昨日の続きです。
我が家の台所の包丁は3本ある。三本ともに貰い物で、鉄の包丁は歌の民謡大会の参加記念品。ステンレス包丁は理由は忘れたが友人から頂いた物。そして小ぶりのステンレス包丁は娘が一人暮らしをするときに持たせたものだが「こんな包丁切れない」と結婚した時に返してくれた物。三本とも、ものの見事に全く切れない。
だから上の映像の包丁砥ぎ器を買って、なんとか何十年と使っていたのだが、とにかく切れない包丁達。
ステンレス包丁は研いでも切れないので刃を観察してみると片刃になっている。この刃の形状なら砥石で研がなきゃダメだろうと、昨日マメカンの予防接種の帰り道に「兼良丸」という農機具店があり、亡くなったオイラのジ～様（父親）が庭仕事の道具を買っていた店があるので「砥石は在るか？」と訊いてみた。オイラより年寄りが出てきて「在る」という。「何本欲しいか？仕上げようか？何砥石が欲しい？」オイラは全くの素人なのでこういうステンレスの片刃の包丁を研ぐのだと言ったら「片刃の包丁は出刃包丁だけで普通の文化包丁で片刃なんぞ聞いた事が無い！」と言って沈黙してしまったが「そんなのは包丁では無い！安物の中の安物だ」という顔をして店の奥へ入ろうとする。店には包丁が並んでいるので刃の形状を確かめるとすべて両刃だった。「オイ！あんた！何本調べても包丁は両刃だ！」確かになぁ・・・今月の「暮らしの手帖」の通販は包丁と砥石を販売していた事を思い出した。でもなぁわざわざ店に入ったし亡くなったジ～様も買っていた店でもあるので「これを買う！」と言って差し出した。
「オイ！あんた！高い物を買うのか？」というので、「亡くなったジ～様が人間より長生きする道具を買えと言っていたので、これを買う！オイラが死んでも残るだろう」***本当は暮らしの手帖の小林カツ代さんの言葉です***
じゃぁ！今から仕上げの砥ぎをするから、しばらく時間をくれと言って包丁を持って店の奥へ引き込んでいった。
「あんた！今までと同じような力の入れ方で、この包丁を扱うと怪我をするよ！スパッと切れるからくれぐれも注意してくれよ！頼むよ！と言って渡してくれた。
PS
早速家に帰ってイカやジャガイモ・ニンジンを切ったが、恐ろしい切れ味だった。良い買い物をしたと思う。
