場末の雑文置き場

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「八重の桜」の徳冨盧花

2014年02月03日 | 映画・ドラマ

私は「八重の桜」に徳冨蘆花は出なくてもよかったんじゃないかと思っている。本筋に全く影響を与えないし、同志社との関わり薄いし。そこそこ有名人だから出したかったんだろうけど、キャラ造形もちょっとどうかと思ったし。

実は、そう言いつつも、蘆花の初登場回はかなりワクワクしながら見ていた。蘆花は一応血縁者だし、割と親しみを持っていたから。

で、見て、「蘆花はこんな人じゃないやい!」って、いろいろイチャモンつけたい衝動に駆られたんだよな。

「八重の桜」に出てくる蘆花って、えらく穏やかな感じじゃない。私のイメージではもっともっとキッツい人なんだけど。で、プライドもえっらい高くて。

お兄さんへのコンプレックス、そりゃあっただろうよ。自信も、そんなになかったかもしれない。でも、それを口に出して言うような人じゃない。ましてや、たいして親しくもない八重のような人なんかには。

この回、あまり必要なかったよね。なくても話が成立するよね。むしろない方がすっきりした感じになったよね。

「あれじゃあ兄弟の確執がピンとこないから、盧花会の前に蘇峰もっと出しときゃよかったのに」みたいな意見もあったような気がするけど、蘇峰もむしろ出番多すぎだと私は思った。徳富兄弟はいいから、同志社に残って新島襄を支えた人たちの活躍をもっと描いてやれよって、ずっと思ってたなあ。

「人間の本当を書きたい」って、このドラマの中で蘆花が何度も言っていたけど、この台詞を言わせた脚本家の意図ってなんだろう。このドラマの脚本って、基本的に人間のネガティブな側面から逃げて、綺麗ごとで済ませているような感じがいつもしていたんだけど。

あと、このドラマの感想をtwitterやらブログやらでいろいろ見ていて初めて気がついたんだけど、盧花ってかなり嫌われてるのね。ちょっとショックだった。

問題ある人だっていうのは前々から薄々感づいていたんだけど、今まで知らなかったクズエピソードもザックザク出てきて。これは……ちょっと擁護しようがないかな、と思うしかなかった。残念だけど。

ただ、よく言われる「不如帰」に関しては、あくまでも「フィクション」として描いたものなんだし……という気持ちが、ほんの少ーしだけ、ある。

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