政権発足当時「アキバの人気者」だった筈の麻生は今や「自発的退陣」に追い込まれつつあるのだそうである。誠に世に経る人の栄枯盛衰とは無常この上ないものである。「勝手に決めるな!」って言っても手遅れか「殿、お覚悟を!」と臣下らに周囲を包囲された麻生は、もはや帝国ホテルのショットバーにも通えず近々いわゆる「詰め腹を切らされる」運命なわけである。メディアは今せっせと、「都議選で負ければ当然そうなる」という雰囲気作りをしている。ひどい話になって来た。麻生を辞めさせた後はまたぞろ「総裁選」の馬鹿騒ぎ~全国行脚を繰返すつもりだろうか。メディアはNHKを先頭にそれら逐一を日夜熱心に報道し続けるのか。昔の壊れたレコードみたいに、シャリシャリ、シャリシャリいいながら同じ音をエンドレスに流し続けるのか。ドサ回りの猿芝居はこれで何回目だ!?今や落ちぶれ色褪せて昔日の面影もない小泉ポチも、武部の応援に入った北海道でなんたらほざいたようだが大勢に影響はない。 . . . 本文を読む
大阪は今日一日は梅雨らしいじめじめした天候だったが、明日はまた梅雨の中休みに戻ると言う。昨夜は28℃の熱帯夜だったというし、梅雨だか真夏だかわからないような異常気象が常態化している。さて衆人環視の東京都議会議員選挙はいよいよ今日明日のみの選挙戦となって、即日開票の明後日深夜には大勢判明の見通しである。鬼が出るか蛇が出るか、私は投票権ないからわからない。あってもわからないけど。笑。『日刊ゲンダイ』のように「自公共に大惨敗で合わせて50議席を切る」と指摘するところもあるし、「自民はともかく公明は手堅く善戦する」との指摘もある。いずれにせよ「自民は現有議席を到底維持出来ない」というのが大方のメディアの情勢分析であり、大逆転があるとすればこれら報道の「アナウンス効果」が自公に有利に働く場合のみだがこれは奇跡に近い。あと「当日の天候が良過ぎるとみんな遊びに行っちゃうから投票率は下がる」とか「逆に大雨でも外出を渋るからこれも投票率を下げる」とか、メディアは毎度毎度天候まで心配してくれるがそんなことは「余計なお世話」というもので、わが国は一応「全体主義国家」ではないので(!)、理由が何であれ行きたくない人は何も無理してセンキョなんぞに行かなくてもいいのだ。故埴谷雄高は「(衆議院への投票は)四年間の白紙委任状である」として一切の投票行動を拒否したが、「棄権する自由」というのも大切な基本的人権のひとつである。ただ投票率が下がった結果として公明・共産等いわゆる「組織票」を持つ政党が有利になったとしたらその責任の多くは多分棄権した者らが負わなければならないだろうが「そんなの関係ねえ」と言ってしまえばそれだけのことである。要は「政治の幅より生活の幅の方が(断然)広く大きい」「(政党本位の党利党略に踊らされるくらいなら)昼寝していた方がマシだ」(吉本隆明)というわけである。 . . . 本文を読む
中国の王朝史は漢民族の自前の王朝と北方からの征服王朝との交代の歴史でもある。そのように高校の世界史では習ったように記憶している。「万里の長城」など、なんであんな「壮大かつ無駄なもの」を造ったのかと言えば、「集積した富を蕩尽することこそが支配の要だ」とする「人類経済学」的視点を持ち出すまでもなく、現実問題として「匈奴(←だった?)の襲来」を阻止する防波堤としての実用的価値もあったわけである。これと比べればわが国の「秀吉の一夜城」など「ちゃんちゃらおかしい」と笑われても仕方ない程スケールの「大きな国」であることは疑いようもない事実である。だからいいとか悪いとかは言えないけれど・・。w*マイケル・ジャクソンはジャクソン5の中央で歌うお茶目で多才な子供だった頃から知っているが、晩年は好意的な報じられ方は少なく、不遇だったように思う。オバマ大統領は彼の曲は全て持っていると言った。生前最後のリハーサルで歌っていた曲は公民権運動の闘士で暗殺された故・キング牧師を讃える歌だったようだ。牧師はオバマも尊敬している人物だ。今世界では一方で非・人間的な大きな潮流があり、他方ではそれに抗して、脈々と何か熱いものが受け継がれているように思う。合掌。 . . . 本文を読む
先程私の某blogが「坂本由紀子 下品」というキーワードの検索に引っかかっていたのを発見して思わず笑ってしまった。これは静岡知事選が終わってから知ったことだが、今回自公候補の戦術は「自民隠し」という如何にも姑息な手段を取っていたのであり、これでは獲れる票もみすみす逃していたのではないかと推測されるのである。「私は政党は関係ない」と言うのなら自公からの推薦は辞退すべきだし、麻生も呼ばずに野田聖子・猪口・片山さつきを「友人だから」と応援に呼ぶなどは「語るに落ちる」というか卑劣でさえあった。記者団から「自民党との関係」を重ねて問われて必死に言い逃れをする彼女の顔は醜く引き攣っていたからこれを「下品」と評するのは確かに当たっていた。自らの出身母体も支持母体も殊更に隠さなければならない「政党政治」とは一体何なのか、自公の選対責任者には猛省を促したいところである。逆に人気があるからと呼ばれた枡添の態度も「女性の力が必要なんですよ」という「無知なる民に教え諭す如き口ぶり」などは傲慢そのものでまさに有権者を上から見下ろしていた。おまけに「日本は私が変える」と来た日にはそのまんま東と同類である。「無党派層」を舐めてはいけない。彼らは既成政党に対して「一言物申したいことがある」からこそ距離をとっているのである。こうして一人また一人と「守旧派」の化けの皮が剥がされていく。つまりは「チェンジ」の時代なのである。 . . . 本文を読む
私の独断と偏見によれば選挙(とりわけ国政選挙)というものは総じて①年寄りのお祭りである②何よりも結果が数字で出るところがシビアで興味深い③メディアは毎回結果がどうであれ「有権者の賢明な選択」を無条件で礼賛するのが通例になっている・・のである。①については全国津々浦々のPTA会長やら町会長やらその他名士・著名人らがセンキョのための街頭活動や後援会活動に駆り出されて連日大忙しである。結果自身が応援した候補が勝てばいいが、敗れたとなると熱狂して走り回っていた人たちはショックで寝込んでしまう。②は投開票に不正がないことを前提としている。過去村ムラにあってはムラ幹部に拠る選挙当日の送り迎えや辻つじに監視を立てるなど、不正に近いことは往々にしてあったがそれはさておいて、事前には如何にもご立派なご高説を垂れている社共などの候補らがいざ蓋を開けて見ると「口ほどにもない」ということは珍しくないのだが、今回は逆に、普段偉そうにふんぞり返っている大自民党の大幹部らが、名も無き(?)野党新人候補に敗れて「枕を並べて討ち死に」というケースも充分に想定し得る情勢であって、この、結果が情け容赦なく数字で出てしまうところが「いとおかし」というわけである。③については故福田首相ではないが「天の声もたまには変なこともある」のであって、前回の小泉郵政選挙などはその好例である。勃興期のナチスを見よ。なんでもかんでも「有権者の賢明なバランス感覚」などを褒めちぎればいいというものではないのである。*で、結果であるが、速報のテロップが最初に流れたのがテレ朝だろうか、11:20近くになってまず自公候補の当確という誤報を打った直後に野党=民主・社民・国民候補の当確を打ち直した。「何なんだ、これは?!」と思ったが接戦だったことは間違いない。分裂選挙の海野氏も30数万票、共産候補も6万票を得ているので、自公は「(自称)基礎票」をだいぶ逃げられている計算になる。 . . . 本文を読む
東京12区から出馬する公明大田代表は選挙に弱いことで有名な人だそうで(←ということは地元で人気がないということである!)民主党は今これを徹底して叩こうという戦術をとっているらしい。公明党は党首を落とされるわけにはいかないので、叩かれれば叩かれるほどこの選挙区へ力を注ぐしかなく、結果必然的に他所はおろそかにならざるを得ない。自民党は公明に配慮してこの選挙区には候補を立てないが、そんなことをしたからと言って、果たして自民党支持者らがそっくりそのまま本番で公明大田代表に投票するかどうかは大いに疑問の残るところである。直前段階の都議選で自民の協力の得られない公明がこの地区でどれだけ集票出来るかが注目されるわけである。NHKの某法螺吹き解説委員は「自公合わせて過半数を維持出来るかどうか」が注目される第一点だととり済まして言っていたが、これは破廉恥にも麻生の口移しであり、その麻生は以前は「都議会第一党を維持出来るかどうか」が勝敗の目安だと言っていたのを、ここへ来てハードルを下げているわけである。鳩山故人献金事件が起きる前の情勢では民主党が第一党になるのは当然の帰趨とされていたから、さて、これが有権者の投票行動にどう響くかである。あさって5日は静岡県知事選の投開票、12日が東京都議選の投開票と、二週続けてちょっとだけ(?)日曜日は熱くなりそうだ。 . . . 本文を読む
故人献金は如何にもおかしな話である。秘書に有事の際(?)必要と思われる緊急の資金を預けておいたら、秘書がこれを勝手に架空名義で自分の政治団体に献金していた(?)なんて話が実際あり得るのだろうか。しかも2,200万円なんて額は鳩山兄にしてみれば微々たる金額の筈だからこんな細工をしてまで「脱税」する意味がない。なんなんだ、これは?!一昨夜の阪神みたいに「満塁ホームラン打たれて大逆転」みたいなことにはならないだろうな。浮気のためのヘソクリでもなさそうだし(!)変な話だぜ、頼むぜ、おい。普段個人献金が少ないということで、秘書が勝手に気をきかして余計な粉飾を行ったというのだが、これでは監督不行き届きの誹りは免れないし、そもそも「政治家は芸人じゃないんだから(!)虚飾の自己演出はしてはならない」という極々基本的な教育を怠っていたということになる。しかもこれをやったのが公設秘書だと言うんだろ?そんなアホを雇うなよ。何をやってんだろうね?とこちとらは呆れ返る限りだが、やっぱりあれだね、こうしてみると代表は「付け届けは一切はじき返す」という「鉄仮面=岡田」にしておいた方が市井の人気も高かったんだし、無骨ではあっても無難だったってことにならないか。あちゃ。おまけに金権・自民党に「二代続けて民主党の代表は金に汚い」なんて言われてりゃあ世話ないぜ。どうして毎度毎度こうなるのかねえ・・。*平沢勝栄議員は一貫して麻生擁護だが、今日のテレビでは現麻生政権を評して「本降りになって出て行く雨宿り」との古川柳を披露していた。そのココロは「昨10月に解散していたら最小失点で済んだのに」と言いたいわけだが、しかし「歴史の歯車は後へは回らない」のである。私は自民の内紛なんてまた誰かが絵を描いた茶番じゃないかとかんぐっていたんだけど、嘘から出た誠というか、まんざら演出だけではなさそうだ。ここはほんとに終わったかな?だとしたら赤飯でも炊かないといけないんだけど、一緒に民主も終わったりして・・。いやこれはあり得るんだよ。自公としては「自民も駄目だけど民主も駄目だ。どっちもどっちだ」というところへ話を持って行ければ大成功だからね。ぁそ。 . . . 本文を読む