会社を卒業したのんちおじさん。

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優しさほど強いものはなく、本当の強さほど優しいものはない -ラルフ・W・ソックマン-

マツダがロータリー・エンジンから撤退

2011-10-11 19:44:46 | いろんなこと
マツダがロータリー・エンジンから撤退するといいます、年々厳しくなる環境基準をクリアできないからです、ガソリンと潤滑オイルを一緒に供給および燃焼するという2ストロークエンジンと似た部分があり素人目にも環境問題が喧しい昨今、オイルを撒き散らすような車は歓迎されません。

ただし、静粛性と低振動には目を見張るものがあり、かなり高回転でも静かなのでグレードの低い車でもロータリーエンジン搭載車はタコメーター(エンジン回転計)は標準装備でした。

2ストローク(サイクル)や4ストロークエンジンのようなレシプロエンジンはどんなに高速で回転していてもクランクシャフト一回転に付き必ずピストンが一番上(上死点)に行ったときと一番下(下死点)に来たときに止まるのです、だからそのポイントを上死点または下死点と言うのです、上下運動を回転運動に変えているわけですが実はこれはかなり出力の足を引っ張ることになります。

だって紐の付いたボールを思いっきり向こうに投げてすぐにほぼ同じ力で引っ張るという実に無駄な力を使わなければならないからです、正に夜店の水の入ったゴムのぼんぼんのそれと同じこと。

ところがロータリーエンジンはローターの回転運動を回転運動として取り出すのでまるでモーターのように非常に静かなのです、そして2ストロークエンジンと同様に一回の燃焼で出力(エキセントリック)シャフトは一回転します。

このロータリーエンジンを搭載した車が市販されたときこれからはみんなこのエンジンに取って代わると誰しもが思ったものです、ところが石油ショックというのが勃発して様相は一変しました、それまでトヨタも日産もロータリーエンジン搭載車を出す予定だったのですが、ロータリーエンジンの燃費の悪さのおかげで結局マツダだけが搭載車の販売を続けていたのです。

元メカニックですがトヨタ系だったためロータリーエンジンを触る機会はなかったのですが実物は何度か見たことがあります、初めて見たときはそのコンパクトさに唖然としたものでした、エンジンルームを開けると真ん中に申し訳なさそうにちんまりと収まっていて非常に整備性が良さそうだなと感じたのを覚えています。


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