場末の雑文置き場

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「逆転検事2」感想 その1(第1章~第4章)

2015年01月10日 | ゲーム

シナリオはとても良かったと思う。とにかく構成がうまい。パズルのピースがカチッカチッとはまっていくように、伏線がきれいに回収されていく。序盤は正直それほどでもないんだけど、物語が進むにつれ尻上がりに面白くなっていく。
ちょっと偶然が重なりすぎるような気はするけど、そこはフィクションなんだから割り切るしかない。

第5章にシシユリという花が出てくる。花言葉は「親子の絆」。多分これがこのゲームのテーマ。いろいろな親子が出てきて、その関係性もそれぞれ異なる。実の親子であっても冷えきった関係だったり、血は繋がっていなくても強い絆と信頼関係で結ばれていたり。
なお、調べたところ、シシユリという花は実在しないらしい。

1・2章は伏線をばらまいたり登場人物を紹介するための導入部ってところかな。これ単体ではそんなに面白くないのも仕方ない。白クマのマークが可愛いところくらいしか見所がなかった。
第2章で出てきた囚人の山野星雄。シリーズの過去作のキャラだったんだね。逆転裁判もプレイしたけど忘れてたよ。ミリカのことは覚えてたけど、この人の存在は記憶から完全に抹消されてた。いたっけこんな人。
新キャラの了賢は、もうこの人がラスボスでもいいんじゃないのと思うくらいのアクの強さだった。過去のエピソードとして了賢を逮捕したときの話がこの先見られるのかなと思ったけど、残念ながらそんなものはなかった。

第3章は過去と現在を行き来する構成が面白い。御剣父がプレイヤーキャラで、若き日の信楽が見られるのもいい。長すぎてちょっとダレてしまったけどね。
昔の信楽、別人すぎ。デリシーさんの言う通り、18歳のときは可愛い少年だったのに、なぜあんなむさ苦しいおっさんになってしまったんだ。あの頃は純粋で、セクハラなんかするような子じゃなかったのに。天然パーマくらいしか共通点が見当たらないよ。

この章の被害者には1ミリも同情できなかった。犯人もいろいろ問題ある人ではあったけど、被害者はもっとタチ悪かったような。最終章では息子を脅して友達を監禁させていたことまで判明して、更にイメージが下がった。
私の予想ではツカサが犯人だったんだけど、全然違った。健気ないい子だったんだね。疑ってごめん。天海さんもツカサも、お互いをすごく大事に思っているのがわかった。実の娘のように思っている子を使用人にするなよ、とはちょっと思ったけど。

よく考えると、綺麗な氷菓子の中に死体が隠れてる状況ってすげえホラーだな。うしろに立つ少女並みに怖いよ。

第4章は記憶を失ってキャラが180度変わり、しおらしくなったミクモちゃんの姿が新鮮。髪を下ろしたミクモちゃん可愛いハァハァ。

これまで鬱陶しいだけだった水鏡と一柳の好感度も一気に上がったし、見所の多い回だった。一柳がアホなのに検事になれたことにも、ちゃんと理由があったんだね。水鏡がミクモじゃなくて万才に向かって木槌を振り下ろすシーンは、予想できてはいたけどテンション上がった。
犯人はとってもわかりやすくて、鈍い私でも出てきた瞬間「コイツだ!」と思った。というか、隠す気全くないよね。本当に憎たらしい犯人だったので、追い詰めるの楽しかった。ラスボスではないけど、本作で一番の悪党はコイツ。

この章のラストでコロシヤから黒幕が別にいる、という話を聞かされた時、その「黒幕」はきっと18年前に消えた氷堂か風見の息子だろうと思った。二人がどこに消えたのか、第3章でも第4章でも結局謎のままだったけど、そのうち出てくるはずだと思っていた。

その読みは当たったけど、それがあの人だとは微塵も予想していなかった。

その2へ続く。


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