場末の雑文置き場

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BSジャパンの「山本周五郎人情時代劇」が意外に面白い

2015年12月18日 | BSジャパン時代劇

時代劇ってお金がかかりそうなイメージがあったから、テレビ東京の、しかもBSでどれだけのものが作れるんだろうっていう好奇心で見始めた。
そうしたらこれが意外と面白かったので、ずっと欠かさず見ている。今一番楽しみにしているテレビ番組はこれかもしれない。毎週放送じゃないのが残念だ。
同じ枠で松本清張の時代劇もやっていたけど、暗い話は苦手なのでこっちは見ていない。

こんなに面白いのに、twitterで検索しても言及している人はほとんどいないんだよな。なんだか寂しい。
視聴率がかなり低いのか(BSだしね)、SNSに興味がなさそうな人生の大先輩方がメイン視聴者だからなのか。まあその両方だろうな。

一話完結で、登場人物は毎回一新される。腕の立つ武士とかじゃなく、素朴な町人が主役。
みんな、強かったり特別有能だったりするわけでもない、本当に普通の人。チャンバラも基本的にはない。

第一話(「なみだ橋」)は評判もいいし、実際面白かったんだけど、本当の息子は死んでしまって、母親はそれを知らないままっていう結末はどうしても辛くて、若干モヤモヤしてしまったところはあった。だから第二話(「夜の辛夷」)、第三話(「釣忍」)のほうが私は好きかな。
第四話(「お美津簪」)は……演技力って大事だなって改めて感じさせられた回だった。続く第五話(「追いついた夢」)もイマイチに感じられて、若干不安になったんだけど、第六話(「こんち午の日」)は面白かった。今までで一番好きな話かもしれない。ストーリーも良かったし、主人公がとても好感の持てるタイプだった。

出てくる役者の絶妙なマイナー感も、私がかなり気に入っている要素。有名俳優をたくさんキャスティングできるほど予算がないからっていう理由でそうなっているだけなんだろうけど、見飽きた人があまり出てこないところが私は好き。よくテレビで見る人気俳優が演技が上手いかっていうとそうでない場合も多いし、知名度はそんなに高くないけどいい演技をする役者だっていくらでもいるしね。

第六話(「こんち午の日」)で主演していた伊嵜充則、初めて知ったけどいいね。男前には程遠いけど愛嬌のある顔立ちで、真面目で人の良いキャラがはまっていた。おすぎ役の大西礼芳は、「花子とアン」の優等生や「美女と男子」の気の弱そうなプロデューサーとは180度違う悪女を演じていてインパクトがあった。 
第二話(「夜の辛夷」)は最近気になっている秋元才加が主演だった。すごくメジャーっていうわけでもないけど好きな俳優が出てきたりして、なかなかいい人選だと思う。……第四話(「お美津簪」)以外は。


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