知り合いと連れ立って研修に出かけた。駅を降りると知り合いの皆が歩てゆくのでオイラも付いて歩いた。道は車がすれ違えない細い道で舗装もしていない。不思議な街だなぁと思って歩いて行くと、商店街が出てきた、シャッターを閉めた店は無く、みんな活気づいている。ガラス戸は無く開け放たれた自転車屋があり、店の中に猫が3匹、親猫の上に子猫が乗り、子猫の上にもう一匹の猫が三段重ねで乗っている。こりゃ写真を撮らなければと焦ってカメラと取り出したら、オイオイ！知り合いの皆もすでに写真を撮っている。もうすこしアングルを替えてと思っていたら3匹の猫はバラバラに逃げ行った。「お前が動くからだ！じっとしてろ！」と皆に叱られた。
それじゃオイラはお先にと、商店街を進むと目線より少し上の石垣にお日様が斜めに差していて、石垣一つ一つに猫達がちょこんと乗って横並びに数十匹が並んでいる。すかさずシャッターを切る。猫達がオイラに気づく、猫の動きに合わせてシャッターを切る。「アレ！連写じゃない」猫が一斉に石垣から飛び降りた。シャッターを切る。「やっぱり連写じゃない。逃げた猫が思い思いの家に入り込んでゆく。こんな素敵な街ならオイラは、この街に引っ越しをしようか？と真剣に考えている間に、大勢の人に押されて商店街を出てしまった。連写モードにして、もう一度商店街に戻ろう！研修は、また日にちを改めてくればいいなぁと知り合いの上司に言ったら「お前の好きなようにしろ！」と言ってくれ。じゃぁ引き返そうとしたら、どんどん人が押し寄せてくる。「通してくれ」と叫んだ。「ここは一方通行だぞ！ルールを守らんか！」と皆に叱られた。しかしなぁ・・・なんで歩行者が一方通行なんだ。と考えていたら眼が覚めた。
