１０月１３日

前原誠司国土交通相が「羽田空港をハブ空港にする」と発言して、森田健作千葉県知事や成田市
周辺の自治体の首長が懸念を示しています。個人的には成田空港も羽田空港も同じぐらいの時間
で行くことができるのでどう動いてもいいのですが、航空行政の転換になるだけに関係者の胸中は
穏やかではないはずです。

全国で世論調査を行えば「羽田をハブ空港に」という要望のほうが多いでしょう。現在は飛行機を乗
り継いで海外に行こうとすれば羽田から成田への移動が必要です。しかし鉄道では直行便が少なく、
乗り継ぎは分かりにくいです。リムジンバスなら直行かつ比較的短時間で行けることが多いですが、
ハブ空港よりは不便です。利便性を考えると新滑走路ができる羽田空港を活用するのが良いはずで
す。

問題は成田空港など他の空港をどのように活用すればいいかです。まもなく高速鉄道が開通し、東
京都心から成田空港までの時間が短縮されます。また中部国際空港や関西国際空港など他の地
域の空港もハブ空港として活用されることを望んでいます。羽田空港だけをハブ空港として活用する
わけではないでしょうが、議論の余地がありそうです。

あと心配なのが日本航空の行く末です。マイレージは維持されるそうですが、どのぐらい路線が減少
するのか、サービスがどのように変わるのか不安に感じるところがたくさんあります。経営危機は今
に始まった問題ではないはず、日本エアシステムとの経営統合などの節目に動くことが出来ていれ
ばと思ってしまいます。