-02-01 08:24:01
ハワイアンギターやスチールギターを弾くのにウクレレ演奏技術やコード理論の素養は要りません。なにしろバーをのせただけでマイナー・コードもメイジャー・コードも出せますから。


強いて言えばフレットがないので音階を弾く際にアイマイな音を出さないようにしなければいけないという点でしょうか。


ナットの材質はわかりませんが、チェンジャー(ペダル・スチール・ギター)のようにこの上を弦が滑る動作はしないので、すり減ることはないと思いますよ。


この楽器のテンションはぽちさんの奥玉とは比較にならない?キツさですよ。一般のギターの1弦は008から012程度なので016で同じピッチということはかなり高い張力であることがわかります。


でも、バーを載せるだけで音を出すのでフレットに押しつけて鳴らす一般のギターより高い張力にする必要があるのです。


この張力に堪えるようにネック部を太くしてあるわけで、もちろんこの部分は共鳴胴の一部を形成していることと、膝に乗せやすいという目的も持っていますが・・・・・
返信する
ありがとうございます (ぽち♪)
2009-02-01 21:01:38
ケペル先生 詳しい説明ありがとうございます(礼)

今日 お茶の水に行ったついでに見てきました。

う~ん 購入欲がモクモクとわいてきましたが

奥玉の顔が浮かび・・・・ でも・・・ 葛藤してます♪
返信する
ちょっと目立つので・・・ (MATT)
2009-02-02 07:42:35
パーティーの主役が奥玉からぽちさんに代われる可能性がありますよ。


あくまでも「可能性」ですが・・・
返信する
アコースティック・ラップ・スティール (うくどら)
2009-02-07 19:59:34
MATTさん、こんばんわ。

いいですよね。ハワイアン・ギター。

ワイゼンボーンに代表されるのでワイゼンボーンと総称されることも多いようで、最近「アコースティック・ギター・マガジン」では表題のような呼び名で特集されてました。

僕もとても惹かれていて、実は一年ほど前に渋谷のアコデの梅さんからGilltone(これはPU搭載済みで、Artisanよりちょっと割高でした)を購入してました。(かなり作りが荒いのですが…)

ただウクレレもそうですが、普通の?スチールの練習も殆どサボっている状況で、更にチューニングもいろいろあって、カバーに埃とカビが…

弦を替えてC6チューニングにすれば、どちらの練習にもなるのですね。

10年ほど前、山内雄喜さんたちがギターを膝の上に寝かせて弾いているのをみてショックを受け
その後高田蓮さんがお父さんと共演しているCDでのワイゼンボーンの音に痺れ
Dancing Catのクリスマスアルバムでスラックキーギターと共演しているBob Brozmanのナショナルギターの音に感動しました。

これから少しづつ練習して行きたいと思います。
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うくどらさん (MATT)
2009-02-07 21:32:19
そうですね。

Cシックスにすれば両方の練習ができますね。

トニー・クー氏の本にはワイゼンボーンの全モデルが載っていますが貴重な写真です。

この本の価格はまだ決まらないようですが高くないといいんですが。
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