会社を卒業したのんちおじさん。

人生は知恵と工夫と思いやり!
優しさほど強いものはなく、本当の強さほど優しいものはない -ラルフ・W・ソックマン-

ほこXたて」NHK版・・・。

2014-10-25 17:37:31 | いろんなこと
「超絶 凄(すご)ワザ! 」という番組をよく観ます、世間を騒がせたヤラセ番組「ほこXたて」のNHK版です。

今回観たのは総重量110kgの鋼鉄のだるま落としです、その前編を観ました、砥石で滑らかにするチームとコーティングを施して滑らかにするチームの対決でした。

砥石チームはまずとことん滑らかに削りました、そしてテスト、しかし滑らないのです、途中で止まってしまってだるまを抜けなかったのです。

このテストをする前から私には結果が分かっていました、おそらく抜けないだろうことを、それはなぜか?

滑らかに削りすぎて接触面積が増えたこと、それと平面過ぎて密着しすぎたことです、特に金属は非常に滑らかな面同士を合わせると吸着する性質があることです。

余談ですが自動車のタイヤ、乾燥路面では全く溝がない方が滑りにくいのです、理由は全く同じで接地面積が増えるからです、その証拠に舗装路面上での自動車レースではいわゆる「スリックタイヤ」と言われるツルツルのタイヤを履いています、もちろん公道走行では違反なので車検では弾かれますが。

話を元に戻します、そこで次にやったことは接触面積を減らすためにすべり面に僅かな出っ張ったラインを何本か引きました、それを潤滑油を塗った台の上を手で滑らせますが鉛直方向と直角方向ではすべり具合が違うことに気が付きました、実はこれも私の予想通りです、進行方向にラインを直角に滑らせたほうが潤滑油が塗ってあれば抵抗が少ないのです、それは出っ張ったラインの下に潤滑油が入っていくからです。

コーティングチームも同様に滑らかすぎてはダメだということが分かり、接触面積を少なく、かつ均等に分散すれば良いことが分かりました。

勝敗の結果は次回の放送になりますが今日観ていて思ったのは「あれーっ」というようなことばかりでした。

決して自慢するわけではありませんが摩擦の影響を極力減らし滑りやすくするためには何が障害でどうすればよいのかがプロであるはずの彼らがすぐに分からなかったことです、それが「あれーっ」という思いになったのです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。