場末の雑文置き場

好きなことを、好きなときに、好き勝手に書いている自己満ブログ。

「弁護士高見沢響子10」感想

2017年02月15日 | 映画・ドラマ

BSの再放送で見た。一條さんがかなりおいしい役だった。前半ほとんど出番ないけど後半出ずっぱり。
一條さんってお昼にBSでやってるサスペンスものの再放送に結構よく出てくるのな。「おみやさん」もちょくちょくやってるし。

今回の一條さんのビジュアルはかなり好みだった。前髪長め+ラフな服装。黒シャツとちょっとだらしないジーンズ姿がよく似合っていた。一條さんはスーツ姿で出てくることが多い気がするけど、こういう服装のほうが似合うと思う。
これで当時30歳だったんだよな。全然見えない。若い。可愛い。

キャラも結構気に入った。あの不器用なところとか。殺人犯だし殺害に到る状況がやや不自然に思えたけど悪い人間ではないんだよな。ホステスさんたちに結構モテていたようだから、おっさんじゃなくてそういう女性たちに頼って金を工面できるくらいの強かさがあったらこんな悲劇は怒らなかったのにね。
喧嘩でボコボコにされているところとか、必死に懇願してるところとか、首根っこ掴まれて投げられるところとか、泣いているところとかも見られて本当においしかった。昔荒れてた割に腕っ節があんまり強くないのも萌えポイント。おっさんに力で圧倒されてる。でもあまり強そうに見えないんで違和感はない。欲を言えば、ちょっとくらいは笑顔が見たかったかもしれない。

なんだか一條さんについての感想みたいになってしまったので、肝心のストーリーのことも少し。
ミステリーとしての出来はそれほどでもないかな。真相は単純で特にひねりもなく、中盤あたりでもう大体読めてしまう。

親子の絆ものってモヤモヤした感情にさせられることが多いかも。親子の情って血の繋がりじゃなくて一緒にいた時間で形成されるものだと私は思ってるし。ほとんど会ったこともない親なんて他人と一緒じゃないのか。
依頼人の女性が子供を捨てたことがわかって主人公が説教しているシーンがあったけど、こういうとき父親は知らぬ存ぜぬで通せて責められないからずるいよな。母親だけが責められる。せめて父親がちゃんと認知して養育費を払ったりしていれば、母親だって子供を捨てずに育てられたかもしれないのに。

それにしても後味悪かったな。イサクの面倒を見てくれていた野口さんが可哀相で可哀相で。
イサクの父親は謎のまま終わったけど、多分イサクに殺されたあの人なんじゃないかな。ちょっと残酷だからはっきり描写できなかったのでは。野口さんが父親っていうのはないと思う。あの人は自分とはなんの関わりもない見ず知らずの青年を助けるような人だからいいんじゃないのか。血の繋がりがあったら二人の関係の意味が変わってきてしまってなんか嫌だ。
主人公の夫が本当に浮気していたのかどうかは……まあどうでもいいや。

脚本の出来としてはそれほどでもなかったしスッキリしない点もいくつか残ったまま終わってしまったんだけど、私としては正直なところイサクが最高だったのでストーリーなんてもうどうでもいいや、と思えてしまった。そういうわけで個人的な満足度はかなり高い。


この記事についてブログを書く
« そうだ、ショートショートを... | トップ | 「仮面ライダー龍騎」のキャ... »

映画・ドラマ」カテゴリの最新記事