度胸か色気か、それとも情熱でもつ!?
港:元声優、船好き高じて転職
6/26(月) カナロコ
「女性の目線で、大型客船のようなきめ細かな
サービスを目指したい」と話す五十嵐さん=
クルーズ船「オーシャンクラフト」操舵室
◆工場夜景クルーズ船長 五十嵐あすかさん
京浜工業地帯の夜景をクルーズ船から眺める
「工場夜景ジャングルクルーズ」でガイド解説
を務めている五十嵐あすかさん(34)=横浜
市保土ケ谷区=は、アニメ声優やナレーターから
船乗りに転職した異色の経歴の持ち主だ。
運航するケーエムシーコーポレーション(同市
西区)で2年前から勤務し、クルーズ船の船長と
機関長を務めている。優れた操船技術と優しい語
り口調で“工場萌(も)え”のファンたちを魅了
している。
「経験を積んで船長をやってみないか」。この
せりふから、船乗り人生が始まった。声優から
ナレーターに転職したばかりの24歳のころ、
アルバイト先だった東京港の屋形船の船長から
不意に誘われた。
埼玉県浦和市(現さいたま市)出身。離島への
船旅が好きで興味があったが、海技士の資格が
必要と聞いた。船員養成機関の国立清水海上技術
短期大学校(静岡市)を調べたところ、この日が
願書締め切りのちょうど1週間前。年齢的に後が
ない。勢いで入学した。
航海士志望だったが、機関士の授業が楽しくて仕方
なくなった。「初めて聞いたエンジン音にドキドキ
してしまった。狭くて暑い機関室で、油まみれになっ
ても全然気にならない」。練習船3隻での実習を終え
て卒業後、毎日自宅に帰れる範囲で仕事がしたいと、
2年前に東京湾内の平水区域でクルーズ船を運航す
る同社を選んだ。
平水区域とはいえ、海に出ればそこは自然。気象
海象は毎日違い、日々充実感がある。「雪が降って
きたりとか、暴風雨に遭遇したりとか、そのときは
すごく大変。でも一つ乗り越えたときに、船乗りと
して成長できたなということを感じられる」
誕生から10年を迎えた「工場夜景ジャングルク
ルーズ」では暗くて狭い運河を航行する。明るい
うちに何度も走り、どこに何があるかを全て頭に
入れている。運河には夜でも釣り船が少なくない。
「釣り船の動きは予測が付かないので、常に見張り
は欠かせません」と安全航行を強調する。
クルーズ船の船長としての仕事は責任が重いだけに
やりがいがある。「特に、毎日自宅に帰れる平水区域
の旅客船は女性が働きやすい職場。接客業なので、
きめ細かな対応が求められる。女性がいることで、
大型客船のような細かなサービスを実現したい」
クルーズ船に乗務するときは船長、機関長、ガイドの
いずれかの仕事を同僚と分担している。五十嵐さんが
好きな仕事は、やはり横浜港のガイドだ。そのときに
船から見えたものを紹介している。
「例えば、横浜港観光船『マリーンルージュ』とすれ
違った場合は、サザンオールスターズの歌に登場する
よ、といった雑学を織り交ぜながら楽しい時間を過ご
してもらっています」
横浜港では新たな客船岸壁の整備など再開発が進み、
さらに華やかさを増してゆく。日本最初の開港の地で
あり、さらに発展を遂げている横浜港の魅力をこれか
らも伝え続けるつもりだ。
女の船長にはたしかに色気がある
海と色気は関係ないが
わたしゃ銀座のネオンよりも
川崎工場群の夜景が好き
好きすぎて船の船長さんにあいなりました
潮来花嫁さんは舟でゆく
横浜の女船長さんは高速ジェットでぶっ飛ばす
心配しなさんるな 安全第一で運行いたします
安全励行 指さし確認 よし、出発進行!
港:元声優、船好き高じて転職
6/26(月) カナロコ
「女性の目線で、大型客船のようなきめ細かな
サービスを目指したい」と話す五十嵐さん=
クルーズ船「オーシャンクラフト」操舵室
◆工場夜景クルーズ船長 五十嵐あすかさん
京浜工業地帯の夜景をクルーズ船から眺める
「工場夜景ジャングルクルーズ」でガイド解説
を務めている五十嵐あすかさん(34)=横浜
市保土ケ谷区=は、アニメ声優やナレーターから
船乗りに転職した異色の経歴の持ち主だ。
運航するケーエムシーコーポレーション(同市
西区)で2年前から勤務し、クルーズ船の船長と
機関長を務めている。優れた操船技術と優しい語
り口調で“工場萌(も)え”のファンたちを魅了
している。
「経験を積んで船長をやってみないか」。この
せりふから、船乗り人生が始まった。声優から
ナレーターに転職したばかりの24歳のころ、
アルバイト先だった東京港の屋形船の船長から
不意に誘われた。
埼玉県浦和市(現さいたま市)出身。離島への
船旅が好きで興味があったが、海技士の資格が
必要と聞いた。船員養成機関の国立清水海上技術
短期大学校(静岡市)を調べたところ、この日が
願書締め切りのちょうど1週間前。年齢的に後が
ない。勢いで入学した。
航海士志望だったが、機関士の授業が楽しくて仕方
なくなった。「初めて聞いたエンジン音にドキドキ
してしまった。狭くて暑い機関室で、油まみれになっ
ても全然気にならない」。練習船3隻での実習を終え
て卒業後、毎日自宅に帰れる範囲で仕事がしたいと、
2年前に東京湾内の平水区域でクルーズ船を運航す
る同社を選んだ。
平水区域とはいえ、海に出ればそこは自然。気象
海象は毎日違い、日々充実感がある。「雪が降って
きたりとか、暴風雨に遭遇したりとか、そのときは
すごく大変。でも一つ乗り越えたときに、船乗りと
して成長できたなということを感じられる」
誕生から10年を迎えた「工場夜景ジャングルク
ルーズ」では暗くて狭い運河を航行する。明るい
うちに何度も走り、どこに何があるかを全て頭に
入れている。運河には夜でも釣り船が少なくない。
「釣り船の動きは予測が付かないので、常に見張り
は欠かせません」と安全航行を強調する。
クルーズ船の船長としての仕事は責任が重いだけに
やりがいがある。「特に、毎日自宅に帰れる平水区域
の旅客船は女性が働きやすい職場。接客業なので、
きめ細かな対応が求められる。女性がいることで、
大型客船のような細かなサービスを実現したい」
クルーズ船に乗務するときは船長、機関長、ガイドの
いずれかの仕事を同僚と分担している。五十嵐さんが
好きな仕事は、やはり横浜港のガイドだ。そのときに
船から見えたものを紹介している。
「例えば、横浜港観光船『マリーンルージュ』とすれ
違った場合は、サザンオールスターズの歌に登場する
よ、といった雑学を織り交ぜながら楽しい時間を過ご
してもらっています」
横浜港では新たな客船岸壁の整備など再開発が進み、
さらに華やかさを増してゆく。日本最初の開港の地で
あり、さらに発展を遂げている横浜港の魅力をこれか
らも伝え続けるつもりだ。
女の船長にはたしかに色気がある
海と色気は関係ないが
わたしゃ銀座のネオンよりも
川崎工場群の夜景が好き
好きすぎて船の船長さんにあいなりました
潮来花嫁さんは舟でゆく
横浜の女船長さんは高速ジェットでぶっ飛ばす
心配しなさんるな 安全第一で運行いたします
安全励行 指さし確認 よし、出発進行!
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